婚約破棄?夢見がちな悪役令嬢は「悲劇のヒロイン」を演じたい!

黒猫かの

文字の大きさ
21 / 28

21

王宮に到着した私たちは、すぐにアレクセイ殿下の私室へと通された。

部屋の中は、どんよりとした空気に包まれていた。

カーテンは閉め切られ、薄暗い。

その部屋の隅で、アレクセイ殿下が頭を抱えて座り込んでいた。

「……殿下?」

私が声をかけると、殿下はビクッとして顔を上げた。

「おお、ユーメリアか……! 待っていたぞ!」

その顔を見て、私は驚いた。

目の下にクマがあり、頬がこけている。

あのキラキラしていた第一王子の面影はない。

「まあ、随分とやつれましたわね。……何か呪いでも受けました?」

「呪いではない……。心労だ」

殿下はよろよろと立ち上がり、私にすがりつこうとした。

しかし、その前に黒い壁(ギルバート様)が立ちはだかった。

「気安く触れるな。……俺の『下僕(ポチ)』に何の用だ」

ギルバート様が冷たく言い放つ。

「げ、下僕……? ユーメリアが?」

殿下は私の燕尾服姿を見て、目を丸くした。

「なんだその格好は。男装? 新しい趣味か?」

「ええ、そうです。今の私は公爵令嬢ではありません。魔王ギルバート様に仕える忠実な犬、ポチです。ワン!」

私はキリッとして答えた。

「……そうか。お前は相変わらずだな」

殿下は乾いた笑い声を漏らし、ソファにドサリと座り込んだ。

「座ってくれ。……相談があるんだ」

私とギルバート様は対面のソファに座った。

「それで、切羽詰まった用件とはなんだ? 国政に関わる重大事か?」

ギルバート様が尋ねると、殿下は深刻な顔で頷いた。

「ああ、重大事だ。……俺の人生に関わる」

「ほう」

「マリアのことだ」

「マリア?」

私は身を乗り出した。

「あの子がどうかしたの? もしかして、私の『悪役修行』のせいで体調を崩したとか?」

「いや、逆だ。……元気すぎるんだ」

殿下は遠い目をした。

「最近、マリアの様子がおかしい。以前のような、守ってあげたくなる可憐さがないんだ。……やたらと『強くなりたい』と口走り、俺が優しくしようとすると『甘やかさないでください!』と拒否する」

「あら、自立心が芽生えたのね。素晴らしいじゃない」

「それだけならいい。だが、昨日は『私を叱ってください! もっと厳しく!』とせがまれた。俺が戸惑っていると、『ユーメリア師匠ならもっと罵倒してくれます!』と比較されたんだ……」

「ぶっ」

私は吹き出しそうになった。

マリア、あなた私の教えを忠実に守りすぎよ。

しかも方向性がM(マゾ)の方にズレている気がするわ。

「俺は……俺は、か弱いマリアを守りたかったんだ。だが、今の彼女は俺より強くなりそうだ。……どう接すればいいのか分からん」

殿下は頭を抱えた。

「これは……『破局の危機』というやつか?」

「違いますわ殿下! それは『倦怠期』ならぬ『成長痛』です!」

私は立ち上がり、力説した。

「マリアは今、サナギから蝶になろうとしているのです! あなたに相応しい女性になるために、必死にもがいているのです! それを受け止められないなんて、男の器が小さいわ!」

「器が小さい……だと?」

「ええ! 彼女の変化を楽しめないなんて、退屈な男ね! もっとこう、彼女の強さを引き出して、『おお、今日の君は猛獣のようだね』と褒めるくらいの度量を見せなさいよ!」

私が捲し立てると、殿下は呆然と私を見つめた。

そして、ふっと笑った。

「……ははっ」

「何がおかしいの?」

「いや……やはりお前は面白いな」

殿下は穏やかな目で私を見た。

その目には、以前のような軽蔑や嫌悪感はない。

むしろ、熱っぽい何かが宿っている。

「ユーメリア。……お前と婚約破棄をした時、俺は清々したと思っていた。お前の奇行や、芝居がかった言動に疲れていたからな」

「知っていますわ。最高の破棄イベントでしたもの」

「だが……マリアと付き合ってみて、分かったことがある」

殿下は立ち上がり、私に一歩近づいた。

「俺は……『退屈』が嫌いなのかもしれない」

「はい?」

「お前といた時間は、確かに騒がしくて疲れたが……退屈することはなかった。毎日が予想外で、驚きの連続だった。……それが、俺にとっての『日常』になっていたんだな」

殿下は私の手を取ろうとした。

しかし、またしてもギルバート様が手で払いのけた。

パシッ!

「……話が長いぞ、殿下」

ギルバート様の声が低くなる。

「要点はなんだ。マリア嬢との関係修復の助言が欲しいなら、ユーメリアではなく恋愛カウンセラーを雇え」

「いや、違う。……俺が言いたいのは」

殿下はギルバート様を睨み返し、それから私を真っ直ぐに見た。

「ユーメリア。……俺と、やり直さないか?」

「…………は?」

時が止まった。

私だけでなく、ギルバート様も、部屋の空気も、全てが凍りついた。

「や、やり直すって……復縁?」

「そうだ。婚約破棄を撤回する」

殿下は真顔で言った。

「やはり、俺の隣に立つべきはお前だ。マリアには悪いが、彼女は優しすぎる……いや、今は変な方向に強くなっているが、本質的に俺とは合わない気がする」

「……」

「お前のその『面白さ』こそが、王族の重圧に晒される俺を癒やしてくれる唯一の刺激だと気づいたんだ。……戻ってこい、ユーメリア」

殿下は手を差し出した。

私は瞬きを繰り返した。

これは……どういう展開?

元婚約者が、「やっぱりお前がいい」と戻ってくる。

これは乙女ゲームや小説でよくある『復縁ルート』?

それとも『元サヤ』?

普通なら、「今さら何を! ふざけないで!」と激怒するか、「嬉しい……待っていました!」と涙するか、どちらかだろう。

だが、私の脳内コンピューターが弾き出した解答は、違った。

「……分かったわ!」

私はポンと手を打った。

「これは『コメディ』ね!」

「……は?」

殿下がキョトンとする。

「そうでしょう? 自分で振っておいて、『やっぱお前が面白いから戻れ』なんて、三流の脚本家でも書かないようなご都合主義展開! つまり、殿下は私を笑わせようとして冗談を言っているのね!?」

「い、いや、本気だが……」

「面白いわ! 最高に笑えるジョークよ! あーっはっはっは!」

私は腹を抱えて笑い出した。

「傑作だわ! 『失礼な理由での復縁要請』選手権があったら優勝よ! お腹痛い!」

「ゆ、ユーメリア……?」

「ダメよ殿下、もっと真面目にやってくれないと。そんな『お前はおもちゃとして優秀だ』みたいな口説き文句で、公爵令嬢が落ちるわけないじゃない!」

私は涙を拭いながら言った。

殿下の顔が引きつる。

「おもちゃ扱いなどしていない! 俺は本心から……」

「黙れ」

ドスの利いた声が、殿下の言葉を遮った。

室内の温度が、氷点下まで下がった気がした。

見ると、ギルバート様が立ち上がっていた。

全身から、黒い瘴気(オーラ)が立ち上っている。

本気の、殺気だ。

「……ギ、ギルバート?」

「アレクセイ殿下」

ギルバート様は、殿下を静かに見下ろした。

その目は、ゴミを見るような、あるいは死体を見るような目だった。

「今、なんと仰いました?」

「……ふ、復縁を……」

「ユーメリアは、俺の婚約者だ。……俺の、女だ」

ギルバート様が一歩踏み出す。

床の絨毯が、彼の圧力で凹んだように見えた。

「それを……貴様が捨てておいて、今さら『面白いから返せ』だと?」

「……っ」

「ふざけるな」

ゴゴゴゴ……と音が聞こえてきそうな迫力だ。

「俺はな。こいつの面白さを愛しているのではない。……こいつの全てを、その魂の在り方を愛しているんだ」

「えっ」

私は驚いてギルバート様を見た。

「貴様のような、中途半端な気持ちでこいつに触れようとするな。……次にその汚い手を伸ばしたら、王族だろうが何だろうが、その腕をへし折るぞ」

「ひぃっ……!」

殿下が後ずさり、ソファに倒れ込んだ。

「分かったら失せろ。……いや、ここは貴様の部屋か。なら俺たちが帰る」

ギルバート様は私の腕を掴んだ。

「行くぞ、ポチ」

「あ、はい! ワン!」

私は反射的に返事をしてしまった。

ギルバート様は私を引きずるようにして、部屋の出口へと向かう。

「待て! 話はまだ……!」

殿下が呼び止めるが、ギルバート様は振り返りもしない。

「話すことなど何もない。……ユーメリアは渡さん。絶対にな」

バタン!

扉が叩きつけられるように閉められた。

廊下に出た私たちは、無言で歩き出した。

ギルバート様の足取りが速い。

私は小走りでついていく。

「……あの、ギルバート様?」

「……」

「怒っています?」

「……当たり前だ」

彼は足を止めず、前を向いたまま言った。

「あんな……ふざけた理由で、お前を奪おうとするなど……」

彼の握る手に、力がこもる。

痛いほどだ。

でも、不思議と嫌じゃなかった。

「……でも、断ったじゃない」

私は彼の背中に向かって言った。

「私、戻る気なんてないわよ。……だって、あんな『退屈しのぎ』の相手なんて御免だもの」

「……そうか」

「私が必要としているのは、もっとこう……私の人生(シナリオ)を本気で狂わせてくれるような、強引で、独占欲が強くて、でも時々甘い……そんな魔王様だけよ」

私が言うと、ギルバート様がピタリと足を止めた。

そして、ゆっくりと振り返った。

「……お前、本当に口が上手くなったな」

「あら、本心ですけど?」

「……くくっ」

彼は少しだけ表情を緩め、私の額を小突いた。

「いいだろう。……その魔王様が、これからたっぷり可愛がってやる」

「え、お仕置きの続き!?」

「違う。……結婚式の準備だ」

「へ?」

「こうなったら、既成事実を作るしかない。……式を早めるぞ」

「はえっ!? 早めるって、いつ!?」

「来週だ」

「来週ぅぅぅ!?」

私は廊下で叫んだ。

「無理よ! ドレスも招待状も間に合わないわ!」

「俺がなんとかする。……お前はただ、俺の妻になる覚悟だけ決めておけ」

ギルバート様は私の手を引き、さらに速度を上げて歩き出した。

「待って! 心の準備が! あと悪役令嬢としての引退セレモニーが!」

「そんなものはいらん!」

こうして。

王子の乱心は、結果として私たちの結婚を急加速させることになった。

復縁どころか、永遠の愛を誓う日が、もう目の前まで迫っていたのである。

だが、もちろん、すんなりと式が挙げられるはずもない。

だって、私の周りにはまだ、解決すべき火種(主に王子とマリア)が残っているのだから……。
感想 0

あなたにおすすめの小説

裏切り者として死んで転生したら、私を憎んでいるはずの王太子殿下がなぜか優しくしてくるので、勘違いしないよう気を付けます

みゅー
恋愛
ジェイドは幼いころ会った王太子殿下であるカーレルのことを忘れたことはなかった。だが魔法学校で再会したカーレルはジェイドのことを覚えていなかった。 それでもジェイドはカーレルを想っていた。 学校の卒業式の日、貴族令嬢と親しくしているカーレルを見て元々身分差もあり儚い恋だと潔く身を引いたジェイド。 赴任先でモンスターの襲撃に会い、療養で故郷にもどった先で驚きの事実を知る。自分はこの宇宙を作るための機械『ジェイド』のシステムの一つだった。 それからは『ジェイド』に従い動くことになるが、それは国を裏切ることにもなりジェイドは最終的に殺されてしまう。 ところがその後ジェイドの記憶を持ったまま翡翠として他の世界に転生し元の世界に召喚され…… ジェイドは王太子殿下のカーレルを愛していた。 だが、自分が裏切り者と思われてもやらなければならないことができ、それを果たした。 そして、死んで翡翠として他の世界で生まれ変わったが、ものと世界に呼び戻される。 そして、戻った世界ではカーレルは聖女と呼ばれる令嬢と恋人になっていた。 だが、裏切り者のジェイドの生まれ変わりと知っていて、恋人がいるはずのカーレルはなぜか翡翠に優しくしてきて……

毒状態の悪役令嬢は内緒の王太子に優しく治療(キス)されてます

娯遊戯空現
恋愛
ハイタッド公爵家の令嬢・セラフィン=ハイタッドは悪人だった……。 第二王子・アエルバートの婚約者の座を手に入れたセラフィンはゆくゆくは王妃となり国を牛耳るつもりでいた。しかし伯爵令嬢・ブレアナ=シュレイムの登場により、事態は一変する。 アエルバートがブレアナを気に入ってしまい、それに焦ったセラフィンが二人の仲を妨害した。 そんな折、セラフィンは自分が転生者であることとここが乙女ゲーム『治癒能力者(ヒーラー)の選ぶ未来』の世界であることを思い出す。 自分の行く末が破滅であることに気付くもすで事態は動き出した後で、婚約破棄&処刑を言い渡される。 処刑時に逃げようとしたセラフィンは命は助かったものの毒に冒されてしまった。 そこに謎の美形男性が現れ、いきなり唇を奪われて……。

美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛

らがまふぃん
恋愛
 こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。10~15話前後の短編五編+番外編のお話です。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。※R6.5/18お気に入り登録300超に感謝!一話書いてみましたので是非是非! *らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。 ※R7.2/22お気に入り登録500を超えておりましたことに感謝を込めて、一話お届けいたします。本当にありがとうございます。  ※R7.10/13お気に入り登録700を超えておりました(泣)多大なる感謝を込めて一話お届けいたします。 *らがまふぃん活動三周年周年記念として、R7.10/30に一話お届けいたします。楽しく活動させていただき、ありがとうございます。 ※R7.12/8お気に入り登録800超えです!ありがとうございます(泣)一話書いてみましたので、ぜひ!

世継ぎは他の妃が産めばいい——子を産めない私ですが、帝の寵愛を独占して皇后になりました

由香
恋愛
後宮に入る女の価値は、ただ一つ。 ——皇子を産めるかどうか。 けれど私は、産めない。 ならば—— 「世継ぎは他の妃に任せます。私は、陛下に愛される女になります」 そう言い放ったその日から、すべてが狂い始めた。 毒を盛られても、捨てられず。 皇子が生まれても、選ばれたのは私だった。 「お前は、ここにいろ」 これは、子を産めない女が ただ一つの武器“寵愛”だけで頂点に立つ物語。 そして—— その寵愛は、やがて狂気に変わる。

夫に捨てられた私は冷酷公爵と再婚しました

香木陽灯
恋愛
 伯爵夫人のマリアーヌは「夜を共に過ごす気にならない」と突然夫に告げられ、わずか五ヶ月で離縁することとなる。  これまで女癖の悪い夫に何度も不倫されても、役立たずと貶されても、文句ひとつ言わず彼を支えてきた。だがその苦労は報われることはなかった。  実家に帰っても父から不当な扱いを受けるマリアーヌ。気分転換に繰り出した街で倒れていた貴族の男性と出会い、彼を助ける。 「離縁したばかり? それは相手の見る目がなかっただけだ。良かったじゃないか。君はもう自由だ」 「自由……」  もう自由なのだとマリアーヌが気づいた矢先、両親と元夫の策略によって再婚を強いられる。相手は婚約者が逃げ出すことで有名な冷酷公爵だった。  ところが冷酷公爵と会ってみると、以前助けた男性だったのだ。  再婚を受け入れたマリアーヌは、公爵と少しずつ仲良くなっていく。  ところが公爵は王命を受け内密に仕事をしているようで……。  一方の元夫は、財政難に陥っていた。 「頼む、助けてくれ! お前は俺に恩があるだろう?」  元夫の悲痛な叫びに、マリアーヌはにっこりと微笑んだ。 「なぜかしら? 貴方を助ける気になりませんの」 ※ふんわり設定です

すみっこ婚約破棄同盟〜王子様による婚約破棄のすみっこで〜

まりー
恋愛
   ある夜会で王子とその側近達の婚約破棄が行われた。腕に恋人をぶら下げて。所謂、王道断罪劇である。  でもこのお話の主役は麗しのヒロインでも、キラキラ王子でも、学園一の秀才や騎士団期待のホープでもない。これは王道のすみっこで行われた、弱小貴族と商人の子息たちの婚約破棄のお話である。 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ 「もう俺ら、恋なんてしない!」と言う小学生の息子の話を参考に書きました。登場人物の男子たちの頭は小学生レベルだと思って読んでください。    

【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。

扇レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋 伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。 それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。 途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。 その真意が、テレジアにはわからなくて……。 *hotランキング 最高68位ありがとうございます♡ ▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス

【完結】子爵令嬢の秘密

りまり
恋愛
私は記憶があるまま転生しました。 転生先は子爵令嬢です。 魔力もそこそこありますので記憶をもとに頑張りたいです。