ワケあり!?女オーガの嫁取り冒険譚〜ハーレムを求められたら受け止めるしかないだろう!?〜

加藤備前守

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Session01-11 風呂

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「……バーバラ、すまなかった。余計な出費をさせることになった。」

 脱衣所に到着するなり、アイルが正座をし、頭を下げた。
 その姿に、理由が分かっている四人は微笑みを浮かべて、彼女の手を取り立ち上がらせた。

「あれは我らのためじゃろう?下卑た視線など放っておいて良いものを、自分の物だと主張してくれたんじゃろう?それでアイルに惚れ直す事はあれども、責めなど誰もせんよ。さぁ、時間が勿体ない。湯帷子ゆかたびらに着替えねばな!」

 バーバラがそう笑いながら言い、自身の着ている服をどんどん脱いで行き、湯帷子へ着替える。他の三人もそれに習うように着替えていく。アイルも遅れじと自分の衣服を脱ぎ、湯帷子へと着替える。
 その際に、彼女の持つ逸物の姿も見て取れた。

「……我も教育として学んではおったが、サイズが段違いじゃな。鬼人族はこんな逸物を持っておるのか?しかも、これ、まだその気になってないんじゃろ!?」

「……これ、あたし入るかなぁ……?」

「……私も子供の頃の家族や友のものの比較になりますが、随分と立派かとは。」

 バーバラ、ピッピ、フィーリィは思い思いの言葉を口にする。ルナは顔を真赤にして伏せているが、チラリチラリと逸物の方に視線を送っているのと尻尾がブンブンと振れており、意識していることがバレバレである。
 サッと湯帷子を皆が着込んだのを確認し、脱衣所の外に併設されているかまどから、火によって熱せられた石を火ばさみを使って、風呂場の中の所定の位置へ置く。そして、風呂場の中にある水瓶の水を柄杓にてバシャっと石へかけた。
 ジュウウウと焦げる時に上がるような音と共に水が蒸発し、蒸気となって風呂場内に充満していく。五人は用意されている席へ座りながら、体から汗を流していった。

「で、この後じゃが……。」

「まずはハルベルトへ戻って報告後、貸家を探しましょう。ギルドへ相談すれば物件は何とかなると思います。」

「あー……確かに、五人が泊まれる部屋に泊まるよりは、家を借りた方が安いかぁ。」

「それに……あ、アイルとの行為をする時も、宿だと誰かに聞かれちゃうかも。」

「ルナ、お主、結構むっつりなんじゃな。」

 蒸気と汗で、湯帷子が湿気を帯び、肌へ張り付いていく。
 バーバラの身体は小柄ながらも大きめの胸と尻が育ちの良さを表すかの如く、主張していた。しかも重装備をするために必要な筋肉があるはずなのに、肉が程よく乗ることで丸く可愛らしさが見て取れる。
 ピッピは引き締まった身体に、控えめな胸と尻を持っていた。彼女は逆にその小さい身体に猫の様な動きをもたらす筋肉以外に邪魔になる肉がなく、鍛え上げられた美しさが見て取れた。また、所々に刃物傷が見て取れ、なかなかの修羅場をくぐってきたことを感じさせた。
 フィーリィはこの一党の中で二番目に高い背と、それに見合った大きさの胸と尻を誇っていた。チョコレートを溶かした様な色の肌と程よく乗った肉が相まって、フィーリィ自身が言っていたように、男好きのする身体といえる。
 ルナは白い肌に程よいサイズの胸と尻を備えていた。魔法のかかった剣とは言え、長剣を振り抜く程の筋力があるにも関わらず、引き締まりながらも筋肉を程よく覆い隠すぐらいの肉が乗っており、比較的に肉付きが良い体になっていた。
 そしてアイルは、この中で一番の長身であり、それに比例して大きめの胸と尻を持っていた。身体は武道家として鍛えているのだろう、腹筋などが端から見えるようになっていた。

「で、じゃ。アイル。いつぐらいから、その”両性具有ふたなり”であることに気づいたんじゃ?」

 バーバラが白樺の枝で自身の身体をはたきながら、アイルへ質問を投げかけた。アイル自身も、白樺の枝で自身の身体をはたきつつ、過去を振り返るように瞑目しながら質問に答えた。

「十の時だ。背が高くなり始めたのと共に、胸が出てきてな。それで父に相談をして知った。びっくりしたよ。今まで、自分が男だと疑ってなかったからな。男の物があるのに、なぜ胸が出てくるのか。病気かと思ったさ。」

「……そりゃあ、驚くわなぁ……。」

「それまで、俺の師となる人や付き人が全員女だったんだが、父から聞かされたことで理解できたんだ。あくまでも、俺は女でもあったからだったってわけだ。間違いがあっては行けない。そういう事さ。」

 アイルの告白に、ピッピが頷きながら同意の声を上げる。
 今まで男として暮らし、男として夢を描いて、男として自身を研鑽してきた。
 それが急に、男ではないと言われたらどうだろうか。

「アイルは”両性具有”であることが分かってからどうしたの?」

 ルナが自身の分の白樺の枝を膝の上に置いて聞いてくる。蒸して暑い事もあってか、銀色の毛で覆われた耳と尻尾はクタァとなっていた。それを見たアイルは、ルナの頭の上に手をやり、クタァとなった耳も合わせて撫でてやる。

「女としての常識を学べと言われたんだ。男の常識はいらないと。剣や武道、魔術、どれもいらないと。幼なじみとの約束があったから、父に談判してな。女としての常識を学ぶのと一緒に、男の常識、剣や武道、魔術。どれも学ばせてくれと土下座して頭を下げたよ。男でも女でもない以上、どちらかだけではダメで、約束を果たすためには何をしたらいいのか。それを考えに考えて、全部をやるしかないと思ってね。……その姿と母の口添えがあって、続けさせてもらった。……本当に、生まれのお陰だよ。」

「では、私達が今ここにいるのはアイルのお母様と、アイル自身が諦めなかったからですね。アイル、諦めないでくれてありがとうございます。そして、口添えいただいたお母様と、それを認められたお父様に感謝を。」

 フィーリィが、アイルの告白に対して、感謝の気持ちを口にした。他の三人も、言葉は違えども同じ気持ちを口にする。

「そなたが選び、成し遂げたからこそ、今があり、未来があるのじゃ。我らとしても、そんな相手が伴侶と言えるなら、誇りに思うぞ。」

 バーバラもニカリと笑みを浮かべてそう口にするが、すぐに顔を赤らめて目を背けることとなった。その原因となったものを横目でチラリチラリと見ながら、雑念を払うように白樺の枝で自身をはたく。

「……まぁその、なんじゃ。ねやに関しては、ハルベルトで家を借りるまではお預けでの?」

「……本当に”隆々”と言う言葉がここまでしっくり来るとは思いませんでした。」

「……いやいやいや!?これ、あたしに入るのか!?どう見ても、へそ越えるんじゃないか!?」

「(……アイルの匂い……雄の匂いが混ざって……嗅ぎた)ハッ!?ダメだボク!抑えないと!!」

 原因となった物を皆が違った言葉で感想を述べる。その言葉を聞いた当人は顔から耳まで赤くしながらも、自身の物を隠すことなく瞑目していた。
 どうやって鎮めようかを本気で悩んでいた。それを見透かすかの様にフィーリィがぽんっと手を打ち合わせて爆弾を投下する。

「練習として、後で手を使って皆で鎮めましょうか。」

「そ、そうじゃな。……本番前に触れておくだけでも違うものな!」

「……お、おう!あたしは、こ、こわかないぞぉ!?」

「(嗅ぎたい嗅ぎたい嗅ぎたい嗅ぎたい嗅ぎたい嗅ぎたい嗅ぎたい嗅ぎたい嗅ぎたい嗅ぎたい嗅ぎたい嗅ぎたい)」

 その四者四様の反応を見て、アイルはゆっくりと頭を下げた。

「宜しくお願いする。」
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