近未来判事「タクヤ」

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事件簿007 『名人長二』その31

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「結局、それぞれの家に戻ったのか?」

いつものバーのカウンターで孔明さんが尋ねた。

「そうなんです。剛の戸籍は既に死亡扱いになってますし、手崎工芸で家具職人を続けたいって。金在家とも仲良く連絡を取り合っているようです。」

「ところで、40年前に空港からいなくなって都城で捨て子になった原因はわかったのか?」

「いえ、さすがに40年前の監視カメラ映像は残ってないし、謎のままなんです。」

「誘拐もどきか、神様の粋な計らいか・・・。結果オーライではあるがな。」

「貴陽さんの腕はまさに天からの授かりものですからね。」

「それで、智恵ちゃんの遊び場も貴陽さんが作ってくれたわけだ。」

「そうなんですよ。餅は餅屋ですね~。すごいのが出来ました!これです。」

タブレットの画面を孔明さんに見せた。

「うちに設置してあるカメラは古くてあまりきれいに見えないんですけどね・・・。ほら!今動いたのが智恵ですよ。」

「ほぉほぉ。猫か鼠かよくわからんな。」

「何言ってんですか。ただの老眼でしょう。」

「カメラもタクヤくんのナニも、もっと大きいのに変えたほうがええぞ。」

「ボクのナニは交換できませんから。あ!そういえば孔明さん、サエにボクがベビー級だって言ったでしょ!」

横を向くと孔明さんはもう消えていた。

「まったく、あのじじぃの逃げ足は間違いなく名人級だな。」
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