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「……ええい、まだか! ネリネはまだ見つからんのか!」
王都、王城。
かつては栄華を極めたその場所は、今や阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
執務室の机には、天井に届くほどの未決裁書類の塔が林立している。
国王は目の下にどす黒いクマを作り、震える手で羽根ペンを握っていた。
「へ、陛下! 財務省から悲鳴が! 『予算の計算式が分かりません』と!」
「外務省より緊急連絡! 隣国からの条約改正案、どこに不備があるのか誰も解読できません!」
「厨房より報告! 今夜の晩餐のメニューが決まらず、シェフが逃亡しました!」
次々と飛び込む凶報。
国王は頭を抱えて叫んだ。
「なぜだ! たかが小娘一人がいなくなっただけで、なぜ国が回らんのだ!」
側近が涙目で答える。
「ネリネ嬢は……いえ、あの方は、これら全ての業務を『ついで』にこなしていたのです。我々は彼女が作ったマニュアルに従って動いていただけ……そのマニュアルも、彼女が持ち去った今となっては……」
「ぐぬぬ……!」
そこへ、ノックもなしに扉が開かれた。
入ってきたのは、相変わらず能天気な顔をしたギデオン王子だ。
「父上~、お腹すいたよぉ。今日のおやつ、まだ?」
「ギデオン!!」
国王の怒号が飛ぶ。
「貴様! この状況が見えんのか! 国が傾きかけておるのだぞ!」
「えー? 大げさだなぁ。たかがネリネが家出しただけでしょ? 放っておけばそのうち泣いて謝ってくるよ」
王子は鼻をほじりながらソファに座り込む。
「あいつ、僕のこと大好きだからさ。今頃、寂しくて枕を濡らしてるんじゃないかな?」
「……貴様の脳みそは腐っておるのか」
国王はもはや怒る気力も失せた。
「いいか、ギデオン。ネリネを連れ戻せ。手段は選ばん。手紙を書け。誠心誠意、謝罪し、愛を囁くのだ。それしか道はない」
「えー、僕が謝るの? 王子なのに?」
「国が滅ぶよりマシだ! 書け! 今すぐに!」
しぶしぶとペンを取る王子。
「ちぇっ、仕方ないなぁ。……まあ、僕からの直筆手紙なんて貰ったら、あいつ感動で気絶しちゃうかもね」
ギデオンはニヤニヤしながら、羊皮紙に向かった。
その内容は、およそ謝罪とは程遠いものだったが、彼自身は「完璧なラブレター」だと信じて疑わなかった。
***
一方その頃、北の辺境。
「……寒い」
屋敷の談話室で、ネリネは暖炉の前を陣取っていた。
外は吹雪。
北国の冬は、王都のそれとは比較にならないほど厳しい。
「薪の在庫が心もとないですわね。燃焼効率の良い木材を調達しなければ」
ネリネは毛布にくるまりながら、手元の帳簿をチェックする。
「ですが、『北の乙女クリーム』の売上は好調。初期投資は回収済み。あとはこの冬をどう快適に乗り切るか……」
そこへ、シリウスが入ってきた。
「ネリネ。王都から早馬だ。お前宛に手紙が来てるぞ」
「王都から?」
ネリネは眉をひそめる。
「着信拒否をしたはずですが、アナログな手段できましたか。……差出人は?」
「王家の紋章が入ってる。……たぶん、あの王子だ」
シリウスの表情が曇る。
彼はネリネが連れ戻されるのではないかと、心のどこかで不安を感じていた。
ネリネは無造作に封筒を受け取ると、ペーパーナイフでスパッと開封した。
「どれどれ。……『拝啓、愛しのネリネへ』」
彼女は読み上げる。
声は抑揚がなく、まるで機械音声のようだ。
『元気か? 僕は元気だ。君がいなくなってから、城の中が少し静かで寂しいよ(笑)。まあ、君のヒステリックな声が聞けなくて清々しいとも言うけどね』
「…………」
シリウスがピクリと反応する。
「なんだその書き出しは。喧嘩を売ってるのか?」
ネリネは無視して読み進める。
『さて、本題だ。君もそろそろ、自分の愚かさに気づいて反省している頃だろう? 田舎暮らしなんて、君のような高慢な女には無理に決まっているからね』
『僕は寛大だから、君の家出を「なかったこと」にしてあげてもいい。ただし、条件がある』
『一、すぐに戻ってきて僕の靴下を探すこと』
『二、ミモザに土下座して謝ること』
『三、慰謝料として持ち出した金を倍にして返すこと』
『以上の条件を呑むなら、側室の一人として置いてやることも検討しよう。感謝して戻ってくるように。追伸:僕のパジャマのボタンが取れそうだから、裁縫道具を持ってくること』
読み終わったネリネは、静かに手紙を閉じた。
部屋に沈黙が流れる。
暖炉のパチパチという音だけが響く。
「……おい、ネリネ」
シリウスがおそるおそる声をかける。
「大丈夫か? その……やっぱり、王都が恋しいか?」
ネリネはゆっくりと顔を上げた。
その瞳は、極寒の吹雪よりも冷たく、そして絶対零度の怒りを宿していた。
「……シリウス様」
「は、はい」
「この紙、材質は羊皮紙ですね」
「あ、ああ。高級なやつだな」
「乾燥状態も良く、インクの油分も適度に含まれています」
ネリネは手紙をくしゃりと丸めた。
「つまり、極めて『引火性が高い』ということですわ」
「え?」
ネリネは立ち上がり、丸めた手紙を暖炉の炎の中へと放り投げた。
ボッ!!
高級な羊皮紙は、一瞬で赤い炎に包まれ、灰へと変わっていく。
「あーったかい! 素晴らしい熱エネルギーですわ!」
ネリネは炎に手をかざし、満面の笑みを浮かべた。
「中身はゴミ以下の文章でしたが、燃料としては一級品でした! ギデオン殿下、最後にようやく私の役に立ちましたわね!」
「も、燃やした……!?」
シリウスが目を丸くする。
「よかったのか? 王子の手紙だぞ?」
「リサイクルです。読む価値のない文字の羅列を、熱という有益なエネルギーに変換しました。これこそ究極の『錬金術』ですわ」
ネリネは灰になった手紙を見下ろし、フンと鼻を鳴らす。
「側室? 靴下? 寝言は寝て言っていただきたいですわね。私の時給は王都の国家予算並みに高騰しているのです。あんな不良債権に関わっている暇はありません」
そして、シリウスの方を向き、ニッコリと微笑んだ。
「それに、私にはもう、世話を焼くべき『手のかかる相手』がおりますので」
「えっ……俺?」
シリウスが自分を指差す。
「ええ。貴方はボタン付けくらい自分でできますが、経営センスが壊滅的です。私がいないと、また怪しげな商人ボッタクリスに騙されますわよ?」
「うぐっ……返す言葉もない」
「ですから、私はどこへも行きません。この冬は、貴方と共にここの経営黒字化を目指します」
ネリネは暖炉の前でスカートを広げ、暖を取る。
その姿は、王城にいた頃よりもずっと生き生きとして見えた。
シリウスは、燃え尽きた手紙の灰を見て、小さくガッツポーズをした(ネリネには見えない位置で)。
「……そうか。なら、薪割りをしてくる。お前を寒がらせるわけにはいかないからな」
「あら、助かります。ついでに、燃焼効率の良い広葉樹を選定してくださいね」
「注文が多いな……」
シリウスは苦笑しながら部屋を出て行った。
残されたネリネは、再び帳簿に向き直る。
だが、そのペン先は少しだけ踊っていた。
(王都の皆様、どうぞ凍えてくださいませ。私はこちらの『温かい』場所で、ぬくぬくとさせていただきますので)
窓の外では、雪が激しく降り続いている。
王都からの使者は、この豪雪に阻まれ、屋敷にたどり着くことすらなく引き返していったという。
ネリネの「着信拒否(物理)」は、天候さえも味方につけていたのである。
王都、王城。
かつては栄華を極めたその場所は、今や阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
執務室の机には、天井に届くほどの未決裁書類の塔が林立している。
国王は目の下にどす黒いクマを作り、震える手で羽根ペンを握っていた。
「へ、陛下! 財務省から悲鳴が! 『予算の計算式が分かりません』と!」
「外務省より緊急連絡! 隣国からの条約改正案、どこに不備があるのか誰も解読できません!」
「厨房より報告! 今夜の晩餐のメニューが決まらず、シェフが逃亡しました!」
次々と飛び込む凶報。
国王は頭を抱えて叫んだ。
「なぜだ! たかが小娘一人がいなくなっただけで、なぜ国が回らんのだ!」
側近が涙目で答える。
「ネリネ嬢は……いえ、あの方は、これら全ての業務を『ついで』にこなしていたのです。我々は彼女が作ったマニュアルに従って動いていただけ……そのマニュアルも、彼女が持ち去った今となっては……」
「ぐぬぬ……!」
そこへ、ノックもなしに扉が開かれた。
入ってきたのは、相変わらず能天気な顔をしたギデオン王子だ。
「父上~、お腹すいたよぉ。今日のおやつ、まだ?」
「ギデオン!!」
国王の怒号が飛ぶ。
「貴様! この状況が見えんのか! 国が傾きかけておるのだぞ!」
「えー? 大げさだなぁ。たかがネリネが家出しただけでしょ? 放っておけばそのうち泣いて謝ってくるよ」
王子は鼻をほじりながらソファに座り込む。
「あいつ、僕のこと大好きだからさ。今頃、寂しくて枕を濡らしてるんじゃないかな?」
「……貴様の脳みそは腐っておるのか」
国王はもはや怒る気力も失せた。
「いいか、ギデオン。ネリネを連れ戻せ。手段は選ばん。手紙を書け。誠心誠意、謝罪し、愛を囁くのだ。それしか道はない」
「えー、僕が謝るの? 王子なのに?」
「国が滅ぶよりマシだ! 書け! 今すぐに!」
しぶしぶとペンを取る王子。
「ちぇっ、仕方ないなぁ。……まあ、僕からの直筆手紙なんて貰ったら、あいつ感動で気絶しちゃうかもね」
ギデオンはニヤニヤしながら、羊皮紙に向かった。
その内容は、およそ謝罪とは程遠いものだったが、彼自身は「完璧なラブレター」だと信じて疑わなかった。
***
一方その頃、北の辺境。
「……寒い」
屋敷の談話室で、ネリネは暖炉の前を陣取っていた。
外は吹雪。
北国の冬は、王都のそれとは比較にならないほど厳しい。
「薪の在庫が心もとないですわね。燃焼効率の良い木材を調達しなければ」
ネリネは毛布にくるまりながら、手元の帳簿をチェックする。
「ですが、『北の乙女クリーム』の売上は好調。初期投資は回収済み。あとはこの冬をどう快適に乗り切るか……」
そこへ、シリウスが入ってきた。
「ネリネ。王都から早馬だ。お前宛に手紙が来てるぞ」
「王都から?」
ネリネは眉をひそめる。
「着信拒否をしたはずですが、アナログな手段できましたか。……差出人は?」
「王家の紋章が入ってる。……たぶん、あの王子だ」
シリウスの表情が曇る。
彼はネリネが連れ戻されるのではないかと、心のどこかで不安を感じていた。
ネリネは無造作に封筒を受け取ると、ペーパーナイフでスパッと開封した。
「どれどれ。……『拝啓、愛しのネリネへ』」
彼女は読み上げる。
声は抑揚がなく、まるで機械音声のようだ。
『元気か? 僕は元気だ。君がいなくなってから、城の中が少し静かで寂しいよ(笑)。まあ、君のヒステリックな声が聞けなくて清々しいとも言うけどね』
「…………」
シリウスがピクリと反応する。
「なんだその書き出しは。喧嘩を売ってるのか?」
ネリネは無視して読み進める。
『さて、本題だ。君もそろそろ、自分の愚かさに気づいて反省している頃だろう? 田舎暮らしなんて、君のような高慢な女には無理に決まっているからね』
『僕は寛大だから、君の家出を「なかったこと」にしてあげてもいい。ただし、条件がある』
『一、すぐに戻ってきて僕の靴下を探すこと』
『二、ミモザに土下座して謝ること』
『三、慰謝料として持ち出した金を倍にして返すこと』
『以上の条件を呑むなら、側室の一人として置いてやることも検討しよう。感謝して戻ってくるように。追伸:僕のパジャマのボタンが取れそうだから、裁縫道具を持ってくること』
読み終わったネリネは、静かに手紙を閉じた。
部屋に沈黙が流れる。
暖炉のパチパチという音だけが響く。
「……おい、ネリネ」
シリウスがおそるおそる声をかける。
「大丈夫か? その……やっぱり、王都が恋しいか?」
ネリネはゆっくりと顔を上げた。
その瞳は、極寒の吹雪よりも冷たく、そして絶対零度の怒りを宿していた。
「……シリウス様」
「は、はい」
「この紙、材質は羊皮紙ですね」
「あ、ああ。高級なやつだな」
「乾燥状態も良く、インクの油分も適度に含まれています」
ネリネは手紙をくしゃりと丸めた。
「つまり、極めて『引火性が高い』ということですわ」
「え?」
ネリネは立ち上がり、丸めた手紙を暖炉の炎の中へと放り投げた。
ボッ!!
高級な羊皮紙は、一瞬で赤い炎に包まれ、灰へと変わっていく。
「あーったかい! 素晴らしい熱エネルギーですわ!」
ネリネは炎に手をかざし、満面の笑みを浮かべた。
「中身はゴミ以下の文章でしたが、燃料としては一級品でした! ギデオン殿下、最後にようやく私の役に立ちましたわね!」
「も、燃やした……!?」
シリウスが目を丸くする。
「よかったのか? 王子の手紙だぞ?」
「リサイクルです。読む価値のない文字の羅列を、熱という有益なエネルギーに変換しました。これこそ究極の『錬金術』ですわ」
ネリネは灰になった手紙を見下ろし、フンと鼻を鳴らす。
「側室? 靴下? 寝言は寝て言っていただきたいですわね。私の時給は王都の国家予算並みに高騰しているのです。あんな不良債権に関わっている暇はありません」
そして、シリウスの方を向き、ニッコリと微笑んだ。
「それに、私にはもう、世話を焼くべき『手のかかる相手』がおりますので」
「えっ……俺?」
シリウスが自分を指差す。
「ええ。貴方はボタン付けくらい自分でできますが、経営センスが壊滅的です。私がいないと、また怪しげな商人ボッタクリスに騙されますわよ?」
「うぐっ……返す言葉もない」
「ですから、私はどこへも行きません。この冬は、貴方と共にここの経営黒字化を目指します」
ネリネは暖炉の前でスカートを広げ、暖を取る。
その姿は、王城にいた頃よりもずっと生き生きとして見えた。
シリウスは、燃え尽きた手紙の灰を見て、小さくガッツポーズをした(ネリネには見えない位置で)。
「……そうか。なら、薪割りをしてくる。お前を寒がらせるわけにはいかないからな」
「あら、助かります。ついでに、燃焼効率の良い広葉樹を選定してくださいね」
「注文が多いな……」
シリウスは苦笑しながら部屋を出て行った。
残されたネリネは、再び帳簿に向き直る。
だが、そのペン先は少しだけ踊っていた。
(王都の皆様、どうぞ凍えてくださいませ。私はこちらの『温かい』場所で、ぬくぬくとさせていただきますので)
窓の外では、雪が激しく降り続いている。
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