12 / 16
12
しおりを挟む
灯side.
「…氷空と番おうと思う。まだ氷空には聞けてないんだけど。…手伝ってくれますか?」
そう海莉さんが僕たちに告げてくる。
風吹も和都さんも妃璃さんも、頷きながら当たり前だと返事をする。和都さんと妃璃さんが、必要になりそうな医療器具なんかの話をし始めて、僕と風吹と海莉さんで、どんな奇跡が起こるかを話し合った。
「やっぱり、どんな奇跡でも氷空が幸せになれるのがいいな。僕は怪我が減って、風吹や皆にたくさん心配そうな顔させてたから、本当に良かったよ。」
「灯くんと風吹くんの奇跡は不運撃退かな?」
「そうですね、これと言って思い当たるものはそのくらいですね。灯側からだと不運撃退かもしれませんが、俺側だと特段これといった感覚はないですね。」
「そっか…片方のメリットが大きいともう片方にか習っずデメリットが出るとも限らないのかもね。」
「そうかも!でもでも、どっちもハッピーみたいな人もいるんでしょ?だったら、どっちもハッピーの奇跡がいいね。みんなで長生きできるようになりたいね!」
「そうですね。そのために灯は一生懸命勉強してますからね。」
「そうなの?」
「はい、高校は俺が灯に合わせて今の学校ですが、俺は父さんの背中を追いますから、医者になります。灯はそんな俺についていくと言って頑張ってくれているんです。」
「だって、次は僕が合わす番でしょ!それに氷空に何かあったとき今度は僕が助けるんだ。2回も助けてもらったからね。次は僕の番だよ。」
「灯くん、風吹くん、ありがとう。氷空も喜ぶよ。」
「そ、れ、に!海莉さんもだからね!」
「…ん?」
「氷空がいなくなっちゃってから、ちゃんとした休みも取ってないし、今は氷空を守ることがお仕事だから、いくらか休めてるかもだけど、心は絶対休まってないからね!」
「…そうですね、俺たち家族と出会ってからも、安心感がないから休まっていないはずです。俺たちは二人で医者になって、番になった氷空くんと海莉さんの面倒を見るんです。」
「そうそう!だから、いつかは4人で暮らして、海莉さんには、氷空を愛でながら、僕たち4人の家で専業主夫?てきなやつになってもらってゆっくり過ごして貰う予定だからね!」
海莉さんは、思考停止したみたいな顔で僕たちをみている。口から、小さく困惑の声が漏れ出ている。
「そうなの、宙くんが戻ってきてしばらくしてからね、二人からいつか海莉と氷空を連れて4人暮らししていいかって相談があったのよ。」
「妃璃さん、でも俺は、この家のお手伝いとして働いて、…。」
「あら、養子縁組をした時点で、お手伝いさんなんて退職よ。今は、家事を手伝ってくれている優秀な長男よ。」
「ぁ、え…。でも、あれ?給料は…?」
「あれはただのお小遣いよ!今まで走り回っていたんだから、あのくらい渡したって文句言わないわ。ねえ?」
「そうだな。それに風吹と灯くんは、家事力が低いからね。二人だけで暮らしていったらゴミ屋敷間違いないよ。」
「「だから、風吹と灯くんをよろしく。」」
「あ、え?…はい?」
困惑しつつも頷いた海莉さん。そのまま和都さんと妃璃さんに連れてかれて、医療器具の話や、いつ番うかなんて日程の確認をしている。
「…ねえ、風吹。」
「なに?灯。」
「僕、いっぱい頑張るね。二人を幸せにするんだ。」
「そうだね、俺も負けないように頑張らないと。」
医療機器が揃って、氷空に確認が取れたらすぐにでも番うらしい。それでも、医療機器が揃うのが少なく見積もっても2ヶ月後らしいから、もしかしたら年明けになるかもしれないとは和都さんが言っていた。小さく冬さえ越えれば…と言ったのは、聞こえないふりをした。
だいじょうぶ。氷空なら越えられるよ。
氷空が起きたのは2週間経ってからだった。
たまたま、海莉さんも風吹もいなくて、僕と二人だけだった。
「…あ、かり?」
「おはよう!氷空!」
「おは、よ。に、さんは?」
「今はちょっと席外してるんだ。すぐ戻ってくるよ。」
「…そっか、。」
「あのね、氷空。」
「ん、なぁに?」
「氷空が元気になったら、僕たち4人で暮らそうって話てるんだ。…どう、かな。」
「…いい、ね。たの、しそう。」
「よかった!」
そうやって、会話をしながら二人が戻ってくるのを待っていたら、風吹と海莉さんが一緒に戻ってきた。風吹と僕は、おじゃま虫にならないように、静かに部屋を出た。
「…氷空と番おうと思う。まだ氷空には聞けてないんだけど。…手伝ってくれますか?」
そう海莉さんが僕たちに告げてくる。
風吹も和都さんも妃璃さんも、頷きながら当たり前だと返事をする。和都さんと妃璃さんが、必要になりそうな医療器具なんかの話をし始めて、僕と風吹と海莉さんで、どんな奇跡が起こるかを話し合った。
「やっぱり、どんな奇跡でも氷空が幸せになれるのがいいな。僕は怪我が減って、風吹や皆にたくさん心配そうな顔させてたから、本当に良かったよ。」
「灯くんと風吹くんの奇跡は不運撃退かな?」
「そうですね、これと言って思い当たるものはそのくらいですね。灯側からだと不運撃退かもしれませんが、俺側だと特段これといった感覚はないですね。」
「そっか…片方のメリットが大きいともう片方にか習っずデメリットが出るとも限らないのかもね。」
「そうかも!でもでも、どっちもハッピーみたいな人もいるんでしょ?だったら、どっちもハッピーの奇跡がいいね。みんなで長生きできるようになりたいね!」
「そうですね。そのために灯は一生懸命勉強してますからね。」
「そうなの?」
「はい、高校は俺が灯に合わせて今の学校ですが、俺は父さんの背中を追いますから、医者になります。灯はそんな俺についていくと言って頑張ってくれているんです。」
「だって、次は僕が合わす番でしょ!それに氷空に何かあったとき今度は僕が助けるんだ。2回も助けてもらったからね。次は僕の番だよ。」
「灯くん、風吹くん、ありがとう。氷空も喜ぶよ。」
「そ、れ、に!海莉さんもだからね!」
「…ん?」
「氷空がいなくなっちゃってから、ちゃんとした休みも取ってないし、今は氷空を守ることがお仕事だから、いくらか休めてるかもだけど、心は絶対休まってないからね!」
「…そうですね、俺たち家族と出会ってからも、安心感がないから休まっていないはずです。俺たちは二人で医者になって、番になった氷空くんと海莉さんの面倒を見るんです。」
「そうそう!だから、いつかは4人で暮らして、海莉さんには、氷空を愛でながら、僕たち4人の家で専業主夫?てきなやつになってもらってゆっくり過ごして貰う予定だからね!」
海莉さんは、思考停止したみたいな顔で僕たちをみている。口から、小さく困惑の声が漏れ出ている。
「そうなの、宙くんが戻ってきてしばらくしてからね、二人からいつか海莉と氷空を連れて4人暮らししていいかって相談があったのよ。」
「妃璃さん、でも俺は、この家のお手伝いとして働いて、…。」
「あら、養子縁組をした時点で、お手伝いさんなんて退職よ。今は、家事を手伝ってくれている優秀な長男よ。」
「ぁ、え…。でも、あれ?給料は…?」
「あれはただのお小遣いよ!今まで走り回っていたんだから、あのくらい渡したって文句言わないわ。ねえ?」
「そうだな。それに風吹と灯くんは、家事力が低いからね。二人だけで暮らしていったらゴミ屋敷間違いないよ。」
「「だから、風吹と灯くんをよろしく。」」
「あ、え?…はい?」
困惑しつつも頷いた海莉さん。そのまま和都さんと妃璃さんに連れてかれて、医療器具の話や、いつ番うかなんて日程の確認をしている。
「…ねえ、風吹。」
「なに?灯。」
「僕、いっぱい頑張るね。二人を幸せにするんだ。」
「そうだね、俺も負けないように頑張らないと。」
医療機器が揃って、氷空に確認が取れたらすぐにでも番うらしい。それでも、医療機器が揃うのが少なく見積もっても2ヶ月後らしいから、もしかしたら年明けになるかもしれないとは和都さんが言っていた。小さく冬さえ越えれば…と言ったのは、聞こえないふりをした。
だいじょうぶ。氷空なら越えられるよ。
氷空が起きたのは2週間経ってからだった。
たまたま、海莉さんも風吹もいなくて、僕と二人だけだった。
「…あ、かり?」
「おはよう!氷空!」
「おは、よ。に、さんは?」
「今はちょっと席外してるんだ。すぐ戻ってくるよ。」
「…そっか、。」
「あのね、氷空。」
「ん、なぁに?」
「氷空が元気になったら、僕たち4人で暮らそうって話てるんだ。…どう、かな。」
「…いい、ね。たの、しそう。」
「よかった!」
そうやって、会話をしながら二人が戻ってくるのを待っていたら、風吹と海莉さんが一緒に戻ってきた。風吹と僕は、おじゃま虫にならないように、静かに部屋を出た。
11
あなたにおすすめの小説
異世界から戻ったら再会した幼馴染から溺愛される話〜君の想いが届くまで〜
一優璃 /Ninomae Yuuri
BL
異世界での記憶を胸に、元の世界へ戻った真白。
けれど、彼を待っていたのは
あの日とはまるで違う姿の幼馴染・朔(さく)だった。
「よかった。真白……ずっと待ってた」
――なんで僕をいじめていた奴が、こんなに泣いているんだ?
失われた時間。
言葉にできなかった想い。
不器用にすれ違ってきたふたりの心が、再び重なり始める。
「真白が生きてるなら、それだけでいい」
異世界で強くなった真白と、不器用に愛を抱えた朔の物語。
※第二章…異世界での成長編
※第三章…真白と朔、再会と恋の物語
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
幼馴染がいじめるのは俺だ!
むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに...
「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」
「はっ...ぁ??」
好きな奴って俺じゃないの___!?
ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子
ーーーーーー
主人公 いじめられっ子
小鳥遊洸人
タカナシ ヒロト
小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。
姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。
高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、
脳破壊。
千透星への恋心を自覚する。
幼馴染 いじめっ子
神宮寺 千透星
ジングウジ チトセ
小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。
美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている)
転校生の須藤千尋が初恋である
【完結】もしかして俺の人生って詰んでるかもしれない
バナナ男さん
BL
唯一の仇名が《根暗の根本君》である地味男である<根本 源(ねもと げん)>には、まるで王子様の様なキラキラ幼馴染<空野 翔(そらの かける)>がいる。
ある日、そんな幼馴染と仲良くなりたいカースト上位女子に呼び出され、金魚のフンと言われてしまい、改めて自分の立ち位置というモノを冷静に考えたが……あれ?なんか俺達っておかしくない??
イケメンヤンデレ男子✕地味な平凡男子のちょっとした日常の一コマ話です。
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
ランドセルの王子様(仮)
万里
BL
大学生の森下優太(20)は、ある日の夕暮れ、ひったくり犯に襲われ絶体絶命のピンチに陥る。そんな彼を救ったのは、鮮やかなシュートで犯人を撃退した小学生の少年、日向蒼だった。
ランドセルを背負いながらも、大人顔負けの冷徹さと圧倒的なカリスマ性を持つ蒼。その姿に、優太はあろうことか「一目惚れ」をしてしまう。「相手は小学生、これはただの尊敬だ」と自分に言い聞かせる優太だったが、蒼のクールな瞳と救われた手の温もりが頭から離れない。
親友には「自首しろ」と呆れられながらも、理性と本能(ときめき)の狭間で葛藤する。禁断(?)のドキドキが止まらない、20歳男子による「かっこよすぎるヒーロー(小学生)」への片思い(自認はリスペクト)。
ポメった幼馴染をモフる話
鑽孔さんこう
BL
ポメガバースBLです! 大学生の幼馴染2人は恋人同士で同じ家に住んでいる。ある金曜日の夜、バイト帰りで疲れ切ったまま寒空の下家路につき、愛しの我が家へ着いた頃には体は冷え切っていた。家の中では恋人の居川仁が帰りを待ってくれているはずだが、家の外から人の気配は感じられない。聞きそびれていた用事でもあったか、と思考を巡らせながら家の扉を開けるとそこには…!※12時投稿。2025.3.11完結しました。追加で投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる