5 / 28
5
しおりを挟む
王宮の本棟を抜け、渡り廊下を進むこと数分。
空気の色が変わった。
華やかな音楽や貴族たちの話し声は遠ざかり、代わりに肌を刺すような静寂が支配するエリア。
そこに、その建物はそびえ立っていた。
『宰相官邸』
この国の行政中枢であり、あらゆる政策、法案、予算が決定される心臓部。
石造りの重厚な外観は、まるで要塞のようだ。
「……静かですね」
私は、夜闇に沈むその巨塔を見上げて呟いた。
「灯りがついている部屋が、ひとつもありませんが」
時刻はまだ夜の九時。
ブラック……いえ、激務で知られる宰相府にしては、あまりにも静まり返っている。
「省エネか何かですか?」
「いいや」
アイザック宰相は、私の荷物を持ったまま淡々と答えた。
「人がいないだけだ」
「人がいない?」
「ああ。先週、最後の生き残りが辞表を出して逃亡した」
「……はい?」
私は思わず立ち止まった。
最後の生き残り。
その不穏な単語は、行政機関で使われていい言葉ではないはずだ。
「閣下、それはつまり……現在、この巨大な官邸で働いている職員は?」
「私一人だ」
「……」
「清掃員も逃げた。給仕も逃げた。警備兵ですら『宰相閣下の殺気が強すぎて眠れない』と配置換えを希望して去っていった」
「……」
なんと。
ここは職場ではない。
『魔境』だ。
「どうする? 今ならまだ引き返せるぞ」
アイザック宰相が振り返り、試すような視線を投げてくる。
「クラークに頭を下げて、やっぱり婚約破棄を撤回してくださいと泣きつくか?」
私は、ふん、と鼻を鳴らした。
「冗談をおっしゃらないでください。人がいない? 最高じゃないですか」
「ほう?」
「無能な同僚に足を引っ張られることも、長話好きのお局様に捕まることもない。純粋に仕事だけに集中できる環境……! それを『天国』と呼びます」
「……くくっ、天国、か」
アイザック宰相が肩を震わせる。
「常人なら『地獄』と呼ぶ場所を天国と言い切るとは。やはり君は狂っているな(褒め言葉だ)」
「最高の賛辞をどうも。さあ、案内してください。私の新しい城を」
「ついて来い」
重たい扉が開かれる。
ギィィィ……という音が、廃屋のそれに近い。
中に入ると、冷んやりとした空気が漂っていた。
廊下には埃ひとつ落ちていない。
清掃員がいないと言っていたが、アイザック宰相の潔癖さが、細菌すらも寄せ付けないのかもしれない。
私たちは、最上階にある執務室へと向かった。
「ここだ」
アイザック宰相が、観音開きの扉に手をかける。
「覚悟はいいか?」
「いつでも」
バンッ。
扉が開かれた。
その瞬間。
私は息を呑んだ。
「こ、これは……」
目の前に広がっていたのは、白い山脈だった。
床から天井近くまで積み上げられた、書類、書類、書類。
壁が見えない。
窓すらも書類の束で塞がれている。
机の上は言うに及ばず、ソファーの上、暖炉の中、シャンデリアの上にまで紙束が乗っている(どうやって乗せたんだ)。
雪崩(なだれ)が起きる寸前の、絶妙なバランスで保たれた紙の塔。
「……すまないな。少々、溜まっている」
アイザック宰相が、バツが悪そうに視線を逸らした。
「私がすべて決裁しなければならない重要書類だ。だが、物理的に手が足りん。仕分けをする人間も、下書きを作る人間もいないからな」
彼は、部屋の入口近くにあるわずかな隙間(獣道のような通路)を指差した。
「あの奥に私の机がある。君の席は……そうだな、そこの書類の山をどかせば確保できるだろう」
普通の人間なら、ここで絶望して逃げ出すだろう。
あるいは、気絶するかもしれない。
だが。
私は震えていた。
恐怖で?
いいえ。
「……宝の山だわ」
「え?」
私は恍惚(こうこつ)とした表情で、書類の山に駆け寄った。
優しく、紙束に触れる。
「見てください閣下、これ! 三年前の農地改革案の未決裁分! こっちは隣国との関税交渉の資料! うわぁ、幻の『王都地下水道整備計画書』まである!」
私は目を輝かせた。
「これらがすべて、手つかずで眠っていたなんて……! ここには国の未来と、利権と、予算が埋まっている! まさにゴールドラッシュ!」
「……君、本当に大丈夫か?」
さすがのアイザック宰相も、若干引いている。
私は構わずに続けた。
「素晴らしいです。王子が握りつぶしていた下らないパーティーの招待状整理とは次元が違う! これらを処理すれば、国の生産性は劇的に向上し、巡り巡って私のボーナスも跳ね上がる……!」
脳内でソロバンが弾かれる音がした。
チャリンチャリンチャリン!
私は袖をまくり上げた。
ドレスのままだが、構わない。
戦闘態勢だ。
「閣下! まずは動線を確保します! 私が仕分けを行いますので、閣下は『決裁』の判子(ハンコ)を握りしめて待機していてください!」
「お、おい。まだ着いたばかりだぞ。休憩は……」
「休憩? そんなものは、この山を平地にしてから言えばいいのです!」
私は近くにあった空の木箱(さっき持ってきた私物入れ)をひっくり返し、即席の踏み台にした。
「さあ、始めますよ! ジャンル別に分けます! 『即時決裁』『要審議』『破棄』『ゴミ(王子のポエムなど)』の四分類でいきます!」
「……王子のポエムがなぜここにある?」
「どこにでも湧くんですよ、あれは。さあ、行きます!」
私は書類の塔の一角を引き抜いた。
ジェンガのように崩れ落ちてくる書類の雪崩を、華麗な手さばきで空中でキャッチし、次々と分類していく。
シュババババッ!
「これは治水工事の認可! 承認!」
ポンッ!
「これは貴族の脱税疑惑の告発状! 最優先調査!」
サッ!
「これは……『クラーク王子の肖像画購入予算申請書』? 却下! 燃えるゴミ行き!」
クシャッ、ポイッ。
私の動きは、機械のように正確で、嵐のように激しかった。
数分後。
入り口付近の床が見えた。
「……速い」
アイザック宰相が呟いた。
彼は呆然と立ち尽くしていたが、やがてその口元に、凶悪な笑みが浮かんだ。
眼鏡の奥の瞳が、ギラリと光る。
「くく……なるほど。これが『即戦力』という意味か」
彼は上着を脱ぎ捨て、私の隣に立った。
「いいだろう。部下がこれだけやる気を見せているのだ。上司が負けているわけにはいかんな」
「その通りです閣下。私のスピードについてこれますか?」
「愚問だ。私はこの国の宰相だぞ?」
アイザック宰相が、愛用の万年筆を抜いた。
その瞬間、空気が変わった。
「来い、ナギー。すべて裁いてやる」
「はいっ!」
私は仕分けた書類の束を、彼にパスした。
彼は内容を一瞥(いちべつ)しただけで、恐ろしい速度で署名と捺印を行っていく。
ガガガガガッ!
インクが紙を叩く音が、機関銃のように響く。
「次!」
「はい、これです!」
「承認! 次!」
「却下案件です!」
「理由を述べよ!」
「予算オーバーかつ費用対効果が不明瞭!」
「よし、差し戻し! 次!」
静寂だった宰相官邸の執務室に、熱気が渦巻き始めた。
二人の狂ったワーカーホリックによる、深夜の狂宴。
それは、まるでダンスのようだった。
言葉を交わさずとも呼吸が合う。
私が欲しい書類を彼が求めているのがわかる。
彼が書き終えた瞬間に、私が次の紙を差し出している。
(……楽しい!)
私は心の中で叫んだ。
今まで、クラーク王子の元では感じたことのない感覚。
私の全力を受け止め、さらに上の速度で返してくる相手。
アクセルをベタ踏みしても壊れない高性能なエンジンを手に入れたドライバーのような高揚感。
「ナギー、お茶!」
「はい、準備済みです!」
私は片手で書類を整理しながら、いつの間にか(持ち込んだ私物セットで)淹れていた紅茶を差し出す。
「……完璧な温度だ」
アイザック宰相は一口飲み、ニヤリと笑った。
「君、本当に人間か? 実は精霊か何かが化けているんじゃないか?」
「失礼な。ただの訓練された『社畜』です」
「社畜? 聞いたことのない単語だが……気に入った」
彼は再びペンを走らせる。
「今夜は帰さんぞ。この山がなくなるまで」
「望むところです。朝日が昇るのと、この部屋の床が見えるのと、どちらが早いか勝負ですね!」
窓の外では、月が静かに輝いていた。
だが、この部屋の中だけは真昼のように明るく、そして熱かった。
かつて誰も定着しなかった『魔境』。
しかし私にとっては、こここそが安住の地(オアシス)になる予感がしていた。
……まあ、客観的に見れば、深夜に残業して喜んでいるただの不審者二人組なのだが。
空気の色が変わった。
華やかな音楽や貴族たちの話し声は遠ざかり、代わりに肌を刺すような静寂が支配するエリア。
そこに、その建物はそびえ立っていた。
『宰相官邸』
この国の行政中枢であり、あらゆる政策、法案、予算が決定される心臓部。
石造りの重厚な外観は、まるで要塞のようだ。
「……静かですね」
私は、夜闇に沈むその巨塔を見上げて呟いた。
「灯りがついている部屋が、ひとつもありませんが」
時刻はまだ夜の九時。
ブラック……いえ、激務で知られる宰相府にしては、あまりにも静まり返っている。
「省エネか何かですか?」
「いいや」
アイザック宰相は、私の荷物を持ったまま淡々と答えた。
「人がいないだけだ」
「人がいない?」
「ああ。先週、最後の生き残りが辞表を出して逃亡した」
「……はい?」
私は思わず立ち止まった。
最後の生き残り。
その不穏な単語は、行政機関で使われていい言葉ではないはずだ。
「閣下、それはつまり……現在、この巨大な官邸で働いている職員は?」
「私一人だ」
「……」
「清掃員も逃げた。給仕も逃げた。警備兵ですら『宰相閣下の殺気が強すぎて眠れない』と配置換えを希望して去っていった」
「……」
なんと。
ここは職場ではない。
『魔境』だ。
「どうする? 今ならまだ引き返せるぞ」
アイザック宰相が振り返り、試すような視線を投げてくる。
「クラークに頭を下げて、やっぱり婚約破棄を撤回してくださいと泣きつくか?」
私は、ふん、と鼻を鳴らした。
「冗談をおっしゃらないでください。人がいない? 最高じゃないですか」
「ほう?」
「無能な同僚に足を引っ張られることも、長話好きのお局様に捕まることもない。純粋に仕事だけに集中できる環境……! それを『天国』と呼びます」
「……くくっ、天国、か」
アイザック宰相が肩を震わせる。
「常人なら『地獄』と呼ぶ場所を天国と言い切るとは。やはり君は狂っているな(褒め言葉だ)」
「最高の賛辞をどうも。さあ、案内してください。私の新しい城を」
「ついて来い」
重たい扉が開かれる。
ギィィィ……という音が、廃屋のそれに近い。
中に入ると、冷んやりとした空気が漂っていた。
廊下には埃ひとつ落ちていない。
清掃員がいないと言っていたが、アイザック宰相の潔癖さが、細菌すらも寄せ付けないのかもしれない。
私たちは、最上階にある執務室へと向かった。
「ここだ」
アイザック宰相が、観音開きの扉に手をかける。
「覚悟はいいか?」
「いつでも」
バンッ。
扉が開かれた。
その瞬間。
私は息を呑んだ。
「こ、これは……」
目の前に広がっていたのは、白い山脈だった。
床から天井近くまで積み上げられた、書類、書類、書類。
壁が見えない。
窓すらも書類の束で塞がれている。
机の上は言うに及ばず、ソファーの上、暖炉の中、シャンデリアの上にまで紙束が乗っている(どうやって乗せたんだ)。
雪崩(なだれ)が起きる寸前の、絶妙なバランスで保たれた紙の塔。
「……すまないな。少々、溜まっている」
アイザック宰相が、バツが悪そうに視線を逸らした。
「私がすべて決裁しなければならない重要書類だ。だが、物理的に手が足りん。仕分けをする人間も、下書きを作る人間もいないからな」
彼は、部屋の入口近くにあるわずかな隙間(獣道のような通路)を指差した。
「あの奥に私の机がある。君の席は……そうだな、そこの書類の山をどかせば確保できるだろう」
普通の人間なら、ここで絶望して逃げ出すだろう。
あるいは、気絶するかもしれない。
だが。
私は震えていた。
恐怖で?
いいえ。
「……宝の山だわ」
「え?」
私は恍惚(こうこつ)とした表情で、書類の山に駆け寄った。
優しく、紙束に触れる。
「見てください閣下、これ! 三年前の農地改革案の未決裁分! こっちは隣国との関税交渉の資料! うわぁ、幻の『王都地下水道整備計画書』まである!」
私は目を輝かせた。
「これらがすべて、手つかずで眠っていたなんて……! ここには国の未来と、利権と、予算が埋まっている! まさにゴールドラッシュ!」
「……君、本当に大丈夫か?」
さすがのアイザック宰相も、若干引いている。
私は構わずに続けた。
「素晴らしいです。王子が握りつぶしていた下らないパーティーの招待状整理とは次元が違う! これらを処理すれば、国の生産性は劇的に向上し、巡り巡って私のボーナスも跳ね上がる……!」
脳内でソロバンが弾かれる音がした。
チャリンチャリンチャリン!
私は袖をまくり上げた。
ドレスのままだが、構わない。
戦闘態勢だ。
「閣下! まずは動線を確保します! 私が仕分けを行いますので、閣下は『決裁』の判子(ハンコ)を握りしめて待機していてください!」
「お、おい。まだ着いたばかりだぞ。休憩は……」
「休憩? そんなものは、この山を平地にしてから言えばいいのです!」
私は近くにあった空の木箱(さっき持ってきた私物入れ)をひっくり返し、即席の踏み台にした。
「さあ、始めますよ! ジャンル別に分けます! 『即時決裁』『要審議』『破棄』『ゴミ(王子のポエムなど)』の四分類でいきます!」
「……王子のポエムがなぜここにある?」
「どこにでも湧くんですよ、あれは。さあ、行きます!」
私は書類の塔の一角を引き抜いた。
ジェンガのように崩れ落ちてくる書類の雪崩を、華麗な手さばきで空中でキャッチし、次々と分類していく。
シュババババッ!
「これは治水工事の認可! 承認!」
ポンッ!
「これは貴族の脱税疑惑の告発状! 最優先調査!」
サッ!
「これは……『クラーク王子の肖像画購入予算申請書』? 却下! 燃えるゴミ行き!」
クシャッ、ポイッ。
私の動きは、機械のように正確で、嵐のように激しかった。
数分後。
入り口付近の床が見えた。
「……速い」
アイザック宰相が呟いた。
彼は呆然と立ち尽くしていたが、やがてその口元に、凶悪な笑みが浮かんだ。
眼鏡の奥の瞳が、ギラリと光る。
「くく……なるほど。これが『即戦力』という意味か」
彼は上着を脱ぎ捨て、私の隣に立った。
「いいだろう。部下がこれだけやる気を見せているのだ。上司が負けているわけにはいかんな」
「その通りです閣下。私のスピードについてこれますか?」
「愚問だ。私はこの国の宰相だぞ?」
アイザック宰相が、愛用の万年筆を抜いた。
その瞬間、空気が変わった。
「来い、ナギー。すべて裁いてやる」
「はいっ!」
私は仕分けた書類の束を、彼にパスした。
彼は内容を一瞥(いちべつ)しただけで、恐ろしい速度で署名と捺印を行っていく。
ガガガガガッ!
インクが紙を叩く音が、機関銃のように響く。
「次!」
「はい、これです!」
「承認! 次!」
「却下案件です!」
「理由を述べよ!」
「予算オーバーかつ費用対効果が不明瞭!」
「よし、差し戻し! 次!」
静寂だった宰相官邸の執務室に、熱気が渦巻き始めた。
二人の狂ったワーカーホリックによる、深夜の狂宴。
それは、まるでダンスのようだった。
言葉を交わさずとも呼吸が合う。
私が欲しい書類を彼が求めているのがわかる。
彼が書き終えた瞬間に、私が次の紙を差し出している。
(……楽しい!)
私は心の中で叫んだ。
今まで、クラーク王子の元では感じたことのない感覚。
私の全力を受け止め、さらに上の速度で返してくる相手。
アクセルをベタ踏みしても壊れない高性能なエンジンを手に入れたドライバーのような高揚感。
「ナギー、お茶!」
「はい、準備済みです!」
私は片手で書類を整理しながら、いつの間にか(持ち込んだ私物セットで)淹れていた紅茶を差し出す。
「……完璧な温度だ」
アイザック宰相は一口飲み、ニヤリと笑った。
「君、本当に人間か? 実は精霊か何かが化けているんじゃないか?」
「失礼な。ただの訓練された『社畜』です」
「社畜? 聞いたことのない単語だが……気に入った」
彼は再びペンを走らせる。
「今夜は帰さんぞ。この山がなくなるまで」
「望むところです。朝日が昇るのと、この部屋の床が見えるのと、どちらが早いか勝負ですね!」
窓の外では、月が静かに輝いていた。
だが、この部屋の中だけは真昼のように明るく、そして熱かった。
かつて誰も定着しなかった『魔境』。
しかし私にとっては、こここそが安住の地(オアシス)になる予感がしていた。
……まあ、客観的に見れば、深夜に残業して喜んでいるただの不審者二人組なのだが。
22
あなたにおすすめの小説
殿下、私以外の誰かを愛してください。
八雲
恋愛
公爵令嬢ラブリーは、第一王子クロードを誰よりも愛していました。しかし、自分の愛が重すぎて殿下の負担になっている(と勘違いした)彼女は、愛する殿下を自由にするため、あえて「悪役令嬢」として振る舞い、円満に婚約破棄されるという前代未聞の計画を立てる。協力者として男爵令嬢ミリーを「ヒロイン役」に任命し、準備は整った。
謹んで、婚約破棄をお受けいたします。
パリパリかぷちーの
恋愛
きつい目つきと素直でない性格から『悪役令嬢』と噂される公爵令嬢マーブル。彼女は、王太子ジュリアンの婚約者であったが、王子の新たな恋人である男爵令嬢クララの策略により、夜会の場で大勢の貴族たちの前で婚約を破棄されてしまう。
婚約破棄される前に、帰らせていただきます!
パリパリかぷちーの
恋愛
ある日、マリス王国の侯爵令嬢クロナは、王子が男爵令嬢リリィと密会し、自分を「可愛げのない女」と罵り、卒業パーティーで「婚約破棄」を言い渡そうと画策している現場を目撃してしまう。
普通なら嘆き悲しむ場面だが、クロナの反応は違った。
婚約破棄されたので、とりあえず王太子のことは忘れます!
パリパリかぷちーの
恋愛
クライネルト公爵令嬢のリーチュは、王太子ジークフリートから卒業パーティーで大勢の前で婚約破棄を告げられる。しかし、王太子妃教育から解放されることを喜ぶリーチュは全く意に介さず、むしろ祝杯をあげる始末。彼女は領地の離宮に引きこもり、趣味である薬草園作りに没頭する自由な日々を謳歌し始める。
婚約破棄で、おひとり様になれるはずだったのに!?
パリパリかぷちーの
恋愛
主人公ルシアン・ヴァイオレットは、「悪役令嬢」として振る舞う孤独愛好家の公爵令嬢。念願だった第一王子アランとの婚約破棄を言い渡されると、内心では歓喜し、大都会の喧騒から逃れて森の奥の廃墟同然の別荘へと引きこもる。ルシアンの目的は、誰にも邪魔されない至高の静寂ライフを満喫することだった。
しかし、彼女の理想郷にはすでに先客がいた。それは、無口で無愛想だがハイスペックな謎の男、キース。実は彼は、王国の裏社会を統べる『影の英雄』と呼ばれる辺境伯であり、ルシアンの孤高の姿に心奪われた重度の隠れファンだった。
逃げた先で見つけた幸せはずっと一緒に。
しゃーりん
恋愛
侯爵家の跡継ぎにも関わらず幼いころから虐げられてきたローレンス。
父の望む相手と結婚したものの妻は義弟の恋人で、妻に子供ができればローレンスは用済みになると知り、家出をする。
旅先で出会ったメロディーナ。嫁ぎ先に向かっているという彼女と一晩を過ごした。
陰からメロディーナを見守ろうと、彼女の嫁ぎ先の近くに住むことにする。
やがて夫を亡くした彼女が嫁ぎ先から追い出された。近くに住んでいたことを気持ち悪く思われることを恐れて記憶喪失と偽って彼女と結婚する。
平民として幸せに暮らしていたが貴族の知り合いに見つかり、妻だった義弟の恋人が子供を産んでいたと知る。
その子供は誰の子か。ローレンスの子でなければ乗っ取りなのではないかと言われたが、ローレンスは乗っ取りを承知で家出したため戻る気はない。
しかし、乗っ取りが暴かれて侯爵家に戻るように言われるお話です。
婚約破棄、承りました!悪役令嬢は面倒なので認めます。
パリパリかぷちーの
恋愛
「ミイーシヤ! 貴様との婚約を破棄する!」
王城の夜会で、バカ王子アレクセイから婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢ミイーシヤ。
周囲は彼女が泣き崩れると思ったが――彼女は「承知いたしました(ガッツポーズ)」と即答!
白い結婚で結構ですわ。愛人持ちの夫に興味はありません
鍛高譚
恋愛
公爵令嬢ルチアーナは、王太子アルベルトとの政略結婚を命じられた。だが彼にはすでに愛する女性がいた。そこでルチアーナは、夫婦の義務を果たさない“白い結婚”を提案し、お互いに干渉しない関係を築くことに成功する。
「夫婦としての役目を求めないでくださいませ。その代わり、わたくしも自由にさせていただきますわ」
そうして始まった王太子妃としての優雅な生活。社交界では完璧な妃を演じつつ、裏では趣味の読書やお茶会を存分に楽しみ、面倒ごととは距離を置くつもりだった。
——だが、夫は次第にルチアーナを気にし始める。
「最近、おまえが気になるんだ」
「もっと夫婦としての時間を持たないか?」
今さらそんなことを言われても、もう遅いのですわ。
愛人を優先しておいて、後になって本妻に興味を持つなんて、そんな都合の良い話はお断り。
わたくしは、自由を守るために、今日も紅茶を嗜みながら優雅に過ごしますわ——。
政略結婚から始まる痛快ざまぁ! 夫の後悔なんて知りませんわ
“白い結婚”を謳歌する令嬢の、自由気ままなラブ&ざまぁストーリー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる