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八章 未来と過去と
12.説教って‥愛を感じますね。
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(side ヒジリ)
「寝てなかったってどういうことだ! 」
現在俺は、ベッドの持ち主・ミチルに絶賛説教され中だ。
「俺があっちに行ってる間、ここを使っていいって言ってただろ!? あっちに帰ってくることはなくても、身体を休めてると思ってた。
‥俺がいない間、ヒジリは何をしてたんだ?! まさか24時間ずっと起きてたのか!? 」
顔が‥怖い。
美形って怒ると怖いよ‥。
「‥というか、なぜあっちに帰ってこなかったんだ? あっちで何かあったのか? 」
って首を傾げたのはナラフィスさん。
そんな彼に、俺はナツミとのことを簡単に話した。
ナツミに命を狙われてること。
ナツミに対抗するために特訓をしていること。
だからあっちに帰らなかったって説明。
「‥寝たら‥自動的にあっちに帰っちゃう気がしたんだ‥だから‥」
俺は、ミチルの顔色を伺いながらおずおず‥って感じで言った。
おずおず‥だけど、これはホントだ。出まかせでも嘘でもない。
ホント、反省してますって!
そんな俺の横でナラフィスさんは
「う~ん。その気持ちは俺も分かる。あの時俺も、今寝たら本体に(意識が)帰って実験が成立しなくなる‥って思ったもんな。
そうか、あれ‥俺も魔力不足じゃなくて、寝不足だったんだ‥。
そうかそうか‥。じゃあ、うまく本体に戻らないように仮眠をとればもう少し実験は続けられてたってことかな‥? 」
また自分の世界に入ってる。
‥今その話をミチルの前でするな‥ミチルが‥
「ヒジリは自分の体力だか何だかを過信しすぎてるんだ! 」
ほら‥説教がヒートアップした。
さっき、根性論爆発させたの、俺じゃなくってナラフィスさん! 同じだ! って顔しない。それと、ナラフィスさん。ホントお願いだから黙ってて!
「あと! 」
「あと? 」
あと?
あとなんだ? まだあるのか?
俺が首を傾げると
「もっと、俺たちを信頼しろ!
俺たちを頼れ! 」
目を吊り上げて怒るミチルに、なぜかラルシュ様までうんうん、って顔で同意するんだ。
‥俺は仲間に恵まれてる‥。
じん、と‥なんか胸が苦しいような‥あったかいような気持ちになって‥頬を暖かい涙が伝ったのを俺は隠すことはしなかった。
「ごべん(ゴメン)‥と、あと‥」
涙はとめどなく後から後から‥
って‥出すぎじゃないか? ‥止まらない。
大事なこと‥言わなきゃならないのに‥
「ありがどう~」
‥涙でうまくお礼がいえない。
ミチルが俺を抱き寄せて背中をポンポンしてくれて、そんな俺の頭にラルシュ様が顔をうずめてる。
‥ミチル、すまん、胸元に‥俺の涙とか‥鼻水ついたぞ。
‥は、今は言わないでおこうって思った空気の読める俺だった。
「‥なにこの青春ドラマ」
そして、さっきから空気のように扱われてるかわいそうなナラフィスさんだった。
「寝てなかったってどういうことだ! 」
現在俺は、ベッドの持ち主・ミチルに絶賛説教され中だ。
「俺があっちに行ってる間、ここを使っていいって言ってただろ!? あっちに帰ってくることはなくても、身体を休めてると思ってた。
‥俺がいない間、ヒジリは何をしてたんだ?! まさか24時間ずっと起きてたのか!? 」
顔が‥怖い。
美形って怒ると怖いよ‥。
「‥というか、なぜあっちに帰ってこなかったんだ? あっちで何かあったのか? 」
って首を傾げたのはナラフィスさん。
そんな彼に、俺はナツミとのことを簡単に話した。
ナツミに命を狙われてること。
ナツミに対抗するために特訓をしていること。
だからあっちに帰らなかったって説明。
「‥寝たら‥自動的にあっちに帰っちゃう気がしたんだ‥だから‥」
俺は、ミチルの顔色を伺いながらおずおず‥って感じで言った。
おずおず‥だけど、これはホントだ。出まかせでも嘘でもない。
ホント、反省してますって!
そんな俺の横でナラフィスさんは
「う~ん。その気持ちは俺も分かる。あの時俺も、今寝たら本体に(意識が)帰って実験が成立しなくなる‥って思ったもんな。
そうか、あれ‥俺も魔力不足じゃなくて、寝不足だったんだ‥。
そうかそうか‥。じゃあ、うまく本体に戻らないように仮眠をとればもう少し実験は続けられてたってことかな‥? 」
また自分の世界に入ってる。
‥今その話をミチルの前でするな‥ミチルが‥
「ヒジリは自分の体力だか何だかを過信しすぎてるんだ! 」
ほら‥説教がヒートアップした。
さっき、根性論爆発させたの、俺じゃなくってナラフィスさん! 同じだ! って顔しない。それと、ナラフィスさん。ホントお願いだから黙ってて!
「あと! 」
「あと? 」
あと?
あとなんだ? まだあるのか?
俺が首を傾げると
「もっと、俺たちを信頼しろ!
俺たちを頼れ! 」
目を吊り上げて怒るミチルに、なぜかラルシュ様までうんうん、って顔で同意するんだ。
‥俺は仲間に恵まれてる‥。
じん、と‥なんか胸が苦しいような‥あったかいような気持ちになって‥頬を暖かい涙が伝ったのを俺は隠すことはしなかった。
「ごべん(ゴメン)‥と、あと‥」
涙はとめどなく後から後から‥
って‥出すぎじゃないか? ‥止まらない。
大事なこと‥言わなきゃならないのに‥
「ありがどう~」
‥涙でうまくお礼がいえない。
ミチルが俺を抱き寄せて背中をポンポンしてくれて、そんな俺の頭にラルシュ様が顔をうずめてる。
‥ミチル、すまん、胸元に‥俺の涙とか‥鼻水ついたぞ。
‥は、今は言わないでおこうって思った空気の読める俺だった。
「‥なにこの青春ドラマ」
そして、さっきから空気のように扱われてるかわいそうなナラフィスさんだった。
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