24 / 28
24
しおりを挟む
翌朝。
王都の北門には、一台のみすぼらしい荷馬車が停まっていた。
豪華な装飾も、ふかふかのクッションもない。
荷台には、最低限の生活用品と農具、そして二人の「元・貴族」が乗せられていた。
「ううっ……さようなら、僕の王都……。さようなら、フカフカのベッド……」
平民クラーク(元・第一王子)が、涙ながらに城壁を見上げている。
着ているのは、粗末な麻の服。
金髪はボサボサで、かつてのキラキラオーラは完全に消え失せていた。
「ねぇクラークぅ~。この馬車、お尻が痛いよぉ~」
隣で不満を漏らすのは、平民ミルキー(元・男爵令嬢)。
彼女もまた、地味なエプロンドレス姿だが、なぜか頭には花冠(枯れかけ)を乗せており、ブレないメンタルを見せつけている。
「我慢しろよミルキー。これはピクニックじゃないんだ。流刑(るけい)なんだぞ」
「ルケイ? 新しいスイーツの名前?」
「違うよ。……もう、スイーツは食べられないんだ」
二人がどんよりとした空気を醸し出していると、コツコツとヒールの音が近づいてきた。
「お見送りご苦労様です、お二人さん」
私が声をかけると、クラークが弾かれたように顔を上げた。
「ナ、ナギー!」
私と、その隣で日傘を持つアイザック宰相。
私たちは、彼らの最期の門出を見届けに来たのだ。
「見送りに来てくれたのか! やっぱり君は、まだ僕のことを……!」
「いいえ。最終確認です」
私は懐から一枚の羊皮紙を取り出し、クラークに手渡した。
「これは?」
「『北方農業マニュアル(初心者編)』です。私が昨晩、徹夜で作成しました」
「マ、マニュアル……?」
「はい。ジャガイモの植え方から、牛の乳搾りのコツ、そして『食べられるキノコと死ぬキノコの見分け方』まで網羅してあります」
私は淡々と説明した。
「現地に着いたら、まず3ページ目を読んでください。『鍬(くわ)は武器ではありません』と書いてあります」
「……そんなことわかってるよ!」
「怪しいですね。貴方様のことですから、鍬を振り回して自分の足を耕す未来が見えます」
「うぐっ……」
「それと、ミルキーさん」
私はピンク頭の少女に向き直った。
「はぁ~い?」
「貴女にはこれを」
私が渡したのは、小さな布袋だ。
「わぁ! クッキー?」
「いいえ。『植物の種』です。ハーブや野菜の種が入っています」
「種ぇ? 植えるとドレスが生えてくるの?」
「生えません。ですが、育てれば食料になります。貴女のその『無駄にポジティブなエネルギー』を、植物の育成に向けてください。歌いかけながら水をやれば、多少は成長が早くなるかもしれません」
「わかったぁ! お花さんとお話しするね!」
ミルキーが無邪気に笑う。
その笑顔を見て、私はふと、肩の力が抜けるのを感じた。
(……まあ、この図太さがあれば、どこでも生きていけるでしょう)
「そろそろ時間だ」
アイザック宰相が冷たく告げた。
「行け、クラーク。二度とこの都の土を踏むな」
「……叔父上」
クラークはアイザック宰相を見つめ、それから私を見た。
その瞳には、今まで見たことのない、どこか吹っ切れたような色が宿っていた。
「……ありがとう、ナギー。そして叔父上」
彼は深く頭を下げた。
「行ってきます。……もう、迷惑はかけないよ」
「期待せずに待っています」
馬車が動き出す。
ガタゴトと音を立てて、北へと続く街道を進んでいく。
クラークとミルキーは、荷台から小さく手を振っていた。
私たちは、その姿が見えなくなるまで、無言で見送った。
「……せいせいしたな」
アイザック宰相がポツリと言った。
「ええ。これで完全に、過去との決別です」
「寂しいか?」
「まさか。明日からの平和な日常が楽しみで仕方ありません」
私は空を見上げた。
雲ひとつない青空。
彼らの前途が、少しでもマシなものであることを、ほんの少しだけ祈ってやった。
***
数週間後。
北の最果て、開拓村ノースエンド。
そこは、一年の半分が雪に閉ざされる極寒の地……のはずだった。
「うおおおおおおッ!!」
畑から、野太い叫び声が響いていた。
「耕すぞぉぉぉ! 大地の恵みぃぃぃ!」
「クラーク様ぁ! すごぉぉい!」
泥だらけの畑で、クラークが鍬を振るっていた。
その姿は、王都にいた頃とは別人のようだった。
ヒョロヒョロだった腕には筋肉がつき、顔は日焼けして精悍(せいかん)になり、目はギラギラと輝いている。
「見てくれミルキー! このジャガイモ! 僕の顔よりデカいぞ!」
「キャーッ! かわいい! 名前つけよ! ポテ太くんにするぅ!」
「よし、ポテ太を茹でて食おう!」
「はーい! 私、塩茹でするね!」
二人は、掘りたてのジャガイモを囲んでキャッキャと笑い合っていた。
そう。
意外なことに、彼らはこの土地に「適応」していたのだ。
クラークにとって、王都での生活はストレスの塊だった。
難しい書類、複雑な人間関係、理解できない政治。
それらから解放され、「体を動かせば飯が食える」「種を撒けば芽が出る」という単純明快な農業ライフは、彼の単細胞な脳みそに驚くほどフィットしたのだ。
「……楽しい」
クラークは、茹でたジャガイモを齧りながら呟いた。
「マカロンより……美味いかもしれない」
「うん! 土の味がするね!」
「それは洗いが足りないからだよミルキー。でも、美味い!」
彼らは気づいてしまった。
自分たちが求めていたのは「権力」や「贅沢」ではなく、「何も考えずに汗を流し、飯を食って寝る」という動物的な生活だったことを。
「ねえクラーク様ぁ。村長さんがね、『お前らバカだけど体力はあるな』って褒めてくれたよぉ」
「そうか! 褒められたか! 王城では怒られてばかりだったのに!」
クラークは感動して涙ぐんだ。
「ここは天国だ……! 難しい漢字も、計算もない! あるのは筋肉とジャガイモだけだ!」
「私ねぇ、牛さんとお話しできるようになったの! 『モー』って言ったら『モー』って返してくれたぁ!」
「すごいぞミルキー! 外交官の才能があるかもしれない!」
二人は手を取り合い、夕日に向かって叫んだ。
「農業、バンザーイ!」
***
その頃、王都の宰相官邸。
「……という報告が来ています」
私は一枚の報告書を読み上げ、パタンと閉じた。
「現地の監視員によると、『元王子は「畑のカリスマ」と呼ばれ、元令嬢は「家畜と会話する聖女(?)」として村に馴染んでいる』とのことです」
「……は?」
執務机の向かいで、アイザック宰相がペンを止めて固まった。
「なんだそれは。ギャグか?」
「いえ、事実のようです。添付されている似顔絵をご覧ください」
私は、監視員が描いたスケッチを差し出した。
そこには、満面の笑みで巨大なカボチャを抱えるマッチョなクラークと、牛の背中に乗ってピースサインをするミルキーが描かれていた。
「……幸せそうだな」
アイザック宰相が、呆れたように、しかしどこか安堵したように息を吐いた。
「王城にいた頃より、よほど生き生きとしている」
「ええ。適材適所とは、まさにこのことです」
私はクスリと笑った。
「彼らは『王族』という枠組みには収まらない規格外(バカ)でした。ですが、大自然の中なら、その規格外さが強みになるようです」
「皮肉なものだな。私がどれほど教育しても育たなかった芽が、泥の中で勝手に開花するとは」
アイザック宰相はスケッチを脇に置き、再び書類に向かった。
「まあいい。彼らが幸せなら、我々も心置きなく仕事に専念できるというものだ」
「はい。二度と『戻りたい』なんて手紙が来ないことを祈ります」
「来るわけがない。向こうの方が楽しそうじゃないか」
「確かに」
私たちは顔を見合わせ、苦笑した。
窓の外には、平和な王都の街並みが広がっている。
北の空の下で、泥まみれになって笑う二人の姿を想像し、私は心の中で小さくエールを送った。
(頑張ってください、ポテト王子。……貴方には、王冠よりも麦わら帽子の方が、ずっとお似合いですよ)
こうして、王国の懸念事項であった「バカ王子問題」は、予想外のハッピーエンド(?)を迎えて完全に解決したのである。
さて。
残る問題は、私の目の前に座る、この「愛が重すぎる上司」との関係だけだ。
「……ナギー」
「はい、閣下」
「仕事が終わったら、ドレスの試着に行くぞ」
「……まだ結婚式まで半年ありますよ?」
「準備は早いに越したことはない。それに、君のウェディングドレス姿を、一秒でも早く私の網膜に焼き付けたい」
「……はいはい。残業代として請求しますからね」
私の新しい「戦い」は、まだまだ続きそうだった。
王都の北門には、一台のみすぼらしい荷馬車が停まっていた。
豪華な装飾も、ふかふかのクッションもない。
荷台には、最低限の生活用品と農具、そして二人の「元・貴族」が乗せられていた。
「ううっ……さようなら、僕の王都……。さようなら、フカフカのベッド……」
平民クラーク(元・第一王子)が、涙ながらに城壁を見上げている。
着ているのは、粗末な麻の服。
金髪はボサボサで、かつてのキラキラオーラは完全に消え失せていた。
「ねぇクラークぅ~。この馬車、お尻が痛いよぉ~」
隣で不満を漏らすのは、平民ミルキー(元・男爵令嬢)。
彼女もまた、地味なエプロンドレス姿だが、なぜか頭には花冠(枯れかけ)を乗せており、ブレないメンタルを見せつけている。
「我慢しろよミルキー。これはピクニックじゃないんだ。流刑(るけい)なんだぞ」
「ルケイ? 新しいスイーツの名前?」
「違うよ。……もう、スイーツは食べられないんだ」
二人がどんよりとした空気を醸し出していると、コツコツとヒールの音が近づいてきた。
「お見送りご苦労様です、お二人さん」
私が声をかけると、クラークが弾かれたように顔を上げた。
「ナ、ナギー!」
私と、その隣で日傘を持つアイザック宰相。
私たちは、彼らの最期の門出を見届けに来たのだ。
「見送りに来てくれたのか! やっぱり君は、まだ僕のことを……!」
「いいえ。最終確認です」
私は懐から一枚の羊皮紙を取り出し、クラークに手渡した。
「これは?」
「『北方農業マニュアル(初心者編)』です。私が昨晩、徹夜で作成しました」
「マ、マニュアル……?」
「はい。ジャガイモの植え方から、牛の乳搾りのコツ、そして『食べられるキノコと死ぬキノコの見分け方』まで網羅してあります」
私は淡々と説明した。
「現地に着いたら、まず3ページ目を読んでください。『鍬(くわ)は武器ではありません』と書いてあります」
「……そんなことわかってるよ!」
「怪しいですね。貴方様のことですから、鍬を振り回して自分の足を耕す未来が見えます」
「うぐっ……」
「それと、ミルキーさん」
私はピンク頭の少女に向き直った。
「はぁ~い?」
「貴女にはこれを」
私が渡したのは、小さな布袋だ。
「わぁ! クッキー?」
「いいえ。『植物の種』です。ハーブや野菜の種が入っています」
「種ぇ? 植えるとドレスが生えてくるの?」
「生えません。ですが、育てれば食料になります。貴女のその『無駄にポジティブなエネルギー』を、植物の育成に向けてください。歌いかけながら水をやれば、多少は成長が早くなるかもしれません」
「わかったぁ! お花さんとお話しするね!」
ミルキーが無邪気に笑う。
その笑顔を見て、私はふと、肩の力が抜けるのを感じた。
(……まあ、この図太さがあれば、どこでも生きていけるでしょう)
「そろそろ時間だ」
アイザック宰相が冷たく告げた。
「行け、クラーク。二度とこの都の土を踏むな」
「……叔父上」
クラークはアイザック宰相を見つめ、それから私を見た。
その瞳には、今まで見たことのない、どこか吹っ切れたような色が宿っていた。
「……ありがとう、ナギー。そして叔父上」
彼は深く頭を下げた。
「行ってきます。……もう、迷惑はかけないよ」
「期待せずに待っています」
馬車が動き出す。
ガタゴトと音を立てて、北へと続く街道を進んでいく。
クラークとミルキーは、荷台から小さく手を振っていた。
私たちは、その姿が見えなくなるまで、無言で見送った。
「……せいせいしたな」
アイザック宰相がポツリと言った。
「ええ。これで完全に、過去との決別です」
「寂しいか?」
「まさか。明日からの平和な日常が楽しみで仕方ありません」
私は空を見上げた。
雲ひとつない青空。
彼らの前途が、少しでもマシなものであることを、ほんの少しだけ祈ってやった。
***
数週間後。
北の最果て、開拓村ノースエンド。
そこは、一年の半分が雪に閉ざされる極寒の地……のはずだった。
「うおおおおおおッ!!」
畑から、野太い叫び声が響いていた。
「耕すぞぉぉぉ! 大地の恵みぃぃぃ!」
「クラーク様ぁ! すごぉぉい!」
泥だらけの畑で、クラークが鍬を振るっていた。
その姿は、王都にいた頃とは別人のようだった。
ヒョロヒョロだった腕には筋肉がつき、顔は日焼けして精悍(せいかん)になり、目はギラギラと輝いている。
「見てくれミルキー! このジャガイモ! 僕の顔よりデカいぞ!」
「キャーッ! かわいい! 名前つけよ! ポテ太くんにするぅ!」
「よし、ポテ太を茹でて食おう!」
「はーい! 私、塩茹でするね!」
二人は、掘りたてのジャガイモを囲んでキャッキャと笑い合っていた。
そう。
意外なことに、彼らはこの土地に「適応」していたのだ。
クラークにとって、王都での生活はストレスの塊だった。
難しい書類、複雑な人間関係、理解できない政治。
それらから解放され、「体を動かせば飯が食える」「種を撒けば芽が出る」という単純明快な農業ライフは、彼の単細胞な脳みそに驚くほどフィットしたのだ。
「……楽しい」
クラークは、茹でたジャガイモを齧りながら呟いた。
「マカロンより……美味いかもしれない」
「うん! 土の味がするね!」
「それは洗いが足りないからだよミルキー。でも、美味い!」
彼らは気づいてしまった。
自分たちが求めていたのは「権力」や「贅沢」ではなく、「何も考えずに汗を流し、飯を食って寝る」という動物的な生活だったことを。
「ねえクラーク様ぁ。村長さんがね、『お前らバカだけど体力はあるな』って褒めてくれたよぉ」
「そうか! 褒められたか! 王城では怒られてばかりだったのに!」
クラークは感動して涙ぐんだ。
「ここは天国だ……! 難しい漢字も、計算もない! あるのは筋肉とジャガイモだけだ!」
「私ねぇ、牛さんとお話しできるようになったの! 『モー』って言ったら『モー』って返してくれたぁ!」
「すごいぞミルキー! 外交官の才能があるかもしれない!」
二人は手を取り合い、夕日に向かって叫んだ。
「農業、バンザーイ!」
***
その頃、王都の宰相官邸。
「……という報告が来ています」
私は一枚の報告書を読み上げ、パタンと閉じた。
「現地の監視員によると、『元王子は「畑のカリスマ」と呼ばれ、元令嬢は「家畜と会話する聖女(?)」として村に馴染んでいる』とのことです」
「……は?」
執務机の向かいで、アイザック宰相がペンを止めて固まった。
「なんだそれは。ギャグか?」
「いえ、事実のようです。添付されている似顔絵をご覧ください」
私は、監視員が描いたスケッチを差し出した。
そこには、満面の笑みで巨大なカボチャを抱えるマッチョなクラークと、牛の背中に乗ってピースサインをするミルキーが描かれていた。
「……幸せそうだな」
アイザック宰相が、呆れたように、しかしどこか安堵したように息を吐いた。
「王城にいた頃より、よほど生き生きとしている」
「ええ。適材適所とは、まさにこのことです」
私はクスリと笑った。
「彼らは『王族』という枠組みには収まらない規格外(バカ)でした。ですが、大自然の中なら、その規格外さが強みになるようです」
「皮肉なものだな。私がどれほど教育しても育たなかった芽が、泥の中で勝手に開花するとは」
アイザック宰相はスケッチを脇に置き、再び書類に向かった。
「まあいい。彼らが幸せなら、我々も心置きなく仕事に専念できるというものだ」
「はい。二度と『戻りたい』なんて手紙が来ないことを祈ります」
「来るわけがない。向こうの方が楽しそうじゃないか」
「確かに」
私たちは顔を見合わせ、苦笑した。
窓の外には、平和な王都の街並みが広がっている。
北の空の下で、泥まみれになって笑う二人の姿を想像し、私は心の中で小さくエールを送った。
(頑張ってください、ポテト王子。……貴方には、王冠よりも麦わら帽子の方が、ずっとお似合いですよ)
こうして、王国の懸念事項であった「バカ王子問題」は、予想外のハッピーエンド(?)を迎えて完全に解決したのである。
さて。
残る問題は、私の目の前に座る、この「愛が重すぎる上司」との関係だけだ。
「……ナギー」
「はい、閣下」
「仕事が終わったら、ドレスの試着に行くぞ」
「……まだ結婚式まで半年ありますよ?」
「準備は早いに越したことはない。それに、君のウェディングドレス姿を、一秒でも早く私の網膜に焼き付けたい」
「……はいはい。残業代として請求しますからね」
私の新しい「戦い」は、まだまだ続きそうだった。
0
あなたにおすすめの小説
殿下、私以外の誰かを愛してください。
八雲
恋愛
公爵令嬢ラブリーは、第一王子クロードを誰よりも愛していました。しかし、自分の愛が重すぎて殿下の負担になっている(と勘違いした)彼女は、愛する殿下を自由にするため、あえて「悪役令嬢」として振る舞い、円満に婚約破棄されるという前代未聞の計画を立てる。協力者として男爵令嬢ミリーを「ヒロイン役」に任命し、準備は整った。
謹んで、婚約破棄をお受けいたします。
パリパリかぷちーの
恋愛
きつい目つきと素直でない性格から『悪役令嬢』と噂される公爵令嬢マーブル。彼女は、王太子ジュリアンの婚約者であったが、王子の新たな恋人である男爵令嬢クララの策略により、夜会の場で大勢の貴族たちの前で婚約を破棄されてしまう。
婚約破棄される前に、帰らせていただきます!
パリパリかぷちーの
恋愛
ある日、マリス王国の侯爵令嬢クロナは、王子が男爵令嬢リリィと密会し、自分を「可愛げのない女」と罵り、卒業パーティーで「婚約破棄」を言い渡そうと画策している現場を目撃してしまう。
普通なら嘆き悲しむ場面だが、クロナの反応は違った。
婚約破棄されたので、とりあえず王太子のことは忘れます!
パリパリかぷちーの
恋愛
クライネルト公爵令嬢のリーチュは、王太子ジークフリートから卒業パーティーで大勢の前で婚約破棄を告げられる。しかし、王太子妃教育から解放されることを喜ぶリーチュは全く意に介さず、むしろ祝杯をあげる始末。彼女は領地の離宮に引きこもり、趣味である薬草園作りに没頭する自由な日々を謳歌し始める。
婚約破棄で、おひとり様になれるはずだったのに!?
パリパリかぷちーの
恋愛
主人公ルシアン・ヴァイオレットは、「悪役令嬢」として振る舞う孤独愛好家の公爵令嬢。念願だった第一王子アランとの婚約破棄を言い渡されると、内心では歓喜し、大都会の喧騒から逃れて森の奥の廃墟同然の別荘へと引きこもる。ルシアンの目的は、誰にも邪魔されない至高の静寂ライフを満喫することだった。
しかし、彼女の理想郷にはすでに先客がいた。それは、無口で無愛想だがハイスペックな謎の男、キース。実は彼は、王国の裏社会を統べる『影の英雄』と呼ばれる辺境伯であり、ルシアンの孤高の姿に心奪われた重度の隠れファンだった。
逃げた先で見つけた幸せはずっと一緒に。
しゃーりん
恋愛
侯爵家の跡継ぎにも関わらず幼いころから虐げられてきたローレンス。
父の望む相手と結婚したものの妻は義弟の恋人で、妻に子供ができればローレンスは用済みになると知り、家出をする。
旅先で出会ったメロディーナ。嫁ぎ先に向かっているという彼女と一晩を過ごした。
陰からメロディーナを見守ろうと、彼女の嫁ぎ先の近くに住むことにする。
やがて夫を亡くした彼女が嫁ぎ先から追い出された。近くに住んでいたことを気持ち悪く思われることを恐れて記憶喪失と偽って彼女と結婚する。
平民として幸せに暮らしていたが貴族の知り合いに見つかり、妻だった義弟の恋人が子供を産んでいたと知る。
その子供は誰の子か。ローレンスの子でなければ乗っ取りなのではないかと言われたが、ローレンスは乗っ取りを承知で家出したため戻る気はない。
しかし、乗っ取りが暴かれて侯爵家に戻るように言われるお話です。
婚約破棄、承りました!悪役令嬢は面倒なので認めます。
パリパリかぷちーの
恋愛
「ミイーシヤ! 貴様との婚約を破棄する!」
王城の夜会で、バカ王子アレクセイから婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢ミイーシヤ。
周囲は彼女が泣き崩れると思ったが――彼女は「承知いたしました(ガッツポーズ)」と即答!
白い結婚で結構ですわ。愛人持ちの夫に興味はありません
鍛高譚
恋愛
公爵令嬢ルチアーナは、王太子アルベルトとの政略結婚を命じられた。だが彼にはすでに愛する女性がいた。そこでルチアーナは、夫婦の義務を果たさない“白い結婚”を提案し、お互いに干渉しない関係を築くことに成功する。
「夫婦としての役目を求めないでくださいませ。その代わり、わたくしも自由にさせていただきますわ」
そうして始まった王太子妃としての優雅な生活。社交界では完璧な妃を演じつつ、裏では趣味の読書やお茶会を存分に楽しみ、面倒ごととは距離を置くつもりだった。
——だが、夫は次第にルチアーナを気にし始める。
「最近、おまえが気になるんだ」
「もっと夫婦としての時間を持たないか?」
今さらそんなことを言われても、もう遅いのですわ。
愛人を優先しておいて、後になって本妻に興味を持つなんて、そんな都合の良い話はお断り。
わたくしは、自由を守るために、今日も紅茶を嗜みながら優雅に過ごしますわ——。
政略結婚から始まる痛快ざまぁ! 夫の後悔なんて知りませんわ
“白い結婚”を謳歌する令嬢の、自由気ままなラブ&ざまぁストーリー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる