【R18】ラヴ・トライアングル

千咲

文字の大きさ
10 / 10
02-元教え子の執着

02-06

しおりを挟む
 ピンク色らしきゴムの中に、真っ白な精液が詰まっている。月明かりの下では色はあまりわからないけれど、量くらいならわかる。若いって、すごい。あとで捨てなきゃ。

「華子ちゃん、まだ大丈夫?」

 近くの水道から水を出し、濡らしたタオルで汗を拭きながら、木原くんは私を見つめる。それに答えずにショーツの紐を結ぼうとしたら、すっ飛んできた彼に「ダーメ」と手を押さえられる。

「もう、無理かなー」
「じゃあ大丈夫だね」
「大丈夫じゃない。そもそも屋外で、しかも職場のベンチでするのはどうかと思うんだけど」

 木原くんは微笑む。それはもう、嬉しそうに。

「華子ちゃんはこの高校から異動しない限り、このベンチを見かけるたびに、俺のことを思い出すんだよ。俺とここでセックスしたことを思い出して、濡らすんだよ。たまんないね。最高じゃん」
「うわぁ、最低」
「華子ちゃんのその冷たい目、最高」

 木原くんが首筋に舌を這わせる。彼の意図に気づいて制止しようとしたが、遅かった。チリリと首筋に痛みが走る。

「あ、バカ!」
「夏休みだからいいじゃん」
「補講もあるし、私、毎日学校に来ないといけないんだけど!? キスマークなんかつけてどうするの、もう!」
「蚊に刺されたことにして、絆創膏、貼っていけばいいんじゃない? 大丈夫、バレないよ」

 言いながら、木原くんは二個三個と赤い痕を残していく。絆創膏だらけになるじゃないの。月曜日、タートルネックの服を着なければならなくなったでしょ。

「華子ちゃん、俺にもキスマークつけて」

 所有の証がほしいのだろうか。木原くんは征服されたがっているのかもしれない。それはちょっと意外。
 リクエストどおり、首筋と、鎖骨のあたり、締まっている腹筋、と順にキスマークをつけていく。その流れで、下腹部でぬらぬらと光っている男性器にもキスをする。水で洗ったのか、ちょっと冷たい。そして、まじまじと見てみると、やっぱり大きい。

「っ……華子、ちゃん」

 木原くんのかすれ声は可愛い。縋ってくるような声で、私の名前を呼ぶ。たまらなく可愛い、と思う。
 木原くんの思惑どおり、私はこのベンチを見るたびに彼とのセックスを思い出すんだろう。濡れるかどうかは、別にして。今夜の痴態を忘れることは、ないだろう。

「はぁ……口、で、してくれる、なんて」

 彼をベンチに座らせ、足の間に体を滑り込ませる。地面に膝をついたからちょっと痛いけど、我慢できないほどではない。
 裏筋を舐め、鈴口から溢れる体液を舐め取る。精液が混じった味がする。亀頭を咥えると、やっぱり大きい。口がいっぱいになってしまう。手を使わないと無理だな。

「幸せ、すぎて、死にそう……」

 幸せの絶頂が低すぎて笑えてしまう。
 けれど、三年間も思い焦がれた人が自分の体を受け入れてくれた事実、というのは確かに多幸感に包まれるものなのかもしれない。想像だけど。

「華子ちゃん、可愛い。好き。あ、イキそう……どこに出せば、っいい?」
「飲んであげようか?」
「あっ……」

 かなりの早漏なんだとは感じていたけど、三回目も一瞬で出てしまったみたいだ。口の中で、ドロリと青臭さが弾ける。
 三回目ともなればだいぶ量も少ないから、飲み下すことができる。私の喉がごくんと動くのを、木原くんは恍惚の表情で見つめてくる。

「……すっげー、エロい……ごめん、華子ちゃん。水ある? バッグの中?」
「ん、ありがと」

 木原くんから受け取ったボディバッグからペットボトルを取り出し、温くなった水を飲む。
 あぁ、今すぐ冷たい水が飲みたい。冷たいビールでもいい。シャワーも浴びたい。

「……帰ろうか、木原くん」
「帰っ、ちゃう、の?」
「家、一人暮らし? 実家? 送っていくよ」

 既にショーツの紐は結び、身支度も整えた。しょんぼりしながらゴムを片付け始めた木原くんを眺めつつ、一人暮らしをしている自分のアパートの部屋の状態やら冷蔵庫の中身やらを思い出す。
 ……成人しても、飲酒は二十歳になってからだから、木原くん用にジュースか何かを買って帰らないといけないな。

「あー、それとも、うちでシャワー浴びる?」
「……いいの?」
「私、割と後ろから突かれるのが好きなんだよね」

 木原くんは意味を理解してすぐに真っ赤になり、無造作にポケットに未使用のゴムを突っ込んだ。
 体位をリクエストしたのは初めてだ。私の顔もきっと真っ赤になっているだろう。

「華子ちゃん、明日は予定ある!?」
「ないけど……一日中セックスしたいとは思わないかな」
「じゃあ、デートする!?」

 それもいいかな、とは思う。私たちが教師と元教え子だなんて誰も知らない場所へ車で遠出するのは、いい。悪くない。

「ゴムとか、袋の切れ端とか、落ちてない? 見つかったら面倒だから、こっちのゴミ袋に入れてね」

 かき氷の器やフランクフルトの串なんかと、使用済みのゴムが混じったゴミ袋。早く捨ててしまいたい。
 スマホのライトでゴミがないかを確認して、木原くんは満面の笑みを浮かべた。

「大丈夫! 帰ろう、華子ちゃん!」

 木原くんに手を引かれて駐車場へ向かいながら、その後ろ姿に声をかける。

「木原くん、連絡先教えてもらえる?」
「喜んで!!」

 順番がめちゃくちゃになったけれど、まぁいいか。結婚するかどうかは別にして、年下の男の子と遊ぶのも悪くないだろう。都合が悪くなれば、別れればいいのだから。
 木原くんは元教え子で、未成年でもない。交際がバレたとしても、障害はないはずだ。……たぶん。おそらく。うーん、ちょっと早まったかな?

「華子ちゃん、やっぱもう一箱買ってっていい?」
「どんだけヤル気なの……」
「華子ちゃんに俺の形を覚えてもらうまで」
「そんなの、一回で十分だし」

 木原くんが嬉しそうに微笑むから、夜中まで開いているドラッグストアへの道を思い出す。あの凶悪な大きさのものを受け入れ続けるには、ローションが必要だ。乾いたら地獄を見ることになりそうだもん。

「三年間、我慢してよかったなぁ。何度、退学になってもいいから押し倒そうとしたことか……」
「やめておいて正解だね。誰も幸せにならないよ」

 特殊な関係ゆえに、タイミングを間違えば大炎上してしまう。誰も幸せになれない関係なら、誘惑に乗るべきではないのだ。
 平山先生は、そのあたり失敗したみたいだけれど。

「大事にするからね、華子ちゃん」

 嬉しそうに手を振り回す木原くんを、微笑ましく、可愛く思う。高いハードルを越えてきたのだから、彼には多少の覚悟はあるだろう。それならば、望みどおり、一回くらい大事にされてみようではないの。
 こんなふうに始まる関係があっても、まぁいいでしょ。





年上教師に恋をして追い詰めていく年下男子、大好き。だからまた書いてしまった……何度書いてもいいものですね。
巨根・早漏・絶倫な男子と職場青姦、たまらないです。もちろん、空想上、に限りますが。


しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

処理中です...