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しおりを挟むロジャスは本来は単純な性格をしていた。
思った事をすぐに口に出てしまう事が周りの反感を買い、孤立してしまった原因とも言える。
白金と黒曜のドラゴンに向かって手を伸ばし触れようとするが、ドラゴン達がまた掴まれるのではと危惧し威嚇しながらロジャスと距離をとる。
避けられているのが目に見えて分かり、思うように行かない事に対し思わず声を荒げてしまう。
「っ、触らせてくれてもいいじゃないか!」
「「キ(ギ)ュ!?」」
急な大きな声に胴体をはねらせドラゴン達は一目散に森の奥に飛び込んでしまう
「?!ま、待ってくれ」
どんな存在でも居なくなる孤独にロジャスの心は焦燥感が出てくる。
ドラゴン達を追いかけて森に進むが後頭部の傷や転げおちた打ち身が治っても動きは鈍く、
どこに行ったらいいか分からない先にその場でしゃがみ込み膝に顔を埋める。
「…一人はもう嫌だ…」
グスッと鼻水をすすりながら出てくる涙を必死に袖で拭う。
一定の距離を取って様子を見て居たドラゴン達は先程と雰囲気が違うロジャスに敵意が見れないと感じ
徐々に距離を縮めていく。
「キュー?」
「ギュッ」
ズボンの端を掴む白金と涙を舐める黒曜のドラゴン達に目を見開きロジャスの心がじんわり暖かくなり自然と感謝の言葉が漏れていた。
「ありがとう」
「さっきは掴んでごめん、振り払ってごめん」
ドラゴン達を見ながらゆっくりと謝罪をし頭を下げる。
公爵の中では謝罪も頭下げる行為はありえない光景で、している行動に衝撃を受けながら行動に対して納得している自分が居た。ドラゴン達も謝罪を受け入れてくれているようで首元や腕に絡みついて来て元気に鳴き出した。
「キューッ!」
「ギュッギュッ!」
いいよ、ともしょうがないから許してやるか、といったドラゴン達の雰囲気もさっきに比べ柔らかく捉えることができた。
暫くお互いの事を認識し合う為に初々しくじゃれていたがふとドラゴンの脚が後頭部を掠めた時に
「…なんで傷が治ったんだろうか?」
「キュ?」
「ギュ?」
1人と2匹は見合わせて首を傾げドラゴン達はロジャスの真似で同じ方向に首を倒し、答えを持ち合わせている筈もなく謎のままに「まぁいいか」と森に散策し出した。
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