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今世は『私の理想』の容姿らしいけど‥到底認められないんです!
先入観はいけない。(続・ヒツジの話)
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サルのことはよく知らない。
見た目がチャラい。ガリガリ。気だるげでやる気なさそう。如何にも今どきの若者って風貌。だけど、アニメが好きらしい。
見た目はアレだけど、案外仕事熱心で、しっかりしてる。
あと、育ちはいいらしい(金持ちの子らしい)。俺と違って、家庭教師とか頼んで「代行者試験」に一発合格した所謂エリート。俺たちみたいな貧乏人は、バイトしながら日々を過ごして、一年に一回の試験に臨むのにさ! (代行者は公務員みたいなもんで、高給取りの人気職業)
いかにも苦労知らずの金持ちのボンボン。
あと‥(トリと違って)女性と付き合ったことがないらしい。
女の子に対して奥手で、(あんな見た目なのに)けっこう慎重派。ロマンチスト傾向があって(← 多分)潔癖‥っていう程じゃないけど、真面目。清い付き合い希望の奴で‥「女の子」ってもんに夢見てるなコイツ、ってちょっと思ったことがある。
そんなサルの担当するナガツキ。
性格はサルが何とか出来るもんではないが、(サルがどうにでも出来る)ナガツキの見た目「キャラデザ」はいつも「派手さはない」地味な子。
ちょっとぽっちゃり傾向で、「癒し系」。イケイケな派手め美人とかが苦手‥らしい。(知らんがな)
だけど、「(ナガツキの見た目に)優しめの世界」でナガツキが辛い思いしないでほしいなあ‥ってかなり過保護気味。
「それだけじゃ悪いってのは分かってるんやけど‥まあ、もともとナガツキは「イイ奴」やから自分の身で経験して辛さを知る‥とかしないでも大丈夫っしょ‥」
って苦笑いししてた。
甘い! 甘すぎる!! 「苛め? うちの子に限って‥」か!? おめーの目は曇ってんだよ! 「うちの子可愛いフィルター」でな!!
今度ちょっと説教しよ。って思ってたんだよな~。
で、結局どうやろ。大丈夫かな。「これで、(ハヅキと共に)卒業」しても‥。
ナガツキや‥(それより重大な)オズワルドという青年のことをよく知らない。
顔だけの子やないってのは分かる。この世界で彼は随分冷遇されて、差別されて‥苦労してきた。絶対「俺カッコイイ! 」な苦労知らずなガキじゃない。
あんなに苦労してきたのに、世の中を呪うわけでもなく、凄くイイ奴に育っている。(ナガツキの愛情のお陰で)
あの、男に不信感しか抱いてないハヅキがloveって地点で「イイ奴なんだろう」って認めざるを得ないだろう。
とはいえ‥「あの顔だから全部許す♡」ってハヅキが思ってないか‥それは確信持てない。
ハヅキの気持ちまでは分からない。
俺はまるで親の様に、ハヅキを気にかけて見ているといっても、ハヅキが彼をホントにどう思っているかとかそういうことは分からない。
担当している子(ヒツジの場合だったらハヅキ)が生きている間は、普通の親と子との関係とそんなに変わらない。
見守ることは出来ても、そのこころまで分からない。
例えばね、A(担当してる子)がBに殴られているのを見たC(担当者)がいるとする。どうやら、AとBは親友だけど、誤解から喧嘩をした様だ。「Aの話を聞かずに殴ったBは何て酷いんだ」「Aは殴られて可哀そうだった」「痛そうだった」って傍から見たCは思っていて、(完全にAに肩入れしている)CはBのことがそれ以来ちょっと嫌いになったから、その真相は分からないままだった。だけど、Aが死んだ後、Aの主観が入った物語を読んで、「AはBが自分を殴ったことによって、罪悪感が消えたのか‥」って初めて気付いた‥とかいう話もよくある。
気持ちまで読まれたらキモチワルイじゃん? そういうのは考慮されてるってこと。
あと、24時間四六時中見てるわけじゃない。
恋人とデートしてる時は見ないのがマナーだし、「無駄な努力」は笑わないのがマナーだ。
だから、勿論、担当者が見てないときに担当してる子が怖い目に遭ったり、辛い目に遭ったりすることもままある。
それは、親子関係でもよくあることで、仕方がないことだ。
四六時中見られてるとか子供が知ったら、親の信頼全部なくなるで。そういうもんやない?
心配やけど、自分の意思に任せるしかない。
でも、気になるんは仕方ないやろ!?
「サルと一度‥先入観捨てて話し合ってみよ‥」
ヒツジは(全然乗り気じゃないから)重い腰を上げて立ち上がった。
待ち合わせた場所は、地上のカフェテラス。
天上で、もしトリとかに話を聞かれたら最悪だから。
「BLですか!? 」
とか揶揄われたら、絶対キレる。(トリは女っ毛のないヒツジやサルのことを「女の子に興味ないんですか? ‥ああ、僕は全然そういうのに偏見ないですよ? 男が男を好きだっていいじゃないですか」とか言って来るんだ。ホンマ、アイツ何とかしてほしい)
アイツ、オネーサンたちとのデートに忙しくって自分の担当の子のことあんまり見てないし、次の会議で絶対「罷免させた方がえんやないですか」って発言してやる!! 絶対、ネズミさんとかの方が仕事真面目にするで。‥その場合、ネズミさんは「トリ(二代目)」になるんかな?
そんなことを考えながらテラス席で待っていると、周りの女の子がちらちら俺たちを見て来る。
不審な者を見るって感じではない。‥俺たちは普通の人間と何ら変わらない姿かたちをしているから「人間じゃない」ってバレることはないだろう。だけど、カッコイイ‥って注目されてるわけではなさそう。
概ね好意的‥? ぼそぼそ言っている口元を読むと(読唇術ってやつだね)
「チャラ男(サル)攻め×インテリ眼鏡(ヒツジ)受け? かな」
「美形なインテリ眼鏡攻めも捨てがたい‥」
「たしかに、ちょっとSっぽい! ありかも」
「ツンデレ美形眼鏡ってのも‥ヨクナイ? ツンデレ受け‥」
「大好物です‥」
~~~っ!!
‥物騒な話するなや!!
おい、サル。フリーズすんなや。サルは何を話しているか分かっているわけではなさそうだ。それどころか、多分‥それどころじゃない。サルは‥(さっき言ったように)奥手で、三次元の女の子苦手だから‥。「女の子いっぱい‥」「怖い‥」とか呟くなや! 「大丈夫やで」とか言わへんで! 慰めへんで! ここでそんな動きしようもんなら「やっぱり♡」「チャラ男受け♡ 尊い‥」ってそこの「腐ってる(つまり腐女子)」女の子たちに引火剤与えてしまうことになるからな!
サル~! 「今日のヒツジ先輩冷たい‥いつもはもっとフレンドリーやのに‥」とか呟くなや! 腐った人たちの萌えという名の薪にどんどん火種をなげるんじゃねえ!! ウル目を俺に向けるんじゃねえ!! この(実際の女子限定)コミュ障が!!
言っとくけどな! 俺らは担当の子には「恋しろ」だの言うけど、俺ら自体は無性体やから、全然攻めも受けもないんや!! 出るとこも出とらへんし、凹む所もないし、付くもんツイてへんから、攻めも受けもせえへんで!
今飲んどるコーヒーはな、口から入って‥一瞬で異空間に霧散や! 無駄やろ!? 食品ロスやろ!? ‥それは、ゴメンとしか言えへんわ!
俺がズドーンと(多分目に見えて)落ち込んでいるのを見て気を良くしたらしいサルは、
「(実際に飲むわけやないけど)この口当たりは好き♡」
って笑顔でパフェを食べ始め
俺をチラリと見て「食べません? 」とか聞いて来やがった。
唇にクリームがついてんのは、‥わざとか? 「唇にクリームついてるぞ」とか、絶対言わねえぞ! 当たり前にな!!
「言わないんすね、先輩。「唇にクリームついてるぞ」とか。勉強不足ですね。こういう時はそういう「気が利いたこと」言うとこですよ‥恋愛シュチュエーション苦手さんですか? 」
ニヤって笑うな!? お前相手になんでそんなもん発揮せなあかんねんや!! それは、女の子が彼氏に対してすることや!
「俺なんて、アニメで日々研究して、ナガツキにレクチャーしてますよ? 」
‥ナガツキに片寄った知識教えるんヤメロ。もしかしたら、ハヅキの「お義母様」になる人かもしれんのやぞ!?
「顔、怖いですよ‥。はい、美味しいもの(?)でも食べて」
サルが俺の口に自分のスプーンをぶっさして来た。‥勿論嫌がらせだ。
「きゃー!! 」
‥腐女子大興奮。
てめえ‥殺す。トリと一緒にてめえも罷免してやる‥。
もう、一秒もこの場所に居たくない‥というかサルと話したくない俺は‥バンと勢いよく机を叩いて立ち上がり、
「お前の担当してるナガツキの人生を俺の担当してるハヅキにくれ! 」
っていうのを間違えて、
「お前の人生を俺にくれ! 」
って言ってしまったのだった‥。
あ。死んだ。
見た目がチャラい。ガリガリ。気だるげでやる気なさそう。如何にも今どきの若者って風貌。だけど、アニメが好きらしい。
見た目はアレだけど、案外仕事熱心で、しっかりしてる。
あと、育ちはいいらしい(金持ちの子らしい)。俺と違って、家庭教師とか頼んで「代行者試験」に一発合格した所謂エリート。俺たちみたいな貧乏人は、バイトしながら日々を過ごして、一年に一回の試験に臨むのにさ! (代行者は公務員みたいなもんで、高給取りの人気職業)
いかにも苦労知らずの金持ちのボンボン。
あと‥(トリと違って)女性と付き合ったことがないらしい。
女の子に対して奥手で、(あんな見た目なのに)けっこう慎重派。ロマンチスト傾向があって(← 多分)潔癖‥っていう程じゃないけど、真面目。清い付き合い希望の奴で‥「女の子」ってもんに夢見てるなコイツ、ってちょっと思ったことがある。
そんなサルの担当するナガツキ。
性格はサルが何とか出来るもんではないが、(サルがどうにでも出来る)ナガツキの見た目「キャラデザ」はいつも「派手さはない」地味な子。
ちょっとぽっちゃり傾向で、「癒し系」。イケイケな派手め美人とかが苦手‥らしい。(知らんがな)
だけど、「(ナガツキの見た目に)優しめの世界」でナガツキが辛い思いしないでほしいなあ‥ってかなり過保護気味。
「それだけじゃ悪いってのは分かってるんやけど‥まあ、もともとナガツキは「イイ奴」やから自分の身で経験して辛さを知る‥とかしないでも大丈夫っしょ‥」
って苦笑いししてた。
甘い! 甘すぎる!! 「苛め? うちの子に限って‥」か!? おめーの目は曇ってんだよ! 「うちの子可愛いフィルター」でな!!
今度ちょっと説教しよ。って思ってたんだよな~。
で、結局どうやろ。大丈夫かな。「これで、(ハヅキと共に)卒業」しても‥。
ナガツキや‥(それより重大な)オズワルドという青年のことをよく知らない。
顔だけの子やないってのは分かる。この世界で彼は随分冷遇されて、差別されて‥苦労してきた。絶対「俺カッコイイ! 」な苦労知らずなガキじゃない。
あんなに苦労してきたのに、世の中を呪うわけでもなく、凄くイイ奴に育っている。(ナガツキの愛情のお陰で)
あの、男に不信感しか抱いてないハヅキがloveって地点で「イイ奴なんだろう」って認めざるを得ないだろう。
とはいえ‥「あの顔だから全部許す♡」ってハヅキが思ってないか‥それは確信持てない。
ハヅキの気持ちまでは分からない。
俺はまるで親の様に、ハヅキを気にかけて見ているといっても、ハヅキが彼をホントにどう思っているかとかそういうことは分からない。
担当している子(ヒツジの場合だったらハヅキ)が生きている間は、普通の親と子との関係とそんなに変わらない。
見守ることは出来ても、そのこころまで分からない。
例えばね、A(担当してる子)がBに殴られているのを見たC(担当者)がいるとする。どうやら、AとBは親友だけど、誤解から喧嘩をした様だ。「Aの話を聞かずに殴ったBは何て酷いんだ」「Aは殴られて可哀そうだった」「痛そうだった」って傍から見たCは思っていて、(完全にAに肩入れしている)CはBのことがそれ以来ちょっと嫌いになったから、その真相は分からないままだった。だけど、Aが死んだ後、Aの主観が入った物語を読んで、「AはBが自分を殴ったことによって、罪悪感が消えたのか‥」って初めて気付いた‥とかいう話もよくある。
気持ちまで読まれたらキモチワルイじゃん? そういうのは考慮されてるってこと。
あと、24時間四六時中見てるわけじゃない。
恋人とデートしてる時は見ないのがマナーだし、「無駄な努力」は笑わないのがマナーだ。
だから、勿論、担当者が見てないときに担当してる子が怖い目に遭ったり、辛い目に遭ったりすることもままある。
それは、親子関係でもよくあることで、仕方がないことだ。
四六時中見られてるとか子供が知ったら、親の信頼全部なくなるで。そういうもんやない?
心配やけど、自分の意思に任せるしかない。
でも、気になるんは仕方ないやろ!?
「サルと一度‥先入観捨てて話し合ってみよ‥」
ヒツジは(全然乗り気じゃないから)重い腰を上げて立ち上がった。
待ち合わせた場所は、地上のカフェテラス。
天上で、もしトリとかに話を聞かれたら最悪だから。
「BLですか!? 」
とか揶揄われたら、絶対キレる。(トリは女っ毛のないヒツジやサルのことを「女の子に興味ないんですか? ‥ああ、僕は全然そういうのに偏見ないですよ? 男が男を好きだっていいじゃないですか」とか言って来るんだ。ホンマ、アイツ何とかしてほしい)
アイツ、オネーサンたちとのデートに忙しくって自分の担当の子のことあんまり見てないし、次の会議で絶対「罷免させた方がえんやないですか」って発言してやる!! 絶対、ネズミさんとかの方が仕事真面目にするで。‥その場合、ネズミさんは「トリ(二代目)」になるんかな?
そんなことを考えながらテラス席で待っていると、周りの女の子がちらちら俺たちを見て来る。
不審な者を見るって感じではない。‥俺たちは普通の人間と何ら変わらない姿かたちをしているから「人間じゃない」ってバレることはないだろう。だけど、カッコイイ‥って注目されてるわけではなさそう。
概ね好意的‥? ぼそぼそ言っている口元を読むと(読唇術ってやつだね)
「チャラ男(サル)攻め×インテリ眼鏡(ヒツジ)受け? かな」
「美形なインテリ眼鏡攻めも捨てがたい‥」
「たしかに、ちょっとSっぽい! ありかも」
「ツンデレ美形眼鏡ってのも‥ヨクナイ? ツンデレ受け‥」
「大好物です‥」
~~~っ!!
‥物騒な話するなや!!
おい、サル。フリーズすんなや。サルは何を話しているか分かっているわけではなさそうだ。それどころか、多分‥それどころじゃない。サルは‥(さっき言ったように)奥手で、三次元の女の子苦手だから‥。「女の子いっぱい‥」「怖い‥」とか呟くなや! 「大丈夫やで」とか言わへんで! 慰めへんで! ここでそんな動きしようもんなら「やっぱり♡」「チャラ男受け♡ 尊い‥」ってそこの「腐ってる(つまり腐女子)」女の子たちに引火剤与えてしまうことになるからな!
サル~! 「今日のヒツジ先輩冷たい‥いつもはもっとフレンドリーやのに‥」とか呟くなや! 腐った人たちの萌えという名の薪にどんどん火種をなげるんじゃねえ!! ウル目を俺に向けるんじゃねえ!! この(実際の女子限定)コミュ障が!!
言っとくけどな! 俺らは担当の子には「恋しろ」だの言うけど、俺ら自体は無性体やから、全然攻めも受けもないんや!! 出るとこも出とらへんし、凹む所もないし、付くもんツイてへんから、攻めも受けもせえへんで!
今飲んどるコーヒーはな、口から入って‥一瞬で異空間に霧散や! 無駄やろ!? 食品ロスやろ!? ‥それは、ゴメンとしか言えへんわ!
俺がズドーンと(多分目に見えて)落ち込んでいるのを見て気を良くしたらしいサルは、
「(実際に飲むわけやないけど)この口当たりは好き♡」
って笑顔でパフェを食べ始め
俺をチラリと見て「食べません? 」とか聞いて来やがった。
唇にクリームがついてんのは、‥わざとか? 「唇にクリームついてるぞ」とか、絶対言わねえぞ! 当たり前にな!!
「言わないんすね、先輩。「唇にクリームついてるぞ」とか。勉強不足ですね。こういう時はそういう「気が利いたこと」言うとこですよ‥恋愛シュチュエーション苦手さんですか? 」
ニヤって笑うな!? お前相手になんでそんなもん発揮せなあかんねんや!! それは、女の子が彼氏に対してすることや!
「俺なんて、アニメで日々研究して、ナガツキにレクチャーしてますよ? 」
‥ナガツキに片寄った知識教えるんヤメロ。もしかしたら、ハヅキの「お義母様」になる人かもしれんのやぞ!?
「顔、怖いですよ‥。はい、美味しいもの(?)でも食べて」
サルが俺の口に自分のスプーンをぶっさして来た。‥勿論嫌がらせだ。
「きゃー!! 」
‥腐女子大興奮。
てめえ‥殺す。トリと一緒にてめえも罷免してやる‥。
もう、一秒もこの場所に居たくない‥というかサルと話したくない俺は‥バンと勢いよく机を叩いて立ち上がり、
「お前の担当してるナガツキの人生を俺の担当してるハヅキにくれ! 」
っていうのを間違えて、
「お前の人生を俺にくれ! 」
って言ってしまったのだった‥。
あ。死んだ。
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