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「……閣下。外の気温は氷点下二〇度。風速一五メートル。この天候で外出するのは、自殺志願者か、よほどのバカか、あるいは……」
猛吹雪の夜。
ネリネとシリウスは、屋敷の堅牢な玄関ホールの前に立っていた。
分厚い扉の向こうから、微かに、しかし執拗に叩く音が聞こえてくるのだ。
ドンドン……ドンドン……。
「あるいは、雪男(イエティ)だな」
シリウスが大剣に手をかける。
「魔獣か? この嵐の中を移動してくるなんざ、尋常な体力じゃねぇ」
「熱源反応は微弱です。もし人間なら、低体温症で三途の川の渡し賃を計算している頃合いでしょう」
ネリネは冷静に分析しつつ、扉の覗き窓を開けた。
ヒュオオオオオ!!
隙間から白い冷気が吹き込む。
そこにいたのは、雪だるま――いや、全身に雪を積もらせ、ガタガタと震える小さな人影だった。
「あ……あ……け……て……」
「人間のようですわね。しかも女性の声」
「なに? こんな辺境にか?」
シリウスが驚いて扉のカンヌキを外す。
ギギィィィ……。
重い扉が開くと同時に、その雪だるまはホールの中に転がり込んできた。
ドサッ。
「……死、死ぬかと……」
その人物は、凍りついたフードを震える手で外した。
現れた顔を見て、ネリネは手元のティーカップを取り落としそうになった――りはせず、冷静に眉をひそめた。
「……あら。これはこれは」
「だ、誰だ?」
シリウスが問う。
ネリネは扇子でその顔を指し示した。
「ミモザ様ではありませんか。次期王太子妃殿下が、なぜこのような極寒の地へ?」
そう。
そこにいたのは、かつてネリネからギデオン王子を奪い、勝ち誇っていたはずの男爵令嬢、ミモザであった。
だが今の彼女に、当時の華やかさは微塵もない。
髪はボサボサ、目の下には隈(くま)、服はボロボロの旅装束。
まるで敗残兵だ。
ミモザはネリネの顔を見ると、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら、這うようにしてすがりついた。
「ネリネ様ぁぁぁッ!! うわぁぁぁん!!」
「ちょ、汚いですわ。鼻水をドレスにつけないで」
「生きててよかったぁ! 会いたかったですぅぅ! もう無理! あそこは地獄! あそこは人の住む場所じゃありませぇぇん!!」
ミモザの絶叫が、高い天井のホールに木霊(こだま)した。
***
一時間後。
暖炉の前で毛布にくるまり、熱いスープを飲んで少し落ち着いたミモザは、地獄のような日々を語り始めた。
「……あの日。ネリネ様が颯爽と王都を去ったあの日から、私の人生は崩壊しました」
ミモザは遠い目をしている。
「ギデオン殿下は、ネリネ様がいなくなったことを理解していませんでした。『ネリネはトイレに行ってるだけだ』とか言って、三日間待ち続けていたんです」
「思考停止ですね。現実逃避の典型的な症状です」
ネリネは淡々と診断を下す。
「で、ようやく『いない』と気づいた瞬間、パニックを起こしました。『僕の靴下は!?』『明日のスピーチ原稿は!?』『誰か僕の背中を掻いてくれ!』って……」
ミモザは震えながらスープをすする。
「当然、婚約者である私にお鉢が回ってきました。でも、私には無理なんです! 殿下の要求は理不尽すぎます!」
「例えば?」
シリウスが興味本位で尋ねる。
「『ブドウの皮を剥け』と言われたので剥いて差し出したら、『種が入ってる! 暗殺未遂だ!』って騒ぎ出して……」
「被害妄想ですわね」
「『書類を読んでくれ』と言うから読み上げたら、『声がネリネより低い! 不快だ!』って……」
「聴覚過敏、あるいは私の声への条件的反射ですね」
「極め付けは!」
ミモザはバン!とテーブルを叩いた。
「夜会で他国の賓客に挨拶をする時、殿下は私のことを『おい、えーと……誰だっけ?』って言ったんです! 婚約者の名前も覚えてないんですよ!? そのくせ『ネリネならもっと上手く笑うぞ』とか比較してくるし!」
ミモザの目から滝のような涙が流れる。
「私、悟ったんです。このままここにいたら、私は過労死するか、精神が崩壊して廃人になるって。……だから、逃げました」
「……なるほど。生存本能に従った賢明な判断です」
ネリネは頷いた。
シリウスは呆れ果てて口を開けている。
「王族ってのは……そんなにヤバい生き物なのか?」
「ギデオン殿下が特殊な変異種なだけです。他の方々はもう少し人間らしい知性をお持ちですわ」
ネリネは補足する。
ミモザはネリネに向き直り、土下座の姿勢をとった。
「ネリネ様! いえ、ネリネ姐さん! お願いです、私をここで雇ってください! 王都には戻れません! 実家も勘当されました!」
「雇う?」
「はい! 私、簿記二級持ってます! 計算できます! お茶淹れるのも早いです! あと、ストレス耐性だけは殿下のおかげでカンストしてます! どんな罵倒も笑顔で受け流せます!」
必死の自己アピール。
シリウスが困った顔でネリネを見る。
「おい、どうするんだ? 王子の元婚約者を匿うなんて、外交問題になりかねんぞ」
「……ふむ」
ネリネは扇子で顎を叩き、計算する。
(ミモザ嬢のスキルセット……計算能力あり、忍耐力あり、雑用経験豊富。何より、王都の最新ゴシップ情報というデータベースを持っている)
(対して、リスクは王家の追っ手だが……この吹雪と、前回の近衛騎士団撃退の実績を考えれば、向こうも容易には手出しできないはず)
(結論:採用(カモ)にする価値あり)
ネリネはニヤリと笑った。
「よろしい。採用しましょう」
「ほ、本当ですか!?」
ミモザの顔が輝く。
「ただし、我が領の労働環境は甘くありませんわよ? 完全実力主義。結果が出なければ即減給。そして私の指示は絶対です」
「望むところです! 靴下の場所を聞かれないなら、なんだってやります!」
「いい返事です。では、手始めに……」
ネリネは山積みの書類をドンと置いた。
「溜まっている領内の人口調査データの集計をお願いします。期限は明日の朝まで」
「はいっ! 喜んでぇぇッ!」
ミモザは書類の山に飛びついた。
まるで餓えた獣が肉に食らいつくような勢いで、ペンを走らせ始める。
「……すげぇ」
シリウスが引いている。
「あいつも、お前と同類か?」
「いえ、彼女は『解放された社畜』です。抑圧から解き放たれた労働者は、時として通常の三倍のパフォーマンスを発揮するのです」
ネリネは満足げに紅茶を啜る。
「これで私の事務作業負担が三〇%軽減されます。空いたリソースを、新商品の開発と、閣下の『教育』に回せますわね」
「……え、俺の?」
シリウスが嫌な予感に震える。
「ええ。ミモザ様が来たことで、役者が揃いました。いよいよ本格的に、この辺境を『独立国家』並みの経済圏に育て上げますわよ」
ネリネの瞳が野心に燃える。
その横で、ミモザはブツブツと呟きながら計算を続けている。
「ふふふ……数字が合う……ロジックが通じる……なんて素晴らしい世界なの……! ギデオンの相手をするより一億倍マシだわ……!」
こうして、北の辺境伯領に、また一人「ワケあり」で「有能」な人材が加わった。
『悪役令嬢』ネリネ。
『筋肉騎士』シリウス。
『元ヒロイン(脱走兵)』ミモザ。
この奇妙なトリオが、やがて王国の歴史を揺るがす一大勢力になることを、まだ誰も――国王ですら知る由もなかった。
窓の外では吹雪が唸りを上げているが、屋敷の中は奇妙な熱気に包まれていた。
「あ、ネリネ様! ここの計算、前年度比がおかしいです!」
「素晴らしい指摘です、ミモザ。それは前任の代官の横領の痕跡ですね。赤ペンでチェックしておいて」
「了解です! ……あぁ、仕事が楽しいって、こういうことなんですね!」
シリウスは、楽しそうに(?)仕事をする二人の令嬢を見て、そっと呟いた。
「……俺の屋敷、どうなっちまうんだ」
彼の平和な独身生活は、完全に過去のものとなっていた。
猛吹雪の夜。
ネリネとシリウスは、屋敷の堅牢な玄関ホールの前に立っていた。
分厚い扉の向こうから、微かに、しかし執拗に叩く音が聞こえてくるのだ。
ドンドン……ドンドン……。
「あるいは、雪男(イエティ)だな」
シリウスが大剣に手をかける。
「魔獣か? この嵐の中を移動してくるなんざ、尋常な体力じゃねぇ」
「熱源反応は微弱です。もし人間なら、低体温症で三途の川の渡し賃を計算している頃合いでしょう」
ネリネは冷静に分析しつつ、扉の覗き窓を開けた。
ヒュオオオオオ!!
隙間から白い冷気が吹き込む。
そこにいたのは、雪だるま――いや、全身に雪を積もらせ、ガタガタと震える小さな人影だった。
「あ……あ……け……て……」
「人間のようですわね。しかも女性の声」
「なに? こんな辺境にか?」
シリウスが驚いて扉のカンヌキを外す。
ギギィィィ……。
重い扉が開くと同時に、その雪だるまはホールの中に転がり込んできた。
ドサッ。
「……死、死ぬかと……」
その人物は、凍りついたフードを震える手で外した。
現れた顔を見て、ネリネは手元のティーカップを取り落としそうになった――りはせず、冷静に眉をひそめた。
「……あら。これはこれは」
「だ、誰だ?」
シリウスが問う。
ネリネは扇子でその顔を指し示した。
「ミモザ様ではありませんか。次期王太子妃殿下が、なぜこのような極寒の地へ?」
そう。
そこにいたのは、かつてネリネからギデオン王子を奪い、勝ち誇っていたはずの男爵令嬢、ミモザであった。
だが今の彼女に、当時の華やかさは微塵もない。
髪はボサボサ、目の下には隈(くま)、服はボロボロの旅装束。
まるで敗残兵だ。
ミモザはネリネの顔を見ると、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになりながら、這うようにしてすがりついた。
「ネリネ様ぁぁぁッ!! うわぁぁぁん!!」
「ちょ、汚いですわ。鼻水をドレスにつけないで」
「生きててよかったぁ! 会いたかったですぅぅ! もう無理! あそこは地獄! あそこは人の住む場所じゃありませぇぇん!!」
ミモザの絶叫が、高い天井のホールに木霊(こだま)した。
***
一時間後。
暖炉の前で毛布にくるまり、熱いスープを飲んで少し落ち着いたミモザは、地獄のような日々を語り始めた。
「……あの日。ネリネ様が颯爽と王都を去ったあの日から、私の人生は崩壊しました」
ミモザは遠い目をしている。
「ギデオン殿下は、ネリネ様がいなくなったことを理解していませんでした。『ネリネはトイレに行ってるだけだ』とか言って、三日間待ち続けていたんです」
「思考停止ですね。現実逃避の典型的な症状です」
ネリネは淡々と診断を下す。
「で、ようやく『いない』と気づいた瞬間、パニックを起こしました。『僕の靴下は!?』『明日のスピーチ原稿は!?』『誰か僕の背中を掻いてくれ!』って……」
ミモザは震えながらスープをすする。
「当然、婚約者である私にお鉢が回ってきました。でも、私には無理なんです! 殿下の要求は理不尽すぎます!」
「例えば?」
シリウスが興味本位で尋ねる。
「『ブドウの皮を剥け』と言われたので剥いて差し出したら、『種が入ってる! 暗殺未遂だ!』って騒ぎ出して……」
「被害妄想ですわね」
「『書類を読んでくれ』と言うから読み上げたら、『声がネリネより低い! 不快だ!』って……」
「聴覚過敏、あるいは私の声への条件的反射ですね」
「極め付けは!」
ミモザはバン!とテーブルを叩いた。
「夜会で他国の賓客に挨拶をする時、殿下は私のことを『おい、えーと……誰だっけ?』って言ったんです! 婚約者の名前も覚えてないんですよ!? そのくせ『ネリネならもっと上手く笑うぞ』とか比較してくるし!」
ミモザの目から滝のような涙が流れる。
「私、悟ったんです。このままここにいたら、私は過労死するか、精神が崩壊して廃人になるって。……だから、逃げました」
「……なるほど。生存本能に従った賢明な判断です」
ネリネは頷いた。
シリウスは呆れ果てて口を開けている。
「王族ってのは……そんなにヤバい生き物なのか?」
「ギデオン殿下が特殊な変異種なだけです。他の方々はもう少し人間らしい知性をお持ちですわ」
ネリネは補足する。
ミモザはネリネに向き直り、土下座の姿勢をとった。
「ネリネ様! いえ、ネリネ姐さん! お願いです、私をここで雇ってください! 王都には戻れません! 実家も勘当されました!」
「雇う?」
「はい! 私、簿記二級持ってます! 計算できます! お茶淹れるのも早いです! あと、ストレス耐性だけは殿下のおかげでカンストしてます! どんな罵倒も笑顔で受け流せます!」
必死の自己アピール。
シリウスが困った顔でネリネを見る。
「おい、どうするんだ? 王子の元婚約者を匿うなんて、外交問題になりかねんぞ」
「……ふむ」
ネリネは扇子で顎を叩き、計算する。
(ミモザ嬢のスキルセット……計算能力あり、忍耐力あり、雑用経験豊富。何より、王都の最新ゴシップ情報というデータベースを持っている)
(対して、リスクは王家の追っ手だが……この吹雪と、前回の近衛騎士団撃退の実績を考えれば、向こうも容易には手出しできないはず)
(結論:採用(カモ)にする価値あり)
ネリネはニヤリと笑った。
「よろしい。採用しましょう」
「ほ、本当ですか!?」
ミモザの顔が輝く。
「ただし、我が領の労働環境は甘くありませんわよ? 完全実力主義。結果が出なければ即減給。そして私の指示は絶対です」
「望むところです! 靴下の場所を聞かれないなら、なんだってやります!」
「いい返事です。では、手始めに……」
ネリネは山積みの書類をドンと置いた。
「溜まっている領内の人口調査データの集計をお願いします。期限は明日の朝まで」
「はいっ! 喜んでぇぇッ!」
ミモザは書類の山に飛びついた。
まるで餓えた獣が肉に食らいつくような勢いで、ペンを走らせ始める。
「……すげぇ」
シリウスが引いている。
「あいつも、お前と同類か?」
「いえ、彼女は『解放された社畜』です。抑圧から解き放たれた労働者は、時として通常の三倍のパフォーマンスを発揮するのです」
ネリネは満足げに紅茶を啜る。
「これで私の事務作業負担が三〇%軽減されます。空いたリソースを、新商品の開発と、閣下の『教育』に回せますわね」
「……え、俺の?」
シリウスが嫌な予感に震える。
「ええ。ミモザ様が来たことで、役者が揃いました。いよいよ本格的に、この辺境を『独立国家』並みの経済圏に育て上げますわよ」
ネリネの瞳が野心に燃える。
その横で、ミモザはブツブツと呟きながら計算を続けている。
「ふふふ……数字が合う……ロジックが通じる……なんて素晴らしい世界なの……! ギデオンの相手をするより一億倍マシだわ……!」
こうして、北の辺境伯領に、また一人「ワケあり」で「有能」な人材が加わった。
『悪役令嬢』ネリネ。
『筋肉騎士』シリウス。
『元ヒロイン(脱走兵)』ミモザ。
この奇妙なトリオが、やがて王国の歴史を揺るがす一大勢力になることを、まだ誰も――国王ですら知る由もなかった。
窓の外では吹雪が唸りを上げているが、屋敷の中は奇妙な熱気に包まれていた。
「あ、ネリネ様! ここの計算、前年度比がおかしいです!」
「素晴らしい指摘です、ミモザ。それは前任の代官の横領の痕跡ですね。赤ペンでチェックしておいて」
「了解です! ……あぁ、仕事が楽しいって、こういうことなんですね!」
シリウスは、楽しそうに(?)仕事をする二人の令嬢を見て、そっと呟いた。
「……俺の屋敷、どうなっちまうんだ」
彼の平和な独身生活は、完全に過去のものとなっていた。
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