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「……美味(うま)っ」
私は思わず声を漏らした。
サクッ、という軽快な音と共に、バターの芳醇な香りが口いっぱいに広がる。
王都の一角にある、隠れ家的なカフェテラス。
アイザック宰相が連れてきてくれた店で、私は人生最高レベルのクロワッサンを堪能していた。
「だろう? ここのパン職人は生地の層を折る回数に異常なこだわりを持っていてな。計算し尽くされた食感だ」
向かいの席で、アイザック宰相も優雅にコーヒーカップを傾けている。
徹夜明けだというのに、彼の肌には疲れひとつ見えない。
むしろ、朝日に照らされた銀縁眼鏡と整った横顔が、通り過ぎる女性客たちの視線を釘付けにしていた。
「まさか閣下が、こんな素敵なお店をご存知だとは。てっきり栄養補給は『錠剤』か『点滴』で済ませているのかと」
「失敬な。私は効率主義だが、味覚音痴ではない。良い仕事は、良い食事から生まれる」
彼は皿の上のスクランブルエッグをフォークで突きながら、ニヤリと笑った。
「それに、これからは君を餌付け……いや、労(ねぎら)う必要があるからな。美味しい店リストを更新しておくとしよう」
「餌付け、と言いかけましたね今」
「気のせいだ」
私はジト目で彼を見たが、口の中のクロワッサンがあまりに美味しいので追求はやめておいた。
ホワイトだ。
この職場は、眩しいほどにホワイトだ。
上司が奢ってくれる朝食。
静かな朝の時間。
王子の元ではありえなかった光景だ。あちらでは、朝食といえば王子の食べ残しか、移動しながら齧る硬いパンが相場だったのだから。
「ああ、幸せ……。このままここで永住したい」
私が背もたれに体を預けていると、カフェの入り口の方から、ドタドタと慌ただしい足音が近づいてきた。
「さ、宰相閣下ーーッ! いらっしゃいますかーーッ!?」
悲鳴のような叫び声。
店の空気が一瞬で張り詰める。
現れたのは、王宮の紋章が入った制服を着た、若い文官だった。
顔色は青を通り越して土気色。
髪は振り乱れ、目の下には濃いクマができている。
彼はテラス席にいる私たちを見つけると、溺れる者が藁(わら)にすがるような勢いで駆け寄ってきた。
「か、閣下! 探しました! 大変です! 緊急事態です!」
「……騒々しいな」
アイザック宰相は眉一つ動かさず、コーヒーカップをソーサーに置いた。
「今は朝食中だ。業務連絡なら官邸を通せと言ってあるはずだが」
「そ、そんな悠長なことを言っている場合ではありません! 王城が……王城が機能不全に陥っています!」
文官は泣きそうな顔で訴えた。
「第一王子殿下の執務室を中心に、行政機能が麻痺! 各省庁からの問い合わせが殺到し、電話回線(魔導通信)がパンク寸前です!」
「ほう」
「特に財務省からの突き上げが酷いんです! 『予算会議に王子が現れない』『提出された書類が白紙だ』『そもそも話が通じない』と!」
私はクロワッサンの欠片を指でつまみながら、冷静に尋ねた。
「あの、すみません。王子が出勤していないのですか?」
文官が私に気づき、ハッとした表情になる。
「ナ、ナギー様!? なぜここに……ああ、いえ、今はそれどころでは! 王子は出勤されています! されていますが……!」
文官は声を潜め、震えながら言った。
「……執務室から一歩も出てこられないのです」
「なぜ?」
「『服がない』と」
「ブフッ!」
私は思わず吹き出しそうになった。
アイザック宰相も、口元を手で覆って肩を震わせている。
「ふ、服がない? 王城にか?」
「はい……。いえ、物理的にはあるのです。クローゼットには何百着もの最高級の衣装が。ですが……」
文官は絶望的な顔で続けた。
「どの服を選べばいいのか、わからないそうで……。『今日の天気は?』『ラッキーカラーは?』『TPOは?』とパニックになり、ミルキー嬢に選ばせた結果……」
「結果?」
「真っ赤な燕尾服に、緑の半ズボン、そして黄色のストールという、とんでもないコーディネートが完成しまして……」
「プッ……!」
私は耐えきれず笑い声を漏らした。
信号機か。あるいは道化師か。
「そ、それで、さすがにその格好では会議に出られないと侍従が止めたのですが、殿下は『ミルキーが選んでくれたんだ! これが最先端だ!』と譲らず、着替えに二時間かかり、ようやく部屋を出ようとしたところで……」
「ところで?」
「ミルキー嬢が『行ってらっしゃいのキス』をしようとして、殿下のズボンの裾を踏みつけ……二人もつれ合って転倒。殿下の前歯が少し欠けました」
「……」
想像を絶する地獄絵図だ。
もはやコメディを通り越してホラーである。
「それで殿下は『もう嫌だ! ナギーを呼べ! ナギーならなんとかしてくれる!』と泣き叫び、部屋に引きこもってしまわれたのです……!」
文官はガバッと私に頭を下げた。
「お願いします、ナギー様! 戻ってきてください! 貴女様がいなくなって、初めてわかりました! あの執務室の平和は、貴女様の犠牲の上に成り立っていたのだと!」
彼の悲痛な叫びに、周囲の客たちも何事かと注目している。
私は最後のクロワッサンを口に放り込み、ナプキンで口元を拭った。
そして、極めて涼やかな笑顔で答えた。
「お断りします」
「そ、そんな……!」
「私の今の所属は宰相官邸です。直属の上司は、こちらのアイザック閣下。他部署のトラブルに出張する義務はありません」
私はアイザック宰相を見た。
「そうですよね、閣下?」
「無論だ。私の大事な部下を、火事場に薪(まき)として放り込むつもりはない」
アイザック宰相は冷ややかに文官を一瞥した。
「それに、これは良い機会だ。クラークに現実を教えるためのな」
「げ、現実、ですか?」
「ああ。今までナギーがどれほどの重荷を背負っていたか。自分がどれほど無能であったか。それを骨の髄まで理解させなければ、成長など望めまい」
宰相の言葉は厳しかった。
だが、それは正論だった。
「放置しておけ。会議の一つや二つ、飛んだところで国は滅びん。精々、恥をかかせておけばいい」
「し、しかし……! 今日中に決裁が必要な書類が山ほど!」
「それなら、ここにある」
私が口を挟んだ。
「え?」
「昨日、私が徹夜で処理した書類の山。あれがそれです。宰相閣下の決裁印はすでに押してあります」
「は、はい?」
「つまり、王子の承認など待たずとも、行政手続き上は『宰相権限』ですべて処理済みだということです。文句があるなら、王子に『宰相より早く起きて仕事をしろ』と伝えてください」
文官はポカンと口を開けた。
「ぜ、全部……? あの量を……?」
「ええ。ですから、国は回り続けます。王子一人が引きこもっていても、何の問題もありません。……悲しい現実ですね?」
私は小首を傾げてみせた。
そう。
これが私の復讐の完成形だ。
私がいないと困るだろう、と王子は思っているかもしれない。
確かに現場は困る。
だが、国というシステムは、優秀な人間(私とアイザック)がいれば回るのだ。
王子は「いなくてもいい存在」であることを、突きつけられることになる。
「な、なんてことだ……」
文官は呆然と立ち尽くした。
アイザック宰相が立ち上がり、テーブルに代金のコインを置いた。
「行くぞ、ナギー。今日は『省庁再編案』の作成だ。忙しくなるぞ」
「はい、閣下。腕が鳴ります」
私たちは文官を残し、店を出た。
背後で「あ、あ、あのぉ……!」と声がしたが、振り返らない。
通りに出ると、王城の方角から、何やら黒い煙が上がっているのが見えた。
「……火事でしょうか?」
「いや、おそらくミルキー嬢が料理でもしようとして、厨房を爆破したんじゃないか?」
「ありえますね。……消防隊の手配、しておきましょうか?」
「放っておけ。ボヤ騒ぎくらいが、ちょうどいい刺激になる」
「閣下、鬼ですね」
「君ほどではないさ」
私たちは顔を見合わせ、クスクスと笑った。
王城の混乱は、まだ始まったばかり。
私のいない王子の日常が、どれほどハードモードか。
これからたっぷりと味わっていただこう。
「さて、まずは官邸の掃除からですね。あそこ、書類以外のゴミも結構ありましたから」
「頼む。私の聖域を綺麗にしてくれ」
「任せてください。断捨離は得意です。特に『過去の男』とか」
「……手厳しいな」
新しい職場へ向かう足取りは、昨日よりもさらに軽やかだった。
私は思わず声を漏らした。
サクッ、という軽快な音と共に、バターの芳醇な香りが口いっぱいに広がる。
王都の一角にある、隠れ家的なカフェテラス。
アイザック宰相が連れてきてくれた店で、私は人生最高レベルのクロワッサンを堪能していた。
「だろう? ここのパン職人は生地の層を折る回数に異常なこだわりを持っていてな。計算し尽くされた食感だ」
向かいの席で、アイザック宰相も優雅にコーヒーカップを傾けている。
徹夜明けだというのに、彼の肌には疲れひとつ見えない。
むしろ、朝日に照らされた銀縁眼鏡と整った横顔が、通り過ぎる女性客たちの視線を釘付けにしていた。
「まさか閣下が、こんな素敵なお店をご存知だとは。てっきり栄養補給は『錠剤』か『点滴』で済ませているのかと」
「失敬な。私は効率主義だが、味覚音痴ではない。良い仕事は、良い食事から生まれる」
彼は皿の上のスクランブルエッグをフォークで突きながら、ニヤリと笑った。
「それに、これからは君を餌付け……いや、労(ねぎら)う必要があるからな。美味しい店リストを更新しておくとしよう」
「餌付け、と言いかけましたね今」
「気のせいだ」
私はジト目で彼を見たが、口の中のクロワッサンがあまりに美味しいので追求はやめておいた。
ホワイトだ。
この職場は、眩しいほどにホワイトだ。
上司が奢ってくれる朝食。
静かな朝の時間。
王子の元ではありえなかった光景だ。あちらでは、朝食といえば王子の食べ残しか、移動しながら齧る硬いパンが相場だったのだから。
「ああ、幸せ……。このままここで永住したい」
私が背もたれに体を預けていると、カフェの入り口の方から、ドタドタと慌ただしい足音が近づいてきた。
「さ、宰相閣下ーーッ! いらっしゃいますかーーッ!?」
悲鳴のような叫び声。
店の空気が一瞬で張り詰める。
現れたのは、王宮の紋章が入った制服を着た、若い文官だった。
顔色は青を通り越して土気色。
髪は振り乱れ、目の下には濃いクマができている。
彼はテラス席にいる私たちを見つけると、溺れる者が藁(わら)にすがるような勢いで駆け寄ってきた。
「か、閣下! 探しました! 大変です! 緊急事態です!」
「……騒々しいな」
アイザック宰相は眉一つ動かさず、コーヒーカップをソーサーに置いた。
「今は朝食中だ。業務連絡なら官邸を通せと言ってあるはずだが」
「そ、そんな悠長なことを言っている場合ではありません! 王城が……王城が機能不全に陥っています!」
文官は泣きそうな顔で訴えた。
「第一王子殿下の執務室を中心に、行政機能が麻痺! 各省庁からの問い合わせが殺到し、電話回線(魔導通信)がパンク寸前です!」
「ほう」
「特に財務省からの突き上げが酷いんです! 『予算会議に王子が現れない』『提出された書類が白紙だ』『そもそも話が通じない』と!」
私はクロワッサンの欠片を指でつまみながら、冷静に尋ねた。
「あの、すみません。王子が出勤していないのですか?」
文官が私に気づき、ハッとした表情になる。
「ナ、ナギー様!? なぜここに……ああ、いえ、今はそれどころでは! 王子は出勤されています! されていますが……!」
文官は声を潜め、震えながら言った。
「……執務室から一歩も出てこられないのです」
「なぜ?」
「『服がない』と」
「ブフッ!」
私は思わず吹き出しそうになった。
アイザック宰相も、口元を手で覆って肩を震わせている。
「ふ、服がない? 王城にか?」
「はい……。いえ、物理的にはあるのです。クローゼットには何百着もの最高級の衣装が。ですが……」
文官は絶望的な顔で続けた。
「どの服を選べばいいのか、わからないそうで……。『今日の天気は?』『ラッキーカラーは?』『TPOは?』とパニックになり、ミルキー嬢に選ばせた結果……」
「結果?」
「真っ赤な燕尾服に、緑の半ズボン、そして黄色のストールという、とんでもないコーディネートが完成しまして……」
「プッ……!」
私は耐えきれず笑い声を漏らした。
信号機か。あるいは道化師か。
「そ、それで、さすがにその格好では会議に出られないと侍従が止めたのですが、殿下は『ミルキーが選んでくれたんだ! これが最先端だ!』と譲らず、着替えに二時間かかり、ようやく部屋を出ようとしたところで……」
「ところで?」
「ミルキー嬢が『行ってらっしゃいのキス』をしようとして、殿下のズボンの裾を踏みつけ……二人もつれ合って転倒。殿下の前歯が少し欠けました」
「……」
想像を絶する地獄絵図だ。
もはやコメディを通り越してホラーである。
「それで殿下は『もう嫌だ! ナギーを呼べ! ナギーならなんとかしてくれる!』と泣き叫び、部屋に引きこもってしまわれたのです……!」
文官はガバッと私に頭を下げた。
「お願いします、ナギー様! 戻ってきてください! 貴女様がいなくなって、初めてわかりました! あの執務室の平和は、貴女様の犠牲の上に成り立っていたのだと!」
彼の悲痛な叫びに、周囲の客たちも何事かと注目している。
私は最後のクロワッサンを口に放り込み、ナプキンで口元を拭った。
そして、極めて涼やかな笑顔で答えた。
「お断りします」
「そ、そんな……!」
「私の今の所属は宰相官邸です。直属の上司は、こちらのアイザック閣下。他部署のトラブルに出張する義務はありません」
私はアイザック宰相を見た。
「そうですよね、閣下?」
「無論だ。私の大事な部下を、火事場に薪(まき)として放り込むつもりはない」
アイザック宰相は冷ややかに文官を一瞥した。
「それに、これは良い機会だ。クラークに現実を教えるためのな」
「げ、現実、ですか?」
「ああ。今までナギーがどれほどの重荷を背負っていたか。自分がどれほど無能であったか。それを骨の髄まで理解させなければ、成長など望めまい」
宰相の言葉は厳しかった。
だが、それは正論だった。
「放置しておけ。会議の一つや二つ、飛んだところで国は滅びん。精々、恥をかかせておけばいい」
「し、しかし……! 今日中に決裁が必要な書類が山ほど!」
「それなら、ここにある」
私が口を挟んだ。
「え?」
「昨日、私が徹夜で処理した書類の山。あれがそれです。宰相閣下の決裁印はすでに押してあります」
「は、はい?」
「つまり、王子の承認など待たずとも、行政手続き上は『宰相権限』ですべて処理済みだということです。文句があるなら、王子に『宰相より早く起きて仕事をしろ』と伝えてください」
文官はポカンと口を開けた。
「ぜ、全部……? あの量を……?」
「ええ。ですから、国は回り続けます。王子一人が引きこもっていても、何の問題もありません。……悲しい現実ですね?」
私は小首を傾げてみせた。
そう。
これが私の復讐の完成形だ。
私がいないと困るだろう、と王子は思っているかもしれない。
確かに現場は困る。
だが、国というシステムは、優秀な人間(私とアイザック)がいれば回るのだ。
王子は「いなくてもいい存在」であることを、突きつけられることになる。
「な、なんてことだ……」
文官は呆然と立ち尽くした。
アイザック宰相が立ち上がり、テーブルに代金のコインを置いた。
「行くぞ、ナギー。今日は『省庁再編案』の作成だ。忙しくなるぞ」
「はい、閣下。腕が鳴ります」
私たちは文官を残し、店を出た。
背後で「あ、あ、あのぉ……!」と声がしたが、振り返らない。
通りに出ると、王城の方角から、何やら黒い煙が上がっているのが見えた。
「……火事でしょうか?」
「いや、おそらくミルキー嬢が料理でもしようとして、厨房を爆破したんじゃないか?」
「ありえますね。……消防隊の手配、しておきましょうか?」
「放っておけ。ボヤ騒ぎくらいが、ちょうどいい刺激になる」
「閣下、鬼ですね」
「君ほどではないさ」
私たちは顔を見合わせ、クスクスと笑った。
王城の混乱は、まだ始まったばかり。
私のいない王子の日常が、どれほどハードモードか。
これからたっぷりと味わっていただこう。
「さて、まずは官邸の掃除からですね。あそこ、書類以外のゴミも結構ありましたから」
「頼む。私の聖域を綺麗にしてくれ」
「任せてください。断捨離は得意です。特に『過去の男』とか」
「……手厳しいな」
新しい職場へ向かう足取りは、昨日よりもさらに軽やかだった。
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