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「ひぃぃぃっ! お、お助けをぉぉぉ!」
翌日。
城の応接間に、悲痛な叫び声が響き渡った。
声の主は、王都から呼び寄せられた一流の服飾商人、マダム・ポンパドールだ。
彼女は今、ソファの上で小さくなり、震えながら周囲を見回している。
無理もない。
彼女を取り囲んでいるのは、我が城が誇る強面使用人軍団だ。
「おいババア……いや、マダム。変なもん持ち込んだら承知しねぇぞ」
「姐さんに似合うドレスじゃなかったら、分かってるだろうな?」
「この針、仕込み刀じゃねぇだろうな? ああん?」
使用人たちは善意で(セキュリティチェックとして)検品しているだけなのだが、絵面はどう見ても悪徳商人を脅す強盗団だ。
「みんな、やめなさい」
私が部屋に入ると、使用人たちはサッと道を開けた。
「姐さん! お待ちしておりやした!」
「この商人が怪しい動きをしないよう、見張っておきました!」
「……ありがとう。でも、マダムが失神しそうだから下がってて」
私はため息をつき、泡を吹きかけているマダムに歩み寄った。
「申し訳ありません、マダム。彼らに悪気はないのです。……ただ、少し顔と愛想が悪いだけで」
「カ、カトレア様……!」
マダムは私を見ると、すがるように涙目になった。
以前、王都で何度かドレスを仕立ててもらった縁だ。
彼女は私の「悪女顔」に慣れている数少ない人物である。
「お久しぶりでございます……! まさかこのような……魔境にお住まいだったとは……」
「ええ、住めば都ですわ。……それより、アレクセイ様からの注文は?」
「は、はい! こちらに!」
マダムがパンパンと手を叩くと、連れてきたお針子たちがワゴンを押して入ってきた。
かけられていた布が取り払われる。
「うわぁ……」
そこには、目がくらむような光景が広がっていた。
ドレス、ドレス、ドレス。
色とりどりのシルク、ベルベット、レース。
王都の店を一軒丸ごと買い占めてきたかのような量だ。
「閣下からは『店にある一番いいものを全部。あと、サイズはゆとりを持たせて特注で作れ』と承っております」
「……ゆとり」
その言葉に、私の心がチクリと痛む。
やはり、アレクセイ様も気にしていたのだ。
私のわがままボディ(主に胃袋と筋肉)の成長を。
「さあ、カトレア様。採寸をいたしますわ。……少し、逞しくなられたと聞いておりますが?」
マダムがメジャーを構える。
私はゴクリと唾を飲み込んだ。
「……マダム。覚悟して測ってください」
「あら、ご冗談を。少し太られたくらい、私の技術でどうとでも……」
マダムが私の二の腕にメジャーを回した。
瞬間、彼女の手が止まる。
「……あら?」
次はウエスト。
「……ん?」
そして背中。
「……カトレア様」
「はい」
「……仕上がっておりますわね」
マダムの声が震えた。
「脂肪ではありませんわ。これ、筋肉ですの? 特にこの広背筋……まるでアスリートのような……」
「農作業と、壁ドン(物理)の結果です」
「壁ドン……?」
マダムは困惑しつつも、そこはプロ。
すぐに気を取り直し、キリッとした顔になった。
「分かりましたわ。この『美しくも力強い肉体』を活かしつつ、最高にエレガントに見せるドレス……私の職人魂に火がつきました!」
彼女は猛スピードで針と布を操り始めた。
既存のドレスをベースに、私の体型に合わせてその場で補正していく。
「ここは絞って、ここはドレープで筋肉を隠して……いえ、あえて見せる! 強さは美しさですわ!」
数時間後。
「完成いたしました」
マダムが額の汗を拭い、一着のドレスを指し示した。
それは、深い真紅(クリムゾン)のドレスだった。
艶やかなベルベット生地。
肩やデコルテは大胆に開いているが、黒いレースで上品に覆われている。
スカートは幾重にも重なり、動くたびに薔薇の花びらのように揺れるだろう。
「……素敵」
「『血染めの薔薇』……いえ、『情熱の薔薇』をイメージしました。今のカトレア様の迫力に負けない、最強の勝負服です」
(血染めって言いかけたわね今)
私は試着室に入り、そのドレスに袖を通した。
心配だったファスナーも、魔法のようにスムーズに上がった。
マダムの技術に感謝だ。
カーテンを開ける。
姿見に映った自分を見て、私は息を呑んだ。
そこにいたのは、深窓の令嬢でも、農家の娘でもなかった。
敵を蹂躙し、国の一つや二つ傾けそうな、堂々たる『悪の女帝』が立っていた。
「……強そう」
「美しゅうございます!」
マダムが拍手喝采する。
そこへ、扉が開く音がした。
「……カトレア。支度は済んだか」
アレクセイ様だ。
彼もまた、夜会用の正装に着替えていた。
漆黒の軍服風の礼服。
銀の刺繍が施され、マントを羽織っている。
その姿は、魔王軍の総帥そのもの。
めちゃくちゃ似合っているし、めちゃくちゃ怖い。
彼は部屋に入り、私を見た瞬間、立ち止まった。
「……」
無言だ。
怖い。
似合っていないのだろうか?
「強すぎて引く」とか思われているのだろうか?
私が不安になって俯きかけると、アレクセイ様がゆっくりと近づいてきた。
「……息をするのを、忘れていた」
「え?」
「美しい。……言葉にならないほどだ」
彼の瞳が、熱っぽく揺れている。
そのアイスブルーの瞳に映る私が、真っ赤に染まる(ドレスの反射か、照れているのか)。
「その赤……私の瞳の色(補色)だ。よく似合う」
「あ、ありがとうございます……。強そうに見えませんか?」
「ああ、強そうだ。……誰にも媚びず、己の足で立つ女王のようだ。それがたまらなく美しい」
彼は懐から、小さな箱を取り出した。
パカッと開く。
中には、大粒のダイヤモンドとルビーをあしらった、豪奢なネックレスが入っていた。
「これを」
「えっ、こんな高価なもの……!」
「私の家の家宝だ。……受け取ってくれ」
彼は私の背後に回り、ネックレスをつけてくれた。
冷たい宝石が肌に触れる。
その重みが、彼との契約の重みのように感じられた。
アレクセイ様は再び私の前に立つと、静かに片膝をついた。
使用人たちが固唾を飲んで見守る中、彼は私の手を取り、その甲に額を押し当てた。
「カトレア」
低く、厳かな声。
「王都へ行けば、敵も多いだろう。心ない言葉を投げる者もいるだろう」
「……はい」
「だが、恐れるな。……私がいる」
彼は顔を上げ、私を射抜くように見つめた。
「君が笑うなら、私は世界を敵に回しても君を守ろう。君が怒るなら、私はその剣となって敵を断とう」
それは、愛の告白であり、騎士の誓いだった。
「君はただ、堂々としていればいい。……私の自慢の婚約者として」
ドキン。
心臓が大きな音を立てた。
この人は、どこまで私を甘やかせば気が済むのだろう。
こんなことを言われて、惚れないわけがない。
いや、もうとっくに手遅れなのかもしれない。
私は震える足をドレスの中で踏ん張り、精一杯の「悪役令嬢スマイル(不敵な笑み)」を作った。
「……ふふ。頼もしいですわね」
声が裏返らなかった。よし。
「では、参りましょうか。……私たちの『戦場』へ」
「御意」
アレクセイ様が立ち上がり、私に腕を差し出す。
私はその腕に手を添えた。
筋肉の硬い感触が伝わってくる。
「準備はいいか、野郎ども!」
アレクセイ様が振り返り、使用人たちに声をかけた。
「「「オオオオオオオッ!!」」」
「姐さんの晴れ舞台だ! 気合入れろォ!」
「護衛部隊、配置につけ!」
「王都の軟弱者どもに、辺境の恐ろしさを教えてやるぜ!」
怒号のような歓声。
いつの間にか、使用人たちも完全武装(正装含む)していた。
どうやら、彼らも全員で王都へ乗り込むつもりらしい。
これはもう夜会参加ではなく、国家間の戦争だ。
「……カトレア、行くぞ」
「はい!」
こうして私たちは、最強の布陣で王都へと出発した。
真紅のドレスを纏った私と、漆黒の礼服を纏った彼。
そして背後には、百戦錬磨の強面軍団。
王都の貴族たちが、この「暴力的なまでの美しさ」を目撃して震え上がるまで、あと数日。
私の人生最大の「ざまぁ」イベントが、幕を開けようとしていた。
翌日。
城の応接間に、悲痛な叫び声が響き渡った。
声の主は、王都から呼び寄せられた一流の服飾商人、マダム・ポンパドールだ。
彼女は今、ソファの上で小さくなり、震えながら周囲を見回している。
無理もない。
彼女を取り囲んでいるのは、我が城が誇る強面使用人軍団だ。
「おいババア……いや、マダム。変なもん持ち込んだら承知しねぇぞ」
「姐さんに似合うドレスじゃなかったら、分かってるだろうな?」
「この針、仕込み刀じゃねぇだろうな? ああん?」
使用人たちは善意で(セキュリティチェックとして)検品しているだけなのだが、絵面はどう見ても悪徳商人を脅す強盗団だ。
「みんな、やめなさい」
私が部屋に入ると、使用人たちはサッと道を開けた。
「姐さん! お待ちしておりやした!」
「この商人が怪しい動きをしないよう、見張っておきました!」
「……ありがとう。でも、マダムが失神しそうだから下がってて」
私はため息をつき、泡を吹きかけているマダムに歩み寄った。
「申し訳ありません、マダム。彼らに悪気はないのです。……ただ、少し顔と愛想が悪いだけで」
「カ、カトレア様……!」
マダムは私を見ると、すがるように涙目になった。
以前、王都で何度かドレスを仕立ててもらった縁だ。
彼女は私の「悪女顔」に慣れている数少ない人物である。
「お久しぶりでございます……! まさかこのような……魔境にお住まいだったとは……」
「ええ、住めば都ですわ。……それより、アレクセイ様からの注文は?」
「は、はい! こちらに!」
マダムがパンパンと手を叩くと、連れてきたお針子たちがワゴンを押して入ってきた。
かけられていた布が取り払われる。
「うわぁ……」
そこには、目がくらむような光景が広がっていた。
ドレス、ドレス、ドレス。
色とりどりのシルク、ベルベット、レース。
王都の店を一軒丸ごと買い占めてきたかのような量だ。
「閣下からは『店にある一番いいものを全部。あと、サイズはゆとりを持たせて特注で作れ』と承っております」
「……ゆとり」
その言葉に、私の心がチクリと痛む。
やはり、アレクセイ様も気にしていたのだ。
私のわがままボディ(主に胃袋と筋肉)の成長を。
「さあ、カトレア様。採寸をいたしますわ。……少し、逞しくなられたと聞いておりますが?」
マダムがメジャーを構える。
私はゴクリと唾を飲み込んだ。
「……マダム。覚悟して測ってください」
「あら、ご冗談を。少し太られたくらい、私の技術でどうとでも……」
マダムが私の二の腕にメジャーを回した。
瞬間、彼女の手が止まる。
「……あら?」
次はウエスト。
「……ん?」
そして背中。
「……カトレア様」
「はい」
「……仕上がっておりますわね」
マダムの声が震えた。
「脂肪ではありませんわ。これ、筋肉ですの? 特にこの広背筋……まるでアスリートのような……」
「農作業と、壁ドン(物理)の結果です」
「壁ドン……?」
マダムは困惑しつつも、そこはプロ。
すぐに気を取り直し、キリッとした顔になった。
「分かりましたわ。この『美しくも力強い肉体』を活かしつつ、最高にエレガントに見せるドレス……私の職人魂に火がつきました!」
彼女は猛スピードで針と布を操り始めた。
既存のドレスをベースに、私の体型に合わせてその場で補正していく。
「ここは絞って、ここはドレープで筋肉を隠して……いえ、あえて見せる! 強さは美しさですわ!」
数時間後。
「完成いたしました」
マダムが額の汗を拭い、一着のドレスを指し示した。
それは、深い真紅(クリムゾン)のドレスだった。
艶やかなベルベット生地。
肩やデコルテは大胆に開いているが、黒いレースで上品に覆われている。
スカートは幾重にも重なり、動くたびに薔薇の花びらのように揺れるだろう。
「……素敵」
「『血染めの薔薇』……いえ、『情熱の薔薇』をイメージしました。今のカトレア様の迫力に負けない、最強の勝負服です」
(血染めって言いかけたわね今)
私は試着室に入り、そのドレスに袖を通した。
心配だったファスナーも、魔法のようにスムーズに上がった。
マダムの技術に感謝だ。
カーテンを開ける。
姿見に映った自分を見て、私は息を呑んだ。
そこにいたのは、深窓の令嬢でも、農家の娘でもなかった。
敵を蹂躙し、国の一つや二つ傾けそうな、堂々たる『悪の女帝』が立っていた。
「……強そう」
「美しゅうございます!」
マダムが拍手喝采する。
そこへ、扉が開く音がした。
「……カトレア。支度は済んだか」
アレクセイ様だ。
彼もまた、夜会用の正装に着替えていた。
漆黒の軍服風の礼服。
銀の刺繍が施され、マントを羽織っている。
その姿は、魔王軍の総帥そのもの。
めちゃくちゃ似合っているし、めちゃくちゃ怖い。
彼は部屋に入り、私を見た瞬間、立ち止まった。
「……」
無言だ。
怖い。
似合っていないのだろうか?
「強すぎて引く」とか思われているのだろうか?
私が不安になって俯きかけると、アレクセイ様がゆっくりと近づいてきた。
「……息をするのを、忘れていた」
「え?」
「美しい。……言葉にならないほどだ」
彼の瞳が、熱っぽく揺れている。
そのアイスブルーの瞳に映る私が、真っ赤に染まる(ドレスの反射か、照れているのか)。
「その赤……私の瞳の色(補色)だ。よく似合う」
「あ、ありがとうございます……。強そうに見えませんか?」
「ああ、強そうだ。……誰にも媚びず、己の足で立つ女王のようだ。それがたまらなく美しい」
彼は懐から、小さな箱を取り出した。
パカッと開く。
中には、大粒のダイヤモンドとルビーをあしらった、豪奢なネックレスが入っていた。
「これを」
「えっ、こんな高価なもの……!」
「私の家の家宝だ。……受け取ってくれ」
彼は私の背後に回り、ネックレスをつけてくれた。
冷たい宝石が肌に触れる。
その重みが、彼との契約の重みのように感じられた。
アレクセイ様は再び私の前に立つと、静かに片膝をついた。
使用人たちが固唾を飲んで見守る中、彼は私の手を取り、その甲に額を押し当てた。
「カトレア」
低く、厳かな声。
「王都へ行けば、敵も多いだろう。心ない言葉を投げる者もいるだろう」
「……はい」
「だが、恐れるな。……私がいる」
彼は顔を上げ、私を射抜くように見つめた。
「君が笑うなら、私は世界を敵に回しても君を守ろう。君が怒るなら、私はその剣となって敵を断とう」
それは、愛の告白であり、騎士の誓いだった。
「君はただ、堂々としていればいい。……私の自慢の婚約者として」
ドキン。
心臓が大きな音を立てた。
この人は、どこまで私を甘やかせば気が済むのだろう。
こんなことを言われて、惚れないわけがない。
いや、もうとっくに手遅れなのかもしれない。
私は震える足をドレスの中で踏ん張り、精一杯の「悪役令嬢スマイル(不敵な笑み)」を作った。
「……ふふ。頼もしいですわね」
声が裏返らなかった。よし。
「では、参りましょうか。……私たちの『戦場』へ」
「御意」
アレクセイ様が立ち上がり、私に腕を差し出す。
私はその腕に手を添えた。
筋肉の硬い感触が伝わってくる。
「準備はいいか、野郎ども!」
アレクセイ様が振り返り、使用人たちに声をかけた。
「「「オオオオオオオッ!!」」」
「姐さんの晴れ舞台だ! 気合入れろォ!」
「護衛部隊、配置につけ!」
「王都の軟弱者どもに、辺境の恐ろしさを教えてやるぜ!」
怒号のような歓声。
いつの間にか、使用人たちも完全武装(正装含む)していた。
どうやら、彼らも全員で王都へ乗り込むつもりらしい。
これはもう夜会参加ではなく、国家間の戦争だ。
「……カトレア、行くぞ」
「はい!」
こうして私たちは、最強の布陣で王都へと出発した。
真紅のドレスを纏った私と、漆黒の礼服を纏った彼。
そして背後には、百戦錬磨の強面軍団。
王都の貴族たちが、この「暴力的なまでの美しさ」を目撃して震え上がるまで、あと数日。
私の人生最大の「ざまぁ」イベントが、幕を開けようとしていた。
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