18 / 132
第一章 帰還と波乱
第十八話 全員集合!
しおりを挟む
集まったのは、アルテナ家からガイアス・リ・アルテナ、ミリア・リ・アルテナ、ギリア・リ・アルテナ、メリー、セイ、鋼、ローラン・トーテス、魔王、ミルラス・リリュー、竜神様、エイリーンという面々。
簡単に説明すると、人であった頃の私の両親と弟、乳母に星妖精、蒼月狼、勇者な竜人、魔王、夢魔、竜神、山の神ということになる。ちなみに、父、ガイアスと乳母のメリーはかつての冒険者仲間で、人の中では二人ともかなり強い部類に入る。そして、星妖精なセイと蒼月狼の鋼、魔王はユレイラとしての私とともに居た神でもあり、それぞれ、セルティス、コルト、アメリアという名前だったりもした。
情報交換の場に現れるのは、せいぜい五、六人程度だと思っていたものの、実際はその倍の人数、というか、全員が勢揃いした形だ。
王家からは、国王陛下、アルト殿下、ミーシャ、それと、ミーシャの護衛というか、ペット的扱いのスペースドラゴンのスーちゃんと聖竜であるマルディックがトカゲのような姿でミーシャの肩に乗っている。
「ユミリア!」
「ユミリアちゃんっ!」
「姉上!」
金髪に青い瞳の、ちょっと渋みを増した父ガイアスと、ブロンドの長い髪に赤茶色の瞳を持つ、ちょっときつめな顔立ちの継母ミリア、金髪に赤茶色の瞳を持つまだ八歳であろう可愛らしい顔立ちの弟ギリア。そんな家族との感動の再会に、私は思わず微笑む。そうして、抱擁を交わしたところで、その背後に、青い髪と瞳を持つ、昔に見た時から年を取っていないように見えるメリーが『おじょうざまぁあっ』と号泣している姿が目に入る。
「お帰り、ユレイラ」
「お帰りっ!」
「ユミリア様、俺はまだ、あなたに忠誠を誓ってるからな?」
青く長い髪と金の瞳を持つ、神秘的な青年の姿であるセイと、大きなモフモフ狼な鋼、黒目黒髪のマッチョな竜人のローラン。彼らの言葉にも、とても心が浮き立つのを感じる。
「お帰りなさい。ユレイラ様」
「お、お帰りなのじゃっ」
元は黒いネズミ姿だったのが、アメリアとして覚醒した際、元の姿に戻って、長い黒髪をかっちりと一纏めにして、赤い瞳を潤ませる男装の麗人になっている魔王と、そんなアメリアに寄り添って頬を染める紫の髪と緑の瞳を持つナイスバディな夢魔、ミルラス。
「お帰りなさい。無事で何よりです」
「うわぁ、本当に帰ってきてるわっ。ちょっと、もう、ワタシを巻き込まないでよっ!?」
黒目黒髪の知的で美しいと評するにふさわしい長身の神、竜人様。そして、茶色のうねった長髪に、紫の瞳。バッチリとしたまつげと紫のアイシャドウ。ドピンクなチークと真っ赤な口紅を施した筋骨隆々の大男。しかも、胸まで盛って、紫のパツパツなドレスを纏うという、一度見たら忘れられない見た目の山の神エイリーン。この二人の言葉を聞いて、とりあえず、エイリーンには特製激ニガドリンクを後で飲ませようと決意しながら、国王陛下達の方へと向き合った。
簡単に説明すると、人であった頃の私の両親と弟、乳母に星妖精、蒼月狼、勇者な竜人、魔王、夢魔、竜神、山の神ということになる。ちなみに、父、ガイアスと乳母のメリーはかつての冒険者仲間で、人の中では二人ともかなり強い部類に入る。そして、星妖精なセイと蒼月狼の鋼、魔王はユレイラとしての私とともに居た神でもあり、それぞれ、セルティス、コルト、アメリアという名前だったりもした。
情報交換の場に現れるのは、せいぜい五、六人程度だと思っていたものの、実際はその倍の人数、というか、全員が勢揃いした形だ。
王家からは、国王陛下、アルト殿下、ミーシャ、それと、ミーシャの護衛というか、ペット的扱いのスペースドラゴンのスーちゃんと聖竜であるマルディックがトカゲのような姿でミーシャの肩に乗っている。
「ユミリア!」
「ユミリアちゃんっ!」
「姉上!」
金髪に青い瞳の、ちょっと渋みを増した父ガイアスと、ブロンドの長い髪に赤茶色の瞳を持つ、ちょっときつめな顔立ちの継母ミリア、金髪に赤茶色の瞳を持つまだ八歳であろう可愛らしい顔立ちの弟ギリア。そんな家族との感動の再会に、私は思わず微笑む。そうして、抱擁を交わしたところで、その背後に、青い髪と瞳を持つ、昔に見た時から年を取っていないように見えるメリーが『おじょうざまぁあっ』と号泣している姿が目に入る。
「お帰り、ユレイラ」
「お帰りっ!」
「ユミリア様、俺はまだ、あなたに忠誠を誓ってるからな?」
青く長い髪と金の瞳を持つ、神秘的な青年の姿であるセイと、大きなモフモフ狼な鋼、黒目黒髪のマッチョな竜人のローラン。彼らの言葉にも、とても心が浮き立つのを感じる。
「お帰りなさい。ユレイラ様」
「お、お帰りなのじゃっ」
元は黒いネズミ姿だったのが、アメリアとして覚醒した際、元の姿に戻って、長い黒髪をかっちりと一纏めにして、赤い瞳を潤ませる男装の麗人になっている魔王と、そんなアメリアに寄り添って頬を染める紫の髪と緑の瞳を持つナイスバディな夢魔、ミルラス。
「お帰りなさい。無事で何よりです」
「うわぁ、本当に帰ってきてるわっ。ちょっと、もう、ワタシを巻き込まないでよっ!?」
黒目黒髪の知的で美しいと評するにふさわしい長身の神、竜人様。そして、茶色のうねった長髪に、紫の瞳。バッチリとしたまつげと紫のアイシャドウ。ドピンクなチークと真っ赤な口紅を施した筋骨隆々の大男。しかも、胸まで盛って、紫のパツパツなドレスを纏うという、一度見たら忘れられない見た目の山の神エイリーン。この二人の言葉を聞いて、とりあえず、エイリーンには特製激ニガドリンクを後で飲ませようと決意しながら、国王陛下達の方へと向き合った。
31
あなたにおすすめの小説
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
婚約破棄の、その後は
冬野月子
恋愛
ここが前世で遊んだ乙女ゲームの世界だと思い出したのは、婚約破棄された時だった。
身体も心も傷ついたルーチェは国を出て行くが…
全九話。
「小説家になろう」にも掲載しています。
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
ドレスが似合わないと言われて婚約解消したら、いつの間にか殿下に囲われていた件
ぽぽよ
恋愛
似合わないドレスばかりを送りつけてくる婚約者に嫌気がさした令嬢シンシアは、婚約を解消し、ドレスを捨てて男装の道を選んだ。
スラックス姿で生きる彼女は、以前よりも自然体で、王宮でも次第に評価を上げていく。
しかしその裏で、爽やかな笑顔を張り付けた王太子が、密かにシンシアへの執着を深めていた。
一方のシンシアは極度の鈍感で、王太子の好意をすべて「親切」「仕事」と受け取ってしまう。
「一生お仕えします」という言葉の意味を、まったく違う方向で受け取った二人。
これは、男装令嬢と爽やか策士王太子による、勘違いから始まる婚約(包囲)物語。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
断罪前に“悪役"令嬢は、姿を消した。
パリパリかぷちーの
恋愛
高貴な公爵令嬢ティアラ。
将来の王妃候補とされてきたが、ある日、学園で「悪役令嬢」と呼ばれるようになり、理不尽な噂に追いつめられる。
平民出身のヒロインに嫉妬して、陥れようとしている。
根も葉もない悪評が広まる中、ティアラは学園から姿を消してしまう。
その突然の失踪に、大騒ぎ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる