こいラテ。生徒会長ルート

まなづるるい

文字の大きさ
1 / 6

第1話

しおりを挟む
「あ、生徒会長だ」
「清き一票をよろしくお願いします!」
高校三年にもなれば、卒業に向けて、後任を探すことになる。
会長は、二年生の男子生徒を推薦したそうだ。
そのため男子生徒の推しポイントの演説、ポスター配布、なんでもやった。
もう時間がないのだろう。会長は焦っているようにも思えた。
私は。

「会長、少し休んでください」
「会長、がんばりすぎじゃないですか?」←

「会長、がんばりすぎじゃないですか?」
会長に声をかける。
会長は、一瞬驚いたような表情で私を見るが、すぐにいつもの笑顔で受け答えをした。
「そんなことはないよ。僕は彼の良さを知ってもらいたいんだ。友人として、人として」
素晴らしい心がけだと思った。会長はとても人がいい。だから好きになったのだ。

「なんだか彼が羨ましいです。私のことも見てほしいな」
「それなら私も協力します。何か手伝えることはありませんか?」←

「それなら私も協力します。何か手伝えることはありませんか?」
「本当か。そうだな、ならきみも彼の良さを知ってほしい。彼と共に過ごし、彼の良さを皆に広めてもらいたいんだ」

>>>>やり直し

「なんだか彼が羨ましいです。私のことも見てほしいな」←
「それなら私も協力します。何か手伝えることはありませんか?」

「なんだか彼が羨ましいです。私のことも見てほしいな」
「えっ……あ、ああ。えと、そう、だな。きみのことも、うん。見てるよ」
会長の白い肌がほんのり赤く染まっている。会長は押しに弱いのかも。それはそれでかわいい。
「会長、私、応援してます。でも無理はしないでくださいね」
「ああ、ありがとう。そうだ、炭酸飲料は飲めるかな。実はさっき自販機でアタリが出てさ。僕は苦手だから飲めなくて」
「え、いいんですか」
「きみが良ければ」
私は会長から炭酸飲料を受け取ると、その炭酸飲料を。

豪快に振り、プルタブを開けた。
会長の頬にぴたりと押し当てた。←

会長の頬にぴたりと押し当てた。
「うわっ」
「あは、会長、びっくりしてる」
「そ、そりゃあいきなり頬に当てられたらびっくりするだろう」
かわいい、会長。耳まで真っ赤。
「あのね、会長」

「私、会長のことが好きだよ」←
「会長は知らないかもしれないけど、会長のことを見ている人はきっといるよ」

「私、会長のことが好きだよ」
「へ」
「会長のことが好き。知らなかったんですか?」
「……ごめん。その、きみのことは好きだけど、僕の思う好きはきみの思う好きとは違うんだ」

>>>>やり直し

「私、会長のことが好きだよ」
「会長は知らないかもしれないけど、会長のことを見ている人はきっといるよ」←

「会長は知らないかもしれないけど、会長のことを見ている人はきっといるよ」
「へ」
「じゃあまた明日! 会長さようならあ」
言い逃げのように走り去る私。これではまるで、ピンポンダッシュみたいだ。
会長はワケがわからないって顔してる。
わからなくていいの。今はまだ、私の胸の中だけに留めておきたいから。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

離婚すると夫に告げる

tartan321
恋愛
タイトル通りです

~春の国~片足の不自由な王妃様

クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。 春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。 街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。 それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。 しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。 花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

姉の引き立て役の私は

ぴぴみ
恋愛
 アリアには完璧な姉がいる。姉は美人で頭も良くてみんなに好かれてる。 「どうしたら、お姉様のようになれるの?」 「ならなくていいのよ。あなたは、そのままでいいの」  姉は優しい。でもあるとき気づいて─

処理中です...