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「……重い。肩凝りが限界突破しそうです」
王都の大聖堂。
その花嫁控室で、私は鏡の中の自分を睨みつけていた。
純白のウェディングドレス。
最高級のシルクとレースをふんだんに使い、繊細な刺繍が施されたそれは、確かに美しい。
アイザック宰相が「君に一番似合うものを」と特注しただけあって、サイズもデザインも完璧だ。
だが。
「……防御力が高すぎます。このコルセットの締め付け、拷問器具ですか?」
私はウエストをさすった。
呼吸をするたびに肋骨が軋む。
さらに、トレーン(裾)の長さは私が「ゼロにしろ」と言ったにもかかわらず、ロバート氏が泣き落としでねじ込んだ結果、三メートルもある。
「これでは緊急時の退避行動に支障が出ます。敵襲があったら一巻の終わりですね」
「本日、敵襲の予定はありませんよ、ナギー様」
担当の侍女が苦笑しながら、ヴェールを整えてくれる。
「それに、今日は世界で一番幸せな日なんですから。眉間の皺を伸ばしてください」
「善処します。……ですが、スケジュールの遅れが気になって」
私は壁の時計を見た。
挙式開始まで、あと十分。
しかし、廊下の向こうから、ただならぬ気配……具体的には、スタッフたちの怒号と足音が聞こえてくるのだ。
「花がない!? フラワーシャワー用の花びらが届いてないってどういうことだ!」
「聖歌隊のマイク(魔導拡声器)がハウリングしてる! 鼓膜が破れるぞ!」
「おい、鳩は!? 飛ばす予定の白鳩が、カラスと喧嘩して逃げた!?」
……カオスだ。
私の「トラブル感知センサー」が、警報レベル最大で鳴り響いている。
「……行きます」
私は立ち上がった。
「えっ? ナギー様? まだ入場時間では……」
「待っていられません。現場が崩壊しています。最高責任者(花嫁)として、指揮を執らねば」
私はドレスの裾をガシッと掴み上げ、太ももに隠していた予備の通信用インカム(魔導耳飾り)を装着した。
「ナギー、行きます! 現場の制圧を開始する!」
私は控室を飛び出した。
「ちょ、花嫁様ーっ!?」
侍女の悲鳴を背に、私は廊下を疾走した。
重いドレス?
気合でカバーだ。
ヒールの音を轟かせ、私は舞台裏のバックヤードに乱入した。
「状況報告!」
私の声に、パニック状態だったスタッフたちが凍りついた。
「な、ナギー様!? 花嫁姿で何を!?」
プランナーのロバート氏が、泡を吹いて倒れそうになっている。
私は彼を無視して、的確に指示を飛ばした。
「フラワーシャワーの花がない? 問題ありません。中庭に咲いているバラを今すぐ摘みなさい! 剪定(せんてい)時期ですので一石二鳥です! 棘は抜くこと! 所要時間五分!」
「は、はいっ!」
「マイクの不調? 原因は魔力干渉です。機材を再起動するより、地声の大きい近衛兵を十名、聖歌隊の後ろに配置してください! 『人力アンプ』として機能させます!」
「りょ、了解!」
「白鳩が逃げた? 代わりの鳥……はいりません! 代わりに、余興用の白い風船を飛ばしてください! 動物愛護の観点からも、その方がクレームが来ません!」
「御意!」
私の指示が飛ぶたびに、現場の混乱が魔法のように収束していく。
スタッフたちの目に光が戻り、組織だった動きが復活する。
「よし、この調子です! 残り三分で完全復旧させなさい!」
私が腕組みをして仁王立ちしていると、背後から拍手の音が聞こえた。
パチ、パチ、パチ……。
「……見事だ」
振り返ると、そこには純白のタキシードを着た新郎、アイザック宰相が立っていた。
いつもの眼鏡をかけ、優雅に微笑んでいる。
「か、閣下! 新郎は祭壇の前で待機しているはずでは?」
「君が来ないから迎えに来たんだ。……まさか、バックヤードで現場監督をしているとはな」
彼は私の手を取り、面白そうに笑った。
「ウェディングドレスで陣頭指揮を執る花嫁なんて、歴史上君だけだろう」
「……お恥ずかしい限りです。職業病が暴発しました」
私が赤くなると、彼は首を横に振った。
「いいや。最高に美しいぞ」
「へ?」
「困難に立ち向かい、周囲を統率する君の姿は、どんな宝石よりも輝いている。……やはり、私の目に狂いはなかった」
彼は私の頬を撫で、インカムを優しく外した。
「だが、ここからは私の出番だ。残りの仕事は部下に任せて、君は『幸せな花嫁』の役だけに集中してくれ」
「……できるでしょうか。祭壇の絨毯がズレていたら気になってしまいそうです」
「その時は、私が直してやる。さあ、行こう」
彼の腕にエスコートされ、私たちは表舞台へと向かった。
パイプオルガンの荘厳な音色が響き渡る。
大聖堂の巨大な扉が、ギギーッと開かれた。
その瞬間。
まばゆい光と、数百人の参列者の視線が私たちに注がれた。
「……!」
息を呑むほどの光景。
ステンドグラスから降り注ぐ七色の光。
そして、私たちを祝福する温かい拍手の波。
「……綺麗ですね」
私が呟くと、アイザック宰相は私の耳元で囁いた。
「君の方が綺麗だ」
「……はいはい。そういう台詞は式次第(プログラム)に入っていませんよ」
「アドリブだ」
私たちはバージンロードを歩き出した。
一歩、一歩。
ゆっくりと。
私は歩きながらも、やはり視線があちこちに飛んでしまった。
(あ、三列目の大臣のネクタイが曲がっている)
(シャンデリアの電球が一つ切れかかっている)
(窓際の警備兵、あくびを噛み殺しましたね。後で減給です)
チェックポイントが多すぎる。
私が眉間に皺を寄せそうになると、隣のアイザック宰相がキュッと手を握ってきた。
「ナギー。前を見ろ」
「……あ」
「今は私だけを見ていればいい」
彼の言葉にハッとして、正面を見る。
祭壇の前に立つ神父様が、にこやかに待っている。
ああ、そうか。
これは業務じゃない。
私の、私たちの結婚式なんだ。
祭壇の前に到着する。
神父様が厳かに口を開いた。
「新郎アイザック・ル・グラン。汝は、この者を妻とし、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、共に歩むことを誓いますか?」
「誓います。……まあ、我が家に貧しき時が訪れることはないだろうが」
会場からドッと笑いが起きる。
さすが閣下、ユーモア(皮肉)も忘れない。
「新婦ナギー・ベルシュタイン。汝は、この者を夫とし……」
「誓います」
私は食い気味に答えた。
「ただし、残業は週三回まで。休日の緊急呼び出しは別料金とします」
再び爆笑。
神父様も肩を震わせている。
「……では、誓いのキスを」
アイザック宰相が、私のヴェールを上げた。
至近距離で見つめ合う。
彼の瞳に、私が映っている。
「……ナギー」
「……アイザック」
彼が顔を近づけてくる。
その時。
『ザザッ……こちら警備班。会場外に不審な馬車が接近中……』
私の耳に残っていた予備の小型インカムから、微かなノイズが聞こえた。
私は反射的に反応しそうになった。
「閣下、業務連絡が……!」
「無視しろ」
彼は私の言葉を遮り、強引に唇を塞いだ。
んっ……。
長い、長いキス。
業務連絡も、周囲の視線も、すべてが溶けて消えていくような、熱くて甘い口づけ。
会場の拍手が一層大きくなり、空からは(衛兵たちが摘んできた)色とりどりのバラの花びらが舞い降りてくる。
「……ぷはっ」
唇が離れると、アイザック宰相はニヤリと笑った。
「不審車両なら、裏で処理させておいた。君が出る幕じゃない」
「……いつの間に」
「君の夫になる男だぞ? それくらいのリスク管理はできている」
彼は私の腰を抱き寄せ、高らかに宣言した。
「これにて、契約完了だ! ナギーは今日から、私の妻だ!」
わぁぁぁぁぁ!!
歓声と指笛。
私は、この上なく幸せな気持ちで、隣の頼もしい夫を見上げた。
「……一生ついていきます、旦那様」
「ああ。覚悟しておけ」
私たちは、花びらの雨の中を退場した。
こうして。
私の「結婚式という名の業務」は、多少のトラブル(と私の暴走)はあったものの、無事に、そして最高に効率的かつ感動的に終了したのであった。
ちなみに、不審な馬車に乗っていたのは、脱走して祝いに来ようとしたクラーク元王子だったらしいが、すぐに捕獲されて畑に送り返されたそうだ。
めでたし、めでたし。
王都の大聖堂。
その花嫁控室で、私は鏡の中の自分を睨みつけていた。
純白のウェディングドレス。
最高級のシルクとレースをふんだんに使い、繊細な刺繍が施されたそれは、確かに美しい。
アイザック宰相が「君に一番似合うものを」と特注しただけあって、サイズもデザインも完璧だ。
だが。
「……防御力が高すぎます。このコルセットの締め付け、拷問器具ですか?」
私はウエストをさすった。
呼吸をするたびに肋骨が軋む。
さらに、トレーン(裾)の長さは私が「ゼロにしろ」と言ったにもかかわらず、ロバート氏が泣き落としでねじ込んだ結果、三メートルもある。
「これでは緊急時の退避行動に支障が出ます。敵襲があったら一巻の終わりですね」
「本日、敵襲の予定はありませんよ、ナギー様」
担当の侍女が苦笑しながら、ヴェールを整えてくれる。
「それに、今日は世界で一番幸せな日なんですから。眉間の皺を伸ばしてください」
「善処します。……ですが、スケジュールの遅れが気になって」
私は壁の時計を見た。
挙式開始まで、あと十分。
しかし、廊下の向こうから、ただならぬ気配……具体的には、スタッフたちの怒号と足音が聞こえてくるのだ。
「花がない!? フラワーシャワー用の花びらが届いてないってどういうことだ!」
「聖歌隊のマイク(魔導拡声器)がハウリングしてる! 鼓膜が破れるぞ!」
「おい、鳩は!? 飛ばす予定の白鳩が、カラスと喧嘩して逃げた!?」
……カオスだ。
私の「トラブル感知センサー」が、警報レベル最大で鳴り響いている。
「……行きます」
私は立ち上がった。
「えっ? ナギー様? まだ入場時間では……」
「待っていられません。現場が崩壊しています。最高責任者(花嫁)として、指揮を執らねば」
私はドレスの裾をガシッと掴み上げ、太ももに隠していた予備の通信用インカム(魔導耳飾り)を装着した。
「ナギー、行きます! 現場の制圧を開始する!」
私は控室を飛び出した。
「ちょ、花嫁様ーっ!?」
侍女の悲鳴を背に、私は廊下を疾走した。
重いドレス?
気合でカバーだ。
ヒールの音を轟かせ、私は舞台裏のバックヤードに乱入した。
「状況報告!」
私の声に、パニック状態だったスタッフたちが凍りついた。
「な、ナギー様!? 花嫁姿で何を!?」
プランナーのロバート氏が、泡を吹いて倒れそうになっている。
私は彼を無視して、的確に指示を飛ばした。
「フラワーシャワーの花がない? 問題ありません。中庭に咲いているバラを今すぐ摘みなさい! 剪定(せんてい)時期ですので一石二鳥です! 棘は抜くこと! 所要時間五分!」
「は、はいっ!」
「マイクの不調? 原因は魔力干渉です。機材を再起動するより、地声の大きい近衛兵を十名、聖歌隊の後ろに配置してください! 『人力アンプ』として機能させます!」
「りょ、了解!」
「白鳩が逃げた? 代わりの鳥……はいりません! 代わりに、余興用の白い風船を飛ばしてください! 動物愛護の観点からも、その方がクレームが来ません!」
「御意!」
私の指示が飛ぶたびに、現場の混乱が魔法のように収束していく。
スタッフたちの目に光が戻り、組織だった動きが復活する。
「よし、この調子です! 残り三分で完全復旧させなさい!」
私が腕組みをして仁王立ちしていると、背後から拍手の音が聞こえた。
パチ、パチ、パチ……。
「……見事だ」
振り返ると、そこには純白のタキシードを着た新郎、アイザック宰相が立っていた。
いつもの眼鏡をかけ、優雅に微笑んでいる。
「か、閣下! 新郎は祭壇の前で待機しているはずでは?」
「君が来ないから迎えに来たんだ。……まさか、バックヤードで現場監督をしているとはな」
彼は私の手を取り、面白そうに笑った。
「ウェディングドレスで陣頭指揮を執る花嫁なんて、歴史上君だけだろう」
「……お恥ずかしい限りです。職業病が暴発しました」
私が赤くなると、彼は首を横に振った。
「いいや。最高に美しいぞ」
「へ?」
「困難に立ち向かい、周囲を統率する君の姿は、どんな宝石よりも輝いている。……やはり、私の目に狂いはなかった」
彼は私の頬を撫で、インカムを優しく外した。
「だが、ここからは私の出番だ。残りの仕事は部下に任せて、君は『幸せな花嫁』の役だけに集中してくれ」
「……できるでしょうか。祭壇の絨毯がズレていたら気になってしまいそうです」
「その時は、私が直してやる。さあ、行こう」
彼の腕にエスコートされ、私たちは表舞台へと向かった。
パイプオルガンの荘厳な音色が響き渡る。
大聖堂の巨大な扉が、ギギーッと開かれた。
その瞬間。
まばゆい光と、数百人の参列者の視線が私たちに注がれた。
「……!」
息を呑むほどの光景。
ステンドグラスから降り注ぐ七色の光。
そして、私たちを祝福する温かい拍手の波。
「……綺麗ですね」
私が呟くと、アイザック宰相は私の耳元で囁いた。
「君の方が綺麗だ」
「……はいはい。そういう台詞は式次第(プログラム)に入っていませんよ」
「アドリブだ」
私たちはバージンロードを歩き出した。
一歩、一歩。
ゆっくりと。
私は歩きながらも、やはり視線があちこちに飛んでしまった。
(あ、三列目の大臣のネクタイが曲がっている)
(シャンデリアの電球が一つ切れかかっている)
(窓際の警備兵、あくびを噛み殺しましたね。後で減給です)
チェックポイントが多すぎる。
私が眉間に皺を寄せそうになると、隣のアイザック宰相がキュッと手を握ってきた。
「ナギー。前を見ろ」
「……あ」
「今は私だけを見ていればいい」
彼の言葉にハッとして、正面を見る。
祭壇の前に立つ神父様が、にこやかに待っている。
ああ、そうか。
これは業務じゃない。
私の、私たちの結婚式なんだ。
祭壇の前に到着する。
神父様が厳かに口を開いた。
「新郎アイザック・ル・グラン。汝は、この者を妻とし、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、共に歩むことを誓いますか?」
「誓います。……まあ、我が家に貧しき時が訪れることはないだろうが」
会場からドッと笑いが起きる。
さすが閣下、ユーモア(皮肉)も忘れない。
「新婦ナギー・ベルシュタイン。汝は、この者を夫とし……」
「誓います」
私は食い気味に答えた。
「ただし、残業は週三回まで。休日の緊急呼び出しは別料金とします」
再び爆笑。
神父様も肩を震わせている。
「……では、誓いのキスを」
アイザック宰相が、私のヴェールを上げた。
至近距離で見つめ合う。
彼の瞳に、私が映っている。
「……ナギー」
「……アイザック」
彼が顔を近づけてくる。
その時。
『ザザッ……こちら警備班。会場外に不審な馬車が接近中……』
私の耳に残っていた予備の小型インカムから、微かなノイズが聞こえた。
私は反射的に反応しそうになった。
「閣下、業務連絡が……!」
「無視しろ」
彼は私の言葉を遮り、強引に唇を塞いだ。
んっ……。
長い、長いキス。
業務連絡も、周囲の視線も、すべてが溶けて消えていくような、熱くて甘い口づけ。
会場の拍手が一層大きくなり、空からは(衛兵たちが摘んできた)色とりどりのバラの花びらが舞い降りてくる。
「……ぷはっ」
唇が離れると、アイザック宰相はニヤリと笑った。
「不審車両なら、裏で処理させておいた。君が出る幕じゃない」
「……いつの間に」
「君の夫になる男だぞ? それくらいのリスク管理はできている」
彼は私の腰を抱き寄せ、高らかに宣言した。
「これにて、契約完了だ! ナギーは今日から、私の妻だ!」
わぁぁぁぁぁ!!
歓声と指笛。
私は、この上なく幸せな気持ちで、隣の頼もしい夫を見上げた。
「……一生ついていきます、旦那様」
「ああ。覚悟しておけ」
私たちは、花びらの雨の中を退場した。
こうして。
私の「結婚式という名の業務」は、多少のトラブル(と私の暴走)はあったものの、無事に、そして最高に効率的かつ感動的に終了したのであった。
ちなみに、不審な馬車に乗っていたのは、脱走して祝いに来ようとしたクラーク元王子だったらしいが、すぐに捕獲されて畑に送り返されたそうだ。
めでたし、めでたし。
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