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新たな任務
話を聞いて
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「それで私も宴会に立ち会うことになって。食事も一緒にとるんだけど、絶対喉を通らない気がするの。」
以前のようにリョンつまりリョンヘ王子と朝に中庭でハヨンは立ち話をしている。今回は新たな任務について、つい弱腰になって話してしまった。
「ははっ。じゃあ俺の近くにあんたが座る訳か。こりゃあ女官達もおちおちしてられないな。それにしてもさすがヘウォン。やることがはちゃめちゃ過ぎて、保守派の家臣たちが眉を寄せる姿が想像できる。」
「…私としては全然笑い話じゃないんですけど。」
ハヨンが不満をあらわにした声を出すと、リョンも人が悪い笑みを浮かべる。
「そんなに重く考えるなって、これは父上に信頼されているヘウォンが考えたことなんだから、誰も表だって反対しないしあんたはその策に巻き込まれただけだ。」
「まぁ、それはそうなんだけど。毎度毎度私とすれ違う度に目だけで殺しそうなぐらい険しく睨んできたり、『あらやだ、ごめんなさい』ってわざと足を踏まれるのは納得いかないんですよ!」
リョンには本音を言ってしまうので、ほとんど城での愚痴を聞いてもらってるようになるのだが、妙に丁寧な話し方になってしまう。やはり王子相手に砕けた口調で話すのは気が引けて、無意識にそうなるのだ。
しかしリョンはそれが気にくわないらしい。
「敬語は?」
「…なしで。」
毎度尋ねられて答えると、リョンは満足そうに頷く。そんなに対等に扱ってほしいのだろうか。下に見られて釘を刺すならともかく、ハヨンにはよくわからない。
「なんでそんなに敬語を気にするの?」
一度はっきり聞いてやろうと思い、意を決して尋ねた。
「だって俺とあんた、同い年だし。」
「いやいや、そんなの理由にならないし。」
リョンヤン王子がハヨンと同い年なのは知っていたので、当然双子のリョンヘつまりリョンも同い年なのはわかる。しかしそれだけで敬語にこだわっているようではないので、ハヨンは気になったのだ。
「俺を同等に扱ってくれる人があんたとリョンヤンくらいだからだよ。」
しかしハヨンは出会った当初、リョンを侵入者と思っていたので、それにも少し誤解がある気がするが、黙っておくことにした。
「でも、リョンの姿なら町の人達は同等に扱ってくれたんじゃない?」
「いや町の人でも同世代では、女は恋人になれって迫ってきて、男はそんな俺を見て煙たがってるんだよなぁ。他の世代とは上手くいくんだけど。同世代で俺の中身をちゃんと見てくれる人はいるのかなってうんざりしててさ。」
リョンがぽつりと呟いた言葉に、何かリョンの心の奥底が垣間見えた気がした。そのため彼の発言は嫌味には聞こえなかった。
(…まぁ、女の子に人気が出るのはしょうがないよね…)
王族の王子の中でも下女達に人気があるのがリョンヤンとリョンヘだ。女官では圧倒的にリョンヘに人気が傾いているのだが、それはわからないので置いておく。二人は顔の大部分は似ているが、あとは美しいか、凛々しいかという違いで人気が分かれる位だろう。
(それにしても町でも人気あるんだ。別にもてようとはしてないみたいだけどな…。もしかして、やっぱり天性のたらしだったりして…。)
ハヨンはそう一人で納得していた。
「まあ、そんなこんなで俺の中身を見てくれているあんたとはもっと仲良くなりたいんだ。それに友達と敬語だとなんか変だろう?」
笑ってみせた彼の顔を見て、ハヨンは彼が人気の理由への確信をますます深めたのだった。
以前のようにリョンつまりリョンヘ王子と朝に中庭でハヨンは立ち話をしている。今回は新たな任務について、つい弱腰になって話してしまった。
「ははっ。じゃあ俺の近くにあんたが座る訳か。こりゃあ女官達もおちおちしてられないな。それにしてもさすがヘウォン。やることがはちゃめちゃ過ぎて、保守派の家臣たちが眉を寄せる姿が想像できる。」
「…私としては全然笑い話じゃないんですけど。」
ハヨンが不満をあらわにした声を出すと、リョンも人が悪い笑みを浮かべる。
「そんなに重く考えるなって、これは父上に信頼されているヘウォンが考えたことなんだから、誰も表だって反対しないしあんたはその策に巻き込まれただけだ。」
「まぁ、それはそうなんだけど。毎度毎度私とすれ違う度に目だけで殺しそうなぐらい険しく睨んできたり、『あらやだ、ごめんなさい』ってわざと足を踏まれるのは納得いかないんですよ!」
リョンには本音を言ってしまうので、ほとんど城での愚痴を聞いてもらってるようになるのだが、妙に丁寧な話し方になってしまう。やはり王子相手に砕けた口調で話すのは気が引けて、無意識にそうなるのだ。
しかしリョンはそれが気にくわないらしい。
「敬語は?」
「…なしで。」
毎度尋ねられて答えると、リョンは満足そうに頷く。そんなに対等に扱ってほしいのだろうか。下に見られて釘を刺すならともかく、ハヨンにはよくわからない。
「なんでそんなに敬語を気にするの?」
一度はっきり聞いてやろうと思い、意を決して尋ねた。
「だって俺とあんた、同い年だし。」
「いやいや、そんなの理由にならないし。」
リョンヤン王子がハヨンと同い年なのは知っていたので、当然双子のリョンヘつまりリョンも同い年なのはわかる。しかしそれだけで敬語にこだわっているようではないので、ハヨンは気になったのだ。
「俺を同等に扱ってくれる人があんたとリョンヤンくらいだからだよ。」
しかしハヨンは出会った当初、リョンを侵入者と思っていたので、それにも少し誤解がある気がするが、黙っておくことにした。
「でも、リョンの姿なら町の人達は同等に扱ってくれたんじゃない?」
「いや町の人でも同世代では、女は恋人になれって迫ってきて、男はそんな俺を見て煙たがってるんだよなぁ。他の世代とは上手くいくんだけど。同世代で俺の中身をちゃんと見てくれる人はいるのかなってうんざりしててさ。」
リョンがぽつりと呟いた言葉に、何かリョンの心の奥底が垣間見えた気がした。そのため彼の発言は嫌味には聞こえなかった。
(…まぁ、女の子に人気が出るのはしょうがないよね…)
王族の王子の中でも下女達に人気があるのがリョンヤンとリョンヘだ。女官では圧倒的にリョンヘに人気が傾いているのだが、それはわからないので置いておく。二人は顔の大部分は似ているが、あとは美しいか、凛々しいかという違いで人気が分かれる位だろう。
(それにしても町でも人気あるんだ。別にもてようとはしてないみたいだけどな…。もしかして、やっぱり天性のたらしだったりして…。)
ハヨンはそう一人で納得していた。
「まあ、そんなこんなで俺の中身を見てくれているあんたとはもっと仲良くなりたいんだ。それに友達と敬語だとなんか変だろう?」
笑ってみせた彼の顔を見て、ハヨンは彼が人気の理由への確信をますます深めたのだった。
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