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2 契約

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あの後はどうやって学園の寮に戻ってきたかよく覚えていない。年下のシンに辱しめられたショックで、フランは上の空で授業を受けていた。

「なんで彼は僕にあんなことを…」

一目惚れです

と言っていたが、一目惚れしたからと言って家庭教師として雇い、そして辱しめた彼がわからない…そしていつ一目惚れされたのか。会ったのはフランがベンチに座り実家の借金で悩んでいる時だったが、あの時だろうか。それでもほぼ初対面のフランを辱しめる理由がフランにはわからなかった。

「どうしたんだ?ボーッとして」

昼休みに食堂でぼんやりしてて意識が戻る。

「お前大丈夫か?なんか顔色悪いし」
「あー…家庭教師で…疲れちゃって…」

人に家庭教師先でされたことを話そうとすると何故か途端に口が動かなくなる。書かされた契約書の魔術のせいだとフランは思うが、例え話せたとしても、年下の留学生に辱しめられたなんて話せるわけはなかった。

「そうか、無理するなよ。まあお前は頑張りすぎるところがあるからな」
「クロード…ありがとう…」

励まされて多少元気が出る。クロードは次の授業の準備があるからと席を立った。一人になったフランは冷めた昼食をどうにかして胃に押し込もうとするが食欲がわかない。

「フランさん」

今、一番聞きたくない声の主が現れた。フランはどういう顔で対応すればいいかわからなくて焦っていると、シンスミはフランの向かいの席に座った。ニッコリと笑顔をフランに向けたシンスミは、まるで昨日のことはなかったかのような晴れやかな表情だった。

「フランさん、昨日はありがとうございました。」
「えっ…あっ…うん…」
「フランさんは教え方うまいから勉強になりました。」
「……」
「今日もよろしくお願いしますね。あっ、馬車で一緒に僕の家まで行きましょう。」
「…あの、シンスミ君」
「なんですか?フランさん」
「家庭教師なんだけど…誰にも言わないから…やめ……」

家庭教師をやめさせてほしい、と言葉が紡げない。口が動かなくなっているフランにシンスミは笑顔で話しかける。

「…フランさん…契約書には『最低3ヶ月は試用期間があり、雇用者からでないとやめさせることが出来ない』ってあるんですよ。僕はフランさんに家庭教師を続けてもらいたいので、それは受け入れられません」
「そんな…」

しっかりと契約書には目を通したのにそんなことは書いてなかった。まさか裏面に?と思うが、そんなフランの疑問にシンスミが答える。

「契約書は魔術文字も使われてたのでフランさん、うっかり読み飛ばしたのかも?」  
「そんなの…なかったはず…」

まさか、見えないような魔術式だったのか?フランは魔術の才能はない。目に見えないように契約魔術が仕込まれていたらわからない。嵌められたのだ。

「ひどい…なんでそんなことを?」
「やだなあ、僕はフランさんに教えてもらいたいんです。それだけですから」

そういうと、フランは席を立ってフランに近づいて耳元で囁く。

「逃げても無駄ですよ。契約魔術で縛ってますから。しっかり給金は払いますから安心してください。また今日も家庭教師の授業楽しみにしてますからね。フラン先生」

フランには絶望しかなかった。

+++++++++++++++++++++++++++

「先生のここ、すごく柔らかい…」
「やだぁっ…お願いシンスミくん!やめてっ!」

昨日のようにフランは、家庭教師をさせてもらえずにシンスミのベッドの上で辱しめを受けていた。

フランはうつ伏せの状態で臀部を上げさせられ、双丘の奥の光の当たらない場所をシンスミからなぶられていた。
フランにとっては排泄場所という器官を、シンスミは嬉々として舌で舐め先端を尖らせた舌先でフランの蕾を侵入しようとしていた。

「だめえっ!そこは汚いっ…!助けてえっ!」

大声をだして拒否をしても、屋敷の者達は入ってこない。この部屋は防音魔法をシンスミがかけているため、外には一切聞こえてなかった。陵辱によるシーツやベッドの汚れもシンスミが魔術式ですぐにきれいにできるので屋敷の従者やメイドはまったく気づいてなかった。

「先生、汚くないですよ。先生のここは色素沈着もしてなくてとってもきれいです」

うっとりとした目でシンスミは舌先を蕾に侵入させてフランの中の動きを舌で感じる。

「ひっ…!ひぃっ…やめてえ!ひぃんっ…」

フランは排泄場所を舐められた上に先端を尖らせた舌を入れられ抵抗の声をだすが、シンスミからは喘いでいるようにしか聞こえず余計に劣情を煽るだけだった。蕾を刺激する舌は淫らな水音をさせて愛撫すると、シンスミは指を多少は柔らかくなった蕾に入れて、指を入れながら舌で愛撫する。

「だっ…だめえっ抜いてぇっ…やっ…やだあっ!」

蕾を刺激していないほうの手でフランの硬くなっている陰茎をシンスミは掴んで上下に刺激する。蕾の刺激ですらおかしくなりそうなのに、陰茎まで触られてフランは我を忘れて泣き叫ぶ。

「あ゛あ゛っっ…だめえっ…!そこ触られるとおかしくなるっ!やめてぇっ!」
「先生、ちんちんがこんなに硬くなってる…僕の舌が気持ちよかったんですか?嬉しいなあ…もっと先生が気持ちよくなれるように頑張りますね」

そう言ってシンスミは、フランの陰茎を刺激しつつ再び硬く尖らせた舌を蕾に入れて中を味わうように舌を回して愛撫する。そして舌先を抜き差しするとフランが嬌声をあげる気をよくしたシンスミは舌を中に深く入り込ませ舌で強く吸うようにすると、フランは喘ぎ声をあげて自身の陰茎から精を放つ。

「あ゛ぁ゛ーーーっ゛…」

刺激していたシンスミの手にフランの精が大量に放たれた。シンスミは嬉しそうに手についたその精を啜り舐めとる。

「こんなにたくさん精を放って…嬉しい…」
「シンスミくん…もうゆるして…お願い…あっ?ああっ?!」

舌で蹂躙され解されたフランの中をシンスミの指がゆっくりと入ってきた。圧迫感を感じフランは恐怖し精一杯の抵抗をしようとした。

「だっ…だめ…抜いてぇっ…」
「先生、あんまり動くと中が傷ついちゃうから抵抗しないでくださいね」
「……」

フランはシンスミの言葉で大人しくする他はなかった。フランにとっては普段は意識をしない排泄器官を今シンスミにより舌で蹂躙されて今度は指を入れられてしまった。まるで女にされるように。フランは男性同士の性行為はあるとは知っていたが自分がすることはないと思っていた。友人のクロードなことは密かに好きだったが想いを打ち明けるつもりはなかったからだ。


「先生の中、指でもわかるくらいに温かい…中が動いてるのわかります」
「…やっ…」

シンスミの指がゆっくりと奥まで進み、そしてゆっくりと抜かれてまた再び奥へと繰り返される。暗い欲望を宿しうっとりとした目でシンスミは自分の指がフランの中を入れたり出したりするところを見つめているとフランの声が変化する。

「っ…あっ…?あああっ、なっ…」

シンスミの指はゆっくりと動いてはいたが、中の敏感な部分をかすめていてそれにフランは反応してしまった。

「先生の身体で前立腺を学ぶ授業ですね」
「あああっ!」

シンスミの指はフランの敏感な場所を押すと、フランの身体に電流が走ったかのような快感が押し寄せる。中の指を入れられている場所から快感を拾ってしまう自分の身体にフランは衝撃を受ける。

『なんで…嫌なのに…気持ちいいだなんて…』

シンスミの指がゆっくりと敏感な場所を刺激する度にフランは耐えられずに嬌声をあげてしまう。気をよくしたシンスミはもう片方の手でフランの再び硬くなった陰茎を触りわざと上下に荒々しく動かすとフランの腰がビクッと動いて押し寄せる快美に震えてしまう。

「ああああっ…」

フランの中で刺激をしていたシンスミの指が強くそこを押すと、フランは耐えられずにまた射精をしてしまった。今度の量は少なく透明になっていてベッドの上を汚していた。

『ああ…やっと終わる…』

フランは安堵するが、それをシンスミの指が再び敏感な場所を刺激しそのつかの間の休息も打ち砕かれる。 

「先生…前立腺でもういけるなんて凄い…これなら思ったよりも早く先生と繋がれそう。それに先生の中、さっきよりも熱くて僕を誘ってるみたいだ…」
「シンスミ君…もう…許して…ああっ…」

再び中の敏感な場所を刺激される辱しめを受けてフランは泣き喘ぐことしかできなかった。

++++++++++++++++++++

シンスミからの淫らな責めを受けたフランは疲れ果ててそのままベッドで眠ってしまっていた。シンスミは、フランのいる寮へ侍従に使いにいかせ外出届を出させたので、フランに外泊のペナルティがつくことはない。抜かりはなかった。

寝ているフランの隣にシンスミは顔を寄せて頬にキスをする。頬の柔らかい弾力に早く唇も奪いたいと思うが、それはまだと今は決めていた。

『口づけするのは初めて身体を繋げる時って決めたから今は我慢だ』

指でフランの頬を撫でつつ暗い欲望を含んだ目で寝ているフランを見つめて囁く。

「フランさん…初めて見た時から好きでした。早くフランさんの身も心も僕のものにしたいな…」

そう遠くない未来にそうなるとシンスミは確信していた。
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