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十七章 お試し「乙女ゲーム」
マリアン日記③ ドキドキはしないけど‥
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(side マリアン)
予測のつく事態に対する対策は立ててますって感じ。
役に立ちそうな人の先行投資はしますよ、って感じ。
だけど、逆に
予測できないことにたいする備えはちょっと手薄かな~って感じ。
この国は、そういうところがある。
強い魔法使いやリバーシの子供は生まれながらにしてそういう措置がとられるが、ヒジリ様のように「パっと出の」リバーシにそのような措置は取られない。力が強そうだからという理由でヒジリ様だけを特別扱いすると、国民の反感をかうとか、「この子はそれ程危険な子供なんだ」と周りに悪戯に恐怖心を植え付けることになりかねないから‥とか、もっともらしいこと言ってるけど、ただ面倒くさがってるだけじゃない? って思う。
私には考えつかないけど、「賢い頭」が何人も揃ってるんだから、「どうすればいいか」って考えればいいのに‥って思う。
今回のことは検査した神官の見落とし、だから、神官が悪い。‥だけじゃなくて、「じゃあどうしたらいいか」って考えるべきだった。
初めっから「この子は災いの子だから閉じ込めてしまおう」って「臭い物に蓋をする」的な‥ヒジリ様の人格や人権を無視した対応じゃなくて、まずヒジリ様を一人の人間として扱って、他の国民と同様にヒジリ様の生活を守って欲しかった。
‥ホントに、悔しい。
夜、部屋に夕飯を食べるために立ち寄ったタツキ様にヒジリ様のお父様の話をすると、タツキ様は
「ヒジリのお父さんにこっちに来てもらうことは出来る? 」
ってすぐにヒジリ様に聞いてくれた。
私の話をちゃんと聞いてくれたことが、単純に嬉しかったのと‥
真剣な顔をするタツキ様が‥
かっこいいなって思った。
タツキ様と結婚することに別に不満はない‥程度だったはずなのに、「見て! 私の旦那様すっごいカッコイイよ!? 」って自慢したくなってる。
‥誰にってわけじゃないけど。
ホントにするわけでもないし‥。
タツキ様でも‥じゃなくて、タツキ様がって思ってるのは、「自分の人生、妥協したって思いたくない」って理由から自分に思い込ませてる‥ってわけじゃないって思った。
初めはそうだったかもしれないけど、今は違う。
あんな「偉い人」が私の思い付きを真面目に取り合ってくれるなんて‥今まで考えたこともなかった。
「マリアンちゃんってホントにナラフィス先生の事好きなんだね。ナラフィス先生の片思いだって思ってた。偉い人だし‥断れないし‥的な? 」
タツキ様を見つめる私をヒジリ様が「へー」って感心した様な表情で見て、言った。
「な! ヒジリは失礼だな! 僕はそんな残念な物件じゃないと思うぞ?! 顔は‥あれだけど、高給取りだし~、両親は存命だけど「両親と仲良くしてくれ」とかいう希望はないし~、初めっから家持ちだし~。
職業は安定してるし、国王の覚えもすこぶるいいし~、結構ハイスペックだと思うワケ~。
ラルシュ程剣の腕前もないけど、凄腕の護衛位は雇えるし。
サラージみたいにキレッキレな決断力や統制力もないけど、学者なんて個人業だから、そもそも部下とかいないし。「ちょっと手伝って~」って言える後輩が居れば事足るわけだ!
そもそもさ~、僕は別にサラージやラルシュと比べて自分が劣ってるばかりだって思ってないよ? ‥劣ってるっていっても、別にそれで不便はしてない訳だしさ」
タツキ様‥ヒジリ様と話してるときってこんな感じなんだ! なんか、子供っぽくって‥可愛いかも(笑)
「‥うん、そもそもなんであの二人と比べるかなって感じしかないけどね」
はは、ってヒジリ様が笑うと
「ん? 信じてないな? 僕があの二人に勝ってるとこなんてないって思ってるね?
じゃあ、説明するから聞いてて!
僕の方が、サラージより女の子の気持ちが分かる! 」
‥そう‥なんですか? サラージ様、カッコイイしモテそうですよ?
「サラージ様より女の子の気持ち分からない人なんてそもそもいない気がしますけどね。サラージ様は女の子の気持ち‥というか、他人の気持ち自体そんなに分かってませんよ? でも、それでも部下との関係とか問題ないから、皆さんとの信頼関係が築けてるんでしょうね」
はは、とヒジリ様がまた笑う。
「‥ラルシュ同様ワーカーホリックだけど、リバーシだからラルシュより24時間働けるし、ラルシュ同様勤勉だけど、ラルシュの持ち合わせてる「人に対する気遣い」やら常識の範囲内‥とかいう変なストッパーを持ち合わせて無い分、仕事がはかどってるし! 」
「‥それは‥もはやラルシュより勝ってるとは言えないんじゃ‥」
ヒジリ様が苦笑いする。
‥同感です。
「言ったじゃないですか。比べる必要なんてないって。ナラフィス先生は、普通に問題なく、素敵な人だって思いますよ。
キラキラしすぎてないから浮気の心配のない平凡な顔とか、一人親方な職場だからコミュニケーション能力無くっても問題なくていいね、とか。人間関係の悩みって仕事内容の悩みよりキツイですもんね。
ワーホリで、勝手にブラック企業的な働き方する社畜だけど、問題があったら強制的に止めてくれる仲間がいるし、福利厚生がしっかりしてるし、そもそも働かなくても食ってけるほど蓄えありそうだし」
「‥ヒジリ、僕の事、モテない、コミュ障、金だけは持ってる社畜って思ってた‥? 」
‥ヒジリ様‥それは流石に酷いです‥。
でも、楽しそう。
私もいつかはタツキ様とこんなにフランクに話せるようになるといいな。
「‥それはそうと、さっきの話だけど‥マリアンちゃんの話と照合して‥「父さんはもしかして魔法使いかもしれない」そして、「国が検査時にそのことに気付かなかった可能性がある」ってことだよね。
それで、今から調査しなおすってことになると思うけど‥もし、魔法使いだったらどうなるの? 父さんは地球から強制的に帰国することになる? 」
心配そうにヒジリ様がタツキ様に聞くと、タツキ様はヒジリ様を安心させるように
「いや、補足教育が必要かどうか調べるだけ。問題ないって分かれば、その日のうちに帰れるよ。ヒジリの様子見てたら、特に今まで問題はなかったみたいだから、多分大丈夫」
って笑った。
タツキ様の笑顔は安心できる。
ドキドキしないけど、安心できる。大丈夫、って気持ちになる。
それって、結婚する上ですっごく大事だって思う。
‥キラキラしすぎてないから浮気の心配もないし、(更に! )心臓にも悪くないしね!
ヒジリ様(みたいな美形と)といたら、ドキドキしすぎて心臓に悪いし‥見つめ過ぎて‥眼精疲労です~!!
予測のつく事態に対する対策は立ててますって感じ。
役に立ちそうな人の先行投資はしますよ、って感じ。
だけど、逆に
予測できないことにたいする備えはちょっと手薄かな~って感じ。
この国は、そういうところがある。
強い魔法使いやリバーシの子供は生まれながらにしてそういう措置がとられるが、ヒジリ様のように「パっと出の」リバーシにそのような措置は取られない。力が強そうだからという理由でヒジリ様だけを特別扱いすると、国民の反感をかうとか、「この子はそれ程危険な子供なんだ」と周りに悪戯に恐怖心を植え付けることになりかねないから‥とか、もっともらしいこと言ってるけど、ただ面倒くさがってるだけじゃない? って思う。
私には考えつかないけど、「賢い頭」が何人も揃ってるんだから、「どうすればいいか」って考えればいいのに‥って思う。
今回のことは検査した神官の見落とし、だから、神官が悪い。‥だけじゃなくて、「じゃあどうしたらいいか」って考えるべきだった。
初めっから「この子は災いの子だから閉じ込めてしまおう」って「臭い物に蓋をする」的な‥ヒジリ様の人格や人権を無視した対応じゃなくて、まずヒジリ様を一人の人間として扱って、他の国民と同様にヒジリ様の生活を守って欲しかった。
‥ホントに、悔しい。
夜、部屋に夕飯を食べるために立ち寄ったタツキ様にヒジリ様のお父様の話をすると、タツキ様は
「ヒジリのお父さんにこっちに来てもらうことは出来る? 」
ってすぐにヒジリ様に聞いてくれた。
私の話をちゃんと聞いてくれたことが、単純に嬉しかったのと‥
真剣な顔をするタツキ様が‥
かっこいいなって思った。
タツキ様と結婚することに別に不満はない‥程度だったはずなのに、「見て! 私の旦那様すっごいカッコイイよ!? 」って自慢したくなってる。
‥誰にってわけじゃないけど。
ホントにするわけでもないし‥。
タツキ様でも‥じゃなくて、タツキ様がって思ってるのは、「自分の人生、妥協したって思いたくない」って理由から自分に思い込ませてる‥ってわけじゃないって思った。
初めはそうだったかもしれないけど、今は違う。
あんな「偉い人」が私の思い付きを真面目に取り合ってくれるなんて‥今まで考えたこともなかった。
「マリアンちゃんってホントにナラフィス先生の事好きなんだね。ナラフィス先生の片思いだって思ってた。偉い人だし‥断れないし‥的な? 」
タツキ様を見つめる私をヒジリ様が「へー」って感心した様な表情で見て、言った。
「な! ヒジリは失礼だな! 僕はそんな残念な物件じゃないと思うぞ?! 顔は‥あれだけど、高給取りだし~、両親は存命だけど「両親と仲良くしてくれ」とかいう希望はないし~、初めっから家持ちだし~。
職業は安定してるし、国王の覚えもすこぶるいいし~、結構ハイスペックだと思うワケ~。
ラルシュ程剣の腕前もないけど、凄腕の護衛位は雇えるし。
サラージみたいにキレッキレな決断力や統制力もないけど、学者なんて個人業だから、そもそも部下とかいないし。「ちょっと手伝って~」って言える後輩が居れば事足るわけだ!
そもそもさ~、僕は別にサラージやラルシュと比べて自分が劣ってるばかりだって思ってないよ? ‥劣ってるっていっても、別にそれで不便はしてない訳だしさ」
タツキ様‥ヒジリ様と話してるときってこんな感じなんだ! なんか、子供っぽくって‥可愛いかも(笑)
「‥うん、そもそもなんであの二人と比べるかなって感じしかないけどね」
はは、ってヒジリ様が笑うと
「ん? 信じてないな? 僕があの二人に勝ってるとこなんてないって思ってるね?
じゃあ、説明するから聞いてて!
僕の方が、サラージより女の子の気持ちが分かる! 」
‥そう‥なんですか? サラージ様、カッコイイしモテそうですよ?
「サラージ様より女の子の気持ち分からない人なんてそもそもいない気がしますけどね。サラージ様は女の子の気持ち‥というか、他人の気持ち自体そんなに分かってませんよ? でも、それでも部下との関係とか問題ないから、皆さんとの信頼関係が築けてるんでしょうね」
はは、とヒジリ様がまた笑う。
「‥ラルシュ同様ワーカーホリックだけど、リバーシだからラルシュより24時間働けるし、ラルシュ同様勤勉だけど、ラルシュの持ち合わせてる「人に対する気遣い」やら常識の範囲内‥とかいう変なストッパーを持ち合わせて無い分、仕事がはかどってるし! 」
「‥それは‥もはやラルシュより勝ってるとは言えないんじゃ‥」
ヒジリ様が苦笑いする。
‥同感です。
「言ったじゃないですか。比べる必要なんてないって。ナラフィス先生は、普通に問題なく、素敵な人だって思いますよ。
キラキラしすぎてないから浮気の心配のない平凡な顔とか、一人親方な職場だからコミュニケーション能力無くっても問題なくていいね、とか。人間関係の悩みって仕事内容の悩みよりキツイですもんね。
ワーホリで、勝手にブラック企業的な働き方する社畜だけど、問題があったら強制的に止めてくれる仲間がいるし、福利厚生がしっかりしてるし、そもそも働かなくても食ってけるほど蓄えありそうだし」
「‥ヒジリ、僕の事、モテない、コミュ障、金だけは持ってる社畜って思ってた‥? 」
‥ヒジリ様‥それは流石に酷いです‥。
でも、楽しそう。
私もいつかはタツキ様とこんなにフランクに話せるようになるといいな。
「‥それはそうと、さっきの話だけど‥マリアンちゃんの話と照合して‥「父さんはもしかして魔法使いかもしれない」そして、「国が検査時にそのことに気付かなかった可能性がある」ってことだよね。
それで、今から調査しなおすってことになると思うけど‥もし、魔法使いだったらどうなるの? 父さんは地球から強制的に帰国することになる? 」
心配そうにヒジリ様がタツキ様に聞くと、タツキ様はヒジリ様を安心させるように
「いや、補足教育が必要かどうか調べるだけ。問題ないって分かれば、その日のうちに帰れるよ。ヒジリの様子見てたら、特に今まで問題はなかったみたいだから、多分大丈夫」
って笑った。
タツキ様の笑顔は安心できる。
ドキドキしないけど、安心できる。大丈夫、って気持ちになる。
それって、結婚する上ですっごく大事だって思う。
‥キラキラしすぎてないから浮気の心配もないし、(更に! )心臓にも悪くないしね!
ヒジリ様(みたいな美形と)といたら、ドキドキしすぎて心臓に悪いし‥見つめ過ぎて‥眼精疲労です~!!
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