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第3章:職人の知恵と、騎士団内部の裏切り者の排除
第21話:直訴。謁見の決断
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納品管理局の奥の納品室は静かだった。
ルナとシグマは、衛兵の監視の下、その部屋の指定された場所に盾を置いた。
ルナはシグマと目配せを交わし、毅然とした態度で周囲の衛兵たちに向かって発言した。
「この盾を届けた上で、国王陛下に直接、進言したいことがあります。辺境の鍛冶師の娘として、王都の未来に関わる重大な情報について、陛下に直接お目通りを願いたいのです」
ルナの発言に、衛兵たちの間に静かな緊張が走った。
シグマは、ここで言葉を尽くす必要があると判断し、一歩前に進み出た。
「時間がないのです。我々は、王都の騎士団内に、クーデターを計画する者がいることを記した文書を持っている。この情報を、陛下に直接届けることが、唯一の目的だ。その騎士団内部の裏切り者の存在は、すでに証明されています」
衛兵の一人が訝しげに尋ねた。
「証明だと? どういうことだ」
シグマは冷静に説明した。
「我々が運び、盗賊団に狙われたこの献上品の盾は、納品の日程とルートを極秘に進めたもののはずです。それにもかかわらず、盗賊団は騎士団の行動を正確に把握していた。これは、外部の盗賊と、王城内部の情報が繋がっていることの揺るがぬ証拠です」
シグマの言葉は、衛兵たちの顔色を一変させた。
「……承知した。その文書の内容の重大性を鑑み、直ちに上官に報告する。指示があるまで、動かずに待て」
シグマは静かに頷いた。
これが、文書を届ける最も確実で合理的な手段だった。
ルナとシグマは、納品室で厳重な監視の下、待機した。
衛兵が上官への報告に向かい、その間に部屋の警備は強化された。
待つこと十数分。
緊張した面持ちの上官が納品室に入ってきた。
彼は、王城の紋章の入った重厚な鎧を纏った、四十代後半の騎士だった。
上官は、シグマとルナの姿を一瞥し、そして机の上に置かれた盾を見た。
「君たちが、騎士団内に裏切り者がいるという文書を持っている者たちか。そして、その証拠が、献上品の情報漏洩だと?」
シグマは冷静に答えた。
「その通りです。文書は、王都を破滅させるクーデター計画の全貌を記しています。文書は、国王陛下に直接お見せしなければ、その真偽は伝わりません」
上官は深く息を吸い込んだ。
騎士団内の裏切り者の可能性という極秘情報と、辺境の職人たちがそれを持ち込んだという異例の事態。
彼に下された判断は、極めて重いものだった。
「……分かった。その文書は、確かに軽視できない内容だ。貴様たちの言葉は、事態の切迫性を示している」
上官は周囲の衛兵に厳しい表情で命じた。
「この二人と文書を、私と共に、王城本棟の謁見の間へ運ぶ。経路は最短、接触は最小限に抑えろ。万が一、騒動を起こそうとする者がいれば、容赦なく排除せよ」
シグマは、その判断に静かに頷いた。
ルナも、抱き上げた盾を抱きしめ直した。
この盾は、単なる献上品ではなく、彼らを王族へと導くパスポートとなった。
衛兵たちに囲まれながらも、ルナとシグマは納品管理局を出て、王城の広大な中庭を横切り、王城本棟の巨大な扉へと向かった。
彼らの最終目的地、王族との対話の舞台は、目前に迫っていた。
ルナとシグマは、衛兵の監視の下、その部屋の指定された場所に盾を置いた。
ルナはシグマと目配せを交わし、毅然とした態度で周囲の衛兵たちに向かって発言した。
「この盾を届けた上で、国王陛下に直接、進言したいことがあります。辺境の鍛冶師の娘として、王都の未来に関わる重大な情報について、陛下に直接お目通りを願いたいのです」
ルナの発言に、衛兵たちの間に静かな緊張が走った。
シグマは、ここで言葉を尽くす必要があると判断し、一歩前に進み出た。
「時間がないのです。我々は、王都の騎士団内に、クーデターを計画する者がいることを記した文書を持っている。この情報を、陛下に直接届けることが、唯一の目的だ。その騎士団内部の裏切り者の存在は、すでに証明されています」
衛兵の一人が訝しげに尋ねた。
「証明だと? どういうことだ」
シグマは冷静に説明した。
「我々が運び、盗賊団に狙われたこの献上品の盾は、納品の日程とルートを極秘に進めたもののはずです。それにもかかわらず、盗賊団は騎士団の行動を正確に把握していた。これは、外部の盗賊と、王城内部の情報が繋がっていることの揺るがぬ証拠です」
シグマの言葉は、衛兵たちの顔色を一変させた。
「……承知した。その文書の内容の重大性を鑑み、直ちに上官に報告する。指示があるまで、動かずに待て」
シグマは静かに頷いた。
これが、文書を届ける最も確実で合理的な手段だった。
ルナとシグマは、納品室で厳重な監視の下、待機した。
衛兵が上官への報告に向かい、その間に部屋の警備は強化された。
待つこと十数分。
緊張した面持ちの上官が納品室に入ってきた。
彼は、王城の紋章の入った重厚な鎧を纏った、四十代後半の騎士だった。
上官は、シグマとルナの姿を一瞥し、そして机の上に置かれた盾を見た。
「君たちが、騎士団内に裏切り者がいるという文書を持っている者たちか。そして、その証拠が、献上品の情報漏洩だと?」
シグマは冷静に答えた。
「その通りです。文書は、王都を破滅させるクーデター計画の全貌を記しています。文書は、国王陛下に直接お見せしなければ、その真偽は伝わりません」
上官は深く息を吸い込んだ。
騎士団内の裏切り者の可能性という極秘情報と、辺境の職人たちがそれを持ち込んだという異例の事態。
彼に下された判断は、極めて重いものだった。
「……分かった。その文書は、確かに軽視できない内容だ。貴様たちの言葉は、事態の切迫性を示している」
上官は周囲の衛兵に厳しい表情で命じた。
「この二人と文書を、私と共に、王城本棟の謁見の間へ運ぶ。経路は最短、接触は最小限に抑えろ。万が一、騒動を起こそうとする者がいれば、容赦なく排除せよ」
シグマは、その判断に静かに頷いた。
ルナも、抱き上げた盾を抱きしめ直した。
この盾は、単なる献上品ではなく、彼らを王族へと導くパスポートとなった。
衛兵たちに囲まれながらも、ルナとシグマは納品管理局を出て、王城の広大な中庭を横切り、王城本棟の巨大な扉へと向かった。
彼らの最終目的地、王族との対話の舞台は、目前に迫っていた。
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