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十四章 デュカとリゼリア
2ー1.紫の瞳は‥(ヒジリ解釈)
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(side ヒジリ)
ナラフィス先生の話は、戦国時代~って話だった。
トップスリーの火、水、風の争いっていいながらも、もっぱら争ってるのは火と水って感じで、風はどっちにも付かず「静かに暮らしてます~」って感じだった。
だけど、火や水にしたら風を味方につけたら数的にも有利だし、何しろ攻撃力が大幅アップするわけだから、喉から手が出るほど欲しかったわけだ。
想像はつくわな。
日本にも戦国時代とかあったし、それ以前にも、権力争いは常に行われていた。
力を持っていれば、周りを従わせたい‥って思うもんなんだろう。
争いに決着はつかず、国は壊滅寸前までになった。で、今まで沈黙を続けていた風がやっと動いて、和平交渉を始めた。
和平交渉って言うのかどうかはわからんが、喧嘩の調停を始めたんだ。
‥なんでいままでほっといたって感じだが‥まあ、お互いの力をそこそこ削いどかないと手なんかつけられなかったんだろう。
いや、寧ろ今まで放っておいたのに、なぜ今頃‥って方が正しいか?
‥あまりにも目に余ったとか、「何とかできるから、俺が何とかしとくか~」ってことだろうか?
どっちにしろ、態度悪いな!
俺は黙ってそんなことを考えてたわけだけど、ナラフィス先生にはバレてないだろう。(多分)
「火の赤と水の青の交わった‥紫の目はいわば「和平」の証だ」
ナラフィス先生は言った。
案外ロマンチストなのネ。俺は‥生憎そうは思わんな。
「それが今の王家に続くって訳か。王家は皆紫の目をしてるもんな。火と水の勢力が婚姻関係を結んで産まれた子供ってことなんだよね」
混ざるってことがあるのかは分からないが‥そういう何かがあったんだろう。
「そういうことだね。
と、この歴史は一般的な古文書には残っていない。王家でひっそりと隠蔽されてきたんだ。王は昔から尊い血筋っていってるのに、争いの果てに第三者の介入でもって調停されたってなんか‥どうかな~って感じだからかな? ‥別にいいと思うけどね。
だけど、この話は何故か御伽噺の形で残っていて、庶民の間で文章ではなく口頭で伝わり、今では国民全員知ってるポピュラーなお話となっている」
あ~、口伝ってやつか。
王家はバラしたくなかったけど伝わった‥「風の人」の仕業かな? 噂とか広めるの上手そうだしね。風に乗せて国の遠方にも伝えるぜ☆みたいな?
‥何のためにバラしたのかよくわかんないけど。王家は尊いもんじゃなくて、そういう血なまぐさい歴史の上にたってるんだよ、って知らせるため‥とか? 分かんないね。‥もしかして、「風の一族が先の大戦を収めましたヨ」ってアピールか!?
俺は首をひねりながらナラフィス先生を見た。だけど、ナラフィス先生もさっき「別にいいと思うけど」って言ってたわけで‥。
ナラフィス先生にも真意は分からないんだろう。
「それで、それはどういう御伽噺なんですか? 」
俺が尋ねると、ナラフィス先生はゆったりと頷いて
「その国はもともと青い一族と赤い一族がいて、青い一族の王は、強い水の力を持つ女神で、赤い一族の王は、強い火の力を持つ男神だった。
二人の力は強く、お互いがそれを自慢して、お互いが「我こそがこの国の王だ」と思っていた。
そんな二人だから、ひとたび争えば国は壊滅状態になった。
植物は焼かれ、家々は水にのまれ、国の民は死に絶えた。
そんな状態を憂えたこの国の始祖が、二人を調停して婚姻関係を結ばせ、生まれた子供を始祖自らが育てた。その子供はやがて始祖の後を継いで王になり、荒れた国を復興させ、大地をよみがえらせ、やがて異世界から来た乙女と運命的な出会いを果たし、結婚した。それ以来、産まれた子供は皆紫の瞳をしている。
紫はこの国の平和の象徴なのだ。
みたいな話」
情緒もなんにもない口調で教えてくれた。
ナラフィス先生、御伽噺っていうか、人にお話を聞かせるのはあんまり上手じゃないね。まるで論文を読んでるみたいだったよ。
にしても‥。
‥ナラフィス先生って、リバーシ研究だけじゃなくって、神話にも詳しいんだ‥。凄いな‥。
感心してたら、
「リバーシ研究にしか興味がない僕が珍しいなって思った? 」
って‥バレてた。
ナラフィス先生はふふと笑うと
「僕はね。勿論この話には書いてないし、古い文献にもそれらしい記載はなかったんだけど、青い一族と赤い一族の王である男神と女神は魔法使いかリバーシだったじゃないかな‥って考えてる。
昔は「何もないところから何かを作り出す」魔法使いは神と崇められて、同時に恐れられていたんじゃないかなって思う。魔法使いについて昔は今以上に分かってなかっただろうからね。
だから、余計に「やりたい放題」になったんだろうね。
そして、態度が尊大になった水の大魔法使いと火の大魔法使いが争った結果、国は壊滅状態に陥った。
だけどね。
昔も今も、魔法使いの魔力なんてそう多くはない。
大戦争になったってことは、魔法使いの側に魔力供給源のリバーシがいたってことだ。
多分‥
赤コーナーと青コーナーはそれぞれ、攻撃のかなめ(アタッカー)がいて、供給源(ヒーラー)がいて、もしかしたらタンクがいるパーティーだった。
それらは、火の力を使うっていう共通点と、水の力を使うっていう共通点で集まった団体だったわけだ。いや、もしかしたらヒーラーやタンクの属性はそうじゃなかったかも。
魔法使いと魔力供給源であるリバーシは必ずしも同じ属性である必要は無いからね。魔力の相性が合うか否か、だけだ。
アタッカーである魔法使いとその取り巻きって感じだったかもしれない」
リーダー格とその取り巻き‥。
なんか聞いたことある話だな~。
たしか、白のインフルエンサーの取り巻き(緩いハーレム)と黒のインフルエンサーの取り巻き(カリスマに心酔する社畜志願兵?? )の話‥。力のイメージからしたら水の人が白のインフルエンサーで、火の人が黒のインフルエンサーって感じかな~。
水の人 リーダー アタッカー兼ヒーラー兼緩いハーレムの姫(白のインフルエンサーのリバーシ)アタッカー(取り巻き① 魔法使い)タンク(取り巻き② 魔法使いもしくは一般人)
火の人 リーダー アタッカー兼カリスマビジネスマン(黒のインフルエンサーの魔法使い)ヒーラー(過保護に甘やかしたいリバーシ)タンク(信者① 魔法使いもしくは一般人)
で、お互いが「自分のリーダーが一番に決まってるわ、ボケェ」ってなって‥主にリーダーじゃなく周りがワイワイやって‥結果戦いがヒートアップして~、国が壊滅状態‥。
そこまで来てやっと‥今まで傍観決め込んでた風の人が(流石に)ややウザくなって「ええい、解散解散! 」って仲裁した‥と。
で、「自分んら仲直りしたってことで結婚せえや」ってなったと。
よく緩いハーレムの構成員、リーダー(白のインフルエンサー)とカリスマビジネスマン(黒のインフルエンサー)との結婚許したよね。‥きっとひと悶着位はあったんだろうな。
それがあまりにも「あんまりだ‥ "(-""-)"」だったから王家は隠してる‥のかも。で、それを風の人は(わざわざ)面白おかしく風潮してまわると。(風だけに)
‥思ったよりあほらしい話だった。
って、ついこの憶測を口にしたら、ナラフィス先生大爆笑☆ ‥よかった、怒られなくて‥ (-_-)
ナラフィス先生の話は、戦国時代~って話だった。
トップスリーの火、水、風の争いっていいながらも、もっぱら争ってるのは火と水って感じで、風はどっちにも付かず「静かに暮らしてます~」って感じだった。
だけど、火や水にしたら風を味方につけたら数的にも有利だし、何しろ攻撃力が大幅アップするわけだから、喉から手が出るほど欲しかったわけだ。
想像はつくわな。
日本にも戦国時代とかあったし、それ以前にも、権力争いは常に行われていた。
力を持っていれば、周りを従わせたい‥って思うもんなんだろう。
争いに決着はつかず、国は壊滅寸前までになった。で、今まで沈黙を続けていた風がやっと動いて、和平交渉を始めた。
和平交渉って言うのかどうかはわからんが、喧嘩の調停を始めたんだ。
‥なんでいままでほっといたって感じだが‥まあ、お互いの力をそこそこ削いどかないと手なんかつけられなかったんだろう。
いや、寧ろ今まで放っておいたのに、なぜ今頃‥って方が正しいか?
‥あまりにも目に余ったとか、「何とかできるから、俺が何とかしとくか~」ってことだろうか?
どっちにしろ、態度悪いな!
俺は黙ってそんなことを考えてたわけだけど、ナラフィス先生にはバレてないだろう。(多分)
「火の赤と水の青の交わった‥紫の目はいわば「和平」の証だ」
ナラフィス先生は言った。
案外ロマンチストなのネ。俺は‥生憎そうは思わんな。
「それが今の王家に続くって訳か。王家は皆紫の目をしてるもんな。火と水の勢力が婚姻関係を結んで産まれた子供ってことなんだよね」
混ざるってことがあるのかは分からないが‥そういう何かがあったんだろう。
「そういうことだね。
と、この歴史は一般的な古文書には残っていない。王家でひっそりと隠蔽されてきたんだ。王は昔から尊い血筋っていってるのに、争いの果てに第三者の介入でもって調停されたってなんか‥どうかな~って感じだからかな? ‥別にいいと思うけどね。
だけど、この話は何故か御伽噺の形で残っていて、庶民の間で文章ではなく口頭で伝わり、今では国民全員知ってるポピュラーなお話となっている」
あ~、口伝ってやつか。
王家はバラしたくなかったけど伝わった‥「風の人」の仕業かな? 噂とか広めるの上手そうだしね。風に乗せて国の遠方にも伝えるぜ☆みたいな?
‥何のためにバラしたのかよくわかんないけど。王家は尊いもんじゃなくて、そういう血なまぐさい歴史の上にたってるんだよ、って知らせるため‥とか? 分かんないね。‥もしかして、「風の一族が先の大戦を収めましたヨ」ってアピールか!?
俺は首をひねりながらナラフィス先生を見た。だけど、ナラフィス先生もさっき「別にいいと思うけど」って言ってたわけで‥。
ナラフィス先生にも真意は分からないんだろう。
「それで、それはどういう御伽噺なんですか? 」
俺が尋ねると、ナラフィス先生はゆったりと頷いて
「その国はもともと青い一族と赤い一族がいて、青い一族の王は、強い水の力を持つ女神で、赤い一族の王は、強い火の力を持つ男神だった。
二人の力は強く、お互いがそれを自慢して、お互いが「我こそがこの国の王だ」と思っていた。
そんな二人だから、ひとたび争えば国は壊滅状態になった。
植物は焼かれ、家々は水にのまれ、国の民は死に絶えた。
そんな状態を憂えたこの国の始祖が、二人を調停して婚姻関係を結ばせ、生まれた子供を始祖自らが育てた。その子供はやがて始祖の後を継いで王になり、荒れた国を復興させ、大地をよみがえらせ、やがて異世界から来た乙女と運命的な出会いを果たし、結婚した。それ以来、産まれた子供は皆紫の瞳をしている。
紫はこの国の平和の象徴なのだ。
みたいな話」
情緒もなんにもない口調で教えてくれた。
ナラフィス先生、御伽噺っていうか、人にお話を聞かせるのはあんまり上手じゃないね。まるで論文を読んでるみたいだったよ。
にしても‥。
‥ナラフィス先生って、リバーシ研究だけじゃなくって、神話にも詳しいんだ‥。凄いな‥。
感心してたら、
「リバーシ研究にしか興味がない僕が珍しいなって思った? 」
って‥バレてた。
ナラフィス先生はふふと笑うと
「僕はね。勿論この話には書いてないし、古い文献にもそれらしい記載はなかったんだけど、青い一族と赤い一族の王である男神と女神は魔法使いかリバーシだったじゃないかな‥って考えてる。
昔は「何もないところから何かを作り出す」魔法使いは神と崇められて、同時に恐れられていたんじゃないかなって思う。魔法使いについて昔は今以上に分かってなかっただろうからね。
だから、余計に「やりたい放題」になったんだろうね。
そして、態度が尊大になった水の大魔法使いと火の大魔法使いが争った結果、国は壊滅状態に陥った。
だけどね。
昔も今も、魔法使いの魔力なんてそう多くはない。
大戦争になったってことは、魔法使いの側に魔力供給源のリバーシがいたってことだ。
多分‥
赤コーナーと青コーナーはそれぞれ、攻撃のかなめ(アタッカー)がいて、供給源(ヒーラー)がいて、もしかしたらタンクがいるパーティーだった。
それらは、火の力を使うっていう共通点と、水の力を使うっていう共通点で集まった団体だったわけだ。いや、もしかしたらヒーラーやタンクの属性はそうじゃなかったかも。
魔法使いと魔力供給源であるリバーシは必ずしも同じ属性である必要は無いからね。魔力の相性が合うか否か、だけだ。
アタッカーである魔法使いとその取り巻きって感じだったかもしれない」
リーダー格とその取り巻き‥。
なんか聞いたことある話だな~。
たしか、白のインフルエンサーの取り巻き(緩いハーレム)と黒のインフルエンサーの取り巻き(カリスマに心酔する社畜志願兵?? )の話‥。力のイメージからしたら水の人が白のインフルエンサーで、火の人が黒のインフルエンサーって感じかな~。
水の人 リーダー アタッカー兼ヒーラー兼緩いハーレムの姫(白のインフルエンサーのリバーシ)アタッカー(取り巻き① 魔法使い)タンク(取り巻き② 魔法使いもしくは一般人)
火の人 リーダー アタッカー兼カリスマビジネスマン(黒のインフルエンサーの魔法使い)ヒーラー(過保護に甘やかしたいリバーシ)タンク(信者① 魔法使いもしくは一般人)
で、お互いが「自分のリーダーが一番に決まってるわ、ボケェ」ってなって‥主にリーダーじゃなく周りがワイワイやって‥結果戦いがヒートアップして~、国が壊滅状態‥。
そこまで来てやっと‥今まで傍観決め込んでた風の人が(流石に)ややウザくなって「ええい、解散解散! 」って仲裁した‥と。
で、「自分んら仲直りしたってことで結婚せえや」ってなったと。
よく緩いハーレムの構成員、リーダー(白のインフルエンサー)とカリスマビジネスマン(黒のインフルエンサー)との結婚許したよね。‥きっとひと悶着位はあったんだろうな。
それがあまりにも「あんまりだ‥ "(-""-)"」だったから王家は隠してる‥のかも。で、それを風の人は(わざわざ)面白おかしく風潮してまわると。(風だけに)
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