19 / 21
第二章:二度寝を夢見る孤児と修理屋の仲間たち
第八話:黒幕の影
しおりを挟む
廃工場を揺るがした激闘が終わった後、残されたのは静寂と、破壊された鉄骨の残骸、そして無残に横たわる傭兵たちの影だった。倒れた彼らは二度と立ち上がらず、部隊は完全に壊滅した。ネロたちは荒い息を整えながら、残されたものを確認するために動き始めていた。
「……端末だ」
金属片をどかしたテゴが拾い上げたのは、ひしゃげた外装を持つ小型端末だった。傭兵の一人が所持していたものらしい。ネロたちは互いに目を合わせ、言葉なくうなずく。ここに、背後の影を掴む手がかりが眠っているかもしれない。
「この手の連中は、口が堅いからな。直接聞いても無駄だ。ありがとよ、テゴ」
「礼には及ばない。これはデータだ。私が処理すべきタスクだ」
カイルが肩をすくめ、リナは端末をのぞき込む。
「これ、動くの? 見るからにボロボロだけど」
「大丈夫だ。これくらいなら、俺たちの工房で直せる」
ネロはそう言って、端末を自分のジャケットのポケットにしまい込んだ。
夜。修理屋《スクラップ・ギア》の奥に設けられた簡易ラボで、テゴの青白い光が端末を照らしていた。
「セキュリティは強固だが……古い設計だ。少し時間をかければ解析できる」
テゴの合成音声が響く。カイルは落ち着きなく椅子に座り直し、リナは腕を組んでその様子を見守る。ミナトは壁に背を預け、じっと端末を見据えていた。
「おい、いつまでかかるんだ? 俺、眠くなってきたぞ」
「静かに、待ってて。みんな黙って待ってるんだから」
リナがカイルの頭を軽く叩く。
「ま、そう焦るな。こればかりはテゴに任せるしかない。それに、変なデータが入ってたら厄介だしな」
ネロはそう言って、みんなの分のコーヒーを持って来て座り。一口飲んだ。眠気を覚ますための苦い液体が、彼の心臓をゆっくりと鼓動させた。
やがて、静かな電子音と共に端末のロックが外れる。テゴの光学センサーが瞬きをするように点滅した。
「……出た。通信ログ、資金の流れ……だが、ほとんどが消去されている」
「やっぱりか。プロのやり方だな」
カイルが溜息をつく。
「使えそうなのはあるか?」
ネロが低く問う。
「完全削除を免れた断片がいくつか。断片をつなぎ合わせれば――」
テゴの声が僅かに低くなった。その場の空気が、重く沈んでいく。
「……浮かび上がった名は、“ガルヴァン”。外の街を牛耳る存在。別名――“傲慢なる大富豪”」
「……大富豪?」
リナが目を瞬かせる。聞き慣れない言葉に戸惑いを隠せない。カイルは鼻を鳴らした。
「なんだそりゃ。物語に出てくるボスの二つ名か?」
「いや、なんか聞いたことあるぞ……たしか、昔の情報に載ってたような……」
ミナトがぽつりと呟く。
「これは旧時代に実在した社会階層だ。富を極限まで集め、都市を買い、人を支配する者。荒廃以前の文明では、莫大な財を持つ者を“富豪”と呼んだ。その中でも頂点に立った者が“大富豪”。」
テゴの説明に、リナは驚きを隠せない。
「都市を……買う?」
「信じられねえ。そんなことができるのか?」
カイルが信じられないというように肩をすくめるが、テゴの説明は止まらない。
「この世界が荒れ果てた後も、古い富と権力を利用し、残された資源を独占しているのがガルヴァンだ。表では繁栄を装い、裏では人を物のように売買する。彼にとって人間は“資源”だ」
その言葉に、全員の背筋が冷たくなる。リナは唇を震わせた。
「人を……資源……? そんな……」
「捕える理由はそれだろう」
ネロが拳を握りしめる。
「俺のサイコキネシスと、AIのテゴ。リナの狙撃技術。カイルの銃の腕。ミナトの指揮。そして、修理屋としての技術……奴らにとっては、喉から手が出るほど欲しい“資源”なんだ。街ごと潰す気はない。ただ俺たちを捕まえ、金に変えるつもりなんだ」
沈黙が落ちる。重い、息苦しいほどの沈黙。誰もが言葉を失い、目に見えぬ鎖で縛られたように動けなかった。
「……信じられない」
リナが小さく呟く。
「でも、これが現実なんだ。俺たちは、とんでもない相手に目をつけられちまった」
カイルが椅子から立ち上がり、窓の外を見つめる。
「だが、このまま黙っていても、奴は俺たちを諦めないだろう。いつかまた、もっと強力な傭兵団を差し向けてくるかもしれない」
ネロは静かに言った。
「だったら……こっちから行くしかない」
テゴが言う。
「奴は街の全てを支配している。表も裏も、全てをだ。奴の街に潜り込むのは、危険すぎる」
翌日。街にはすでに噂が広がっていた。修理屋を狙う謎の勢力との衝突。依頼に訪れる人々の顔には恐れと疑念が浮かび、かつてのような信頼の空気は揺らぎ始めていた。
「これじゃあ……」
リナが依頼帳を閉じながら小さく吐き出す。
「私たちだけじゃなく、この街全体が巻き込まれる。いつか、みんなも巻き込まれてしまうんじゃないかって、不安になるわ」
カイルは苛立ちを隠さず机を叩いた。
「チクショウ……金で人を動かす? そんな奴に好き勝手やられてたまるかよ! 俺たちは、自分たちの手でこの街を守ってきたんだ。それを、見知らぬ大富豪に壊されてたまるか!」
ネロは黙っていた。だがその瞳の奥では、燃えさかる炎のような決意が揺らめいていた。
仲間たちは顔を見合わせ、そして一つの覚悟を固めていく。
「正体を突き止めただけじゃ足りない」
ネロが低く言う。
「やっぱり危険でも、直接奴の街に潜り込む。そして、奴の支配の秘密を暴いてやる」
「おい、本当にやるのか? 相手は“傲慢なる大富豪”だぞ? 生半可な気持ちじゃ、帰ってこられなくなる」
カイルが不安そうな声でネロに尋ねる。
「……ああ。やるさ。俺たちは、もう逃げない。この街と、そして自分たちの未来のために」
その夜。街の裏門からひっそりと出ていく五つの影があった。月光に照らされながら、錆びついた鉄路を歩き続ける。
「ここを越えれば……ガルヴァンの縄張りだ」
テゴの機械音声が静かに告げる。遠くの闇の向こう、微かに煌めく別の街の灯りが見えていた。
ネロは握りしめた拳を解かず、低く笑った。
「奴の住処に潜って暴いてやるさ。……あの傲慢野郎の腹の底をな」
たどり着いた街は、彼らの知る世界とはまるで違っていた。表通りには光があふれ、豪奢な建物が立ち並び、きらびやかな娯楽施設が軒を連ねる。高級車の群れが行き交い、人々は華美な衣服に身を包んで笑っていた。ネロたちの貧相な服装は、周囲から浮き、嫌悪の視線を向けられている。
「うわ……これが“外の街”……? なんか、想像と違うわ」
リナの声は震えていた。彼女が思い描いていたのは、もっと荒廃した、自分たちの街と似たような光景だった。
「見せかけの繁栄だ。裏は地獄だな」
カイルが唾を吐き捨てる。彼らが一歩裏路地に入れば景色は一変する。暗がりに労働者がうずくまり、監視ドローンが低い唸りを上げて頭上を旋回していた。使い捨てられる人々の群れ、搾取と監視の街。その対比があまりにも鮮烈だった。
「あの人たち……みんな、まるで生気がないみたい」
リナが目を丸くして、闇にうずくまる労働者たちを見つめる。
「奴隷のようなものだ。ガルヴァンにとって、彼らはただの労働力にすぎない。使い潰したら、また新しい『資源』を調達する」
久しぶりにポーチに入ったテゴが淡々と説明する。その言葉の重みが、ネロたちの心をさらに締め付ける。
一行は人混みに紛れ、酒場や市場を巡りながら噂を拾った。
「なあ、あんた。ガルヴァンって大富豪について、何か知らねえか?」
カイルが酒場の男に尋ねる。男は一瞬、顔色を変え、静かにグラスを置いた。
「そいつの名は、口に出さない方がいい。あんた、よそ者だろう。早くここから出て行きな」
男はそれだけ言って、足早に去っていった。
「“ガルヴァン”と聞いただけで、みんな口を閉ざす」
テゴが低く呟く。
「……それだけ恐れられてるってことか」
ネロの眉間に皺が寄る。沈黙が、彼の支配の強さを証明していた。影から街そのものを握り潰す存在。彼らは悟る。――ここでの戦いは、これまでとはまったく次元が違うのだと。
「どうする? このまま情報を集めても、埒が明かないんじゃないか?」
リナが不安そうな顔で尋ねる。
「ああ。ここでの戦いは、これまでとはまるで違う。正面からぶつかっても、街中の兵隊たちの数が多くて勝ち目はない」
ネロが静かに言う。
「じゃあ、どうするんだよ? まさか、このまま引き返すのか?」
カイルが焦る。
「いや、違う。俺たちは、奴の『心臓部』に潜り込む」
ネロはそう言って、テゴが手に入れた街の地図データを紙に書き写していく。地図には、街の中心に位置する巨大なタワーが記されていた。
「ここがガルヴァンの居城だ。奴の全財産と、全ての情報がそこに集まっている」
ネロの言葉に、リナとカイルは息をのむ。
「……まさか、そこに乗り込むつもりか?」
カイルが震える声で尋ねる。
「ああ。それが、奴の支配を終わらせる唯一の方法だ。奴の心臓部を暴き、支配の鎖を断ち切る。それが、俺たちがやらなきゃならないことだ」
こうして修理屋の仲間たちは、黒幕の牙城に潜り込み、敵の心臓部を暴く戦いへと踏み出していくのだった――。
「……端末だ」
金属片をどかしたテゴが拾い上げたのは、ひしゃげた外装を持つ小型端末だった。傭兵の一人が所持していたものらしい。ネロたちは互いに目を合わせ、言葉なくうなずく。ここに、背後の影を掴む手がかりが眠っているかもしれない。
「この手の連中は、口が堅いからな。直接聞いても無駄だ。ありがとよ、テゴ」
「礼には及ばない。これはデータだ。私が処理すべきタスクだ」
カイルが肩をすくめ、リナは端末をのぞき込む。
「これ、動くの? 見るからにボロボロだけど」
「大丈夫だ。これくらいなら、俺たちの工房で直せる」
ネロはそう言って、端末を自分のジャケットのポケットにしまい込んだ。
夜。修理屋《スクラップ・ギア》の奥に設けられた簡易ラボで、テゴの青白い光が端末を照らしていた。
「セキュリティは強固だが……古い設計だ。少し時間をかければ解析できる」
テゴの合成音声が響く。カイルは落ち着きなく椅子に座り直し、リナは腕を組んでその様子を見守る。ミナトは壁に背を預け、じっと端末を見据えていた。
「おい、いつまでかかるんだ? 俺、眠くなってきたぞ」
「静かに、待ってて。みんな黙って待ってるんだから」
リナがカイルの頭を軽く叩く。
「ま、そう焦るな。こればかりはテゴに任せるしかない。それに、変なデータが入ってたら厄介だしな」
ネロはそう言って、みんなの分のコーヒーを持って来て座り。一口飲んだ。眠気を覚ますための苦い液体が、彼の心臓をゆっくりと鼓動させた。
やがて、静かな電子音と共に端末のロックが外れる。テゴの光学センサーが瞬きをするように点滅した。
「……出た。通信ログ、資金の流れ……だが、ほとんどが消去されている」
「やっぱりか。プロのやり方だな」
カイルが溜息をつく。
「使えそうなのはあるか?」
ネロが低く問う。
「完全削除を免れた断片がいくつか。断片をつなぎ合わせれば――」
テゴの声が僅かに低くなった。その場の空気が、重く沈んでいく。
「……浮かび上がった名は、“ガルヴァン”。外の街を牛耳る存在。別名――“傲慢なる大富豪”」
「……大富豪?」
リナが目を瞬かせる。聞き慣れない言葉に戸惑いを隠せない。カイルは鼻を鳴らした。
「なんだそりゃ。物語に出てくるボスの二つ名か?」
「いや、なんか聞いたことあるぞ……たしか、昔の情報に載ってたような……」
ミナトがぽつりと呟く。
「これは旧時代に実在した社会階層だ。富を極限まで集め、都市を買い、人を支配する者。荒廃以前の文明では、莫大な財を持つ者を“富豪”と呼んだ。その中でも頂点に立った者が“大富豪”。」
テゴの説明に、リナは驚きを隠せない。
「都市を……買う?」
「信じられねえ。そんなことができるのか?」
カイルが信じられないというように肩をすくめるが、テゴの説明は止まらない。
「この世界が荒れ果てた後も、古い富と権力を利用し、残された資源を独占しているのがガルヴァンだ。表では繁栄を装い、裏では人を物のように売買する。彼にとって人間は“資源”だ」
その言葉に、全員の背筋が冷たくなる。リナは唇を震わせた。
「人を……資源……? そんな……」
「捕える理由はそれだろう」
ネロが拳を握りしめる。
「俺のサイコキネシスと、AIのテゴ。リナの狙撃技術。カイルの銃の腕。ミナトの指揮。そして、修理屋としての技術……奴らにとっては、喉から手が出るほど欲しい“資源”なんだ。街ごと潰す気はない。ただ俺たちを捕まえ、金に変えるつもりなんだ」
沈黙が落ちる。重い、息苦しいほどの沈黙。誰もが言葉を失い、目に見えぬ鎖で縛られたように動けなかった。
「……信じられない」
リナが小さく呟く。
「でも、これが現実なんだ。俺たちは、とんでもない相手に目をつけられちまった」
カイルが椅子から立ち上がり、窓の外を見つめる。
「だが、このまま黙っていても、奴は俺たちを諦めないだろう。いつかまた、もっと強力な傭兵団を差し向けてくるかもしれない」
ネロは静かに言った。
「だったら……こっちから行くしかない」
テゴが言う。
「奴は街の全てを支配している。表も裏も、全てをだ。奴の街に潜り込むのは、危険すぎる」
翌日。街にはすでに噂が広がっていた。修理屋を狙う謎の勢力との衝突。依頼に訪れる人々の顔には恐れと疑念が浮かび、かつてのような信頼の空気は揺らぎ始めていた。
「これじゃあ……」
リナが依頼帳を閉じながら小さく吐き出す。
「私たちだけじゃなく、この街全体が巻き込まれる。いつか、みんなも巻き込まれてしまうんじゃないかって、不安になるわ」
カイルは苛立ちを隠さず机を叩いた。
「チクショウ……金で人を動かす? そんな奴に好き勝手やられてたまるかよ! 俺たちは、自分たちの手でこの街を守ってきたんだ。それを、見知らぬ大富豪に壊されてたまるか!」
ネロは黙っていた。だがその瞳の奥では、燃えさかる炎のような決意が揺らめいていた。
仲間たちは顔を見合わせ、そして一つの覚悟を固めていく。
「正体を突き止めただけじゃ足りない」
ネロが低く言う。
「やっぱり危険でも、直接奴の街に潜り込む。そして、奴の支配の秘密を暴いてやる」
「おい、本当にやるのか? 相手は“傲慢なる大富豪”だぞ? 生半可な気持ちじゃ、帰ってこられなくなる」
カイルが不安そうな声でネロに尋ねる。
「……ああ。やるさ。俺たちは、もう逃げない。この街と、そして自分たちの未来のために」
その夜。街の裏門からひっそりと出ていく五つの影があった。月光に照らされながら、錆びついた鉄路を歩き続ける。
「ここを越えれば……ガルヴァンの縄張りだ」
テゴの機械音声が静かに告げる。遠くの闇の向こう、微かに煌めく別の街の灯りが見えていた。
ネロは握りしめた拳を解かず、低く笑った。
「奴の住処に潜って暴いてやるさ。……あの傲慢野郎の腹の底をな」
たどり着いた街は、彼らの知る世界とはまるで違っていた。表通りには光があふれ、豪奢な建物が立ち並び、きらびやかな娯楽施設が軒を連ねる。高級車の群れが行き交い、人々は華美な衣服に身を包んで笑っていた。ネロたちの貧相な服装は、周囲から浮き、嫌悪の視線を向けられている。
「うわ……これが“外の街”……? なんか、想像と違うわ」
リナの声は震えていた。彼女が思い描いていたのは、もっと荒廃した、自分たちの街と似たような光景だった。
「見せかけの繁栄だ。裏は地獄だな」
カイルが唾を吐き捨てる。彼らが一歩裏路地に入れば景色は一変する。暗がりに労働者がうずくまり、監視ドローンが低い唸りを上げて頭上を旋回していた。使い捨てられる人々の群れ、搾取と監視の街。その対比があまりにも鮮烈だった。
「あの人たち……みんな、まるで生気がないみたい」
リナが目を丸くして、闇にうずくまる労働者たちを見つめる。
「奴隷のようなものだ。ガルヴァンにとって、彼らはただの労働力にすぎない。使い潰したら、また新しい『資源』を調達する」
久しぶりにポーチに入ったテゴが淡々と説明する。その言葉の重みが、ネロたちの心をさらに締め付ける。
一行は人混みに紛れ、酒場や市場を巡りながら噂を拾った。
「なあ、あんた。ガルヴァンって大富豪について、何か知らねえか?」
カイルが酒場の男に尋ねる。男は一瞬、顔色を変え、静かにグラスを置いた。
「そいつの名は、口に出さない方がいい。あんた、よそ者だろう。早くここから出て行きな」
男はそれだけ言って、足早に去っていった。
「“ガルヴァン”と聞いただけで、みんな口を閉ざす」
テゴが低く呟く。
「……それだけ恐れられてるってことか」
ネロの眉間に皺が寄る。沈黙が、彼の支配の強さを証明していた。影から街そのものを握り潰す存在。彼らは悟る。――ここでの戦いは、これまでとはまったく次元が違うのだと。
「どうする? このまま情報を集めても、埒が明かないんじゃないか?」
リナが不安そうな顔で尋ねる。
「ああ。ここでの戦いは、これまでとはまるで違う。正面からぶつかっても、街中の兵隊たちの数が多くて勝ち目はない」
ネロが静かに言う。
「じゃあ、どうするんだよ? まさか、このまま引き返すのか?」
カイルが焦る。
「いや、違う。俺たちは、奴の『心臓部』に潜り込む」
ネロはそう言って、テゴが手に入れた街の地図データを紙に書き写していく。地図には、街の中心に位置する巨大なタワーが記されていた。
「ここがガルヴァンの居城だ。奴の全財産と、全ての情報がそこに集まっている」
ネロの言葉に、リナとカイルは息をのむ。
「……まさか、そこに乗り込むつもりか?」
カイルが震える声で尋ねる。
「ああ。それが、奴の支配を終わらせる唯一の方法だ。奴の心臓部を暴き、支配の鎖を断ち切る。それが、俺たちがやらなきゃならないことだ」
こうして修理屋の仲間たちは、黒幕の牙城に潜り込み、敵の心臓部を暴く戦いへと踏み出していくのだった――。
0
あなたにおすすめの小説
宇宙打撃空母クリシュナ ――異次元星域の傭兵軍師――
黒鯛の刺身♪
SF
半機械化生命体であるバイオロイド戦闘員のカーヴは、科学の進んだ未来にて作られる。
彼の乗る亜光速戦闘機は撃墜され、とある惑星に不時着。
救助を待つために深い眠りにつく。
しかし、カーヴが目覚めた世界は、地球がある宇宙とは整合性の取れない別次元の宇宙だった。
カーヴを助けた少女の名はセーラ。
戦い慣れたカーヴは日雇いの軍師として彼女に雇われる。
カーヴは少女を助け、侵略国家であるマーダ連邦との戦いに身を投じていく。
――時に宇宙暦880年
銀河は再び熱い戦いの幕を開けた。
◆DATE
艦名◇クリシュナ
兵装◇艦首固定式25cmビーム砲32門。
砲塔型36cm連装レールガン3基。
収納型兵装ハードポイント4基。
電磁カタパルト2基。
搭載◇亜光速戦闘機12機(内、補用4機)
高機動戦車4台他
全長◇300m
全幅◇76m
(以上、10話時点)
表紙画像の原作はこたかん様です。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
結婚する事に決めたから
KONAN
恋愛
私は既婚者です。
新たな職場で出会った彼女と結婚する為に、私がその時どう考え、どう行動したのかを書き記していきます。
まずは、離婚してから行動を起こします。
主な登場人物
東條なお
似ている芸能人
○原隼人さん
32歳既婚。
中学、高校はテニス部
電気工事の資格と実務経験あり。
車、バイク、船の免許を持っている。
現在、新聞販売店所長代理。
趣味はイカ釣り。
竹田みさき
似ている芸能人
○野芽衣さん
32歳未婚、シングルマザー
医療事務
息子1人
親分(大島)
似ている芸能人
○田新太さん
70代
施設の送迎運転手
板金屋(大倉)
似ている芸能人
○藤大樹さん
23歳
介護助手
理学療法士になる為、勉強中
よっしー課長(吉本)
似ている芸能人
○倉涼子さん
施設医療事務課長
登山が趣味
o谷事務長
○重豊さん
施設医療事務事務長
腰痛持ち
池さん
似ている芸能人
○田あき子さん
居宅部門管理者
看護師
下山さん(ともさん)
似ている芸能人
○地真央さん
医療事務
息子と娘はテニス選手
t助
似ている芸能人
○ツオくん(アニメ)
施設医療事務事務長
o谷事務長異動後の事務長
雄一郎 ゆういちろう
似ている芸能人
○鹿央士さん
弟の同級生
中学テニス部
高校陸上部
大学帰宅部
髪の赤い看護師(川木えみ)
似ている芸能人
○田來未さん
准看護師
ヤンキー
怖い
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる