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83.からっぽの研究
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「ああ!お嬢さん、今呆れましたね?見たらわかるわって」
ジルダは感情が表に出てしまったのかと、表情を引き締めた。
「よく聞いてください。魔石は魔力を吸収できるんですよ」
ジルダの様子を意に介す事無く、青年は魔石を手に、胸を張ってみせた。
「その研究はかなり前からされていますが、不可能だと結論が出ているではありませんか」
ジルダは半ば呆れてサイノスの魔石を返してもらおうかと悩んだ。
しかし、一度渡したものを取り上げるのはかわいそうかなと、思い直した。
「この魔石は返しませんよ」
「いりません。弁償するとお約束しましたでしょう。好きにお使いになって下さい」
ジルダの視線に気が付いたのか、青年はサイノスの魔石を急いで上着のポケットにしまい込んだ。
「お嬢さんもご存知ないのですね。魔石が魔力を吸収できないわけを」
サイノスの魔石を大事そうに仕舞いながら、青年は相変わらず偉そうにジルダを見下ろしていた。
好奇心を隠せない緑色の瞳は、きらきらと輝いてジルダを見ている。
「私はお嬢さんではなく、シトロン伯爵家のジルダです。あなたの名は?」
ジルダが名乗ると、青年はその場で膝をつき「マール・ブライトンと申します。ブライトン男爵家の4男でアバルト侯爵家で錬金術師として働いています」と名乗った。貴族だったのかと、ジルダは男をみた。ブライトン男爵家は領地を持たない宮廷貴族だ。他に爵位もないはずだ。4男ともなると騎士爵を受けることもできないし、こうやって技師の仕事をするものなのだろう。
それに――この男の容姿は平凡だったが、服装は着古していて所々破れたままだし、風呂はいつから入っていないのか脂でねっとりしていて汚らしい。どうも自分の興味は全て魔石に注いでいるようだ。
ジルダは納得すると、魔石が魔力を吸収するという話に興味を示した。
「あれは俺が9歳の時でした。魔石でおもちゃに動力を与えて遊んでたんです。あ、俺が作ったんですよ。こう木の板に車輪を付けて、その車輪を動かす――」
「魔石の話を」
話が逸れそうだったのでジルダはマールを制した。
「すんません。で、おもちゃが動かなくなったんで、魔石の魔力が切れたと思って取り出そうとしたんです」
すると、マールの手から魔石に魔力がごっそりと奪われて、幼いマールは数日間生死の境を彷徨ったのだと言う。
「あの時ジルダ様がいらしてくれれば、俺ももっと早く助かったんですけどね」
マールは笑って言ったが、それは無理というものだ。マールは年の頃25~26歳。9歳の頃となるとジルダは漸く生まれた所だろう。
それ以来マールは魔石が怖くて近寄らなくなったが、年が経つほどあの時の経験が思い出されて仕方なかった。
そして、魔道技師としてアバルト侯爵領に修行に来てから、その経験が特殊な状況だったことを思い知らされたのだ。
なぜなら、魔石は魔力がなくなっても魔力を吸収することはなく、ただその役目を終えるだけなのだから。
ジルダはその話を聞いて驚いた。
夢でないのなら、その魔石が特殊な魔石だったのかと尋ねると、「どこにでもあるマーヴの魔石ですよ」と肩をすくめた。
その日、ジルダはアバルト侯爵に頼み込んで、マールと研究を始めることにした。
ジルダが17歳のデビュタントを迎える頃、マールが興奮してシトロン伯爵家にやってきた。
「魔石の仕組みが分かったんだ」
ジルダの躾の甲斐があって、随分人間らしい恰好をするようになったが、相変わらずマールは小汚かった。
興奮冷めやまぬマールを落ち着かせると、ジルダはマールに説明を求めた。
「魔石ってのは空にならないんですよ」
ジルダは、マールをアバルト侯爵領に追い返すか思い悩んだ。
「最後まで聞けって。いいっすか?通常の魔石は剣や盾、粉ひき機や機織り機なんかの人間の魔力で回らない大型の機械を動かすために使いますよね。でもそれじゃ消費する魔力が大きすぎたんですよ」
「つまり――どういう事?」
「からっぽに見えても魔石には余りがあったってことですよ。割り算と同じです。割り切れない数字は余りが出るでしょう」
マールの説明にジルダは漸く合点がいった。
「からっぽに見えても魔石には魔力が残存していたのね」
「そう。さすがお嬢さん」
マールはジルダの頭をわしゃわしゃと撫でた。
ジルダはこの馴れ馴れしい男の生活態度は好きではなかったが、こういう仕草は嫌いではなかった。
「俺がからっぽにした魔石はおもちゃに入れていたんです。おもちゃの動力なんてたかが知れてる。つまり、小さい魔力を放出し続ければ魔石は空になるんだ」
マールは布に包んだ小さい魔石をポケットから慎重に取り出すと、ジルダに持たせた。
魔石はジルダの魔力を一気に吸収すると、魔石独特の柔らかい光を放った。魔力がいっぱになった証だ。
マールとジルダは手を取り合って喜んだ。
研究は進んでいたが、あとはどうやって小さな魔力を放出させるかが問題だった。
おもちゃに入れてしまって、誤って子供が触れてしまえば一大事だし、カインの魔力吸収の間隔には間に合わない。
また、完全に魔力を放出した魔石は触れるだけで魔力を吸収してしまうため、取り扱いも大変だった。
ジルダとマールが研究に行き詰っていたその時、カインは貧民街の女性に恋をした。
何かおかしな気配を感じながらも、カインの好きにさせてほしいと侯爵に頼み込んだ。
もしカインが本気ならば自分との婚約を解消して何としてもその女性を妻に迎えるだろう。
そうなっても魔力吸収は続ける気だったが、カインの相手がそれを見て何とどう思うかを考えると、現実的ではないだろう。
「――でも、カイン様は私がいなければ生きてはいけないでしょう?」
だから早く解放してあげたいのだと、ジルダは心の中で続けていた。
ジルダは感情が表に出てしまったのかと、表情を引き締めた。
「よく聞いてください。魔石は魔力を吸収できるんですよ」
ジルダの様子を意に介す事無く、青年は魔石を手に、胸を張ってみせた。
「その研究はかなり前からされていますが、不可能だと結論が出ているではありませんか」
ジルダは半ば呆れてサイノスの魔石を返してもらおうかと悩んだ。
しかし、一度渡したものを取り上げるのはかわいそうかなと、思い直した。
「この魔石は返しませんよ」
「いりません。弁償するとお約束しましたでしょう。好きにお使いになって下さい」
ジルダの視線に気が付いたのか、青年はサイノスの魔石を急いで上着のポケットにしまい込んだ。
「お嬢さんもご存知ないのですね。魔石が魔力を吸収できないわけを」
サイノスの魔石を大事そうに仕舞いながら、青年は相変わらず偉そうにジルダを見下ろしていた。
好奇心を隠せない緑色の瞳は、きらきらと輝いてジルダを見ている。
「私はお嬢さんではなく、シトロン伯爵家のジルダです。あなたの名は?」
ジルダが名乗ると、青年はその場で膝をつき「マール・ブライトンと申します。ブライトン男爵家の4男でアバルト侯爵家で錬金術師として働いています」と名乗った。貴族だったのかと、ジルダは男をみた。ブライトン男爵家は領地を持たない宮廷貴族だ。他に爵位もないはずだ。4男ともなると騎士爵を受けることもできないし、こうやって技師の仕事をするものなのだろう。
それに――この男の容姿は平凡だったが、服装は着古していて所々破れたままだし、風呂はいつから入っていないのか脂でねっとりしていて汚らしい。どうも自分の興味は全て魔石に注いでいるようだ。
ジルダは納得すると、魔石が魔力を吸収するという話に興味を示した。
「あれは俺が9歳の時でした。魔石でおもちゃに動力を与えて遊んでたんです。あ、俺が作ったんですよ。こう木の板に車輪を付けて、その車輪を動かす――」
「魔石の話を」
話が逸れそうだったのでジルダはマールを制した。
「すんません。で、おもちゃが動かなくなったんで、魔石の魔力が切れたと思って取り出そうとしたんです」
すると、マールの手から魔石に魔力がごっそりと奪われて、幼いマールは数日間生死の境を彷徨ったのだと言う。
「あの時ジルダ様がいらしてくれれば、俺ももっと早く助かったんですけどね」
マールは笑って言ったが、それは無理というものだ。マールは年の頃25~26歳。9歳の頃となるとジルダは漸く生まれた所だろう。
それ以来マールは魔石が怖くて近寄らなくなったが、年が経つほどあの時の経験が思い出されて仕方なかった。
そして、魔道技師としてアバルト侯爵領に修行に来てから、その経験が特殊な状況だったことを思い知らされたのだ。
なぜなら、魔石は魔力がなくなっても魔力を吸収することはなく、ただその役目を終えるだけなのだから。
ジルダはその話を聞いて驚いた。
夢でないのなら、その魔石が特殊な魔石だったのかと尋ねると、「どこにでもあるマーヴの魔石ですよ」と肩をすくめた。
その日、ジルダはアバルト侯爵に頼み込んで、マールと研究を始めることにした。
ジルダが17歳のデビュタントを迎える頃、マールが興奮してシトロン伯爵家にやってきた。
「魔石の仕組みが分かったんだ」
ジルダの躾の甲斐があって、随分人間らしい恰好をするようになったが、相変わらずマールは小汚かった。
興奮冷めやまぬマールを落ち着かせると、ジルダはマールに説明を求めた。
「魔石ってのは空にならないんですよ」
ジルダは、マールをアバルト侯爵領に追い返すか思い悩んだ。
「最後まで聞けって。いいっすか?通常の魔石は剣や盾、粉ひき機や機織り機なんかの人間の魔力で回らない大型の機械を動かすために使いますよね。でもそれじゃ消費する魔力が大きすぎたんですよ」
「つまり――どういう事?」
「からっぽに見えても魔石には余りがあったってことですよ。割り算と同じです。割り切れない数字は余りが出るでしょう」
マールの説明にジルダは漸く合点がいった。
「からっぽに見えても魔石には魔力が残存していたのね」
「そう。さすがお嬢さん」
マールはジルダの頭をわしゃわしゃと撫でた。
ジルダはこの馴れ馴れしい男の生活態度は好きではなかったが、こういう仕草は嫌いではなかった。
「俺がからっぽにした魔石はおもちゃに入れていたんです。おもちゃの動力なんてたかが知れてる。つまり、小さい魔力を放出し続ければ魔石は空になるんだ」
マールは布に包んだ小さい魔石をポケットから慎重に取り出すと、ジルダに持たせた。
魔石はジルダの魔力を一気に吸収すると、魔石独特の柔らかい光を放った。魔力がいっぱになった証だ。
マールとジルダは手を取り合って喜んだ。
研究は進んでいたが、あとはどうやって小さな魔力を放出させるかが問題だった。
おもちゃに入れてしまって、誤って子供が触れてしまえば一大事だし、カインの魔力吸収の間隔には間に合わない。
また、完全に魔力を放出した魔石は触れるだけで魔力を吸収してしまうため、取り扱いも大変だった。
ジルダとマールが研究に行き詰っていたその時、カインは貧民街の女性に恋をした。
何かおかしな気配を感じながらも、カインの好きにさせてほしいと侯爵に頼み込んだ。
もしカインが本気ならば自分との婚約を解消して何としてもその女性を妻に迎えるだろう。
そうなっても魔力吸収は続ける気だったが、カインの相手がそれを見て何とどう思うかを考えると、現実的ではないだろう。
「――でも、カイン様は私がいなければ生きてはいけないでしょう?」
だから早く解放してあげたいのだと、ジルダは心の中で続けていた。
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