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第一章 幼少期編
第四十八話 やっと五歳
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やっと、五歳になった。一歳半の頃に、メリーの命を救ったり、お母様と決別したり、お父様と仲良くなったり、なんて濃い経験をした私は、その後も中々に大変な日々を送った。
お父様の仲の良かった女性が、どうにもお母様に呪われて、それが未だに解けていない状態らしいということが分かり、その呪いを解くために奔走したり、呪いを解いたことで感謝されて、家族ぐるみで付き合うことになったり、そのうち、どうにもお父様はその女性のことが好きなのではないかと気づいて、メリーやセイ達を巻き込んでキューピッド作戦を決行し、見事、その女性にはお継母様になってもらったり……。
(うん、お継母様関係が結構色々あったのかも?)
そして、何よりも大きく変わったこと。それは……。
「みゅっ! メリー、私、変なところない?」
ちゃんと、舌が回って話せるようになったということだ。残念ながら、まだまだみゅうみゅうといった口癖は治らないが、メリー達やお父様達と話すうちに、はっきりとした発音で話せるようになったのはとても嬉しい。
「えぇ、もちろんです。ユミリアお嬢様はいつでも可愛らしいですっ」
そして、相変わらずメリーは私に対してとても甘やかしてくれる。今だって、御披露目用の衣装が似合うかどうかを聞いたのに、メリーにはその衣装など霞んで見えているらしく、思わず苦笑してしまう。
「みゅう、そういうことじゃないのに……」
今日の衣装は、仕立て屋に頼んで用意してもらった、ピンク色の可愛いドレス……の改造版である。
改造したのは、そのドレスのスカート部分に白い糸で緻密な刺繍を施したこと。そして、その改造によって、ステータスを上昇させたこと、だろうか。もちろん、その他の装飾品であるサファイアのネックレスと同じくサファイアのイヤリングにも、魔法を付与するという方法で強化を行っていた。
「よくお似合いです。ユミリアお嬢様。これで、どこぞのバカが絡んできたとしても、軽く捻ってやれますね」
そして、その改造の理由を知るメリーは、とっても黒い笑みを浮かべる。
『モフ恋』において、今日の御披露目はユミリアにとっての一大イベントだ。今日、この日、ユミリアは、自分に初めて優しくしてくれた王子様に恋をする。彼の名は、アルト・ラ・リーリス。このリーリス国の第一王子にして、将来、ユミリアと婚約破棄をして、国外追放を言い渡す人だ。
(私は、別に誰推しとかいうこともなかったから、王子に惚れるなんてない……よね?)
今のところ、ゲーム通りの筋書きに戻すための、世界の強制力らしきものが働いているようには思えない。しかし、それでも油断は禁物だった。今日、パーティーに来るアルトには、十分に注意を払う必要があるだろう。
「それでは、旦那様のところにいきましょうね」
「みゅっ」
メリーに手を引かれて、私は一歩を踏み出す。
(さぁ、戦うよっ!)
戦場へ向けて、私はキリッとした顔で歩くのだった。
お父様の仲の良かった女性が、どうにもお母様に呪われて、それが未だに解けていない状態らしいということが分かり、その呪いを解くために奔走したり、呪いを解いたことで感謝されて、家族ぐるみで付き合うことになったり、そのうち、どうにもお父様はその女性のことが好きなのではないかと気づいて、メリーやセイ達を巻き込んでキューピッド作戦を決行し、見事、その女性にはお継母様になってもらったり……。
(うん、お継母様関係が結構色々あったのかも?)
そして、何よりも大きく変わったこと。それは……。
「みゅっ! メリー、私、変なところない?」
ちゃんと、舌が回って話せるようになったということだ。残念ながら、まだまだみゅうみゅうといった口癖は治らないが、メリー達やお父様達と話すうちに、はっきりとした発音で話せるようになったのはとても嬉しい。
「えぇ、もちろんです。ユミリアお嬢様はいつでも可愛らしいですっ」
そして、相変わらずメリーは私に対してとても甘やかしてくれる。今だって、御披露目用の衣装が似合うかどうかを聞いたのに、メリーにはその衣装など霞んで見えているらしく、思わず苦笑してしまう。
「みゅう、そういうことじゃないのに……」
今日の衣装は、仕立て屋に頼んで用意してもらった、ピンク色の可愛いドレス……の改造版である。
改造したのは、そのドレスのスカート部分に白い糸で緻密な刺繍を施したこと。そして、その改造によって、ステータスを上昇させたこと、だろうか。もちろん、その他の装飾品であるサファイアのネックレスと同じくサファイアのイヤリングにも、魔法を付与するという方法で強化を行っていた。
「よくお似合いです。ユミリアお嬢様。これで、どこぞのバカが絡んできたとしても、軽く捻ってやれますね」
そして、その改造の理由を知るメリーは、とっても黒い笑みを浮かべる。
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「それでは、旦那様のところにいきましょうね」
「みゅっ」
メリーに手を引かれて、私は一歩を踏み出す。
(さぁ、戦うよっ!)
戦場へ向けて、私はキリッとした顔で歩くのだった。
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