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2.過去へ進め
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「よく言った、私も暇なんだ・・・お前の夢に付き合ってやる。」
隼人を見つめニヤリと不敵に笑う男。
「で、でも人間が過去に戻るなんてそんな神様みたいな所業・・・一体どうやって!?」
高鳴る鼓動を抑え精一杯落ち着いて質問する。
「神様ね・・・時にはそんな風に呼ばれもしたがそんな大層な者じゃない、結局過去に私をそう呼んだ女もこのチャンスをモノにできず最後は私を嘘つきと罵りこの教会を怒り心頭で去って行った。でも私にはそのチャンスをくれてやれるだけの“力”がある。無論成功の保証はない、何なら失敗の可能性の方が高いかも知れない、全てはお前次第だ・・・それでも、やるか?」
「待ってくれよ・・・俺はそもそもあんたの名前さえ知らないんだぞ!?信用しようったってさすがに色々無理がある・・・」
そこまで言ったところで男は隼人に背を向け大きく笑う。
「ハハハ!お前は人を名前で信用するのか?なんだ、欲しいのは名刺か免許証か!?悪いが私はそんなものは持ち合わせちゃいない、何故なら人間ではないからだ。それにそもそもだ、私がお前に聞いているのは《やる》か《やらない》かだ。私の名前などこれまで何百も付けられてきた、好きに呼べばいい・・・私の名前コレクションが一つ増えるだけだ。」
「な、名前コレクションって・・・今までにはどんな名前が・・・?」
「ふむ・・・そうだな、権蔵、神様、俊太、健吾、耕三・・・それから花子、フー助、ココア、メロン、ピーちゃんなんてものまで様々だな。」
「最後の方ペットじゃん・・・あんたいいのかそれで!?」
隼人の問いに男は不思議な顔をして答える。
「名など人を区別し呼びやすくするだけのものだ?私からすればどうでもいい・・・そんなことより、無駄な時間を使っていていいのか?この空間の時を止めるのも時間の制限がある、早くしないと結婚式が進み私もお前との接触が出来なくなる、やるのかやらないのか早く決めろ。」
男の言葉に隼人は焦る、この男を信じていいのか・・・怪しむべきか・・・・
その時だった
「10,9,8・・・」
男が謎のカウントダウンを始める!
「ちょっと待って何そのカウントダウン!?」
「お前のような優柔不断な腑抜けたやつはこうでもしないといつまでもだらだら悩むからな、0になったら私消えるから。4,3,2・・・」
「分かった!分かったやるやる!やります!!」
「まったく判断が遅い・・・だが、男が一度やると言った以上やるんだな!?過去に戻りしっかり望む未来に変えてくる覚悟はあるんだな!?」
叫ぶ男に気持ちを揺さぶられ続ける隼人は半分過呼吸のような状態でやけくそに答える。
「はぁ・・・はぁ・・・やってやる!!」
「いい返事だ。」
再び嬉しそうにニヤリと笑った男は指示を出す。
「ならば三日後の13時15分、ぴったりにこの教会へもう一度来い。持ち物はお前と彼女が・・・新婦新婦・・・後藤麻衣か、その二人が写った写真を10枚まで持ってきなさい、その写真が撮影されるまでの過去に戻してやる。」
「いや待ってくれその写真が撮影されるまでって・・・どこから!?」
「その日の夜明けから撮影されるまでだ。」
「それが朝撮られた写真だったとしたら・・・?」
「あっという間に終わるな。」
「それで未来を変えて来いって!?」
「だから10枚までだと言っている。」
頭を抱える隼人・・・。
「・・・分かった、探してくる。三日後の13時15分・・・だな。」
「ああ、イヤになったら来なくてもいい、三日ぐらいお前の家の玄関を虫で埋め尽くしてやる。」
「とんでもねぇ最悪な嫌がらせしようとしてんじゃねえ!!」
「冗談だ、私は紳士だ・・・こう見えてね・・・それでは、ここまでだ隼人、楽しみにしている。」
そうとだけ言い残し、男は煙のよう消えた。
止まっていた時も進み始め教会内に賑やかさが戻る。
「とりあえず・・・やるべきことは・・・あの人に賭けるしかない!!」
覚悟を決めた隼人は開こうとしていた扉に背を向け教会を出て自宅へと急ぐ・・・!
隼人を見つめニヤリと不敵に笑う男。
「で、でも人間が過去に戻るなんてそんな神様みたいな所業・・・一体どうやって!?」
高鳴る鼓動を抑え精一杯落ち着いて質問する。
「神様ね・・・時にはそんな風に呼ばれもしたがそんな大層な者じゃない、結局過去に私をそう呼んだ女もこのチャンスをモノにできず最後は私を嘘つきと罵りこの教会を怒り心頭で去って行った。でも私にはそのチャンスをくれてやれるだけの“力”がある。無論成功の保証はない、何なら失敗の可能性の方が高いかも知れない、全てはお前次第だ・・・それでも、やるか?」
「待ってくれよ・・・俺はそもそもあんたの名前さえ知らないんだぞ!?信用しようったってさすがに色々無理がある・・・」
そこまで言ったところで男は隼人に背を向け大きく笑う。
「ハハハ!お前は人を名前で信用するのか?なんだ、欲しいのは名刺か免許証か!?悪いが私はそんなものは持ち合わせちゃいない、何故なら人間ではないからだ。それにそもそもだ、私がお前に聞いているのは《やる》か《やらない》かだ。私の名前などこれまで何百も付けられてきた、好きに呼べばいい・・・私の名前コレクションが一つ増えるだけだ。」
「な、名前コレクションって・・・今までにはどんな名前が・・・?」
「ふむ・・・そうだな、権蔵、神様、俊太、健吾、耕三・・・それから花子、フー助、ココア、メロン、ピーちゃんなんてものまで様々だな。」
「最後の方ペットじゃん・・・あんたいいのかそれで!?」
隼人の問いに男は不思議な顔をして答える。
「名など人を区別し呼びやすくするだけのものだ?私からすればどうでもいい・・・そんなことより、無駄な時間を使っていていいのか?この空間の時を止めるのも時間の制限がある、早くしないと結婚式が進み私もお前との接触が出来なくなる、やるのかやらないのか早く決めろ。」
男の言葉に隼人は焦る、この男を信じていいのか・・・怪しむべきか・・・・
その時だった
「10,9,8・・・」
男が謎のカウントダウンを始める!
「ちょっと待って何そのカウントダウン!?」
「お前のような優柔不断な腑抜けたやつはこうでもしないといつまでもだらだら悩むからな、0になったら私消えるから。4,3,2・・・」
「分かった!分かったやるやる!やります!!」
「まったく判断が遅い・・・だが、男が一度やると言った以上やるんだな!?過去に戻りしっかり望む未来に変えてくる覚悟はあるんだな!?」
叫ぶ男に気持ちを揺さぶられ続ける隼人は半分過呼吸のような状態でやけくそに答える。
「はぁ・・・はぁ・・・やってやる!!」
「いい返事だ。」
再び嬉しそうにニヤリと笑った男は指示を出す。
「ならば三日後の13時15分、ぴったりにこの教会へもう一度来い。持ち物はお前と彼女が・・・新婦新婦・・・後藤麻衣か、その二人が写った写真を10枚まで持ってきなさい、その写真が撮影されるまでの過去に戻してやる。」
「いや待ってくれその写真が撮影されるまでって・・・どこから!?」
「その日の夜明けから撮影されるまでだ。」
「それが朝撮られた写真だったとしたら・・・?」
「あっという間に終わるな。」
「それで未来を変えて来いって!?」
「だから10枚までだと言っている。」
頭を抱える隼人・・・。
「・・・分かった、探してくる。三日後の13時15分・・・だな。」
「ああ、イヤになったら来なくてもいい、三日ぐらいお前の家の玄関を虫で埋め尽くしてやる。」
「とんでもねぇ最悪な嫌がらせしようとしてんじゃねえ!!」
「冗談だ、私は紳士だ・・・こう見えてね・・・それでは、ここまでだ隼人、楽しみにしている。」
そうとだけ言い残し、男は煙のよう消えた。
止まっていた時も進み始め教会内に賑やかさが戻る。
「とりあえず・・・やるべきことは・・・あの人に賭けるしかない!!」
覚悟を決めた隼人は開こうとしていた扉に背を向け教会を出て自宅へと急ぐ・・・!
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