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今世は『私の理想』の容姿らしいけど‥到底認められないんです!
物語の終わりと続き(side 「担当さん」・ヒツジ)
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天上の図書館には、試作品‥ハヅキたちの様な人口の魂‥の転生の記録が納められた棚がある。
試作品毎に分けられ、棚は12庫。
1番目のムツキの本は一冊。全くの悲劇だ。神様も悲しいからだろう。手垢も折癖も殆どついていない‥薄い本だ。だけど、「忘れないように」と神様もヒツジたち代行者(ハヅキの言うところの「担当さん」)たちもその本を大事にしている。
「同じ失敗は繰り返さないぞ‥」
とこころに刻みながら、ここに立ち寄った者は全員その本に敬礼をしていくのだ。
2以降ハヅキに至るまでは、殆ど「神の試行錯誤」「努力の軌跡」みたいな感じだ。
8ハヅキで神様は「元気ならそれでいいじゃない」って真理に行きついたようだ。‥まあ、ちょっと諦めた感もあるのかな。
さて、そのハヅキの「転生のストーリー(物語)」は順調? に9冊目を終え、今10冊目の人生を送っている。
そう。
今まで、ハヅキたち試作品は、「魂が完全ではないので」仮の世界で仮に生活していたにすぎないのだ。
(例えばハヅキだったら)ハヅキの人生の終了(死亡)と共に、ハヅキの住んでいた世界も終わっていた。その人生を記録したのが、「ハヅキ、X回目の人生」で、その時のハヅキが生まれた時から死ぬまでの「人生」が書かれている。
伝票みたいに「何年何月何日 ハヅキ誕生」みたいなシンプルな記録ではない。ハヅキが見た世界。担当がハヅキを見守って思ったこと‥そういうもので構成されている。
神の目って言うかな‥そういう「全てを見透かした」様な記録はない。
ハヅキが見た「ハヅキ視点」と他人である担当が見た「他者の視点」によって書かれている記録書で、物語と言ったもののそこにエンタメ性はない。ノンフィクション小説ってやつかな。
その記録は、ハヅキが実際に過ごして来た記録=ノンフィクションなのだが、ハヅキは「普通の魂」ではないし、生きて来た人生もまた「作られた世界」での記録だから‥あえて「物語」と表現しているのだ。
一話完結。続編の存在しない物語。
まるで、パタンと本を閉じるように‥
ハヅキの人生の終了をもって、その世界は終了する。
それはどういうことかと言うと、
ハヅキの結婚相手のその後の人生‥「その後、彼は死ぬまでハヅキを想って生きました」やら、「再婚して、ハヅキの子供には異母兄弟が出来ました」という話(サイドストーリー)がこの世界中どこを探しても存在することもないってことなのだ。同じステージにハヅキが転生しても、ハヅキがハヅキの子孫にまた別の人生で出会うことも絶対にないし、それはナガツキや他の試作品の子孫についても言える。
そのステージは、設定だけが同じで、(主人公の死後)リセットされた後だから。それが普通ってわけだ。(普通というか)それだけは守られなければいけない「絶対の」ルールといったらいいだろうか?
なのに‥
今回運営側は、とんでもないことをしてしまった。
「‥手違いで、ナガツキとハヅキの「人生」が交わってしまった」
それは「そんなこともあるわ」「一種のコラボ作品だ(笑)」で済まされるような単純な話ではない。
純粋な実験の経過観察が出来なくなるのだ。
ホントは、そんな無駄な実験すぐにやめさせたいのだが‥試験管の中の実験とは違ってこの実験は始まったら最後、どちらもが死亡するまでやめることが出来ない。
せめて観察対象同士が関わり合いを持たなければ少しはましだったのに‥もうどうしようもない程二人は関わり合ってしまった。
よりによって、観察対象A(ナガツキ)の息子と観察対象B(ハヅキ)が恋仲になるなんて‥。
それに気付いた時、ハヅキの担当者・ヒツジは頭を抱えた。
「全然さ、‥俺のせいやないんやけど、後から来たのは俺で、俺かサル(ナガツキの担当者)のどっちがより悪くないかと言われると、元から物語を紡いでいたサルたちの方が‥より悪くない。
俺たち(ヒツジ、ハヅキ)は言うならば、彼ら(サル、ナガツキ)の物語に割り込んだことになる」
ホンマに‥最悪や。
通常なら、ナガツキの物語は、「人を美醜で判断しない女神の様な美人・ナガツキが周りの中傷やら差別に負けず、醜男で更に獣人である(が、ナガツキにとってはタイプドンピシャ)男と出会い、紆余曲折あってやがて結婚し、3人の子供を授かる。だけど、不幸にも三人目の子供(オズワルド)は父親似で彼だけは周りから差別され、不幸な人生を送るしかないかのように思われた。だけど、ナガツキたち家族‥特に家族に愛されるナガツキの努力の賜物‥のお陰で人生を悲観することなく、彼なりに幸せな人生を送るために努力することを彼の家族に誓う。そして、最愛の夫と、二人の息子(マルクスとシュナイエス)そして彼らの子供たちとオズワルド(独身)に囲まれて、その人生を終える‥みたいな所をサルなら狙っていたのだろう。狙って必ずしもそうなるわけではないだろうが(主演はあくまでもナガツキだから)「そうなればいいな」みたいなことを思っていたはずだ。
狙いは「周りの差別にも負けない強い心」をはぐくむってところか?
まあ‥今回のことが無ければそうなっていただろう。
なのに‥だ。
ハヅキがその世界に迷い込むことによって彼らの物語はすっかり違うものに変わってしまった。
ハヅキとオズワルドが恋仲になった。誰にも選んでもらえないはずだったオズワルドを選ぶ者が現れてしまった。それがハヅキだった。そして、彼らを中心に物語はどんどん別の方向に動き出している。今現在も、進行形で。今のまま、今後も二人の人生が交差したままだったら‥ナガツキの死後、オズワルドたち(三人の息子と彼女の夫)の人生を消し去ることが出来なくなる。
その内二人に子供が出来たら?
話はもっと大袈裟に変わっていくのだろう。
考えただけで頭が痛くなる。
「ハヅキは今回、10回の転生の終えれば、「普通の魂」として‥通常なら次回から「通常の世界」で生きていくことになる。ホース先輩の担当‥フミツキ同様、神様は「試作品が一番幸せを感じたであろう世界」での「物語の続き」を試作品にプレゼントするだろう。
通常迄の「死んだらおしまい」と違って、フミツキの子供は世界に残り続け、再び「普通の魂」となったフミツキが輪廻転生したら‥もしかして、彼女の子孫と出会うこともあるかもしれない。
だけど問題ない。フミツキは以前と容姿が違っているし、もうフミツキに以前の記憶はない。
その世界は‥やがて穏やかに「通常の世界」と交じり合い、試作品もナチュラルに「普通の人間」となっていく‥
続きの有り無し。そして、記憶の有り無し。我々担当が何か(容姿)を決めたり、アドバイスその他、手を貸すことが出来なくなること。
それが今までの転生と「これから」の(輪廻)転生との違い。
「試作品が一番幸せを感じたであろう世界」での「物語の続き」。それは‥ハヅキにとっては、確実に今回。
ハヅキはこの世界で死を迎え、そして‥普通の魂となりこの世界で輪廻転生の機会を待つ。
ハヅキの忘れ形見が存在するこの世界で‥」
ロマンチックな話だ。
世界丸ごと子供(試作品)にプレゼントする‥ホントに素晴らしく親バカでホントに‥ロマンチックな話だ。
「だけど、その「記念すべき世界」は今、別の試作品もログインしている世界で、そして‥ハヅキは別の試作品の息子と恋仲‥」
もう、ため息しか出ない。
「もういっそ、ナガツキも一緒に(転生人生を)卒業しちゃって、この世界に残ってもらっちゃう?? 」
ナガツキはまだ10回の転生を終えていないけれど、ナガツキは‥ハヅキの失敗(何度かの転生の記録)を踏まえて作られたハヅキの(ちょっとばかし)上位種だ。
「ハヅキのお祝いってことで‥サルにはちょっと折れてもらおうか‥」
あ~サルになんて言おう。
「大丈夫、アンタんとこのナガツキさんやったら問題ないわ」
って言う?
うわ~、いややわ~。後輩やしな~。俺、アイツのこと苦手やしな~。(← 私情。そして、本音)
俺は全然悪ないのに、悪ないのに!! (あんまり悔しくて二度言いました)
何で、俺がこんなことで悩まなあかんねん。ホンマ、運営の奴ええ加減にせえよな‥
ヒツジは深い深いため息をついた。
まあ、あの二人(ハヅキ、オズワルド)が別れてハヅキが「もう、オズワルドさんどころか、オズワルドさんの家族にも絶対会いたくないわ!! 」ってでもなったら、別やけどな。で、そのままナガツキが死んだら‥その瞬間にオズワルドたち‥ナガツキ関係者の記憶はハヅキたちの人生からその記憶ごとすっぱり消え去らせることができるんやけどね。
その後は、「ナガツキの物語」「ハヅキ10回目の物語」という別々の物語として本に収められる。
「でも、オズワルドがいて、今のハヅキがある。この先‥もし、ハヅキとオズワルドが別れても、ハヅキの記憶からオズワルドを消し去ることは出来ない‥」
だけど‥それがどうしたというだろう。
「別に、それでも構わない‥か。
ハヅキにいい影響を与えてくれた、今後ハヅキが前向きに人生を過ごせる「切っ掛け」になってくれただけのことだ」
オズワルドが「別れても尚ハヅキに付きまとう」とかハヅキの人生に迷惑を掛けない限り、二人のことは成り行きに任せたらいいか。
もう一度深いため息をついたヒツジだった。
試作品毎に分けられ、棚は12庫。
1番目のムツキの本は一冊。全くの悲劇だ。神様も悲しいからだろう。手垢も折癖も殆どついていない‥薄い本だ。だけど、「忘れないように」と神様もヒツジたち代行者(ハヅキの言うところの「担当さん」)たちもその本を大事にしている。
「同じ失敗は繰り返さないぞ‥」
とこころに刻みながら、ここに立ち寄った者は全員その本に敬礼をしていくのだ。
2以降ハヅキに至るまでは、殆ど「神の試行錯誤」「努力の軌跡」みたいな感じだ。
8ハヅキで神様は「元気ならそれでいいじゃない」って真理に行きついたようだ。‥まあ、ちょっと諦めた感もあるのかな。
さて、そのハヅキの「転生のストーリー(物語)」は順調? に9冊目を終え、今10冊目の人生を送っている。
そう。
今まで、ハヅキたち試作品は、「魂が完全ではないので」仮の世界で仮に生活していたにすぎないのだ。
(例えばハヅキだったら)ハヅキの人生の終了(死亡)と共に、ハヅキの住んでいた世界も終わっていた。その人生を記録したのが、「ハヅキ、X回目の人生」で、その時のハヅキが生まれた時から死ぬまでの「人生」が書かれている。
伝票みたいに「何年何月何日 ハヅキ誕生」みたいなシンプルな記録ではない。ハヅキが見た世界。担当がハヅキを見守って思ったこと‥そういうもので構成されている。
神の目って言うかな‥そういう「全てを見透かした」様な記録はない。
ハヅキが見た「ハヅキ視点」と他人である担当が見た「他者の視点」によって書かれている記録書で、物語と言ったもののそこにエンタメ性はない。ノンフィクション小説ってやつかな。
その記録は、ハヅキが実際に過ごして来た記録=ノンフィクションなのだが、ハヅキは「普通の魂」ではないし、生きて来た人生もまた「作られた世界」での記録だから‥あえて「物語」と表現しているのだ。
一話完結。続編の存在しない物語。
まるで、パタンと本を閉じるように‥
ハヅキの人生の終了をもって、その世界は終了する。
それはどういうことかと言うと、
ハヅキの結婚相手のその後の人生‥「その後、彼は死ぬまでハヅキを想って生きました」やら、「再婚して、ハヅキの子供には異母兄弟が出来ました」という話(サイドストーリー)がこの世界中どこを探しても存在することもないってことなのだ。同じステージにハヅキが転生しても、ハヅキがハヅキの子孫にまた別の人生で出会うことも絶対にないし、それはナガツキや他の試作品の子孫についても言える。
そのステージは、設定だけが同じで、(主人公の死後)リセットされた後だから。それが普通ってわけだ。(普通というか)それだけは守られなければいけない「絶対の」ルールといったらいいだろうか?
なのに‥
今回運営側は、とんでもないことをしてしまった。
「‥手違いで、ナガツキとハヅキの「人生」が交わってしまった」
それは「そんなこともあるわ」「一種のコラボ作品だ(笑)」で済まされるような単純な話ではない。
純粋な実験の経過観察が出来なくなるのだ。
ホントは、そんな無駄な実験すぐにやめさせたいのだが‥試験管の中の実験とは違ってこの実験は始まったら最後、どちらもが死亡するまでやめることが出来ない。
せめて観察対象同士が関わり合いを持たなければ少しはましだったのに‥もうどうしようもない程二人は関わり合ってしまった。
よりによって、観察対象A(ナガツキ)の息子と観察対象B(ハヅキ)が恋仲になるなんて‥。
それに気付いた時、ハヅキの担当者・ヒツジは頭を抱えた。
「全然さ、‥俺のせいやないんやけど、後から来たのは俺で、俺かサル(ナガツキの担当者)のどっちがより悪くないかと言われると、元から物語を紡いでいたサルたちの方が‥より悪くない。
俺たち(ヒツジ、ハヅキ)は言うならば、彼ら(サル、ナガツキ)の物語に割り込んだことになる」
ホンマに‥最悪や。
通常なら、ナガツキの物語は、「人を美醜で判断しない女神の様な美人・ナガツキが周りの中傷やら差別に負けず、醜男で更に獣人である(が、ナガツキにとってはタイプドンピシャ)男と出会い、紆余曲折あってやがて結婚し、3人の子供を授かる。だけど、不幸にも三人目の子供(オズワルド)は父親似で彼だけは周りから差別され、不幸な人生を送るしかないかのように思われた。だけど、ナガツキたち家族‥特に家族に愛されるナガツキの努力の賜物‥のお陰で人生を悲観することなく、彼なりに幸せな人生を送るために努力することを彼の家族に誓う。そして、最愛の夫と、二人の息子(マルクスとシュナイエス)そして彼らの子供たちとオズワルド(独身)に囲まれて、その人生を終える‥みたいな所をサルなら狙っていたのだろう。狙って必ずしもそうなるわけではないだろうが(主演はあくまでもナガツキだから)「そうなればいいな」みたいなことを思っていたはずだ。
狙いは「周りの差別にも負けない強い心」をはぐくむってところか?
まあ‥今回のことが無ければそうなっていただろう。
なのに‥だ。
ハヅキがその世界に迷い込むことによって彼らの物語はすっかり違うものに変わってしまった。
ハヅキとオズワルドが恋仲になった。誰にも選んでもらえないはずだったオズワルドを選ぶ者が現れてしまった。それがハヅキだった。そして、彼らを中心に物語はどんどん別の方向に動き出している。今現在も、進行形で。今のまま、今後も二人の人生が交差したままだったら‥ナガツキの死後、オズワルドたち(三人の息子と彼女の夫)の人生を消し去ることが出来なくなる。
その内二人に子供が出来たら?
話はもっと大袈裟に変わっていくのだろう。
考えただけで頭が痛くなる。
「ハヅキは今回、10回の転生の終えれば、「普通の魂」として‥通常なら次回から「通常の世界」で生きていくことになる。ホース先輩の担当‥フミツキ同様、神様は「試作品が一番幸せを感じたであろう世界」での「物語の続き」を試作品にプレゼントするだろう。
通常迄の「死んだらおしまい」と違って、フミツキの子供は世界に残り続け、再び「普通の魂」となったフミツキが輪廻転生したら‥もしかして、彼女の子孫と出会うこともあるかもしれない。
だけど問題ない。フミツキは以前と容姿が違っているし、もうフミツキに以前の記憶はない。
その世界は‥やがて穏やかに「通常の世界」と交じり合い、試作品もナチュラルに「普通の人間」となっていく‥
続きの有り無し。そして、記憶の有り無し。我々担当が何か(容姿)を決めたり、アドバイスその他、手を貸すことが出来なくなること。
それが今までの転生と「これから」の(輪廻)転生との違い。
「試作品が一番幸せを感じたであろう世界」での「物語の続き」。それは‥ハヅキにとっては、確実に今回。
ハヅキはこの世界で死を迎え、そして‥普通の魂となりこの世界で輪廻転生の機会を待つ。
ハヅキの忘れ形見が存在するこの世界で‥」
ロマンチックな話だ。
世界丸ごと子供(試作品)にプレゼントする‥ホントに素晴らしく親バカでホントに‥ロマンチックな話だ。
「だけど、その「記念すべき世界」は今、別の試作品もログインしている世界で、そして‥ハヅキは別の試作品の息子と恋仲‥」
もう、ため息しか出ない。
「もういっそ、ナガツキも一緒に(転生人生を)卒業しちゃって、この世界に残ってもらっちゃう?? 」
ナガツキはまだ10回の転生を終えていないけれど、ナガツキは‥ハヅキの失敗(何度かの転生の記録)を踏まえて作られたハヅキの(ちょっとばかし)上位種だ。
「ハヅキのお祝いってことで‥サルにはちょっと折れてもらおうか‥」
あ~サルになんて言おう。
「大丈夫、アンタんとこのナガツキさんやったら問題ないわ」
って言う?
うわ~、いややわ~。後輩やしな~。俺、アイツのこと苦手やしな~。(← 私情。そして、本音)
俺は全然悪ないのに、悪ないのに!! (あんまり悔しくて二度言いました)
何で、俺がこんなことで悩まなあかんねん。ホンマ、運営の奴ええ加減にせえよな‥
ヒツジは深い深いため息をついた。
まあ、あの二人(ハヅキ、オズワルド)が別れてハヅキが「もう、オズワルドさんどころか、オズワルドさんの家族にも絶対会いたくないわ!! 」ってでもなったら、別やけどな。で、そのままナガツキが死んだら‥その瞬間にオズワルドたち‥ナガツキ関係者の記憶はハヅキたちの人生からその記憶ごとすっぱり消え去らせることができるんやけどね。
その後は、「ナガツキの物語」「ハヅキ10回目の物語」という別々の物語として本に収められる。
「でも、オズワルドがいて、今のハヅキがある。この先‥もし、ハヅキとオズワルドが別れても、ハヅキの記憶からオズワルドを消し去ることは出来ない‥」
だけど‥それがどうしたというだろう。
「別に、それでも構わない‥か。
ハヅキにいい影響を与えてくれた、今後ハヅキが前向きに人生を過ごせる「切っ掛け」になってくれただけのことだ」
オズワルドが「別れても尚ハヅキに付きまとう」とかハヅキの人生に迷惑を掛けない限り、二人のことは成り行きに任せたらいいか。
もう一度深いため息をついたヒツジだった。
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