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まなづるるい

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アプリ 後編

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「えっ」

私は絶句していた。そうしそうあいの続編を家で読んでいたのだが、まさかこんなラストになるなんて。
二人は両想いだったんだ!
それに、アシスタントさんの名前が私と同じだったなんて。これは偶然?
この話の内容を伊織に話したい。そして、本屋さんで出会ったあの人にも。
外はもう真っ暗なのに、私は本を持って走りだした。向かった先は本屋さん。あの人がいるかどうかもわからないのに、私はあの人の姿を探していた。

「あれ、お姉さん。こんばんは。こんな時間に会えるとは思いませんでした」
「あ、あのっ……本、読んだから……感想を、伝えたくて」
「もしかして走ってきたんですか? 明日でもよかったのに」

私は息を整えると、立ち話もなんだからと本屋さんの外にあるベンチに腰を下ろすことした。

「つい、走ってきちゃったけど、まだ全部は読んでないよね?」
「いえ。俺も全部読んだので、ネタバレにはならないですよ」

もう読んだんだ。それなら安心して話せるな。それにしても、どうしてこんな時間に本屋さんにいるんだろう。あれからずっといたのかな。もしかして、幽霊だったりして。
本屋さんにいる幽霊。ここから出られない地縛霊。
まさかね。

「まさか最後の最後で物語が動きだすとはね。タイトル回収……流石にもう続編は出ないかな」
「そうですね。これで続編が出れば、国永の言う通り、読者に飽きられる。この話はここでおわるから綺麗なんですよ」

幽霊じゃないとすれば、この本を書いた作者様だったりするのかな。そういえば、作者の名前って。

「……紫苑」
「え?」
「あ、ううん。この本の作者の名前、紫苑って言うんだね。私の知り合いにも同じ名前の人がいるから、ちょっとびっくりしちゃった」

紫苑は伊織のデフォの名前だったはず。でもきっとこれも偶然。なんでもかんでも伊織に紐付けるの、私の悪い癖だ。

「紫苑さんって、顔公開はしてないんですよ。だけど噂によると超美形で、この世の者とは思えないって、何かの雑誌で読みました」
「へえー、そんなにイケメンなんだ」
「なんでも髪が長くて真っ白みたいなんですよ。おじいさんでもないのに真っ白なんて珍しいですよね」

髪が長くて真っ白で。
……やだなあ、違うよぉ。もう、また悪い癖が出てる。
でも、だけど、もしかして。そんな思いが私の中から消えてくれなくてもやもやする。

「……ねえ、紫苑さんの瞳の色って、何色?」
「うーん。流石にそこまではわからないけど、普通は黒いんじゃないですか? まあでもこの世の者とは思えないって言うくらいですから、もしかしたら赤とか金とかレインボーとかかもしれませんね」

レインボーはないと思う。

「レインボーは……ないと思う……」
「わ、わかってますよそんなこと!」

不思議だなあ。伊織とは全然違うのに、こんなにも心が穏やかになれるなんて。

「……私ね、好きな人がいたんだ」
「あ……そうなんですね」
「だけど色々あって、もう会えなくなっちゃった」
「お別れしたってことですか?」
「お別れ……なのかなぁ。よくわかんないや」

どうして会ったばかりの人にこんな話をしているんだろう。伊織がいなくなってぽっかり空いた穴を少しでも埋めようとしているのかな。話しただけで埋まるのかな。時間が解決してくれるのかな。私が立ち直るために、この人を利用していいのかな。

「そういえば、名前はなんていうの?」
「え?」
「私は瑞穂。きみの名前は?」
「え、瑞穂って」
「そう、アシスタントさんの名前と同じなんだ。私もそれはびっくりした」
「凄い偶然ですね。あ、俺の名前は伊織です」
「……え?」

心臓のえぐい音がした。こんな偶然ってある?
この本の作者が紫苑で、アシスタントさんの名前が瑞穂で、この本の登場人物の一人が瑛麻で、この人の名前が伊織。
こんな出来すぎた偶然ってある?
それとも私の目が、耳が、節穴になってしまったの?

「……どうかしましたか?」
「あ、ううん。その、私の好きな人と名前が同じだったから」

こんなこと言われても困るよね。私だったら困るもん。わかるよ。

「瑞穂さん」
「い、伊織、くん」
「俺、瑞穂さんのこと、もっと知りたいです」




どうしてこうなったんだっけ。ていうか伊織くん、何歳?
まさか未成年じゃないよねえ。私も未成年だけど。
会ったばかりの男の部屋で、足を開いてる。
名前が伊織だからって。

「んっ……い、伊織、くん」
「瑞穂さん、濡れてる」
「そ、れは伊織くんがそんなところ舐めるから」

正直、溜まっていた。ちょっと前まで苺くんとしてたのに、あれ以来してなかったから。
伊織くんのがそんなに大きいとも思えないし、ちゃんと満足できるのかな。物足りなかったらどうしよう。入ったのすらわからなかったらどうしよう。

「あ、ゆ、指」
「大丈夫です。奥までは入れませんから。指の腹だけ」

浅いところが弱いのに、そんなふうにされたらいっちゃうよ。
私、いつからこんなにビッチになったの。これじゃ伊織にきらわれちゃう。

「あっ、い、いく……っ」

伊織じゃない男の人の舌でいっちゃった。誰でもいいんだ私って。最低。

「痛かったら言ってください」
「あっ……あっ……」

痛いわけがなかった。久しぶりの雄に吸い付くように絡み付くと、くちゅりくちゅりと音を立てては甘い蜜を垂れ流す。
杞憂だった。恥ずかしいくらいに感じていた。そりゃあ大きさで言えば苺くんの方が大きい。それなのにこのフィット感。これが伊織のだったらよかったのに。

「瑞穂」

ドキッとした。さっきまでさん付けだったくせに急に呼び捨てするなんて。これじゃ本当に伊織みたいで……締まる。

「あああっ、~~~~ッ」

重なる唇。私、どうして伊織くんにキスされてるんだろう。
キスしたまま、腰は動く。同じ律動、同じ強さで。
伊織くん、えっち上手。苺くんみたいに激しくないのにテクニシャン。

「瑞穂、好き」

え?
と思った瞬間には伊織くんはいっていた。
おわったあと、後処理をしている時にはいつもの伊織くんに戻っていたので、きっといきそうだったからきもちが盛り上がってたんだという結論に至った。

「あの、なんか流れでえっちしちゃったけど、私達って」

付き合うの?
その一言に躊躇する。
だってよく言うじゃん。一度やったくらいで彼女面すんなって。
伊織くんはそういうタイプじゃないって思いたいけど、人は見かけによらないし、伊織くんも私と同じくらいの歳なんだとしたら相当性欲はあるだろうし。
セフレになるのかな。それならそれでいい気もする。えっち上手かったし。
ほんと私って最低だ。心と身体の穴を伊織くんで埋めようとするなんて。

「そうしそうあいの結末って、凄くよかったですよね」
「え?」

どうして今、本の話なんて。もしかして話逸らそうとしてる?

「あの本を書いたのが俺だって言ったらどうします?」
「え、そ、そうなの?」
「そうすると偶然にしては出来すぎだと思いません? 俺は伊織で、ペンネームが紫苑。登場人物に瑛麻と瑞穂。国永はまぁ……適当に引っ張ってきたとして。それに妙だと思いませんか? 紫苑は顔公開なんてしてないのに、どうして雑誌にはそれらしき人物像が掲載されていたのか。そもそも俺が作者なんだから、その人物像とは随分かけ離れていますよね。だとしたらそれはどこからきたのか」

パズルがカチッと嵌っていく。できれば完成してほしくなかったのに、もしかしてがもしかしてじゃなくなってしまいそうで怖かった。
だって、全然違うのに。名前が一緒なだけじゃない。
でも。

「……伊織?」

あの本は伊織が書いていて、だからあの本を持っていて、続編は私達と出会ってから書いたもので、その続編が売られているということは、伊織がこちらの世界に戻ってきたというわけで。
つまり今、ここにいる伊織くんが伊織というわけで。

「ただいま、瑞穂」

嗚呼、ああ。
もう会えないと思っていた。あんな小さな箱の中に閉じ込められたまま、伊織はずっと独りで生きていくんだと。

「い、伊織……っ」

やっと触れられた。私は伊織を力いっぱい抱き締める。

「伊織、会いたかった……っ、戻ってこれたんだね……っ」
「うん。ごめんね、知らないふりして。いきなり俺だって言っても信じてくれないと思ってさ」
「そんなわけないじゃん! 信じるよ! 私、伊織以外の人とえっちしちゃったって、最低だって思ったんだから!」
「わー、瑞穂最低だぁー」
「んもう! ばか!」

どうして戻ってこれたのかはわからないけど、あのあとすぐに戻ったらしく、気付いたら自分の部屋にいたんだって。それで私を探そうと思って、私が行きそうな本屋さんで私がくるのを待ってたみたい。そうしそうあいの続編を餌にして……ね。

「伊織ってこんな顔してたんだ」
「アプリだとレベチで顔がよかったからな。実際はこんなもんだよ」

伊織の頬をぺたぺたと触りながら、これが伊織の顔なんだと噛み締める。
アプリでの伊織には劣るが、これはこれで。

「瑛麻にも紹介してあげたいけど、瑛麻はあのアプリのこと忘れてるみたいなんだよね」
「そっか。なら、瑛麻にとっては忘れたい記憶なんだろうな」
「その人にとって忘れたい記憶だと忘れちゃうの?」
「ああ、そうみたい」
「なら、私が伊織を覚えてるのは奇跡なんだ」
「愛の力だな」
「そもそもなんであんな場所に閉じ込められてたの?」
「生きてることに意味を見出せなくて、死んでやろうかと思ったんだ」
「え?」
「ビルの屋上から飛び降りた。次に目を開けた時にはあの世界の中にいた」

そんなの、アニメや漫画の世界の話だと思っていた。

「……じゃあ、神様にきみは生きろって言われてるんだね」
「どうだろうな。また同じように飛び降りれば、今度こそ死ぬかもしれないし。生きてたって意味がないのに変わりはないからな」

どうして意味がないだなんて言うんだろう。意味ならここにあるじゃんか。それとも伊織にとっての私は、伊織の生きる意味にはならないの?
まるで自分の存在を否定されたような気分だった。私にとっての伊織は特別な存在で、それ以上はあってもそれ以下なんてないのに。

「伊織ってば辛辣うー。私という存在がありながら、意味がないのに変わりはないなんてー」

傷付いた。だから敢えて暗くならないように誤魔化した。ここで私が泣けば、面倒な女だと思われる。それだけは絶対にいやだった。

「……ごめんな?」

そうじゃないでしょう。そこは嘘だよって、瑞穂がいるから死なないよって言うところでしょう。
どうして謝るのよ。それじゃあまるで本当に私じゃどうにもならないみたいじゃない。

「……伊織のばか!」

酷い台詞を吐くつもりなかったのにやっちゃった。
だってだって、これは伊織が悪いよ。女心がわかってない。
私は涙を浮かべながら走った。背後から伊織の声はせず、追いかけてくる足音もしない。
本当におわったかもしれない。連絡先も知らないくせに喧嘩なんかしてどうするの。
部屋に戻ると電気も付けずに泣いた。泣いて泣いて、泣き疲れて寝た。
この日、伊織の夢を見ることはなかった。






ねえ、夢魔って知ってる?
人生に絶望した人を違う次元に閉じ込めちゃう悪魔がいるんだけど、そこに閉じ込められて出てこれた人はいないんだって。
なんだか都市伝説みたいな話だね。
だけど、何年か前にそこから出てこれた人がいたんじゃなかったっけ。
ううん、いないよ。閉じ込められたら最後。絶対に出てこれない。
え、でも。
たまに例外はあるけどね。自分が閉じ込められてることに気付かない人とか。
あ、そっか。じゃああの子はまだ気付いてないんだ。
そう。あの子はまだ気付いてないの。可哀想にね。無意識だったんだね。もう二度と出てこれない人に恋なんてしちゃってさ。出てこれたわけないじゃん。だって彼もまた、夢魔になっちゃったんだから。
寄りにもよって、三人の中で一番タチの悪い男に捕まっちゃったわけだ。
まあ気付かないのもむりはないよね。別に画面の中に閉じ込められたわけじゃないんだもん。
現実という、次元の中にね。
そう思うとあの子はラッキーだったよね。ちゃんと抜け出せたんだもん。
抜け出せるわけないでしょう。あの子も夢魔だよ。
えー。
どんだけ人生に絶望してんだよ。夢魔を四人も呼び寄せるとか。
やばーい、えぐーい、絶望的い。もう死ねばいいのにい。
そうだねえ。もう殺すかあ。飽きたしー。
あははあははー。



……



走る、走る。どうしてこんなことになったの。
私はさっきまで瑛麻と一緒にいたはずなのに、なぜか隣に苺くんと樹くんがいて、もしかしてまた瑛麻に何かする気なのかと思って、そしたら伊織もそこにいて。あの日……喧嘩して以来、一度も私の前に姿を現さなかったのに。

『おかえり瑞穂』




「だ、誰かあー!」

夜道を走る、走る。
足が何度もつれたかわからない。だっておかしい。伊織はこっちに戻ってきたんじゃなかったの?
どうして白髪に金色の瞳を携えているの?
その姿は仮の姿じゃん。
危険を感じて瑛麻の家を飛びだした。それなのにずっと瑛麻の声が真後ろから聞こえてくるの。おかしいじゃん、おかしいじゃん。

「まってよ瑞穂おー。走るのはやいよおー」
「ひ、ひいいーっ」
「まってよ瑞穂おー。走るのはやいよおー」

後ろを見るのが怖かった。だってさっきから繰り返し、同じ言葉が聞こえてくるんだもん。もしかして瑛麻って人間じゃないんじゃない?
樹くんも苺くんもおかしいもん。もしかしたら伊織だって。
足を止めたらどうなるの?
後ろを見たらどうなるの?
瑛麻に捕まったらどうなるの?
怖くて頭がおかしくなりそうだった。
だけど流石に走り続けることは不可能なので、立ち止まり息を整える。

「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」
「やあっと瑞穂に追いついたー」

恐る恐る振り返ると、そこには汗ひとつ掻いていない瑛麻がいた。

「どうして逃げるのー? わざわざ伊織くんが瑞穂に会いにきたんじゃん♡」
「で、でも、伊織はあんな顔じゃない……」
「あんな顔だったじゃん♡ 瑞穂はさぁー、ああいう顔がタイプなんでしょおー? 瑞穂に好かれるためにわざわざ顔を変えたなんて、めっちゃ羨ましいんですけどー」
「は? 顔を……変えた?」
「元の顔は見たでしょー? あんな顔のままじゃ瑞穂に好かれないじゃーん。樹と苺も瑞穂のためにああいう喋り方、ああいう声、ああいう性格、ああいう顔になったんだよう? もちろん、あたしもね……♡」
「ど、どうして私に好かれる必要があるの?」
「そりゃあもおー、たあっぷり餌をまいてえー、つまらなくなったらいっきに殺すためだよおー?」

私の聞き間違いだろうか。今、殺すって。
そんなわけないよね。だって瑛麻は私の親友で、私を殺す理由なんてあるわけがないよ。

「瑛麻は別に今のままでもよかったけどお、伊織も樹も苺ももう退屈でえ」
「瑛麻は……私が死んでもいいと思ってるの?」
「あたしじゃなくて、瑞穂がそう思ってるんでしょ?」
「え?」
「瑞穂が死にたいって思ったから、あたし達が吸い寄せられたんじゃん」

……ああそうだ、そうだった。どうして忘れていたんだろう。私はずっと死にたかったんだ。
退屈な日常。つまらない人達。楽しくもないのに笑わないといけない無言の圧。そういうのがいやでいやで仕方がなかった。
どうやって死のう。こうやって死のう。何度も頭の中でシュミレーションしたことをノートに書き殴っていた。
飼っていた猫が死んだから。
伊織が死んだから。
私はずっとあの日から。あの日からずっと私は。

「夢魔って知らない? 都市伝説みたいなものなんだけど。簡単に言うと、死にたいやつに群がる悪魔。それがあたし達だよ」

夢魔の噂は聞いたことがある。あの時は自分には関係のない話だと思っていたから、話半分に聞いていた。まさかそれが本当に実在するなんてね。
でも、そっか。私が見ている世界は全部、偽物なんだね。瑛麻も伊織も存在しない、私のこうであってほしいという理想の世界。

「あたしも伊織も、なんなら樹や苺だって、元は人間だったんだよ。だけど皆死んじゃった。だからここにいるんだよ。だけどねえ、瑞穂はまだ生きてるよ。生きてるけど、病院で眠ってる。瑞穂が生きることを望めば、今ならまだ戻れるの」

今ならまだ戻れる。

「戻るって……どこに?」

戻った世界に私の居場所なんてないのに、どうして戻らないといけないの?
戻りたいなら最初からそんなことしないでしょ。
何もかも思いだした私は、忘れていた感情を取り戻す。氷のように冷たい瞳。表情筋は死に、心ここにあらずといった感じだ。

「まあそうだよね。ごめん、野暮な発言だった」
「瑛麻。私、瑛麻のことが好きだよ。伊織のことも。だからさ……ずっとここにいちゃだめかな」
「だめだよ。こんなところにいたら瑞穂まで夢魔になっちゃう」
「いいんだよ……もう、いいの……」

私は泣いていた?
それとも笑っていた?
あの時、自分がどんな顔をしていたのかわからない。だけど瑛麻が私を抱き締めてくれたから、それだけで充分だった。

「瑛麻、大好き」




あれからどのくらい経っただろうか。私は今日も瑛麻達と一緒にいる。

「おはよう瑛麻」
「おはよー、瑞穂」
『おはよおー』
『おはようございます』
「あれ、樹くん髪切った?」
『切ってないよん!』
『瑞穂さん、私にも髪切った? って聞いてください』
「ええー……苺くん、髪切った?」
『切ってません』
「助けて瑛麻ぁ、苺くんが面倒臭いー」
「おおよちよち。苺、瑞穂を虐めないで。面倒臭いから」

他愛もない会話のやりとりが、こんなにも心満たされる。私はこれでいい。ううん。私はここがいい。ここが私の住むべき世界。

『こんにちはー。新作もってきましたー』
「伊織!」

伊織には、新作を書きたいから暫くは会えないと言われていた。どんな話を書くのかすら聞かされていなかったので、皆で勝手に予想したりしたもんだ。
瑛麻はがっつり官能小説、樹くんはホラー小説、苺くんは推理小説、私は恋愛小説。
私達は待っていましたと言わんばかりに、新作のタイトル発表を待っていた。タイトルを聞けばある程度は内容の予想がつくからだ。

「で、で、新作のタイトルは?」

瑛麻が食い気味で伊織に聞く。

『お待たせしました皆々様。新作のタイトルは』
『タイトルはー?』
『タイトルは?』
「タイトルはー?」
「タイトルはー?」






(アプリ 完)
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