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消滅
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「大したものだよ。No.3316」
静かに消滅しながら、No.8019は言う。
もう下半身は消滅している。
「あーあ…
これが『消滅』か…。僕が倒した三周目の人達は、こんな気持ちだったのかな…」
「おい、No.8019…」
「No.3316、君は僕の分まで生きてくれるって言ったね。
…他には、僕より強い人ばっかりだよ。
特に…No.1214は気を付けた方が良い。君は火使い…いや、炎使いだから。
彼女は炎使いをとても恨んでいる。
…それでも、君が生き返るのを、僕は願ってるから。」
「ああ…ありがとう。」
No.8019は肩まで消滅した。
それでも表情を変えずに言う。
「あ、最後に一つだけ。」
「何だ?」
「…僕、自分の事『僕』って言ってるけど、
実はね、女の子なの。私。」
…俺はその言葉に笑顔と一言だけ返した。
「そんなの、最初っから気付いてたよ。」
静かに消滅しながら、No.8019は言う。
もう下半身は消滅している。
「あーあ…
これが『消滅』か…。僕が倒した三周目の人達は、こんな気持ちだったのかな…」
「おい、No.8019…」
「No.3316、君は僕の分まで生きてくれるって言ったね。
…他には、僕より強い人ばっかりだよ。
特に…No.1214は気を付けた方が良い。君は火使い…いや、炎使いだから。
彼女は炎使いをとても恨んでいる。
…それでも、君が生き返るのを、僕は願ってるから。」
「ああ…ありがとう。」
No.8019は肩まで消滅した。
それでも表情を変えずに言う。
「あ、最後に一つだけ。」
「何だ?」
「…僕、自分の事『僕』って言ってるけど、
実はね、女の子なの。私。」
…俺はその言葉に笑顔と一言だけ返した。
「そんなの、最初っから気付いてたよ。」
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