恋して、愛して、変になる

まなづるるい

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第一章 綺麗なお姉さんと混浴でいちゃいちゃえっち

奏太くんと合法えっち

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    ◇


 男の子の部屋って、もっとごちゃごちゃしてるものだと思ってた。だけど実際は全然そんなことはなくて。

 綺麗に整理整頓された本棚、必要最低限しかない家具。色は黒に統一されていて、全体的に大人の部屋って感じだった。

 そして今、奏太くんは私の下にいる。いつも奏太くんが寝ているふかふかのベットの上で、私は奏太くんを見下ろしていた。

「あは、奏太くん可愛い♡」

 奏太くんのこと、押し倒しちゃった。こんなつもりじゃなかったのに。でもしょうがないよね。これは奏太くんが悪いよ。だって、こんなに私を誘惑するんだから。

「えっち……したいな、奏太くん」
「や、やめてください。もう帰って」
「私のこと愛子って呼んでくれたら帰るかも」

 無言の抵抗、なんて可愛いの。

 私はねっとりとした視線を奏太くんの下半身へと向けた。

 今度はさっきみたいに勃たないんだね。でも大丈夫。すぐに硬くしてあげるから。

 ベルトをカチャカチャと外してあげると、灰色のボクサーパンツがこんばんはと顔を出す。そのままズルズルと下ろしていけば、ふにゃふにゃな奏太くんがそこにいた。

 これが奏太くんの奏太くん。両手で優しく包んであげて、躊躇なくぱくりと咥え込む。吸って、吸って、ペロペロして、沢山刺激を与えてあげる。

「ちょ、なにして」
「ふあ♡ ほうはふんろ、ほいしー♡」

 嫌がる言葉とは裏腹にムクムクと育っていく奏太くんの奏太くん。これを生理現象と言ってしまえばそれまでだが、奏太くんの視線は私に釘付け……つまり、奏太くんもこの状況に興奮しているのだろう。

 立派に育った陰茎が私の口内を刺激する。あまりやると出てしまうので、この辺りでやめないと。

 口を離すとそのまま入れようとする私に、奏太くんは慌てて牽制する。どうやら生で入れることに抵抗があるようだ。

「こ、これを付けてください」

 サイドチェストから取りだしたそれは、どう見ても避妊具だった。これは裏を返せば挿入してオッケーというお許しが出たと捉えていいだろう。ならばこちらも断る理由はない。性行為自体久しぶりだが、避妊具の使い方なら心得ている。

 私は渡された避妊具を受け取ると、袋を開け中身を取りだした。久しぶりでも、もたつくことなく奏太くんの奏太くんに根元まで装着すると、私の穴に挿入する。

 私の腟内に今、奏太くんの一部が入ってる。

 そう思っただけで、全身が歓喜に塗れていくのが分かる。

 動けばギシギシと軋むベット。擦れば擦る程、愛液が内側から滲み出してくる。頭がふわふわして、まるで薬を沢山飲んでるみたいな高揚感。

 私は夢中でぱんぱんと腰を動かしていた。

「ちょ、ちょっと、そんなに動かないでください」
「どうして?」
「最近、してないから、すぐ、出ちゃう」

 この人わざとなのかな。わざと私を煽ってる。出ちゃうって……滅茶苦茶えっちな言い方じゃん。私のような女には結構刺さる言い方なの、分かってる?

 嫌だと否定しながら避妊具を渡して、動くなと言いながらこちらを熱っぽい瞳で見つめてくる。なんて罪な男。あざといと言った方が分かりやすいかな。女を興奮させる言い草を熟知してるというかなんというか。

 本当に嫌ならぶん殴ってでも逃げればいいのよ。男の子の方が力あるんだし。でもそれをしないってことは、嫌じゃないってことだよね。奏太くんってば実はえっちなんじゃない?

 ああ、興奮するなぁ。こんなに私を夢中にさせてどうするの?

 私は堪らず姿勢を低くした。

「奏太くん、好き」

 私が好きと言ったからか、ふいに私のお尻を掴んで凄い勢いで動かす奏太くん。まさか自分から動かしてくれるなんて思ってもなかったので、突然のサプライズに困惑する。

 こんなの、肌と肌がぶつかる音が卑猥すぎて耐えられない。どうして急に動かすの。下から突き上げられるのって、こんなに気持ち良かったっけ。

「奏太くん、奏太くん、奏太くん、奏太くん……ッ」 

 私は必死に奏太くんの名前を呼びながら抱きつくことしかできなかった。あまりの悦さにゾワゾワと寒気がして、それでもやめたいとは思わなくて。

 愛液でぐちゃぐちゃになったゆるゆるのおまんこに、早く奏太くんの精液が欲しかった。避妊具の中にたっぷりと、奏太くんの性欲で満たしてほしい。

 私ね、さっき見ちゃったんだ。私に避妊具を渡してくれた時、サイドチェストに避妊具が沢山あったこと。奏太くん、ヤリチンなのかなって思ったけど、ちゃんと避妊するっていいことだから、私は全然気にしないよ。

 しかもね、同じ種類じゃなくて、色んなのがあったんだ。もしかしたら避妊具を集めるのが趣味なのかもしれないね。変わった性癖だと思うけど、私は全部受け入れるよ。

 だってこんなに魅力的なんだもん。奏太くんとえっちしたい子なんていくらでもいる。私だけじゃなくてもいいの。今、私で気持ち良くなってる。 それだけで充分贅沢なの。

「……っ、イク、愛子ッ」

 ああもうほらそういうところ。どうしてイク瞬間に私の名前を呼ぶの。

 ねえ、勘違いしちゃうから。もっと呼んで、私の名前。愛子って呼んで。ねえ、奏太くん。

 ドクンドクンと脈を打つ。私の腟内で奏太くんが射精した。

 蓋を外すとなんだか淋しくて、ぐっちょり濡れたおまんこを綺麗にしてほしくなった。奏太くんでいっぱい感じた此処を、シャワーで荒い流すなんて勿体ない。だから私はベットの上で御開帳する。

「奏太くん、舐めて」

 奏太くんは自身の先っぽをティッシュで拭くと、私の指示通りにしてくれた。突起よりも先に穴の奥へと舌を挿入し、上下に動く。

「あっ、あっあん、きもちいよぉ、奏太くん」

 これだけでいきそうだった。

 こちらも舐めてほしいと、突起が懸命に背伸びをする。それに気が付いた奏太くんが突起を舐める。交互に押し寄せる快感に、身体がぶるりと震えた。そしてすぐにイッてしまう。恥ずかしいくらいあっという間に。

「奏太くん、きもちい」
「……またびしょびしょになっちゃいましたね」
「ん、舐めて」
「これじゃあキリがないですよ」
「舐めて」

 イッたばかりの突起を舐められると、またすぐにイッてしまいそうになる。

 早漏。これも全部、奏太くんの所為。

「あっ、い、イク」
「早くないですか?」
「だ、だって、奏太くんが舐めるから」
「舐めてくれって言ったのはそっちでしょう」
「そっちじゃ、ない。さ、さっきは愛子って、呼んでくれた」

 私を見つめるその瞳が大好きだ。見つめられたら最後、逃れられない。

「愛子」
「あ、ああっ、……っ、おまんこ、きもちい」
「愛子のおまんこどうなってるの?」
「わ、私のおまんこ、奏太くんにペロペロされてる……っ、ぁ、おまんこに舌が入って、はあっ、な、何回も、往復してるぅ」

 何度も何度もいかされた。喉はとっくにカラカラで、ようやく満足する頃には自分の足で立てなくなっていた。

「大丈夫ですか、愛子さん」
「う、うん。え、愛子さんになってる……さっきまであんなに愛子って呼んでくれたのに」
「シャワー使ってくれていいですから、落ち着いたら帰ってください」

 賢者タイムがきてしまったのか、なんだか奏太くんが塩対応。あんなに身体を重ねたのに、やることやったら突き放すタイプなんだね奏太くん。

 私が彼女だったらもっと優しくしてくれるのだろうか。朝まで裸で抱き合って眠ったり、濡れた股をティッシュで優しく拭いてくれたり。

 いいなあいいなあ、私の股もティッシュで優しく拭いてほしい。そしたら私、ティッシュが擦れる刺激だけでイッちゃいそう。

 そしたら奏太くんが小さな声で言うんだ。「早漏」って。

 想像しただけで、堪んない。




 言われた通り、身体を清めてから部屋に戻ると、奏太くんは既に身支度を済ませていた。

「え、どっか行くの?」
「はい。これから仕事なんで」
「え、こんな時間から? なんの仕事?」
「これから女を抱くんです。貴女も知ってるでしょう。綺麗なお姉さんと混浴でいちゃいちゃえっち」

 そうだ、奏太くんはえーぶい男優だった。

 そっか、だからあんなに避妊具があるのかも。こりゃ盲点。一瞬でもヤリチンかも、なんて疑ってごめんね、奏太くん。

「もう時間なんで貴女も早く帰ってください」
「あ、そ、奏太くん。また、会いにきてもいいかなぁ?」
「やめてくださいって言ってもどうせくるでしょう。でも合鍵は作らないでくださいね。勝手に部屋の中にいたら警察呼びますよ」

 夢のような時間だった。奏太くんとえっちして、奏太くんの舌で何度もイッて。こんな貴重な体験、由乃に話したら喜んでくれるかな。凄いじゃんって、笑ってくれるかな。

 私は自分の家のベットで横になりながら、由乃にラインを送った。

『由乃、ビックニュースだよ。私、奏太くんと会った。奏太くんの家に行って、奏太くんとえっちした』

 返信が待ち遠しいよ由乃。

 奏太くんの肌の感触を思いだしながら、私はそのまま深い眠りへと落ちていった。
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