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「カモミール! 探したぞ! こんな辺境の地に隠れているとはな!」
応接室の扉が乱暴に開かれ、怒鳴り込んできたのは、私の実父であるスリープ公爵だった。
白髪混じりの髪をオールバックにし、高そうなスーツを着こなすその姿は、まさに『物流王』の貫禄。
背後には、屈強な私兵たちが控えている。
「……お久しぶりです、お父様。ノックもなしに入室とは、公爵家のマナーも地に落ちましたね」
私はソファに座ったまま、冷ややかに紅茶を啜った。
内心では「ああ、面倒くさい」と叫んでいるが、表情には出さない。
「減らず口を! 王都は大混乱だぞ! お前が姿を消してから、我が社の物流システムが機能不全を起こしている!」
父は私の向かいの席にドカッと座り、テーブルを叩いた。
「アレック殿下が追放された件は聞いた。あんなバカはどうでもいい。問題は、お前がいないことで私が損害を被っていることだ!」
「……相変わらずですね。娘の安否より、会社の利益ですか」
「当たり前だ! お前には今までいくら投資したと思っている! 最高級の教育、ドレス、美容……回収が終わる前に逃げ出すなど、契約違反だ!」
父の主張は、ある意味で一貫していた。
彼は私を娘としてではなく、『高利回りの金融商品』あるいは『高性能な業務AI』として見ているのだ。
「お父様。私はもう、貴方の道具ではありません。ここでは一人の人間として、正当な対価を得て働いています」
「働く? この魔王の城でか? どうせ脅されているのだろう! 見ろ、顔色が悪いぞ!」
「これは元々です。むしろ、ここに来てから肌艶は良くなりました」
「嘘をつけ! こんな陰気な城、すぐに引き払え! 連れて帰るぞ!」
父が指を鳴らすと、背後の私兵たちが一歩前に出た。
強硬手段に出る気だ。
私はチラリと横を見た。
私の隣、三人掛けのソファの端には、黒い毛布の塊がある。
そこから、規則正しい寝息が聞こえていた。
シルベスターだ。
彼は「昼寝の時間だ」と言って、客が来ようがお構いなしにここで爆睡していたのだ。
「……お父様。大声を出さないでください。彼が起きてしまいます」
「彼? ああ、その毛布の塊か? 行き倒れでも拾ったのか?」
父は鼻で笑った。
「そんなものは放っておけ! おい、カモミールを捕まえろ! 手足の一本くらい折っても構わん、頭脳さえ無事なら仕事はできる!」
「イエス・ボス!」
私兵たちが私に手を伸ばした。
その時だった。
ピキッ。
室内の空気が、凍りついた。
いや、物理的に温度が下がったのではない。
空間そのものが、重圧で歪んだのだ。
「……う、る、さ、い」
地獄の底から響くような、低く、掠れた声。
毛布の塊がゆっくりと動いた。
「ひっ……!?」
私に掴みかかろうとした私兵たちが、見えない力に弾かれたように後ずさる。
バサリ。
毛布が滑り落ちた。
そこから現れたのは、不機嫌(低血圧)の極致にあるシルベスター・ナイトメア公爵だった。
彼の黒髪は寝癖で爆発し、まるで獅子のたてがみのようになっている。
深紅の瞳は半開きで、焦点が合っていない。
だが、その全身から溢れ出る『魔力』は、桁違いだった。
ドォォォォォン……!
黒い稲妻のようなオーラが、彼の体からバチバチと迸っている。
これが、『魔王の覇気(寝起きバージョン)』だ。
「……誰だ。俺の昼寝を邪魔する、命知らずは」
シルベスターがゆらりと立ち上がった。
その瞬間、応接室の窓ガラスにヒビが入った。
「な、なんだ貴様は!?」
父が腰を抜かしかけながら叫んだ。
「ス、スリープ公爵だぞ! この国の経済を牛耳る……!」
「……スリープ?」
シルベスターが首を傾げた。
「寝る(スリープ)? ……いい名前だ。だが、お前はうるさい。名前負けしている」
「は、はあ!?」
「俺は今、カモミールの匂いに包まれて、最高に気持ちよく二度寝をキメていたんだ。……夢の中で、羊が一万匹まで数え終わるところだったんだぞ」
「知らんわそんなこと!」
「あと少しで、伝説の『三度寝』の領域に達するところだったのに……貴様らの騒音で、羊が全部逃げた」
シルベスターの瞳が、ギラリと赤く輝いた。
「……償ってもらおうか。その命で」
「ひぃぃぃっ!?」
父の顔から血の気が引いた。
彼は商売人としての勘で悟ったのだろう。
目の前の男が、金や権力ではどうにもならない『災害』そのものであると。
「ま、待て! 話せば分かる! 私は娘を迎えに来ただけで……!」
「娘? カモミールのことか?」
シルベスターは私の肩に手を置いた。
そして、グイッと引き寄せた。
「カモミールは返さん。こいつは俺の専属だ」
「せ、専属? やはり愛人に……!」
「違う。専属抱き枕だ」
「は?」
父と私兵たちがポカンとした。
「こいつの二の腕の柔らかさ、体温の安定性、そして漂うハーブの香り……。どれをとっても一級品だ。こいつがいないと、俺はもう眠れない体になってしまった」
シルベスターは真顔で、とんでもないことを口走っている。
「だ、抱き枕……? 私の最高傑作である娘が、たかが寝具扱いだと!?」
父のプライドが傷ついたらしい。
「ふざけるな! カモミールは次期王妃になるはずだった器だぞ! それを枕代わりにするなど、国家の損失だ!」
「国家の損失など知らん。俺の睡眠不足の方が重大事だ」
シルベスターは一歩踏み出した。
ミシッ……。
床板が悲鳴を上げる。
「スリープ公爵。選択肢をやろう」
彼は右手をかざした。
掌に、黒い球体が生成される。
それは見る見るうちに大きくなり、バスケットボールほどのサイズになった。
圧縮された重力魔法だ。触れれば骨も残らないだろう。
「一。今すぐここから消えて、二度と俺たちの安眠を妨害しないと誓う」
「……」
「二。この『安眠導入弾(ブラックホール)』を食らって、永遠の眠りにつく」
「……っ!?」
「三秒で選べ。三、二……」
「帰ります!!」
父は即答した。
プライドよりも利益よりも、自身の命を最優先する。さすがは合理的思考の怪物だ。
「撤収だ! 総員、撤収! ここは人間の住む場所じゃない!」
父は脱兎のごとく部屋を飛び出していった。
私兵たちも、這うようにして後を追う。
「覚えていろカモミール! 勘当だ! 遺産など一銭もやらんからな!」
捨て台詞が廊下に響き、やがて馬車の走る音と共に遠ざかっていった。
シーン……。
応接室に、再び静寂が戻った。
「……ふぅ。やっと静かになった」
シルベスターは手に持っていた黒い球体を、握りつぶすように消滅させた。
そして、糸が切れたように私の方へ倒れ込んできた。
ドサッ。
「わっ、ちょっと!」
私は慌てて彼を受け止めた。
重い。筋肉の塊だ。
「……眠い」
シルベスターは私の膝に顔を埋め、子供のように呟いた。
「魔力を使いすぎた。……充電が必要だ」
「寝起きでいきなり全力出すからですよ。……でも、助かりました」
私は彼のボサボサの頭を、恐る恐る撫でてみた。
剛毛かと思いきや、意外にも猫っ毛で柔らかい。
「……遺産、なくなっちゃいましたね」
「金なら俺がやる。……スリープ家の資産の十倍くらいなら、蔵にあるはずだ」
「十倍!? 桁が違いすぎます」
「だから……今は、寝かせろ……」
彼の声が次第に小さくなっていく。
「……おやすみ、俺の……」
最後の一言は、寝息に消えて聞き取れなかった。
私は苦笑して、ソファの背もたれに体を預けた。
父との縁は切れた。
国との縁も、王家との縁も切れた。
私は今、完全に『自由』だ。
いや、正確には、この甘えん坊で凶暴な魔王様に『捕獲』されている状態か。
「……まあ、悪くないわね」
私は膝の上の重みを感じながら、窓の外を見た。
父の馬車が去った後の空は、どこまでも高く、澄み渡っていた。
「おやすみなさい、シルベスター様。……今日の夢が、いい夢でありますように」
私は彼の手をそっと握り返した。
その手は、父の手よりもずっと温かく、私を安心させてくれた。
こうして、私の『実家問題』も、魔王様の圧倒的な『寝起きパワー』によって解決したのだった。
だが。
平穏な日々は、そう簡単には訪れない。
翌日。
私の元に、一通の手紙が届いた。
差出人は不明。
封を開けると、そこには短い一文だけが記されていた。
『拝啓、魔王の愛人様。
貴女の命を狙う暗殺ギルドが、王都を出発しました。
依頼主は不明ですが、報酬は破格です。
……逃げるなら今のうちですよ?
親切な情報屋より』
「……はぁ」
私は手紙を暖炉に放り込んだ。
「今度は暗殺者ですか。……私の安眠は、いつになったら保証されるのかしら」
次回、第17話:『これって、恋? いや、睡魔だ』
新たな敵は、闇に潜むプロフェッショナル。
だが、彼らは知らない。
睡眠不足の魔王と悪役令嬢のコンビが、どれほど凶悪であるかを。
応接室の扉が乱暴に開かれ、怒鳴り込んできたのは、私の実父であるスリープ公爵だった。
白髪混じりの髪をオールバックにし、高そうなスーツを着こなすその姿は、まさに『物流王』の貫禄。
背後には、屈強な私兵たちが控えている。
「……お久しぶりです、お父様。ノックもなしに入室とは、公爵家のマナーも地に落ちましたね」
私はソファに座ったまま、冷ややかに紅茶を啜った。
内心では「ああ、面倒くさい」と叫んでいるが、表情には出さない。
「減らず口を! 王都は大混乱だぞ! お前が姿を消してから、我が社の物流システムが機能不全を起こしている!」
父は私の向かいの席にドカッと座り、テーブルを叩いた。
「アレック殿下が追放された件は聞いた。あんなバカはどうでもいい。問題は、お前がいないことで私が損害を被っていることだ!」
「……相変わらずですね。娘の安否より、会社の利益ですか」
「当たり前だ! お前には今までいくら投資したと思っている! 最高級の教育、ドレス、美容……回収が終わる前に逃げ出すなど、契約違反だ!」
父の主張は、ある意味で一貫していた。
彼は私を娘としてではなく、『高利回りの金融商品』あるいは『高性能な業務AI』として見ているのだ。
「お父様。私はもう、貴方の道具ではありません。ここでは一人の人間として、正当な対価を得て働いています」
「働く? この魔王の城でか? どうせ脅されているのだろう! 見ろ、顔色が悪いぞ!」
「これは元々です。むしろ、ここに来てから肌艶は良くなりました」
「嘘をつけ! こんな陰気な城、すぐに引き払え! 連れて帰るぞ!」
父が指を鳴らすと、背後の私兵たちが一歩前に出た。
強硬手段に出る気だ。
私はチラリと横を見た。
私の隣、三人掛けのソファの端には、黒い毛布の塊がある。
そこから、規則正しい寝息が聞こえていた。
シルベスターだ。
彼は「昼寝の時間だ」と言って、客が来ようがお構いなしにここで爆睡していたのだ。
「……お父様。大声を出さないでください。彼が起きてしまいます」
「彼? ああ、その毛布の塊か? 行き倒れでも拾ったのか?」
父は鼻で笑った。
「そんなものは放っておけ! おい、カモミールを捕まえろ! 手足の一本くらい折っても構わん、頭脳さえ無事なら仕事はできる!」
「イエス・ボス!」
私兵たちが私に手を伸ばした。
その時だった。
ピキッ。
室内の空気が、凍りついた。
いや、物理的に温度が下がったのではない。
空間そのものが、重圧で歪んだのだ。
「……う、る、さ、い」
地獄の底から響くような、低く、掠れた声。
毛布の塊がゆっくりと動いた。
「ひっ……!?」
私に掴みかかろうとした私兵たちが、見えない力に弾かれたように後ずさる。
バサリ。
毛布が滑り落ちた。
そこから現れたのは、不機嫌(低血圧)の極致にあるシルベスター・ナイトメア公爵だった。
彼の黒髪は寝癖で爆発し、まるで獅子のたてがみのようになっている。
深紅の瞳は半開きで、焦点が合っていない。
だが、その全身から溢れ出る『魔力』は、桁違いだった。
ドォォォォォン……!
黒い稲妻のようなオーラが、彼の体からバチバチと迸っている。
これが、『魔王の覇気(寝起きバージョン)』だ。
「……誰だ。俺の昼寝を邪魔する、命知らずは」
シルベスターがゆらりと立ち上がった。
その瞬間、応接室の窓ガラスにヒビが入った。
「な、なんだ貴様は!?」
父が腰を抜かしかけながら叫んだ。
「ス、スリープ公爵だぞ! この国の経済を牛耳る……!」
「……スリープ?」
シルベスターが首を傾げた。
「寝る(スリープ)? ……いい名前だ。だが、お前はうるさい。名前負けしている」
「は、はあ!?」
「俺は今、カモミールの匂いに包まれて、最高に気持ちよく二度寝をキメていたんだ。……夢の中で、羊が一万匹まで数え終わるところだったんだぞ」
「知らんわそんなこと!」
「あと少しで、伝説の『三度寝』の領域に達するところだったのに……貴様らの騒音で、羊が全部逃げた」
シルベスターの瞳が、ギラリと赤く輝いた。
「……償ってもらおうか。その命で」
「ひぃぃぃっ!?」
父の顔から血の気が引いた。
彼は商売人としての勘で悟ったのだろう。
目の前の男が、金や権力ではどうにもならない『災害』そのものであると。
「ま、待て! 話せば分かる! 私は娘を迎えに来ただけで……!」
「娘? カモミールのことか?」
シルベスターは私の肩に手を置いた。
そして、グイッと引き寄せた。
「カモミールは返さん。こいつは俺の専属だ」
「せ、専属? やはり愛人に……!」
「違う。専属抱き枕だ」
「は?」
父と私兵たちがポカンとした。
「こいつの二の腕の柔らかさ、体温の安定性、そして漂うハーブの香り……。どれをとっても一級品だ。こいつがいないと、俺はもう眠れない体になってしまった」
シルベスターは真顔で、とんでもないことを口走っている。
「だ、抱き枕……? 私の最高傑作である娘が、たかが寝具扱いだと!?」
父のプライドが傷ついたらしい。
「ふざけるな! カモミールは次期王妃になるはずだった器だぞ! それを枕代わりにするなど、国家の損失だ!」
「国家の損失など知らん。俺の睡眠不足の方が重大事だ」
シルベスターは一歩踏み出した。
ミシッ……。
床板が悲鳴を上げる。
「スリープ公爵。選択肢をやろう」
彼は右手をかざした。
掌に、黒い球体が生成される。
それは見る見るうちに大きくなり、バスケットボールほどのサイズになった。
圧縮された重力魔法だ。触れれば骨も残らないだろう。
「一。今すぐここから消えて、二度と俺たちの安眠を妨害しないと誓う」
「……」
「二。この『安眠導入弾(ブラックホール)』を食らって、永遠の眠りにつく」
「……っ!?」
「三秒で選べ。三、二……」
「帰ります!!」
父は即答した。
プライドよりも利益よりも、自身の命を最優先する。さすがは合理的思考の怪物だ。
「撤収だ! 総員、撤収! ここは人間の住む場所じゃない!」
父は脱兎のごとく部屋を飛び出していった。
私兵たちも、這うようにして後を追う。
「覚えていろカモミール! 勘当だ! 遺産など一銭もやらんからな!」
捨て台詞が廊下に響き、やがて馬車の走る音と共に遠ざかっていった。
シーン……。
応接室に、再び静寂が戻った。
「……ふぅ。やっと静かになった」
シルベスターは手に持っていた黒い球体を、握りつぶすように消滅させた。
そして、糸が切れたように私の方へ倒れ込んできた。
ドサッ。
「わっ、ちょっと!」
私は慌てて彼を受け止めた。
重い。筋肉の塊だ。
「……眠い」
シルベスターは私の膝に顔を埋め、子供のように呟いた。
「魔力を使いすぎた。……充電が必要だ」
「寝起きでいきなり全力出すからですよ。……でも、助かりました」
私は彼のボサボサの頭を、恐る恐る撫でてみた。
剛毛かと思いきや、意外にも猫っ毛で柔らかい。
「……遺産、なくなっちゃいましたね」
「金なら俺がやる。……スリープ家の資産の十倍くらいなら、蔵にあるはずだ」
「十倍!? 桁が違いすぎます」
「だから……今は、寝かせろ……」
彼の声が次第に小さくなっていく。
「……おやすみ、俺の……」
最後の一言は、寝息に消えて聞き取れなかった。
私は苦笑して、ソファの背もたれに体を預けた。
父との縁は切れた。
国との縁も、王家との縁も切れた。
私は今、完全に『自由』だ。
いや、正確には、この甘えん坊で凶暴な魔王様に『捕獲』されている状態か。
「……まあ、悪くないわね」
私は膝の上の重みを感じながら、窓の外を見た。
父の馬車が去った後の空は、どこまでも高く、澄み渡っていた。
「おやすみなさい、シルベスター様。……今日の夢が、いい夢でありますように」
私は彼の手をそっと握り返した。
その手は、父の手よりもずっと温かく、私を安心させてくれた。
こうして、私の『実家問題』も、魔王様の圧倒的な『寝起きパワー』によって解決したのだった。
だが。
平穏な日々は、そう簡単には訪れない。
翌日。
私の元に、一通の手紙が届いた。
差出人は不明。
封を開けると、そこには短い一文だけが記されていた。
『拝啓、魔王の愛人様。
貴女の命を狙う暗殺ギルドが、王都を出発しました。
依頼主は不明ですが、報酬は破格です。
……逃げるなら今のうちですよ?
親切な情報屋より』
「……はぁ」
私は手紙を暖炉に放り込んだ。
「今度は暗殺者ですか。……私の安眠は、いつになったら保証されるのかしら」
次回、第17話:『これって、恋? いや、睡魔だ』
新たな敵は、闇に潜むプロフェッショナル。
だが、彼らは知らない。
睡眠不足の魔王と悪役令嬢のコンビが、どれほど凶悪であるかを。
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