恋して、愛して、変になる

まなづるるい

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第三章 やっぱり貴方は私の運命の人

一粒で二度美味しい

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 あの日以来、私はいつまでも響とのえっちの余韻に浸っていた。

 私もあのアダルトグッズ買おうかしら、と本気で考えてしまうくらい、こないだ使ったおちんちんの形をした玩具に魅了されている。

 奏太くんの家の前にいたら響に会えたりしないかな。

 そりゃ、奏太くんに会えたら最高に嬉しくて即ハメするけど、響にだって会いたいよ。

 これって浮気なのかな。浮気じゃないよね。響は女の子だもん、だから浮気じゃないよ。

 私はうんとお洒落した姿を響に見てもらいたくて、奏太くんの家の前で響が通るのを待つことにした。

 本当はこっちから連絡すればすんなり会えるんだろうけど、そうじゃなくて偶然ばったり会えた方が運命感じるじゃん。その為ならいくらでも待つよ。奏太くんと響。どちらがきても、私にとってはラッキーなんだから。




 そして待つこと数時間。

 暇潰し用に家から持ってきた漫画も読み終わってしまい、そろそろお腹も空いてきた。

 本当は何か食べたいけど、食べてる間にすれ違ったりしたら嫌だから、私は自分の腕をガブガブ噛んでやり過ごすことにした。

「……なにしてるんですか」

 ふと、背後から声がした。この声は奏太くんだ。

「あ、奏太くん!」

 久しぶりに見る奏太くんは、思わず溜息が出てしまう程格好良かった。

「あのね、此処にいたら奏太くんに会えるかなって思って待ってたんだけど、お腹が空いたから自分の腕を食べてたの!」
「ああ……カニバですか。ちょっと俺、そういうの無理なんでやめてください」

 気怠そうに吐き捨てる奏太くんの物言いに、私はキュンとした。

「そ、奏太くん、今日お仕事は?」
「夜からありますよ。その前にご飯食べようと思って」
「そうなんだ! 何処でご飯食べるの?」
「コンビニですかね」
「あの、良かったら私奢るんで! ファミレス行きませんか!」

 一瞬、間があったように感じたが、なんとかファミレスに行くことに成功した私は、当たり前のように奏太くんの隣の席を陣取っていた。しかも椅子ではなくソファーの方なので、より密着できて最高だ。

 私は奏太くんを壁際に追い込むと、信じられないくらいみっちりとくっついて座った。

 私があまりにも隙間なくくっつくもんだから、奏太くんが絶句してる。

 そんな顔も可愛いねと思いながら、私は奏太くんの太股に自分の手をそっと置いた。

 テーブルの下で、私は奏太くんの太股を撫で回す。

 これだけで奏太くんの奏太くんはアップを始めたようだった。

「あ、あの」
「なあに?」
「こんなところでやめてください」
「私はなにもしてないけど?」

 窮屈そうだから息をさせてあげようと、ズボンのチャックを下ろしてあげる。

 こんなに大きくなっちゃって。

 私はボクサーパンツの穴から奏太くんの奏太くんを引っ張りだしてあげた。ピンと立つそれを優しく包み込むと、上下に動かして刺激を与える。

 瞬間、奏太くんが小さく喘いだ。

 こんなに密着しているのだから聞き逃すはずもなく、私は動かす速度を上げた。私と奏太くんが座ってる席の近くには誰もいないから、射精させるなら今のうちだ。

「ね、このまましてたらイッちゃいそ?」

 奏太くんがコクンと頷いた。

 私はもう限界だった。絶対に奏太くんを射精させたいと思った。

 監視カメラを気にしてあまり身動きしないようにしてるところとか、人目を気にして俯いてるところとか、それでも我慢できずに時々漏れる甘い吐息とか。そういうの、全部駄目。

 どんなに平然を装っても、こんなに奏太くんの奏太くんはガチガチに硬くなっている。

 射精して、私の手に奏太くんの精液をかけて。そしたら私、奏太くんの精液を舐めて飲んであげる。

 奏太くんから出た精液が私の体内に入って溶けていくんだって思ったらほら。私、こんなに濡れちゃった。

 だから奏太くんは我慢しないで出していいよ。溜まってるの全部出して。

 次の瞬間、奏太くんは私の腰を抱き寄せた。抱き寄せたと同時に奏太くんの熱が私の手にかかる。

 私は一瞬、何が起こったのか分からずにフリーズした。

 だって、まさか奏太くんが私の腰を抱き寄せてくるなんて思わなかったもの。

 こんなのえっちすぎる。こんな、イク合図。

「……っ、そ、奏太、くん……」

 ちらりとテーブルの下に視線を向けると、結構な量が私の手の中に出ていた。

 最近、えーぶいの撮影はないのかな。こんなに溜め込んで、奏太くんたらえっちなんだから。

 賢者タイムに入った途端に機嫌が悪くなったらどうしよう。

 でもでも横顔も格好良い♡

 胸もおまんこもキュンキュンしていると、奏太くんがようやく顔を上げる。イッたばかりのえっちな瞳と目が合って、それだけで心臓がキュッとなった。

「そ、奏太く……んっ」

 ふいに重なる唇。私は今、奏太くんにキスをされている。

 そう認識した瞬間、私の理性は吹き飛んで、奏太くんの手を取りおまんこへと誘導した。

 抵抗することもなくパンツの上から触れる奏太くんの手は熱く、指の腹で優しくクリトリスをなぞっていく。触れた唇は離れては触れ、軽いキスを繰り返していた。

 監視カメラはもういいのかな。出すだけ出して、奏太くんも箍が外れたのかも。

 最初は私が奏太くんの手を使って触らせてたのに、今度は奏太くんの指がパンツの隙間から割って入ってくる。私がどれ程濡れてるか、奏太くんにばれちゃった。

 恥ずかしくて堪らないはずなのに、それすらも甘美なスパイスに変わっていく。

 奏太くんの指がなかに入ると、私は我慢できずに声を漏らしていた。

 ばれないようにと塞がれる唇の隙間から溢れだす私の声が、色っぽすぎて気持ち悪い。まるで私の声じゃないみたい。

「愛子さん、濡れすぎ」
「あっ」
「静かにしてください」
「だ、だって、奏太くんがえっちなこと言うから……っ」
「俺はなにもしてませんよ」

 やだ、同じ台詞で言い返されちゃった。

 胸の高鳴りに連動して、奏太くんの指を締め付ける。唇は触れたままだった。




 すっきりしたあとに食べるご飯は、最高に美味しかった。

 私は勿論、手に付着した奏太くんの精液を口に含んでゴックンしたし、しっかり手洗いうがいもした。人間の三大欲求のうちの性欲と食欲が満たされた私は、あとは帰って寝るだけだ。

 奏太くんの家の前に着くと、名残惜しむこともなく別れを告げられる。あんなに沢山キスをしたはずなのに、奏太くんは素っ気ない。

 私は奏太くんの背中を見送ると、踵を返して歩き始めた。

 今日は楽しかったな。結局響には会えなかったけど、奏太くんに会えて嬉しかった。夜のファミレスであんなこと。しかも、奏太くんからキスまでしてくれた。これがカップルじゃないならなんだって言うの。こんなの、絶対付き合ってるじゃん。

 奏太くんの指、すんごく気持ち良かった。私のなかで擦れて余計にぬるぬるになって、あっという間にイッちゃった。

 奏太くんてばテクニシャン。やっぱりえーぶい男優は違うなぁ。

 弾んだ気持ちで夜道を歩いてると、前から声を掛けられてはっとする。

「あれ、愛子ちゃんだ。こんな時間になにしてんの?」

 響だ。

 嘘、こんなラッキーなことある?

 奏太くんだけでなく響にも会えるだなんて。

「響!」
「今から帰るの?」
「響は? 響はなにしてるの?」

 ほらまた私の悪い癖が出てる。質問に質問で返すなって、言われてたはずなのに。

「私も今から帰るところだよ」
「そうなんだ、一緒だね」

 出会ってしまったからには手放しで帰れないよね。

 響の視線がじっとりと私に絡み付くのを感じると、どちらからともなく互いの身体に触れていた。

「愛子ちゃん、もう帰っちゃうの?」
「……ううん、帰らない」

 私が響の誘いを断れるはずないじゃない。分かってる癖に、確信犯。

 絡まる指は離れない。さっきまで奏太くんでいっぱいだった私の頭の中は、もう響でいっぱいになっていた。

「ねえ、なんか濡れてない?」

 とあるラブホテルの一室。ふかふかのベットの上で、私は響に触診されていた。さっきまでそこに奏太くんの指が入ってたなんて、言えるはずがないでしょう。

「ひ、響に会うと色々と出ちゃうの。触られただけでゾクゾクする」
「ふうん?」

 嘘ばっかりだね、とでも言いたげなその瞳の色が堪らない。私って変態なのかも。

「なかもぐっちょり。まるでさっきまでしてたみたい」
「あんっ」

 響の指が私のなかを掻き回す。なかはとっくにゆるゆるで、響の指に吸い付いて、美味しそうにモグモグと食べていた。

「クンニでもされたのかな。それとも此処にちんちんが入ったとか。愛子ちゃん、私以外にもそういうお友達がいるの? 私なんにも聞いてないんだけど」

 まるで他の男の影を見つけて嫉妬する彼氏のように、響は私を問い詰める。

 どんなに口調は冷たくても止まることのない指の動きに、私はもうイッてしまいそうだった。

「あっ、響、そんなに動かしたら、あっあっ」
「動かしたらなあに? またイッちゃう? 愛子ちゃんって誰にでも股を開くような子だったんだ。すんごく淫乱でえっちだね。私、えっちな愛子ちゃんだあいすき」
「ああああんっ」
「ほら、指が二本も入っちゃった。こうやって動かしたら愛子ちゃん、どうなっちゃうんだっけ?」

 びしゃ、と音を立てて、簡単に潮を吹いてしまう。動かせば動かす程ばしゃばしゃと吹きだして、私は何度もイッていた。

「今の声はおっきすぎるかな」
「はあっ、はあ、はあ、はあっ」
「ねえ、私とその子、どっちが気持ち良かった? やっぱり女はちんちんには勝てないのかな?」
「ち、ちが、おちんちんっは、入れてない」
「じゃあなにを入れたのぉ? 指? 舌? まさか自分でしただけでこんなに濡れたなんて言わないわよねぇ。誰かにすんごく気持ち良いこと、してもらったんでしょう?」

 突然耳の中を舐められて、私は肩を震わせた。嫉妬の攻めが強すぎる。

 私はそれが最高に気持ち良くて、思わずおしっこが出た。

「あらあら愛子ちゃんてば、お耳を舐められて気持ち良くなっちゃったのかなぁ? こんなに漏らして悪い子。私にも少しかかっちゃった」
「あ……お、お耳、気持ち良すぎておしっこしちゃった……あっ、お、おしっこぉ、響にかけちゃったぁ♡」

 私はヘラヘラと笑っていた。頭が馬鹿になっていた。

 まるでお酒を呑んだみたいにふわふわして気持ち良すぎて。

「響ぃ♡」

 私は響の肩を掴むと、顔を近付けてキスしようとした。

 唇が触れると上唇と下唇を何度も舐めて開口を促す。開いた唇に私の舌を捩じ込んで、舌と舌を絡ませては吸い付いてフェラをする。

「んああ♡ 私ぃ今、響とキスしてるぅ♡」

 この舌が私のクリトリスを舐めていかせたんだと思うと、興奮せずにはいられなかった。

「愛子ちゃん、あんまりえっちな声、出さないで」
「んえ?」
「そんなえっちな声、他の人に聞かせたくないな」

 あああああああん響ったらあああああん♡

「ひゃい……♡」

 攻守交替。今度は響が私の舌を吸い尽くす。

 すんごい強めに吸われているはずなのに、その締め付けが気持ち良すぎて、余計に頭が馬鹿になる。

 強めの吸いが終わると力が緩み、そのまま舌を緩くフェラ。あんなに強く吸った癖に、今度は全然痛くない。ゆるゆると一定の速度でフェラしたあとは、舌先を甘く吸われて声が出る。

 いったい何処でこんなテクを覚えたの?

 緩急使いこなしすぎでしょう。これで落ちない女はいないって。

 力が抜けてだらんとする私の腰を抱き寄せると、ようやく唇が離れて外の空気が入ってくる。

「愛子ちゃん、入れたい」

 今度は私があの玩具で突かれる番なんだ。

 私は声にならない声で、期待と悦びを表現した。

 これが奏太くんの奏太くんだと思うと、死ぬ程興奮する。

 目の前にいるのは奏太くんじゃなくて響なのに、私は響に抱かれながら、奏太くんに抱かれることを想像した。

「う……ぁ……奏太く、ん……」

 響の瞳が一瞬大きく見開くと、奥深くまでおちんちんが入ってくる。私は自分が今、誰の名前を口走ったのかさえ気付かずに、響の背中を抱き寄せた。

 密着する身体はとても熱く、時間経過と同時にじんわりと汗ばんでいく。

 玩具のおちんちんで突かれるとこんな感じなんだ。

 そう思うこともあったけど、私の頭の中は奏太くんでいっぱいで、何度名前を口にしたのか分からない。響の顔なんて一度も見ていなかった。見たのは響の瞳が一瞬、大きく見開いたあの瞬間だけ。




 ことが終わると、響は黙ってシャワーを浴びに行ってしまった。響の様子が明らかにおかしいことに、私は全く気付いてない。

 ようやく身体の熱が抜ける頃、響がシャワーから戻ってきた。

 響はこちらをちらりと見ると、落ち着いた声のトーンで「帰るね」と言って背を向ける。

「え、もう帰っちゃうの?」

 私の声に反応はない。

 響に何かをしたという自覚のない私には、響の私に対する態度が到底理解できなかった。

 何も言わずに靴を履き、ドアを開け、部屋から出ていってしまう響を見て、私は慌てて部屋を飛びだした。

 もしかしたら部屋の外にいるかもしれないと思ったのに、響はもうエレベーターに向かって歩いてる。

 どうして?

 私は走って響の腕を掴むと、困惑した表情で疑問をぶつけていた。

「ど、どうして先に帰っちゃうの? 私、響になんかした? したならちゃんと言ってほしい!」

 響は私を見てはくれなかった。その表情は怒ってるというよりも、無、そのものだった。

「……愛子ちゃんさあ、私になにか隠してること、ある?」
「え?」

 隠し事なんて何もない。

 由乃が私の友達だってことは話したし、その由乃に紹介されたえーぶい男優の奏太くんと私が付き合ってるなんて口外したら、奏太くんのお仕事に支障が出るかもしれないから敢えて言わないだけで、隠し事なんて何もない。

「な、なにもないと思うけど。どうして?」
「……えっちの最中に他の男の名前、言わない方がいいと思う」
「え?」

 他の男の名前なんて。

 全く心当たりのない私は、まだ響が何を言ってるのか理解できずにいた。

「もしかして覚えてないの?」
「覚えてないって、なにが?」
「じゃあ聞くけど、そうたくんって、誰?」

 此処まで言われて、初めて自分がしたことに気が付いた私は、まるで浮気がばれた恋人のように気が動転してしまった。

「え、な、なんで響が奏太くんのこと知ってるの?」
「知ってるもなにも、さっき自分で言ってたじゃん。もしかしたら私の聞き間違いだったかもと思ったけど、やっぱりその名前に心当たりがあるんだね」
「し、知らない! 奏太くんは、私の好きなえーぶい男優なの! 本当にそれだけ!」
「じゃあ、どうして私とのえっちの最中に、えーぶい男優の名前が出てくるの?」

 どうしよう。苦し紛れに出た嘘が、私の首を絞めている。

 どう返せば響を誤魔化せるのか。

 そればかり考えたところで、どうしたって答えが出ない。

「えっと、それ、は」
「流石にそれは失礼だよね、愛子ちゃん」

 ぐうの音も出なかった。

 そりゃ怒るに決まってんじゃん。何をやってるんだ私は。

 反論できなくなった私を見て、響は今度こそエレベーターに乗って帰っていく。早く謝らなきゃと思うのに、私はそこから一歩も動けずにいた。

 どうしよう。響、凄い怒ってた。私が謝ったところで響は許してくれるだろうか。このまま連絡がこなくなって、私と響の関係が終わってしまったらどうしよう。

 そんなの嫌だ。なんとかして響に許してもらわなくちゃ。

 部屋に戻った私は、ベットにうつ伏せになり枕をギュッと抱き締めると、響を想いながら腰を激しくシーツに打ち付けた。

 私の腰がぱんぱんと弾む度に軋むベット。

 響が奏太くんに嫉妬した。

 そう思っただけで、私の気持ちがこんなにも昂っている。

 可哀想な響。響が懸命に腰を揺らしてる最中に、私の頭の中は奏太くんでいっぱいで、挙句の果てに奏太くんの名前まで連呼して、響のおちんちんが萎えちゃった。

 可哀想で可愛くて、堪らなく興奮する。

 ひとしりき腰を揺らして気持ち良くなったあと、ようやく満足した私はラブホを出た。

 今日はもう疲れたし帰ろうかな、と思ってると、目の前に知らない男が立ち塞がる。

「きみ、さっきファミレスで男とえっちなことしてたよね」
「え?」

 肌が白くて細身の男。顔は中の下といったところだろうか。ナンパにしては、誘い文句が気持ち悪い。

 面倒だしすっとぼけとくかと思った瞬間、男の視線が私の胸元へと向かった。

「僕、ずっと見てたんだ。いつまで経っても注文しないからなにやってんだろうと思ったら、きみがテーブルの下で男のちんちん扱いてた。男の精液が手にかかって、そしたらずっとキスしてた。そして手にかかった精液を舐めて、そんなの見てたらなんだか僕まで勃起しちゃった。だからきみの跡をずっと付けたんだ。そしたら今度は女とホテルに入っていった。きみは女ともえっちするんだと思った。だから今度は僕ともえっちしてよ。僕の勃起したちんちんを咥えてしゃぶって、きみのまんこに突っ込ませてよ。どうせ誰とでもやるんでしょ。だったら僕にもやらせてよ」
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