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「カシュー。今日は客が来る」
市場デートから数日後。
朝食の席で、アーモンド公爵が珍しく真面目な顔で言った。
「客ですか? まさか、またピーナン殿下が『復縁してくれ』と泣きついてくるのでは?」
「いや、違う。……ある意味、彼よりも手強い相手だ」
アーモンドがコーヒーカップを置く手が、心なしか重い。
「私の幼馴染だ。夜会で一度会っただろう? カカオだ」
「ああ、カカオ様!」
私はパッと顔を輝かせた。
夜会で意気投合し、共にワインをボトル3本空けた「飲み仲間」だ。
「彼女なら大歓迎です。また面白い話が聞けそうですし」
「……君たちは気が合いすぎて怖いんだ。私の悪口で盛り上がる未来しか見えない」
アーモンドがぼやいていると、食堂の扉が豪快に開かれた。
「あら、聞こえてるわよ。被害妄想が激しいわね、アーモンド」
現れたのは、チョコレート色の乗馬服を颯爽と着こなした美女、カカオ男爵令嬢だった。
彼女は鞭を片手に(なぜ持っているのかは不明だが)、ツカツカと入ってきた。
「久しぶりね、カシュー。元気そうで何よりだわ」
「カカオ様! お待ちしておりました」
私が立ち上がると、彼女はニッと笑い、私の肩をバンと叩いた。
「相変わらずいい『塩顔』してるじゃない。……で、どうなの? この変人との同居生活は。ストレスで胃に穴は開いてない?」
「今のところ、美味しいもので穴を塞いでいるので大丈夫です」
「ふふ、上手いこと言うわね。合格よ」
カカオ様は私の隣の席にどかりと座り、ペッパー執事に目配せをした。
「いつもの。ブラックで。砂糖もミルクもいらないわ」
「承知いたしました、カカオ様」
ペッパーが慣れた手つきでコーヒーを淹れる。
アーモンドが渋い顔をした。
「カカオ。朝から何しに来たんだ? また私の蔵から勝手に酒を持ち出す気か?」
「失礼ね。今日は『視察』に来たのよ」
「視察?」
カカオ様はコーヒーを一口飲み、鋭い視線を私に向けた。
「カシュー。単刀直入に聞くわ。……あなた、アーモンドのこと、どう思ってるの?」
空気が変わった。
さっきまでの気さくな雰囲気から一転、彼女の瞳には試すような光が宿っている。
「……どう、とは?」
「好きか嫌いか、あるいは『便利な食材供給源』と思っているか」
「カカオ、余計なことを聞くな」
アーモンドが止めようとするが、カカオ様は手で制した。
「黙ってて。これは女同士の話よ。……私はね、アーモンドとはオムツ時代からの付き合いなの。こいつがどれだけ面倒くさくて、こだわりの強い変人か、誰よりも知ってるわ」
彼女はカップを置き、私を真っ直ぐに見据えた。
「中途半端な気持ちなら、今のうちに逃げなさい。こいつに関わると、人生の塩分濃度がおかしくなるわよ」
それは、警告のようでもあり、挑発のようでもあった。
いわゆる「幼馴染マウント」というやつだろうか。
普通なら「私の方が彼を理解しています!」と対抗するところかもしれない。
しかし。
私はフンと鼻を鳴らし、自分のカップを手に取った。
「カカオ様。ご心配なく。私はもう、手遅れです」
「……手遅れ?」
「ええ。すでに私の舌は、この屋敷の味付けに慣らされてしまいました。今更、薄味の生活には戻れません」
私はアーモンドをチラリと見た。
彼は少し驚いた顔をしている。
「それに、変人具合で言えば、私も大概です。……岩塩を抱いて寝る女ですよ?」
「……ぷっ」
カカオ様が吹き出した。
「あはは! 聞いたわよそれ! 岩塩を宝石箱に入れて喜んでたって!」
「事実です。あれは最高でした」
「最高ね! あなた、やっぱり面白いわ!」
カカオ様はバンバンとテーブルを叩いて笑った。
一瞬で緊張が解ける。
「いやー、安心したわ。あの軟弱な王子に捨てられたって聞いて心配してたけど、あなたならアーモンドの手綱を握れそうね」
「手綱というか、首輪をつけて散歩させるくらいの気持ちです」
「最高! それ採用!」
カカオ様と私はハイタッチを交わした。
アーモンドが頭を抱える。
「……私の扱いがペット以下なのはなぜだ」
「愛玩動物(ペット)だなんて思ってないわよ。……『貴重な家畜』だと思ってるわ」
「もっと悪化してる!」
食堂に笑い声が響く。
と、そこへ。
「な、なんなんですかぁ、この騒ぎはぁ……」
寝ぼけ眼のマシュ・マロと、顔色の悪いピーナン殿下が入ってきた。
彼らはまだこの屋敷に居座っているのだ。
カカオ様が、スッと目を細めた。
「あら。……これが噂の『生ゴミ』?」
「ぶっ!」
殿下がコーヒーを吹き出しそうになった。
「な、なんだ君は! いきなり失礼な!」
「カカオ・ビター男爵令嬢よ。……あなたがピーナン王子? 噂通り、中身がスカスカしてそうな顔ね」
「なっ……!」
「そっちのピンク色は……うわ、甘ったるい。カカオ99%の私には劇薬だわ」
カカオ様は露骨に顔をしかめた。
マシュ・マロがムッとして言い返す。
「失礼ですねぇ! 私はマシュ・マロですぅ! 甘くてふわふわの愛され女子ですぅ!」
「愛され? 脳みそがお花畑なだけじゃない?」
「ひどっ!」
カカオ様は、マシュと殿下を一瞥し、私に向き直った。
「ねえカシュー。なんでこんな不純物を屋敷に置いてるの? 濾過しちゃえば?」
「濾過するとフィルターが詰まるんです。……それに、反面教師として置いておくのも悪くないかなと」
「余裕ねえ。……ま、そういうところも好きよ」
カカオ様は立ち上がると、アーモンドの肩に手を置いた。
「アーモンド。あんた、いい女捕まえたわね。逃がしたら私がもらうわよ」
「……お前がもらってどうするんだ」
「私の『飲み友達』として囲うのよ。毎日朝まで酒盛りしてやるわ」
「やめろ。カシューの肝臓が死ぬ」
カカオ様は高笑いしながら、私にウインクをした。
「カシュー。今度、私の屋敷にも遊びにいらっしゃい。とっておきの『ビターチョコレート』をご馳走するわ」
「ええ、ぜひ。……激辛じゃないやつをお願いしますね」
「もちろんよ。大人の味を教えてあげる」
カカオ様は嵐のように去っていった。
残されたのは、圧倒されたマシュと殿下、そして疲弊したアーモンドだ。
「……あいつ、何しに来たんだ」
「応援に来てくれたんですよ。たぶん」
私はコーヒーを飲み干した。
恋のライバルかと思ったが、どうやら強力な味方(兼、酒飲み仲間)が増えただけのようだ。
「カシュー様ぁ……。あんな怖い人と友達なんですかぁ?」
マシュが怯えながら聞いてくる。
「ええ。とっても素敵な方よ。……貴女も仲良くしたら? 少しは『苦味』を知った方が、人生に深みが出るわよ」
「絶対イヤですぅ!」
マシュが叫ぶ。
私はフフッと笑い、アーモンドを見た。
彼もまた、やれやれといった顔で、しかしどこか嬉しそうに笑っていた。
「……まあ、カカオが認めたなら、もう怖いものはないな」
「そうですね。……最強の布陣が整いました」
私の周りには、塩、ナッツ、ビターチョコ、そして燻製。
癖の強いものばかりが集まっている。
けれど、それが不思議と心地いい。
(さあ、次はどんな刺激的な日が待っているのかしら)
私は期待に胸を膨らませた。
……まさかその翌日、カカオ様が本当に『ビターな大人の遊び』に私を連れ出すことになるとは、まだ知らずに。
市場デートから数日後。
朝食の席で、アーモンド公爵が珍しく真面目な顔で言った。
「客ですか? まさか、またピーナン殿下が『復縁してくれ』と泣きついてくるのでは?」
「いや、違う。……ある意味、彼よりも手強い相手だ」
アーモンドがコーヒーカップを置く手が、心なしか重い。
「私の幼馴染だ。夜会で一度会っただろう? カカオだ」
「ああ、カカオ様!」
私はパッと顔を輝かせた。
夜会で意気投合し、共にワインをボトル3本空けた「飲み仲間」だ。
「彼女なら大歓迎です。また面白い話が聞けそうですし」
「……君たちは気が合いすぎて怖いんだ。私の悪口で盛り上がる未来しか見えない」
アーモンドがぼやいていると、食堂の扉が豪快に開かれた。
「あら、聞こえてるわよ。被害妄想が激しいわね、アーモンド」
現れたのは、チョコレート色の乗馬服を颯爽と着こなした美女、カカオ男爵令嬢だった。
彼女は鞭を片手に(なぜ持っているのかは不明だが)、ツカツカと入ってきた。
「久しぶりね、カシュー。元気そうで何よりだわ」
「カカオ様! お待ちしておりました」
私が立ち上がると、彼女はニッと笑い、私の肩をバンと叩いた。
「相変わらずいい『塩顔』してるじゃない。……で、どうなの? この変人との同居生活は。ストレスで胃に穴は開いてない?」
「今のところ、美味しいもので穴を塞いでいるので大丈夫です」
「ふふ、上手いこと言うわね。合格よ」
カカオ様は私の隣の席にどかりと座り、ペッパー執事に目配せをした。
「いつもの。ブラックで。砂糖もミルクもいらないわ」
「承知いたしました、カカオ様」
ペッパーが慣れた手つきでコーヒーを淹れる。
アーモンドが渋い顔をした。
「カカオ。朝から何しに来たんだ? また私の蔵から勝手に酒を持ち出す気か?」
「失礼ね。今日は『視察』に来たのよ」
「視察?」
カカオ様はコーヒーを一口飲み、鋭い視線を私に向けた。
「カシュー。単刀直入に聞くわ。……あなた、アーモンドのこと、どう思ってるの?」
空気が変わった。
さっきまでの気さくな雰囲気から一転、彼女の瞳には試すような光が宿っている。
「……どう、とは?」
「好きか嫌いか、あるいは『便利な食材供給源』と思っているか」
「カカオ、余計なことを聞くな」
アーモンドが止めようとするが、カカオ様は手で制した。
「黙ってて。これは女同士の話よ。……私はね、アーモンドとはオムツ時代からの付き合いなの。こいつがどれだけ面倒くさくて、こだわりの強い変人か、誰よりも知ってるわ」
彼女はカップを置き、私を真っ直ぐに見据えた。
「中途半端な気持ちなら、今のうちに逃げなさい。こいつに関わると、人生の塩分濃度がおかしくなるわよ」
それは、警告のようでもあり、挑発のようでもあった。
いわゆる「幼馴染マウント」というやつだろうか。
普通なら「私の方が彼を理解しています!」と対抗するところかもしれない。
しかし。
私はフンと鼻を鳴らし、自分のカップを手に取った。
「カカオ様。ご心配なく。私はもう、手遅れです」
「……手遅れ?」
「ええ。すでに私の舌は、この屋敷の味付けに慣らされてしまいました。今更、薄味の生活には戻れません」
私はアーモンドをチラリと見た。
彼は少し驚いた顔をしている。
「それに、変人具合で言えば、私も大概です。……岩塩を抱いて寝る女ですよ?」
「……ぷっ」
カカオ様が吹き出した。
「あはは! 聞いたわよそれ! 岩塩を宝石箱に入れて喜んでたって!」
「事実です。あれは最高でした」
「最高ね! あなた、やっぱり面白いわ!」
カカオ様はバンバンとテーブルを叩いて笑った。
一瞬で緊張が解ける。
「いやー、安心したわ。あの軟弱な王子に捨てられたって聞いて心配してたけど、あなたならアーモンドの手綱を握れそうね」
「手綱というか、首輪をつけて散歩させるくらいの気持ちです」
「最高! それ採用!」
カカオ様と私はハイタッチを交わした。
アーモンドが頭を抱える。
「……私の扱いがペット以下なのはなぜだ」
「愛玩動物(ペット)だなんて思ってないわよ。……『貴重な家畜』だと思ってるわ」
「もっと悪化してる!」
食堂に笑い声が響く。
と、そこへ。
「な、なんなんですかぁ、この騒ぎはぁ……」
寝ぼけ眼のマシュ・マロと、顔色の悪いピーナン殿下が入ってきた。
彼らはまだこの屋敷に居座っているのだ。
カカオ様が、スッと目を細めた。
「あら。……これが噂の『生ゴミ』?」
「ぶっ!」
殿下がコーヒーを吹き出しそうになった。
「な、なんだ君は! いきなり失礼な!」
「カカオ・ビター男爵令嬢よ。……あなたがピーナン王子? 噂通り、中身がスカスカしてそうな顔ね」
「なっ……!」
「そっちのピンク色は……うわ、甘ったるい。カカオ99%の私には劇薬だわ」
カカオ様は露骨に顔をしかめた。
マシュ・マロがムッとして言い返す。
「失礼ですねぇ! 私はマシュ・マロですぅ! 甘くてふわふわの愛され女子ですぅ!」
「愛され? 脳みそがお花畑なだけじゃない?」
「ひどっ!」
カカオ様は、マシュと殿下を一瞥し、私に向き直った。
「ねえカシュー。なんでこんな不純物を屋敷に置いてるの? 濾過しちゃえば?」
「濾過するとフィルターが詰まるんです。……それに、反面教師として置いておくのも悪くないかなと」
「余裕ねえ。……ま、そういうところも好きよ」
カカオ様は立ち上がると、アーモンドの肩に手を置いた。
「アーモンド。あんた、いい女捕まえたわね。逃がしたら私がもらうわよ」
「……お前がもらってどうするんだ」
「私の『飲み友達』として囲うのよ。毎日朝まで酒盛りしてやるわ」
「やめろ。カシューの肝臓が死ぬ」
カカオ様は高笑いしながら、私にウインクをした。
「カシュー。今度、私の屋敷にも遊びにいらっしゃい。とっておきの『ビターチョコレート』をご馳走するわ」
「ええ、ぜひ。……激辛じゃないやつをお願いしますね」
「もちろんよ。大人の味を教えてあげる」
カカオ様は嵐のように去っていった。
残されたのは、圧倒されたマシュと殿下、そして疲弊したアーモンドだ。
「……あいつ、何しに来たんだ」
「応援に来てくれたんですよ。たぶん」
私はコーヒーを飲み干した。
恋のライバルかと思ったが、どうやら強力な味方(兼、酒飲み仲間)が増えただけのようだ。
「カシュー様ぁ……。あんな怖い人と友達なんですかぁ?」
マシュが怯えながら聞いてくる。
「ええ。とっても素敵な方よ。……貴女も仲良くしたら? 少しは『苦味』を知った方が、人生に深みが出るわよ」
「絶対イヤですぅ!」
マシュが叫ぶ。
私はフフッと笑い、アーモンドを見た。
彼もまた、やれやれといった顔で、しかしどこか嬉しそうに笑っていた。
「……まあ、カカオが認めたなら、もう怖いものはないな」
「そうですね。……最強の布陣が整いました」
私の周りには、塩、ナッツ、ビターチョコ、そして燻製。
癖の強いものばかりが集まっている。
けれど、それが不思議と心地いい。
(さあ、次はどんな刺激的な日が待っているのかしら)
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