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フォックスキラー編
第1話 歴戦のコンビ 日本に立つ
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軍隊、それは自衛隊と違い、人の安全を確保せず戦闘を行い、積極的に殺しと言う名の処刑を担当する、日本では批判が続出の部隊である。
平気で人を殺すデビルを倒すのが5年前からの目標で、今までマスターである人間を10人以上殺して来た。
だが一般人にはただ人を殺す狂気の部隊と思われている。
実際、マスターだった男性、バンダカズオを射殺した兵士が殺人容疑で逮捕されてしまった。
任務を遂行しただけだと言うのに。
いつもの朝礼、でもいつもと違う。
空気が重い、なんとも言えない空間。
「今日よりアメリカから支援に来てくれた2人が加入する」
1人目は女の子で、長い金髪、緑の瞳をしている。
2人目は黒人で、丸坊主、青い瞳、左手にはメタリックなバックを、右手には大量の単4乾電池が入ったポリ袋と何も入っていないポリ袋を持っている。
2人は軍服を着ており、本当に参加する様だ。
「スリープです。よろしくお願いします」
「ガルガです。よろしくお願いします」
丁寧に日本語を話す2人にみんな驚くが、顔には出さない。
「2人は2005年から2011年までに起きた警察、自衛隊殺人テロを起こしたフォックスと言う改造人間のテロ組織を殲滅した元フォックスキラー部隊の隊員だ。私達はこの2人と協力し、デビル及びマスターを処刑する。サイバ、クレナイ、中を案内してやれ」
「「分かりました」」
隊長の指示でレンコとその相棒クレナイカンタに、スリープとガルガは基地を案内される。
数十分後、案内が終わり、カンタはオペレーター室に行き、レンコはロボットスーツ室に2人を連れて行く。
スリープはロボットスーツを見て懐かしさを感じる。
「アレックスがロボットスーツに乗ってたのよね。あっちは人工知能付きだったけど」
「〈Z4〉は性能が高すぎて廃棄になりかけていたところを軍隊が回収したの。そしてパイロットに私が選ばれた」
「そうなの。でもそれ以上にデビルは強いんでしょ?」
「そう、だけど。必ず私達がデビルを皆殺しにする。そのために戦ってる」
レンコの言葉に共感し、首を縦に振る。
「あっ、バッテリー切れそう。ガルガ君、電池10本くれる」
「分かりました」
ガルガはポリ袋から電池を10本を掴み取り、スリープに渡す。
「バッテリーって、どう言う事?」
「私実は改造人間なの。だから電池で充電するって訳」
分からない人に説明すると、第2次世界大戦でアメリカが日本に勝つため、人権を無視して改造人間を開発。
兵器として日本に送り込んだ。
スリープはその被害者である。
脳改造をされる前に自力で脱出し、自分を改造した関係者に怒りを覚え、皆殺しにした。
その後警察に保護されるが、改造された影響か、まったく成長せず、それをいい事にさらに改造手術を施され、今では人間離れの身体能力があるものの、バッテリーを充電しなければ動けない状態に。
そんな中2005年にフォックスキラー部隊に入れられ、さらに自分をお守りするガルガがつく始末である。
だがガルガの魅力に気づき、今では仲良しに。
電池1本を口に入れ、飴の様に舐め、ガルガが持つ何にも入っていないポリ袋に吐き捨てる。
それを後9回繰り返した。
「ありがとガルガ君。おかげで眠らないで済んだわ」
「どういたしまして」
仲の良い2人。
そんな2人の薬指には結婚指輪がはめられていた。
それを見たレンコは不思議に思う。
「スリープさん、ガルガさん。もしかして結婚してる?」
「そうよ。つい最近だけどね。年の差婚ってやつ。一応私こんな見た目だけど歳上だから。これでも日本で言う昭和生まれだからね」
「スリープさんと結婚して後悔などしていません。とても素敵な女性ですから」
「良いねそう言うの。私も結婚したい」
「良い人が見つかると良いわね」
「俺達、応援してます」
和やかな雰囲気の中、それをぶち壊す様に出動のサイレンが鳴る。
レンコは〈Z4〉に乗り込み、出撃のために外に出る。
「俺達も行きましょう」
「見せてあげましょう、私達の実力を」
そう言って、2人は壁にかけてあるジープのカギを取り、倉庫に止まっているジープに乗り込み、基地を出発した。
「頼む、見逃してくれ。自首するからー!」
「無理だな」
ジャスティスは強盗を働いた男に〈シューティングシルバー〉の銃口を向け、発砲する、
ビームを受け、男は死亡。
それにやり遂げた様に息を吐き、その場を離れる。
「さて、早く帰らなければ。また軍隊に襲われるのはもう懲り懲りだからな」
独り言を喋り、頭に手をのせる。
その姿をスマホで撮る者がいた。
それに気づき手を頭にのせたままゆっくりと左向きにいるその者を見る。
「なんだお前は」
その者は若い男性で、若者とは思えない古めかしい、まるで○面ライダーWに登場する探偵を思わせるハードボイルドな服装をしている。
「実は俺はねえ、こう言う者なんだ」
男性は名刺をジャスティスに手渡す。
「探偵。コウハシゲル。俺を調べているのか?」
「いや、そうじゃない。君の正義感に感動してねぇ。少し話がしたいんだ。良いかな?」
怪しい。そんな言葉がジャスティスの中で過ぎる。
一応正義か悪かを見てみる。
(どうやら正義の様だな)
倒さなくて良い存在と分かり、緊張を解く。
「まあそれくらいなら良いだろう」
「決まりだな」
話が済んだところで、ジャスティスはシゲルの案内で行きつけの店に向かった。
平気で人を殺すデビルを倒すのが5年前からの目標で、今までマスターである人間を10人以上殺して来た。
だが一般人にはただ人を殺す狂気の部隊と思われている。
実際、マスターだった男性、バンダカズオを射殺した兵士が殺人容疑で逮捕されてしまった。
任務を遂行しただけだと言うのに。
いつもの朝礼、でもいつもと違う。
空気が重い、なんとも言えない空間。
「今日よりアメリカから支援に来てくれた2人が加入する」
1人目は女の子で、長い金髪、緑の瞳をしている。
2人目は黒人で、丸坊主、青い瞳、左手にはメタリックなバックを、右手には大量の単4乾電池が入ったポリ袋と何も入っていないポリ袋を持っている。
2人は軍服を着ており、本当に参加する様だ。
「スリープです。よろしくお願いします」
「ガルガです。よろしくお願いします」
丁寧に日本語を話す2人にみんな驚くが、顔には出さない。
「2人は2005年から2011年までに起きた警察、自衛隊殺人テロを起こしたフォックスと言う改造人間のテロ組織を殲滅した元フォックスキラー部隊の隊員だ。私達はこの2人と協力し、デビル及びマスターを処刑する。サイバ、クレナイ、中を案内してやれ」
「「分かりました」」
隊長の指示でレンコとその相棒クレナイカンタに、スリープとガルガは基地を案内される。
数十分後、案内が終わり、カンタはオペレーター室に行き、レンコはロボットスーツ室に2人を連れて行く。
スリープはロボットスーツを見て懐かしさを感じる。
「アレックスがロボットスーツに乗ってたのよね。あっちは人工知能付きだったけど」
「〈Z4〉は性能が高すぎて廃棄になりかけていたところを軍隊が回収したの。そしてパイロットに私が選ばれた」
「そうなの。でもそれ以上にデビルは強いんでしょ?」
「そう、だけど。必ず私達がデビルを皆殺しにする。そのために戦ってる」
レンコの言葉に共感し、首を縦に振る。
「あっ、バッテリー切れそう。ガルガ君、電池10本くれる」
「分かりました」
ガルガはポリ袋から電池を10本を掴み取り、スリープに渡す。
「バッテリーって、どう言う事?」
「私実は改造人間なの。だから電池で充電するって訳」
分からない人に説明すると、第2次世界大戦でアメリカが日本に勝つため、人権を無視して改造人間を開発。
兵器として日本に送り込んだ。
スリープはその被害者である。
脳改造をされる前に自力で脱出し、自分を改造した関係者に怒りを覚え、皆殺しにした。
その後警察に保護されるが、改造された影響か、まったく成長せず、それをいい事にさらに改造手術を施され、今では人間離れの身体能力があるものの、バッテリーを充電しなければ動けない状態に。
そんな中2005年にフォックスキラー部隊に入れられ、さらに自分をお守りするガルガがつく始末である。
だがガルガの魅力に気づき、今では仲良しに。
電池1本を口に入れ、飴の様に舐め、ガルガが持つ何にも入っていないポリ袋に吐き捨てる。
それを後9回繰り返した。
「ありがとガルガ君。おかげで眠らないで済んだわ」
「どういたしまして」
仲の良い2人。
そんな2人の薬指には結婚指輪がはめられていた。
それを見たレンコは不思議に思う。
「スリープさん、ガルガさん。もしかして結婚してる?」
「そうよ。つい最近だけどね。年の差婚ってやつ。一応私こんな見た目だけど歳上だから。これでも日本で言う昭和生まれだからね」
「スリープさんと結婚して後悔などしていません。とても素敵な女性ですから」
「良いねそう言うの。私も結婚したい」
「良い人が見つかると良いわね」
「俺達、応援してます」
和やかな雰囲気の中、それをぶち壊す様に出動のサイレンが鳴る。
レンコは〈Z4〉に乗り込み、出撃のために外に出る。
「俺達も行きましょう」
「見せてあげましょう、私達の実力を」
そう言って、2人は壁にかけてあるジープのカギを取り、倉庫に止まっているジープに乗り込み、基地を出発した。
「頼む、見逃してくれ。自首するからー!」
「無理だな」
ジャスティスは強盗を働いた男に〈シューティングシルバー〉の銃口を向け、発砲する、
ビームを受け、男は死亡。
それにやり遂げた様に息を吐き、その場を離れる。
「さて、早く帰らなければ。また軍隊に襲われるのはもう懲り懲りだからな」
独り言を喋り、頭に手をのせる。
その姿をスマホで撮る者がいた。
それに気づき手を頭にのせたままゆっくりと左向きにいるその者を見る。
「なんだお前は」
その者は若い男性で、若者とは思えない古めかしい、まるで○面ライダーWに登場する探偵を思わせるハードボイルドな服装をしている。
「実は俺はねえ、こう言う者なんだ」
男性は名刺をジャスティスに手渡す。
「探偵。コウハシゲル。俺を調べているのか?」
「いや、そうじゃない。君の正義感に感動してねぇ。少し話がしたいんだ。良いかな?」
怪しい。そんな言葉がジャスティスの中で過ぎる。
一応正義か悪かを見てみる。
(どうやら正義の様だな)
倒さなくて良い存在と分かり、緊張を解く。
「まあそれくらいなら良いだろう」
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話が済んだところで、ジャスティスはシゲルの案内で行きつけの店に向かった。
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