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形単影隻
発見
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「何だか複雑そうね?王子。」
ハヨンがその後、険しい顔で考え込んでいる横で、あることを察知してしまったムニルはそう王子に小さな声で話しかけた。
「何がだ?」
リョンヘは本当に心当たりがないと言うように怪訝そうにムニルを見つめる。ムニルは彼の反応に少し呆れた。
「嘘ついたって無駄よ。私はしっかり見てましたもんね。ハヨンが白虎の報告してるときのあなたときたら…。まぁ、確かに綺麗な子だったから、ハヨンがあんな表情になっても仕方ないでしょうよ」
ムニルは面白い事を見つけたと言わんばかりに、人の悪い笑みを見せた。リョンヘはムニルのその反応を見て、目を逸らす。かれの耳は僅かに赤かった。
「私は別にハヨンにそういった感情は抱いていない。」
本当はますますにやにやと笑いそうになったのだが、ムニルはすんでのところで顔を引き締めた。
(真面目が取り柄の面白味のない王子と最初は思っていたけど…。そうでもなさそうね。いつからハヨンのことが好きなのかしら。)
久しく恋愛話に触れてこなかったムニルは、思わず好奇心が疼く。人の機微というものは、何気ない日常に彩りを添える存在だ。この二人の関係は、戦だ反逆だと殺伐とした毎日を送る中で、ムニルにとっての楽しみの一つになるだろう。
(あ…。でも、ハヨンちゃんの方はどうなのかしら。たしか王城に主人がいるのよね…。しかもその主人はリョンへの兄…。でもまあ、私は見知らぬ王子よりも見知った王子を応援しておきましょう。)
ムニルは度々、リョンヘとハヨンがただの王子と臣下の関係ではないことも薄々気がついていた。その上2人の息が妙に合っており、気安いようすだ。
(恋愛話は嫌いじゃないわ…。それもこんなに初心そうな者同士の恋愛なんてそうそう見れないもの…。)
「まぁまぁ、安心しなさいよ。あなたも綺麗、とはまた違うかもしれないけど、いい男だと思うわよ。」
ムニルはそうやって肩を叩く。リョンヘは眉を寄せ不機嫌そうに小さくため息をつく。
「男のお前に慰められても仕方がないだろう」
彼はへそを曲げたような表情になった。これではハヨンに好意があると肯定しているようなものである。
(この二人がどうなるか…。これから先が楽しみね。)
ムニルはちらりとハヨンに目をやった。当の本人も、何か考え込んでいる様子で、こそこそと話していたにも関わらず、こちらを気にする素振りも見せない。
彼らには主従関係がある、そして越えようにも越えられない身分の差がある。戦を目前とし、死線をくぐり抜けようとしている。そんな中で、彼らが手と手を取り合い愛し合う日が果たしてくるのか。結末は全くわからないが、ムニルは彼らのことをひっそりと応援することを心に決めるのだった。
ハヨンがその後、険しい顔で考え込んでいる横で、あることを察知してしまったムニルはそう王子に小さな声で話しかけた。
「何がだ?」
リョンヘは本当に心当たりがないと言うように怪訝そうにムニルを見つめる。ムニルは彼の反応に少し呆れた。
「嘘ついたって無駄よ。私はしっかり見てましたもんね。ハヨンが白虎の報告してるときのあなたときたら…。まぁ、確かに綺麗な子だったから、ハヨンがあんな表情になっても仕方ないでしょうよ」
ムニルは面白い事を見つけたと言わんばかりに、人の悪い笑みを見せた。リョンヘはムニルのその反応を見て、目を逸らす。かれの耳は僅かに赤かった。
「私は別にハヨンにそういった感情は抱いていない。」
本当はますますにやにやと笑いそうになったのだが、ムニルはすんでのところで顔を引き締めた。
(真面目が取り柄の面白味のない王子と最初は思っていたけど…。そうでもなさそうね。いつからハヨンのことが好きなのかしら。)
久しく恋愛話に触れてこなかったムニルは、思わず好奇心が疼く。人の機微というものは、何気ない日常に彩りを添える存在だ。この二人の関係は、戦だ反逆だと殺伐とした毎日を送る中で、ムニルにとっての楽しみの一つになるだろう。
(あ…。でも、ハヨンちゃんの方はどうなのかしら。たしか王城に主人がいるのよね…。しかもその主人はリョンへの兄…。でもまあ、私は見知らぬ王子よりも見知った王子を応援しておきましょう。)
ムニルは度々、リョンヘとハヨンがただの王子と臣下の関係ではないことも薄々気がついていた。その上2人の息が妙に合っており、気安いようすだ。
(恋愛話は嫌いじゃないわ…。それもこんなに初心そうな者同士の恋愛なんてそうそう見れないもの…。)
「まぁまぁ、安心しなさいよ。あなたも綺麗、とはまた違うかもしれないけど、いい男だと思うわよ。」
ムニルはそうやって肩を叩く。リョンヘは眉を寄せ不機嫌そうに小さくため息をつく。
「男のお前に慰められても仕方がないだろう」
彼はへそを曲げたような表情になった。これではハヨンに好意があると肯定しているようなものである。
(この二人がどうなるか…。これから先が楽しみね。)
ムニルはちらりとハヨンに目をやった。当の本人も、何か考え込んでいる様子で、こそこそと話していたにも関わらず、こちらを気にする素振りも見せない。
彼らには主従関係がある、そして越えようにも越えられない身分の差がある。戦を目前とし、死線をくぐり抜けようとしている。そんな中で、彼らが手と手を取り合い愛し合う日が果たしてくるのか。結末は全くわからないが、ムニルは彼らのことをひっそりと応援することを心に決めるのだった。
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