恋して、愛して、変になる

まなづるるい

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第一章 綺麗なお姉さんと混浴でいちゃいちゃえっち

お姉さんと火遊び

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    ◇


 放課後。私、牧瀬由乃は、自分のお部屋に彼氏を招き入れていた。

「その髪型可愛いね」
「えへへ♡ 実は、カットモデルにスカウトされちゃってぇ」
「ふうん。由乃は可愛いからどんな髪型でも似合っちゃうね」
「もう、褒めすぎぃ♡」

 彼氏にデートの約束をドタキャンされたあの日。このまま家に帰るのもなぁ……と悩んだ私は、適当に街中を歩いてたんだけど、まさかカットモデルとしてスカウトされるなんてねぇ。

 声を掛けてきた人は、とても綺麗でいい匂いがした。胸も私よりずっと大きい。触りたいなぁ……ってじいっと見てたら連絡先を聞かれて、結局まだ連絡してないんだぁ。

 そろそろ連絡してみようかな。個人的に繋がりたい。デートとかしてくれないかな。綺麗なお姉さん、超タイプ。

 あれから私も有名になっちゃって、話したこともない人達に呼びだされるようになったっけ。「ずっと気になってました」とか言われても、だったらなんでこのタイミングで近付いてくるのよって思っちゃう。そんな身体目当てのお芋さんより、今の彼氏の方がずっとずうっと格好良いもん。

 お仕事で忙しいのは分かってる。だから、こうして時々会えるだけでも幸せなの。

「今日はお仕事何時から?」
「あと三十分くらいしたら行こうかな。由乃、ギューして」
「ん……♡」

 奏太くんとの間に身体の関係なんてないよ。ただ一緒にくっついているだけ。お仕事で疲れてるのに求めたら可哀想じゃん。だから私が癒してあげるんだ。会うのは毎回、私のお部屋。此処が落ち着くんだってさ。

 今日は彼氏とばいばいしたあと、お姉さんに連絡してみよっと。デートしてくれるといいなぁ。

「ちょっとだけ……寝かせて……」
「いいよ、五分前には起こしたげる♡」

 すやすやと寝息を立てて眠る彼氏の髪を撫でながら、私は空いた片手でお姉さんにラインを送った。

『こんにちは♡ このあと、お時間空いてたりしませんか? 一緒にランチでもどうですか?』




 彼氏とばいばいしたあと、私はすぐにシャワーを浴びた。お姉さんとの初めてのデートなので、他の男性の匂いを纏っていたくなかったのだ。

 下着も上下お揃いにして、ばっちりメイクで準備万端。下は白のロングスカートなのに対して、上は紫のカットソー。今日はこれで勝負を仕掛けるんだぁ。

 意気揚々と待ち合わせ場所に向かうと、既にお姉さんがいたので、私は軽く手を振った。

 白いワイシャツに黒いパンツ姿のお姉さん。バリバリのキャリアウーマンみたいで格好良い。

「こんにちは♡ 早いですねぇ」
「思ったより早く着いちゃってね。ところで由乃ちゃん、その服装ちょっと露出高くない? 胸元見えちゃってるよ」
「やだもぉ! 何処見てるんですか!」
「あはは、ごめんね。由乃ちゃん可愛いから目のやり場に困っちゃって」

 良かった、この服にして。

 ランチはお姉さんがよく行くお洒落なイタリアンレストランだった。駅前の栄えた道とは反対側にある、隠れ家みたいなレストラン。こういう落ち着いた雰囲気も嫌いじゃないな。

「このあとどうします? 時間もまだあるし、映画とか……なんか見たいのあったかな」

 スマホを弄っていると、お姉さんの手が私の手に重なって。

「あのね由乃ちゃん。映画もいいんだけどさ、今日は」

 なんだ、お姉さんも期待してたんだ。

 私は迷いなくその手を取った。

 まだ日が高いというのに、私たちは路地裏へと続く道に向かっていく。「何処にしよっか、安くて外装がお洒落なところがいいよね」なんて話しながら、ホテル街をぶらついてようやく決めた場所。

 受付を済ませてからエレベーターに乗ると、お姉さんの唇が私の唇と重なった。ほんのり香る煙草の匂いは、とても大人な女性を連想させる。ふにふにして気持ち良い、女の子特有の柔らかさ。何度も啄むようなキスをしているうちに、エレベーターがぴたりと止まる。

 指と指を絡ませながら部屋まで行くと、靴も脱がずに玄関先で私を押し倒して、唇を激しく貪るお姉さん。両頬に添えられた手は冷たいのに、舌先は熱くて溶けてしまいそう。

「はあ……っ、んんう」
「可愛い、由乃ちゃん。キスしただけで乳首立ってる」
「た、立ってないですぅ」

 服が肌蹴ると黒色のブラジャーが丸見えになり、下乳が見えるようグッと上まで持ち上げられる。ぷるんと胸が露わになると、熱い舌先で包まれて。

「あっ、んん、ん」

 円を描くようにグルグルと器用に回る舌。かと思えば、犬みたいにチロチロと舐めては吸うの繰り返し。

 正直、乳首だけでイッてしまいそうだった。

「あっ、あっ、左ばっかり、やだぁ」
「右のおっぱいも舐めてほちいの?」
「んっ、右も、ペロペロちてぇ……っ」

 右も左も気持ち良い。すると、当然下半身が疼いてくるもんだから、私は「触れてほしい」と懇願した。

 それなのにお姉さんはちっとも触れてくれなくて、自然と泣きそうになってしまう。

「い、意地悪しないでぇ……もうぐちゃぐちゃなのぉ……」
「ぐちゃぐちゃって、何処が?」
「わ、分かってる癖にぃ」
「分からないから教えて♡」

 お姉さんの手を掴むと、パンツの中へと誘導する。私がどんなに濡れてるかを伝えれば、指の腹で何度も割れ目を擦られた。

「あっ♡」
「厭らしい音……彼氏とはちゃんとえっちしてるの?」
「えっちなんて、あっ♡ してないですよ」

 えっちなんてもうどのくらいしてないだろう。前の彼女としたのが最後だから、久しぶりかもしれない。前のといっても、最近会っていないだけで、別れたとかではないんだけど。

「男のちんちんには興奮しない?」
「そんなことないですよ。ちゃんと男の人も好きになれますから、私」
「じゃあ今の彼氏のことは好き?」
「好き……ですよ」
「私より?」
「ひゃっ、ああだめぇぇ♡」

 指よりもずっと気持ち良い刺激が私を襲う。温かくて柔らかい、私の胸を犯した舌先が、今度は敏感な下の突起を撫でている。

「い、イクッ♡ イクイクイクイクッ♡ ああぁだめぇぇぇぇ♡」

 愛液を垂れ流しながら、私はお姉さんにキスをした。

 お姉さんのも気持ち良くしてあげたい。

 頭の中はそればかり。

 許可もなく布越しに擦って、それとなくお強請りをする。直接割れ目に触れてみれば、そこはカラカラの砂漠のようだった。

「あれ……お姉さん、全然濡れてないですね」
「由乃ちゃんが気持ち良くしてくれたらいっぱい濡れるよ」

 上等な誘い文句に乗らないはずもなく、お姉さんの腰に付いている紐を引っ張っていく。豹柄の紐パンなんてえっちな下着。お姉さんも最初からやる気満々だったんだ。乾いた割れ目も凄く綺麗。

 私は突起よりも先に、割れ目に舌を捩じ込ませた。

 興奮する。お姉さんのえっちなところ。あんなに乾いていたのが、ちょっと舐めてあげただけで嘘みたいに潤ってきた。

 舌を抜くと糸が引いて、突起が勃起しているのが分かっちゃう。お姉さんが私にしてくれたようにぴちゃぴちゃとわざと音を立てて舐めてみると、お姉さんの身体がビクビクと震えだす。

 そっか、これが気持ち良いんだ。

「あんっ、あ、もうイッちゃう、ん、イッちゃう、ああ」

 やだ、お姉さんがえっちな声で喘ぐから、私もまた濡れてきちゃった。

 もっと触れてほしくて、お姉さんの手を私の濡れたところへと誘導する。自分の悦いようにお姉さんの指を使ってオナニーをする背徳感。私の乱れた声と下から漏れる猥音だけが、部屋中に響いている。

「んああんんんっ♡ お姉さんの指、気持ち良い……っ」
「由乃ちゃん、もっとよく見せて」
「あっ、やだ、足開いたら見えちゃう」
「うん、見せて。由乃ちゃんが私の指でぐちゃぐちゃになってるところ」
「あぁあああああーーーッ♡」

 ビシャッと何かが吹きだすと、お姉さんの息が荒くなる。

「あらあら由乃ちゃんてば、潮吹いちゃったの♡」

 言われて初めて気が付いた。今まで潮吹きなんて一度もしたことないのに、こんなにもあっけなく出てしまうなんて。

 二本だった指が三本に増えると、お姉さんは動きを早くした。床にもお姉さんにも潮をぶち撒けてしまい、恥ずかしいのに身体が言うことを聞いてくれなくて。

 嫌なのに気持ち良くて興奮した。もしかしたら潮を吹きながらイッていたのかもしれない。それすらも自分ではよく分からなかった。そのくらい深く感じていた。

「あっあっあっあっ♡ お姉さん、潮が! 潮がいっぱい出ちゃってるようう」
「うんうんきもちいね♡ 溜まってるのぜぇんぶ出して、すっきりしちゃおうね♡」




 もうどれくらい時間が経過しただろうか。流石に体力を消耗しすぎた。喉もカラカラ、足もガクガクで、自力で立てそうにない。

 私は肩で息をしながら、途切れ途切れに言葉を紡いだ。

「しゃ、シャワー……お風呂、入りたい……」
「そうね、身体中ベトベトで気持ち悪いもんね。お風呂沸かしてくるね」
「あ、と、……飲み物……ください……」
「分かったわ、水でいい? お茶とアクエリアスもあるみたいだけど」
「お……お水、で……」

 水分を補給し、濡れた床を洗面所にあったフェイスタオルで拭きながら息を整える。

 ようやく落ち着いてきた私は、初めての経験に今になってドキドキしていた。

 私って、あんなに潮吹けるんだ。他の子にされてもそんなことなかったのに。私もう、お姉さんとじゃなきゃえっちできない身体になっちゃったのかもしれない。きっと誰とやったって物足りない。そんな気がする。

「まだパンツ履いてないの?」
「あ……よ、汚れちゃったから、あんまり履きたくないなぁって」
「そう。お風呂沸いたけど、一緒に入る?」
「あ、入るぅ」

 そうだ、この日の為におうちから入浴剤を持ってきたんだった。泡風呂になる入浴剤。いい感じに泡が立ってから電気を消すと、浴室が濃いめのピンク色になるお洒落な入浴剤。

 頭のてっぺんから足の爪先まで綺麗に洗ってから湯船に浸かると、自分が思っているよりもずっと身体は疲れていたようで、一気に睡魔が襲ってくる。うとうとしているとお姉さんの手が私の頭の上に優しく乗って、赤子をあやすようにポンポンよしよししてもらっちゃった。

「由乃ちゃん、眠い?」
「ん……そうですね、ちょっと眠いです」
「まだ時間あるし、お風呂から出たらちょっとだけ寝よっか」
「はい」

 優しい人。こんな人が彼女だったらいいのに。

 ううん、えっちしたからもう彼女なのかな。それとも、一度したくらいで彼女面しないでよって思われちゃうかな。

 あは。そしたら私、傷付いちゃうなぁ。

 お風呂から出ると、お姉さんは私の髪をドライヤーで乾かしてくれた。こうなると最初から分かっていたからか、私の分の替えのパンツまでくれて、至れり尽くせりだ。

 ピンク色のバスローブを羽織り、ふかふかのベットでお姉さんと手を繋いで眠る幸せな一時。

 私、お姉さんと付き合いたいなぁ。

 そんなようなことを寝る間際に呟いたような気がする。そのまま深い眠りについたので、返事までは聞こえなかった。
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