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第二章 異質な神界
第百二十一話 レレアと対談
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「レレア……」
私が訪ねたのは、女子寮。その中の一室に、レレアの部屋が存在しており、現在、ゲームの神と洗脳の神を拘束している場所でもあります。
「フィオナちゃん、そちらは終わったんですね」
「はい、それで、レレアの方は……」
「終わりましたよ」
ニコリと悲しそうに笑うレレアを前に、私は、レレアが全てを知ったのだと確信します。レレアの側には、デクノボウも一緒ですが、彼は茫然自失状態で、彼も全てを知ったのだろうも予想できました。
「ふふっ、最初は信じられませんでしたが、どうやら、世界は滅ぶようですね」
悲しそうな表情ではあるものの、それでもさほど取り乱しているように見えないレレアですが、きっと、辛くないわけがありません。
「フィオナちゃんは泣いて良いのですよ? フィオナちゃんもそれを知って、辛かったでしょう?」
ただ、レレアは世界の滅亡を嘆くよりも、私へ気遣いを見せてきました。それは、全く考えてもみなかった対応であり、しかし、どこか、レレアらしいとも思えます。
「問題ありません。私は、何が何でも世界の滅亡を食い止めるつもりですので。……ラルフも、レレアも、死なせはしません」
「っ……」
そう宣言をすれば、レレアは大きく目を見開きます。きっと、レレアは私が上位世界に乗り込めるなどとは考えもしなかったのでしょう。いえ、もちろん、実際にそれが可能かどうかは不明ですが、それでも、今の私はどんな手を使ってでも上位世界に乗り込み、世界の滅亡を食い止めるつもりでした。
「……ろ」
と、そんな時、今まで反応のなかったデクノボウが声をあげます。
「? なんですか?」
「できるわけないだろっ! 上位世界!? 何だよそれっ! 俺達こそが神として、世界に君臨する存在だったはずなのに、なんでそんなことになるんだよっ!!」
「上位世界に関しては遥か昔から存在していますよ。創世神様は、その上位世界から派遣された中間管理職らしいですし、それをとやかく言うのは無理ですね」
「っ、何だよっ、何なんだよ! 何でっ、上位世界とかいう世界の奴らのせいで、俺達の世界が滅ぶんだよっ!」
「何故と問われましても、それが上位世界だから、としか言えませんね。私達とて、人間にとっては上位世界の存在。私達の采配で、世界は簡単に滅亡してしまいます。今回はたまたま、私達の世界が下位に属しており、巻き込まれかけているというだけのことです」
「っ、何で、そんな淡々としてるんだよっ!! 滅ぶって、死ぬって……そんなの、ないだろっ」
どうやら混乱している様子のデクノボウに、私は説明をしますが、納得まではできない模様。
「……ですから、私はそれを食い止めるために動くのです」
「フィオナちゃん、それは、簡単なことではない、でしょう? ……私に、何かできることはありますか?」
デクノボウとの討論をしている間に、どういう心境の変化があったのか、レレアは私に協力すると言い出しました。ですから、私は……。
「何も、ありませんよ」
綺麗に、レレアの申し出を断りました。
私が訪ねたのは、女子寮。その中の一室に、レレアの部屋が存在しており、現在、ゲームの神と洗脳の神を拘束している場所でもあります。
「フィオナちゃん、そちらは終わったんですね」
「はい、それで、レレアの方は……」
「終わりましたよ」
ニコリと悲しそうに笑うレレアを前に、私は、レレアが全てを知ったのだと確信します。レレアの側には、デクノボウも一緒ですが、彼は茫然自失状態で、彼も全てを知ったのだろうも予想できました。
「ふふっ、最初は信じられませんでしたが、どうやら、世界は滅ぶようですね」
悲しそうな表情ではあるものの、それでもさほど取り乱しているように見えないレレアですが、きっと、辛くないわけがありません。
「フィオナちゃんは泣いて良いのですよ? フィオナちゃんもそれを知って、辛かったでしょう?」
ただ、レレアは世界の滅亡を嘆くよりも、私へ気遣いを見せてきました。それは、全く考えてもみなかった対応であり、しかし、どこか、レレアらしいとも思えます。
「問題ありません。私は、何が何でも世界の滅亡を食い止めるつもりですので。……ラルフも、レレアも、死なせはしません」
「っ……」
そう宣言をすれば、レレアは大きく目を見開きます。きっと、レレアは私が上位世界に乗り込めるなどとは考えもしなかったのでしょう。いえ、もちろん、実際にそれが可能かどうかは不明ですが、それでも、今の私はどんな手を使ってでも上位世界に乗り込み、世界の滅亡を食い止めるつもりでした。
「……ろ」
と、そんな時、今まで反応のなかったデクノボウが声をあげます。
「? なんですか?」
「できるわけないだろっ! 上位世界!? 何だよそれっ! 俺達こそが神として、世界に君臨する存在だったはずなのに、なんでそんなことになるんだよっ!!」
「上位世界に関しては遥か昔から存在していますよ。創世神様は、その上位世界から派遣された中間管理職らしいですし、それをとやかく言うのは無理ですね」
「っ、何だよっ、何なんだよ! 何でっ、上位世界とかいう世界の奴らのせいで、俺達の世界が滅ぶんだよっ!」
「何故と問われましても、それが上位世界だから、としか言えませんね。私達とて、人間にとっては上位世界の存在。私達の采配で、世界は簡単に滅亡してしまいます。今回はたまたま、私達の世界が下位に属しており、巻き込まれかけているというだけのことです」
「っ、何で、そんな淡々としてるんだよっ!! 滅ぶって、死ぬって……そんなの、ないだろっ」
どうやら混乱している様子のデクノボウに、私は説明をしますが、納得まではできない模様。
「……ですから、私はそれを食い止めるために動くのです」
「フィオナちゃん、それは、簡単なことではない、でしょう? ……私に、何かできることはありますか?」
デクノボウとの討論をしている間に、どういう心境の変化があったのか、レレアは私に協力すると言い出しました。ですから、私は……。
「何も、ありませんよ」
綺麗に、レレアの申し出を断りました。
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