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第三章_星満
19.最後の夏
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去年の夏休みが終わる前から、待ちに待った今年の夏休みが始まった。
北岳ヒュッテに連絡して、今年も終業式の翌日から両俣山荘に住み込みで行くことになった。
去年は三週間働いたが、今年は一応受験生なので二週間の予定で行くことにした。
一年振りに広河原まで行くと、今年はバスではなく、山荘の車で野呂川出合まで乗せて行ってもらうように手配されていた。
野呂川出合まで行くと、木村さんが待っていてくれた。
まぁ僕を待っていたのではなく、車で運ばれた食料を歩荷する為に来ていたのだが、やはり嬉しい。
「こんにちは! 木村さん、お久し振りですっ! 今年も宜しくお願いしますっ!」
「おぉ! ミツル君、待ってたよっ! 今年も頼んだよっ!」
「今年はちょっと短いですが、頑張りますよっ! 早く食堂に飾られた、僕の写真が見たいですっ!」
「あぁ、あの写真、なかなか評判が良くてポストカードにしてみたんだけど、結構売れてるんだよ」
「本当ですかっ? ちょっと、かなり、嬉しいですっ!」
「あの写真の場所に行ってみたい。って言うお客さんが多くてね。全然違う山だから困っちゃうよな」
そんな話しをしながら、二時間ほどで両俣山荘に到着した。
早速食堂に行ってみた。
あったあった、僕にとって、初めて人様に見てもらう為に飾られた写真。
何だか照れてしまう。
記念すべき一枚が、ここに飾られることになって良かった!
去年も働いていたので、何をやるのか体が覚えている。
料理の下ごしらえも去年より上達していると感じた。
ちゃんと戦力になれている実感があると、働いていて楽しくなってくる。
一週間休み無く働いて、今年も木村さんと一緒に休ませてもらえることになった。
今年は広河原から鳳凰三山に登った。
地蔵岳のオベリスクが特徴的だ。
去年登った甲斐駒からも見えたが、間近で見ると大迫力だっ!
鳳凰三山を縦走して、薬師ヶ岳小屋に一泊して天体写真を撮影した。
昼間のうちに下見しておいた撮影ポイントまで移動して、オベリスクと星空の撮影に成功した。
大満足である。
翌日は、登ってきた道を逆に辿り広河原を経由して両俣山荘に戻った。
今年は二週間で下山するので、あとは休み無く働くことになった。
三回目の夏休みで、今年も木村さんと印象に残る登山ができた。
来年から大学生になると夏休みも長くなるだろう。
もっと長期間、住み込みで働かせてもらって、登山技術も撮影技術も上げて行けたらいいなぁ……
この二週間の住み込みで、僕の将来の目標の話しをしていた。
来年は横浜情報工芸大学に進学して、写真を本格的に勉強して、もっと凄い天体写真や山岳写真を撮れるようになりたい。
将来はプロになれたらいいなぁ。
なんて思うけれど、簡単では無いだろうから、四年間でじっくり自分の将来を考えてみるつもりだ。
そんな話しを木村さんはニコニコしながら聞いてくれた。
師匠が弟子の成長を喜んでくれている時って、こんな顔をするのではないだろうか?
などと勝手に感じていた。
最終日、去年と同じように木村さんと野呂川出合まで歩いた。
次にこの景色を見る時は大学生になっているのか……
なんて考えながら、いつもと同じで満足感やら寂しい思いやら、様々な感情を抱きながら歩いていた。
横浜に戻り、早速夏休みの宿題の消化に取り掛かった。
今年の山岳部の予定も、去年と同じで夏休みの最後の週だ。
それまでは宿題をやりつつ、夏期講習にも通うことになった。
学校の成績は良くもなく悪くもない、平凡な成績だった。
自分の現在の立ち位置と、志望している大学に合格できる可能性を把握することが目的である。
初日はやっぱり緊張するなぁ……
なんて思っていたところ、そんな心配が吹き飛ぶ声が聞こえた。
「でぇ~ 星よぉ~ お前が山から帰って来るのを楽しみに待ってたぞぉ~ でぇ~」
「な、何だよ蛮、何でお前が居るんだ?」
「でぇ~ 実は俺も横浜情報工芸大学を受験しようかと思ってな、お前が帰って来るのを待っていたんだ。でぇ~」
「何言ってるんだ蛮っ! お前ならもっと野球が強い大学に行けるだろっ!
将来プロに行くなら、野球で有名な大学に行けよっ!」
「星よぉ~ お前まさか知らんのか? 長嶋さんも横浜情報工芸大学出身だそぉ~ でぇ~」
「あ、あぁ確かにそうだが、お兄さんは大学時代はほとんど公式戦で活躍してないしな……
やっぱり他の大学も検討したほうがいいと思うけどなぁ……」
まぁ、実際進学する時期になれば、蛮も考えが変わるかもしれないし、とりあえず夏期講習に集中しよう。
この後、山岳部の登山もあるので、効率良く勉強しなければならない。
今年のドルフィンズは好調だ。
例年の今頃は挽回不可能なほど負け越しているが、まだ勝率五割付近で踏ん張っている。
その原動力の一つは水野さんの頑張りだろう。
一番打者に定着して、ここまで盗塁は38個決めていて、断トツで盗塁王のタイトルに向かっている。
チーム防御率が改善されているのは、水野さんの配球が良いことも一因であろう。
このまま盗塁王を獲得すれば、地味ながら新人王の候補になるのではないだろうか?
二週間後、今年の山岳部の目標となった、八ヶ岳に向けてスタートした。
新宿発のあずさ一号に乗れば、九時過ぎに茅野駅に到着する。
そこからバスに乗り美濃戸口に向かう。
目指すは行者小屋のテント場だ。
徒歩三時間の行程になる。
午後一時過ぎに行者小屋に到着すると、何はともあれ昼食でラーメンを食べた。
テントを設営すると、時間はまだ午後二時を過ぎたところだ。
僕は赤岳鉱泉に向かう途中の展望台まで行ってみることにした。
ここは横岳から赤岳まで、八ヶ岳南部の急峻な山々に囲まれている。
目前に迫る山々が大迫力で聳え立つ。
テントに戻り、夕食の準備に取り掛かる。
今年も恒例のカレーライスだ。
去年は水で苦労したが、ここは水が豊富なので、野菜も湧き水で冷やすことができた。
水が美味しいと、ご飯も美味しく炊ける。
宿泊する場所を考える時、水が豊富かどうかもポイントにすると良いだろう。
食事の片付けをして、天体写真の撮影をした。
八ヶ岳のシルエットと星空、初めてのアングルに無我夢中になった。
明日も早いので程々にしないとね……
翌朝六時にスタートして、文三郎尾根から赤岳に登頂した。
山頂からは富士山を始めとして、先日登った鳳凰三山、お馴染みの北岳・甲斐駒・仙丈ケ岳などが見られた。
高校三年生になり、山岳部員としての最後の山頂になると思うと、感慨深いものがある。
下りは地蔵尾根から行者小屋を目指した。
十時頃に戻り、テントを撤収して美濃戸口に向かいスタートした。
二年生が中心となり考えてくれた計画。
有意義な山行になって良かった。
この日は学校に戻らずに解散、翌日学校に集合してテントやキャンプ用具の手入れをした。
この日で三年生は引退となる。
これから卒業までは、受験生として辛い毎日が待っている。
たまには息抜きでトレーニングしに来るかな……
北岳ヒュッテに連絡して、今年も終業式の翌日から両俣山荘に住み込みで行くことになった。
去年は三週間働いたが、今年は一応受験生なので二週間の予定で行くことにした。
一年振りに広河原まで行くと、今年はバスではなく、山荘の車で野呂川出合まで乗せて行ってもらうように手配されていた。
野呂川出合まで行くと、木村さんが待っていてくれた。
まぁ僕を待っていたのではなく、車で運ばれた食料を歩荷する為に来ていたのだが、やはり嬉しい。
「こんにちは! 木村さん、お久し振りですっ! 今年も宜しくお願いしますっ!」
「おぉ! ミツル君、待ってたよっ! 今年も頼んだよっ!」
「今年はちょっと短いですが、頑張りますよっ! 早く食堂に飾られた、僕の写真が見たいですっ!」
「あぁ、あの写真、なかなか評判が良くてポストカードにしてみたんだけど、結構売れてるんだよ」
「本当ですかっ? ちょっと、かなり、嬉しいですっ!」
「あの写真の場所に行ってみたい。って言うお客さんが多くてね。全然違う山だから困っちゃうよな」
そんな話しをしながら、二時間ほどで両俣山荘に到着した。
早速食堂に行ってみた。
あったあった、僕にとって、初めて人様に見てもらう為に飾られた写真。
何だか照れてしまう。
記念すべき一枚が、ここに飾られることになって良かった!
去年も働いていたので、何をやるのか体が覚えている。
料理の下ごしらえも去年より上達していると感じた。
ちゃんと戦力になれている実感があると、働いていて楽しくなってくる。
一週間休み無く働いて、今年も木村さんと一緒に休ませてもらえることになった。
今年は広河原から鳳凰三山に登った。
地蔵岳のオベリスクが特徴的だ。
去年登った甲斐駒からも見えたが、間近で見ると大迫力だっ!
鳳凰三山を縦走して、薬師ヶ岳小屋に一泊して天体写真を撮影した。
昼間のうちに下見しておいた撮影ポイントまで移動して、オベリスクと星空の撮影に成功した。
大満足である。
翌日は、登ってきた道を逆に辿り広河原を経由して両俣山荘に戻った。
今年は二週間で下山するので、あとは休み無く働くことになった。
三回目の夏休みで、今年も木村さんと印象に残る登山ができた。
来年から大学生になると夏休みも長くなるだろう。
もっと長期間、住み込みで働かせてもらって、登山技術も撮影技術も上げて行けたらいいなぁ……
この二週間の住み込みで、僕の将来の目標の話しをしていた。
来年は横浜情報工芸大学に進学して、写真を本格的に勉強して、もっと凄い天体写真や山岳写真を撮れるようになりたい。
将来はプロになれたらいいなぁ。
なんて思うけれど、簡単では無いだろうから、四年間でじっくり自分の将来を考えてみるつもりだ。
そんな話しを木村さんはニコニコしながら聞いてくれた。
師匠が弟子の成長を喜んでくれている時って、こんな顔をするのではないだろうか?
などと勝手に感じていた。
最終日、去年と同じように木村さんと野呂川出合まで歩いた。
次にこの景色を見る時は大学生になっているのか……
なんて考えながら、いつもと同じで満足感やら寂しい思いやら、様々な感情を抱きながら歩いていた。
横浜に戻り、早速夏休みの宿題の消化に取り掛かった。
今年の山岳部の予定も、去年と同じで夏休みの最後の週だ。
それまでは宿題をやりつつ、夏期講習にも通うことになった。
学校の成績は良くもなく悪くもない、平凡な成績だった。
自分の現在の立ち位置と、志望している大学に合格できる可能性を把握することが目的である。
初日はやっぱり緊張するなぁ……
なんて思っていたところ、そんな心配が吹き飛ぶ声が聞こえた。
「でぇ~ 星よぉ~ お前が山から帰って来るのを楽しみに待ってたぞぉ~ でぇ~」
「な、何だよ蛮、何でお前が居るんだ?」
「でぇ~ 実は俺も横浜情報工芸大学を受験しようかと思ってな、お前が帰って来るのを待っていたんだ。でぇ~」
「何言ってるんだ蛮っ! お前ならもっと野球が強い大学に行けるだろっ!
将来プロに行くなら、野球で有名な大学に行けよっ!」
「星よぉ~ お前まさか知らんのか? 長嶋さんも横浜情報工芸大学出身だそぉ~ でぇ~」
「あ、あぁ確かにそうだが、お兄さんは大学時代はほとんど公式戦で活躍してないしな……
やっぱり他の大学も検討したほうがいいと思うけどなぁ……」
まぁ、実際進学する時期になれば、蛮も考えが変わるかもしれないし、とりあえず夏期講習に集中しよう。
この後、山岳部の登山もあるので、効率良く勉強しなければならない。
今年のドルフィンズは好調だ。
例年の今頃は挽回不可能なほど負け越しているが、まだ勝率五割付近で踏ん張っている。
その原動力の一つは水野さんの頑張りだろう。
一番打者に定着して、ここまで盗塁は38個決めていて、断トツで盗塁王のタイトルに向かっている。
チーム防御率が改善されているのは、水野さんの配球が良いことも一因であろう。
このまま盗塁王を獲得すれば、地味ながら新人王の候補になるのではないだろうか?
二週間後、今年の山岳部の目標となった、八ヶ岳に向けてスタートした。
新宿発のあずさ一号に乗れば、九時過ぎに茅野駅に到着する。
そこからバスに乗り美濃戸口に向かう。
目指すは行者小屋のテント場だ。
徒歩三時間の行程になる。
午後一時過ぎに行者小屋に到着すると、何はともあれ昼食でラーメンを食べた。
テントを設営すると、時間はまだ午後二時を過ぎたところだ。
僕は赤岳鉱泉に向かう途中の展望台まで行ってみることにした。
ここは横岳から赤岳まで、八ヶ岳南部の急峻な山々に囲まれている。
目前に迫る山々が大迫力で聳え立つ。
テントに戻り、夕食の準備に取り掛かる。
今年も恒例のカレーライスだ。
去年は水で苦労したが、ここは水が豊富なので、野菜も湧き水で冷やすことができた。
水が美味しいと、ご飯も美味しく炊ける。
宿泊する場所を考える時、水が豊富かどうかもポイントにすると良いだろう。
食事の片付けをして、天体写真の撮影をした。
八ヶ岳のシルエットと星空、初めてのアングルに無我夢中になった。
明日も早いので程々にしないとね……
翌朝六時にスタートして、文三郎尾根から赤岳に登頂した。
山頂からは富士山を始めとして、先日登った鳳凰三山、お馴染みの北岳・甲斐駒・仙丈ケ岳などが見られた。
高校三年生になり、山岳部員としての最後の山頂になると思うと、感慨深いものがある。
下りは地蔵尾根から行者小屋を目指した。
十時頃に戻り、テントを撤収して美濃戸口に向かいスタートした。
二年生が中心となり考えてくれた計画。
有意義な山行になって良かった。
この日は学校に戻らずに解散、翌日学校に集合してテントやキャンプ用具の手入れをした。
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