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十七章 お試し「乙女ゲーム」
マリアン日記① ヒロインとの出会い。
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(side マリアン)
タツキ様が私に何を期待して‥私にヒジリ様のお世話を任せたのかは分からなかったけれども、私に拒否権なんてないし、正直、好奇心もあったんだ。
だって、乙女ゲームのヒロインをリアルに見るチャンス! だ。ワクワクしないわけがない。
でも、同時に心配もあった。
ヒジリ様の前情報はちょっと特殊だ。
世界を滅ぼせるほどの魔力保有者ってちょっと怖すぎる。タツキ様は「まあ、会ったら驚くよ。‥こいつはそんなシリアスな設定似合わない‥って思うだろうね。絶対」って言ってたけど、一般人の私と国で最も優秀な学者のタツキ様の感覚は違うと思う。
‥優秀って関係ないかな。強い人に対抗するのって、強い力を持ってる人‥だよね。タツキ様って多分そんなに強くない‥気がする。
「剣術? 習ってないよ。子供の頃から論文ばっかり書いてた」
って言ってたし、
「攻撃魔法とか使えないよ。魔力は全部研究に使えそうな「サーチ」とかに全振りしたから。あ、でも自分の安全を守る為に一時期結界に凝ったことがあって、今でもそれは得意」
‥って言ってたから。
結界が得意だから(強い人が)怖くないのかな? って思ったけど‥でも、もしホントにヒジリ様が怖い人だったら私と会わせようなんて思わないだろう‥ってそれくらいはタツキ様の事信じてるから‥大丈夫かなって思った。
タツキ様の事、100%信じてるかっていうと‥答えはNOだ。
だって、‥タツキ様は私に未だに家名すら教えて下さらないから。
結婚しようって言ってくださっているのに、だ。
私がその家の人間になることをご家族が承諾してくださっていないの? ‥だとしたら、嫌だな。
きっとタツキ様は
「そんなこと構わない。君と僕が結婚するのだから」
っていうと思うけど‥。
タツキ様のこと信用できないって思うことはまだまだある。‥寧ろ、どんどん増えてるって気がする。
知らないことが多すぎるっていうのは一番の原因だと思う。
家名の事。
ご家族の事。
あとは‥
どうして王子様と知り合いなの?
‥とか?
だけど、‥だからって言って私がタツキ様からの求婚を断れるわけがない。
あの給仕の仕事が‥タツキ様とのお見合いみたいなものだったから。そして、それを承知したうえで私はあの仕事についてたのだから‥。
でもね、タツキ様の事嫌い‥っとかじゃないの。
寧ろ好き。
お優しい方(これが一番だよね)だし、趣味だって合うし、‥キラキラしすぎてない素朴な顔も好きだ。
素朴って言ったけどキラキラしてないから気付かないだけで、‥顔のパーツとか凄く整ってる。
‥きっとお洒落したらすっごく素敵になると思うの。だけど、本人にその気がないんだろう。「ラルシュたちのキラキラした美貌をみてたらさ、所詮、普通の顔なんて何をしてもそんなに変わらないって思うよね。ただの時間の無駄って感じ。なんか、次元が違うって感じする」って言ってたっけ‥。
それ(ラルシュ様たちのキラキラした美貌)はそれ、これ(その他大勢の顔)はこれ‥だよね?
カッコイイとか美しいって一つじゃない。人の好みの問題だし。(見たことないけど、好みとか超越して美しいってことなんだろうか?? )
‥多分ね。
面倒なだけなんでしょう。
「そんな時間あったら、論文書く」
とか言いそう(笑)
そんなこと思ってる間にヒジリ様と会う日が来て‥
初めて会ったヒジリ様は、ホントに美しくって‥
可愛かった。ラルシュ様の顔は見たことが無いけど‥きっとこんな「別次元」な感じなんだろう。
うん、これは‥人の好みとかそういう話じゃないや。
‥美しいものは美しい。
アーモンド形で、春の若葉の様にキラキラ輝く‥宝石の様な瞳。鼻筋の通った小さい鼻。桜色の形の良い唇はふんわりと柔らかそう‥それらがまるで一ミクロの間違いもない程(← きっとそう)正確にはめ込まれた卵型の小さな顔。
ふわりと波打つはちみつ色の髪は、肩にかかる位の長さに揃えられている。(昔は腰を超えるくらいの長さだったらしいが、ヒジリ様がご自分で切ったらしい。今は髪結い(地球では美容院というらしい)がそろえているらしいが、思い切った‥勿体ないことをされた‥と思う)
ミルクのように滑らかでつるっとした‥真っ白な肌に、細い首、なだらかな鎖骨とちょうどいいボリュームの‥形のいい胸。細いウエストと長めの手足。
どこか少年を思わせる全体的に細くって華奢な体つきに胸が加わった‥何か宗教画の女神の様な‥「エロスを感じさせない」だけど美しい女性って感じ‥。
人間超えちゃってる気がする‥っ!
まさしく春の妖精ですわ‥!!
こんなに美しく‥愛らしい女の子を「世界の災厄」とかいう奴がいるなんて!!
絶対、そいつら、ヒジリ様の事見たことないのですわ!!
って思った。
そんな‥美しいヒジリ様は‥
タツキ様がおっしゃるように、「顔を見ないと美人だってこと忘れる」、「一言で言って変人」(変人とまでは思わないけど、確かに個性的な方ですよね)だった。でも、タツキ様が言うほど、「女らしさなんて皆無」‥とまでは思わないんですけどね。
女の子女の子してないだけで、ヒジリ様は十分に可愛らしい‥愛すべき女の子なんです。
ヒロインらしいか‥って言われると‥
う~ん‥
そもそも、ヒロインらしいってどんな感じだったかしら?
優しくって、笑顔が可愛くって‥気遣いが出来て、頑張り屋で放っておけない感じ‥。
あと、見た目が「見るからに庇護欲を掻き立てられるようなタイプ」ってのもあったけど‥最近では「元気で、見てるだけで明るい気持ちになるような笑顔が可愛いちょい普通顔の少女」ってのが人気でしたっけ??
‥攻略対象様ほどヒロインに読者は可愛さ美しさを求めないんだよね~。
でも、私の「ヒロイン・ヒジリ」は、影のある、ちょっと世間離れした、だけど努力家で意志の強い美少女なんだ。それはオリジナルも改良版も変わっていない。そして‥今ヒジリ様を実際に見て「金輪際変えることはない」って心に誓った。
ヒジリ様最高‥!
って‥なぜ‥私を見て真っ赤になって‥倒れる?? 「可愛い‥可愛すぎる‥苦しい‥」って‥それは私の台詞ですよ??
美しくって、可愛くって‥可愛らしくって‥こりゃ、好きにならない方が可笑しいよね!! この顔見てて私に結婚を申し込むタツキ様って‥ちょっとおかしいんじゃないか? って気にすらなるね!!
タツキ様が私に何を期待して‥私にヒジリ様のお世話を任せたのかは分からなかったけれども、私に拒否権なんてないし、正直、好奇心もあったんだ。
だって、乙女ゲームのヒロインをリアルに見るチャンス! だ。ワクワクしないわけがない。
でも、同時に心配もあった。
ヒジリ様の前情報はちょっと特殊だ。
世界を滅ぼせるほどの魔力保有者ってちょっと怖すぎる。タツキ様は「まあ、会ったら驚くよ。‥こいつはそんなシリアスな設定似合わない‥って思うだろうね。絶対」って言ってたけど、一般人の私と国で最も優秀な学者のタツキ様の感覚は違うと思う。
‥優秀って関係ないかな。強い人に対抗するのって、強い力を持ってる人‥だよね。タツキ様って多分そんなに強くない‥気がする。
「剣術? 習ってないよ。子供の頃から論文ばっかり書いてた」
って言ってたし、
「攻撃魔法とか使えないよ。魔力は全部研究に使えそうな「サーチ」とかに全振りしたから。あ、でも自分の安全を守る為に一時期結界に凝ったことがあって、今でもそれは得意」
‥って言ってたから。
結界が得意だから(強い人が)怖くないのかな? って思ったけど‥でも、もしホントにヒジリ様が怖い人だったら私と会わせようなんて思わないだろう‥ってそれくらいはタツキ様の事信じてるから‥大丈夫かなって思った。
タツキ様の事、100%信じてるかっていうと‥答えはNOだ。
だって、‥タツキ様は私に未だに家名すら教えて下さらないから。
結婚しようって言ってくださっているのに、だ。
私がその家の人間になることをご家族が承諾してくださっていないの? ‥だとしたら、嫌だな。
きっとタツキ様は
「そんなこと構わない。君と僕が結婚するのだから」
っていうと思うけど‥。
タツキ様のこと信用できないって思うことはまだまだある。‥寧ろ、どんどん増えてるって気がする。
知らないことが多すぎるっていうのは一番の原因だと思う。
家名の事。
ご家族の事。
あとは‥
どうして王子様と知り合いなの?
‥とか?
だけど、‥だからって言って私がタツキ様からの求婚を断れるわけがない。
あの給仕の仕事が‥タツキ様とのお見合いみたいなものだったから。そして、それを承知したうえで私はあの仕事についてたのだから‥。
でもね、タツキ様の事嫌い‥っとかじゃないの。
寧ろ好き。
お優しい方(これが一番だよね)だし、趣味だって合うし、‥キラキラしすぎてない素朴な顔も好きだ。
素朴って言ったけどキラキラしてないから気付かないだけで、‥顔のパーツとか凄く整ってる。
‥きっとお洒落したらすっごく素敵になると思うの。だけど、本人にその気がないんだろう。「ラルシュたちのキラキラした美貌をみてたらさ、所詮、普通の顔なんて何をしてもそんなに変わらないって思うよね。ただの時間の無駄って感じ。なんか、次元が違うって感じする」って言ってたっけ‥。
それ(ラルシュ様たちのキラキラした美貌)はそれ、これ(その他大勢の顔)はこれ‥だよね?
カッコイイとか美しいって一つじゃない。人の好みの問題だし。(見たことないけど、好みとか超越して美しいってことなんだろうか?? )
‥多分ね。
面倒なだけなんでしょう。
「そんな時間あったら、論文書く」
とか言いそう(笑)
そんなこと思ってる間にヒジリ様と会う日が来て‥
初めて会ったヒジリ様は、ホントに美しくって‥
可愛かった。ラルシュ様の顔は見たことが無いけど‥きっとこんな「別次元」な感じなんだろう。
うん、これは‥人の好みとかそういう話じゃないや。
‥美しいものは美しい。
アーモンド形で、春の若葉の様にキラキラ輝く‥宝石の様な瞳。鼻筋の通った小さい鼻。桜色の形の良い唇はふんわりと柔らかそう‥それらがまるで一ミクロの間違いもない程(← きっとそう)正確にはめ込まれた卵型の小さな顔。
ふわりと波打つはちみつ色の髪は、肩にかかる位の長さに揃えられている。(昔は腰を超えるくらいの長さだったらしいが、ヒジリ様がご自分で切ったらしい。今は髪結い(地球では美容院というらしい)がそろえているらしいが、思い切った‥勿体ないことをされた‥と思う)
ミルクのように滑らかでつるっとした‥真っ白な肌に、細い首、なだらかな鎖骨とちょうどいいボリュームの‥形のいい胸。細いウエストと長めの手足。
どこか少年を思わせる全体的に細くって華奢な体つきに胸が加わった‥何か宗教画の女神の様な‥「エロスを感じさせない」だけど美しい女性って感じ‥。
人間超えちゃってる気がする‥っ!
まさしく春の妖精ですわ‥!!
こんなに美しく‥愛らしい女の子を「世界の災厄」とかいう奴がいるなんて!!
絶対、そいつら、ヒジリ様の事見たことないのですわ!!
って思った。
そんな‥美しいヒジリ様は‥
タツキ様がおっしゃるように、「顔を見ないと美人だってこと忘れる」、「一言で言って変人」(変人とまでは思わないけど、確かに個性的な方ですよね)だった。でも、タツキ様が言うほど、「女らしさなんて皆無」‥とまでは思わないんですけどね。
女の子女の子してないだけで、ヒジリ様は十分に可愛らしい‥愛すべき女の子なんです。
ヒロインらしいか‥って言われると‥
う~ん‥
そもそも、ヒロインらしいってどんな感じだったかしら?
優しくって、笑顔が可愛くって‥気遣いが出来て、頑張り屋で放っておけない感じ‥。
あと、見た目が「見るからに庇護欲を掻き立てられるようなタイプ」ってのもあったけど‥最近では「元気で、見てるだけで明るい気持ちになるような笑顔が可愛いちょい普通顔の少女」ってのが人気でしたっけ??
‥攻略対象様ほどヒロインに読者は可愛さ美しさを求めないんだよね~。
でも、私の「ヒロイン・ヒジリ」は、影のある、ちょっと世間離れした、だけど努力家で意志の強い美少女なんだ。それはオリジナルも改良版も変わっていない。そして‥今ヒジリ様を実際に見て「金輪際変えることはない」って心に誓った。
ヒジリ様最高‥!
って‥なぜ‥私を見て真っ赤になって‥倒れる?? 「可愛い‥可愛すぎる‥苦しい‥」って‥それは私の台詞ですよ??
美しくって、可愛くって‥可愛らしくって‥こりゃ、好きにならない方が可笑しいよね!! この顔見てて私に結婚を申し込むタツキ様って‥ちょっとおかしいんじゃないか? って気にすらなるね!!
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