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第二章 反撃のサナフ教国
第百二十五話 ロッダの過去(一)
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リリナが敵に捕まったかもしれないという状況から一転、タロが帰ってきたことにより希望が持てたものの、リリナはまだ街に残っているという。
無事だというなら、早く帰ってきてほしいところだが、どうにも何かを隠している様子のバルディスを見て、僕は不安を押し隠すのに精一杯だった。
「リリナ……」
不安で堪らない僕は、リリナの名前を呼びながら、リリナと出会ったばかりの頃、まだ、ロッダではなく、アークと呼ばれていた頃のことを思い出す。
「捨て子が来たぞー」
「うわっ、また来たのか?」
「迷惑ー」
その頃の僕は、捨て子として、近所の子供に蔑まれていた。原因は、マリー姉と僕の姿が似ても似つかなかったからだ。マリー姉は茶髪に茶色の瞳をしているのに対し、僕は金髪碧眼。顔立ちだって、似ているところは一つもなかった。
僕は、マリー姉の子供ではない。その事実は、僕が物心ついた頃から、嫌というほど思い知らされてきたものだ。
マリー姉に、『僕の本当の親は誰?』と聞いたこともあったが、マリー姉は曖昧に微笑むだけで答えてはくれなかった。今になって思えば、それも当然だ。マリー姉が僕の両親を知っていたとしても、まさか、教皇様が父親だなんて言えなかっただろう。
「お使いは大丈夫だった?」
「うん」
雨が中々降らない砂漠地帯。日々を暮らすのはそこそこ大変で、子供が餓死するのは良くあること。それでも、僕はマリー姉に庇護してもらえるだけ、幸せだった。だから、近所の奴等にいじめられていることなんて言えなかった。
買ってきた水を調理場の横に置くと、僕はすぐにマリー姉と一緒に食事の準備を行う。とはいっても、料理自体はマリー姉が作っているため、後は盛り付けるだけだったが……。
食前の祈りを終えれば、いよいよ食事。毎回、マリー姉の味付けは独特で、長年一緒に暮らしていながら慣れることはない。しかし、大切な食事だ。育ち盛りでもあるため、頑張って食べなければならない。
「……今日は酸っぱ苦い。何入れたの?」
「えぇっ!? ミニスコーピオン肉に、レモーネを入れて焼いたんだけど……」
「……言い方が悪かった。どれだけレモーネを入れたの?」
「ふっふーん、何と、今日は奮発して二個いれたんだよっ」
「……そう」
明らかに入れすぎだと思いながら、それでも料理をしたことがない僕には適量が分からず、うなずくだけになってしまう。比較的安価に手に入れられる黄色く酸っぱいその果物を、何も不味くするために奮発しなくて良いだろうとも思ったが、マリー姉には不味くする意図などなかったのだろう。食べながら何がいけなかったのかと首をかしげる様子は、もはや日常茶飯事のことだ。
「あっ、そうだ。今日は、私の友達に会いに行くから、アークもそのつもりでね」
食事中にそんな話をされて、僕はその相手が誰か分からないながらもうなずく。マリー姉がいきなり予定を言ってくるのはいつものことだ。
そうして、全ての片付けを終えた僕達は、一緒になって外に出る。さすがにマリー姉と一緒に居る時に僕をいじめてくる奴は居ないから、少し安心だった。
「どこ、行くの?」
場所くらいは聞いておこうと口を開くと、マリー姉はフフッと笑って、前方を指差す。
「ここをまーっすぐ行って、右に曲がったところにある友達の職場よ」
手を繋いでくれるマリー姉は、その友達とやらに会うのが楽しみなのか、いつもより機嫌が良さそうで、僕はブスッとする。
「そう」
「きっと、アークも気に入ると思うわっ」
マリー姉のその言葉に、僕は『絶対、気に入ってなんてやるものか』と決意する。そうして辿り着いたのは……。
「えっと、『りりなのばー』?」
良く分からない名前の店だった。その店の前に立つと、マリー姉は店の扉をドンドンドンとノックする。
「こんにちはーっ。リリナ、居るー?」
「はーい、ってマリーか」
扉を開けて出てきたのは、目の下に隈を作った、赤髪の美女だった。ただし、その頭はボサボサで、どうにも寝起きらしい様子だった。
「ふわぁ。朝から元気ね。あんたは」
「リリナにとっては朝かもしれないけど、今は昼よ」
あくびをしながらマリー姉をじっとりと見る美女、リリナは、マリー姉にそう言われて、『そうだったわね』と応じる。そうしてお店の中に入れてもらえることになったのだが……。
「マリー姉、変な臭いがする」
当時は酒場というものがどんなものか知らなかったが、その時のリリナのバーには、アルコール臭が染み付いていた。
「あら? その子は?」
「もうっ、言っておいたでしょっ! 私の息子のアークよっ」
僕の声に、今気づいたとばかりに目を見張るリリナは、マリー姉の言葉にさらに目を見開く。
どうせ、こいつも似てないとか言うんだろうな。
そんな諦めにも似た感情を抱いてリリナを見ると、リリナはしゃがみこんで僕と同じ目線になる。
「そう、この子がマリーの息子ね。初対面でこの仏頂面は……そっくりかもしれないわね」
「え?」
「ちょっ、どういうことよ、それー」
初めて、似ているなんて言葉をかけられ、僕は咄嗟にどう反応して良いか分からなかった。褒め言葉ではけっしてあり得ないその言葉は、しかし、僕にとってはとても心に響くものだった。
「アークは私なんかよりずっとずぅっと可愛いのよっ」
「いや、可愛いって、男にそんなことを言ってたら嫌われるわよ?」
「そんなっ!? アーク、アークは私のこと、好きだよねっ、ねっ」
「ほら、あんながそんなことを言ったから固まっちゃったじゃないの。とりあえず、カウンター席に来なさい。ミルクくらいなら出してあげるから」
「嫌いにならないでーっ」
初めの衝撃でぼんやりとしていると、なぜかマリー姉が泣きそうになりながら僕に懇願していて……ひとまず、席に案内されているようだったから、マリー姉を連れて席に着く。
……少し席が高くて、マリー姉に抱き上げられたのは仕方ないことだと自分に言い聞かせながら……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お待たせしました。
とりあえず、前に『嘘と出立』としていたものを修正……というか、ほぼ改変しました。
ロッダとリリナの過去編をここらでやっておこうとこの一週間で決めて、ここに入れることにしました。
その他の見直しもしっかりして、何とかなりそうです。
また、毎日の更新に戻りますので、これからもよろしくお願いします。
それでは、また!
無事だというなら、早く帰ってきてほしいところだが、どうにも何かを隠している様子のバルディスを見て、僕は不安を押し隠すのに精一杯だった。
「リリナ……」
不安で堪らない僕は、リリナの名前を呼びながら、リリナと出会ったばかりの頃、まだ、ロッダではなく、アークと呼ばれていた頃のことを思い出す。
「捨て子が来たぞー」
「うわっ、また来たのか?」
「迷惑ー」
その頃の僕は、捨て子として、近所の子供に蔑まれていた。原因は、マリー姉と僕の姿が似ても似つかなかったからだ。マリー姉は茶髪に茶色の瞳をしているのに対し、僕は金髪碧眼。顔立ちだって、似ているところは一つもなかった。
僕は、マリー姉の子供ではない。その事実は、僕が物心ついた頃から、嫌というほど思い知らされてきたものだ。
マリー姉に、『僕の本当の親は誰?』と聞いたこともあったが、マリー姉は曖昧に微笑むだけで答えてはくれなかった。今になって思えば、それも当然だ。マリー姉が僕の両親を知っていたとしても、まさか、教皇様が父親だなんて言えなかっただろう。
「お使いは大丈夫だった?」
「うん」
雨が中々降らない砂漠地帯。日々を暮らすのはそこそこ大変で、子供が餓死するのは良くあること。それでも、僕はマリー姉に庇護してもらえるだけ、幸せだった。だから、近所の奴等にいじめられていることなんて言えなかった。
買ってきた水を調理場の横に置くと、僕はすぐにマリー姉と一緒に食事の準備を行う。とはいっても、料理自体はマリー姉が作っているため、後は盛り付けるだけだったが……。
食前の祈りを終えれば、いよいよ食事。毎回、マリー姉の味付けは独特で、長年一緒に暮らしていながら慣れることはない。しかし、大切な食事だ。育ち盛りでもあるため、頑張って食べなければならない。
「……今日は酸っぱ苦い。何入れたの?」
「えぇっ!? ミニスコーピオン肉に、レモーネを入れて焼いたんだけど……」
「……言い方が悪かった。どれだけレモーネを入れたの?」
「ふっふーん、何と、今日は奮発して二個いれたんだよっ」
「……そう」
明らかに入れすぎだと思いながら、それでも料理をしたことがない僕には適量が分からず、うなずくだけになってしまう。比較的安価に手に入れられる黄色く酸っぱいその果物を、何も不味くするために奮発しなくて良いだろうとも思ったが、マリー姉には不味くする意図などなかったのだろう。食べながら何がいけなかったのかと首をかしげる様子は、もはや日常茶飯事のことだ。
「あっ、そうだ。今日は、私の友達に会いに行くから、アークもそのつもりでね」
食事中にそんな話をされて、僕はその相手が誰か分からないながらもうなずく。マリー姉がいきなり予定を言ってくるのはいつものことだ。
そうして、全ての片付けを終えた僕達は、一緒になって外に出る。さすがにマリー姉と一緒に居る時に僕をいじめてくる奴は居ないから、少し安心だった。
「どこ、行くの?」
場所くらいは聞いておこうと口を開くと、マリー姉はフフッと笑って、前方を指差す。
「ここをまーっすぐ行って、右に曲がったところにある友達の職場よ」
手を繋いでくれるマリー姉は、その友達とやらに会うのが楽しみなのか、いつもより機嫌が良さそうで、僕はブスッとする。
「そう」
「きっと、アークも気に入ると思うわっ」
マリー姉のその言葉に、僕は『絶対、気に入ってなんてやるものか』と決意する。そうして辿り着いたのは……。
「えっと、『りりなのばー』?」
良く分からない名前の店だった。その店の前に立つと、マリー姉は店の扉をドンドンドンとノックする。
「こんにちはーっ。リリナ、居るー?」
「はーい、ってマリーか」
扉を開けて出てきたのは、目の下に隈を作った、赤髪の美女だった。ただし、その頭はボサボサで、どうにも寝起きらしい様子だった。
「ふわぁ。朝から元気ね。あんたは」
「リリナにとっては朝かもしれないけど、今は昼よ」
あくびをしながらマリー姉をじっとりと見る美女、リリナは、マリー姉にそう言われて、『そうだったわね』と応じる。そうしてお店の中に入れてもらえることになったのだが……。
「マリー姉、変な臭いがする」
当時は酒場というものがどんなものか知らなかったが、その時のリリナのバーには、アルコール臭が染み付いていた。
「あら? その子は?」
「もうっ、言っておいたでしょっ! 私の息子のアークよっ」
僕の声に、今気づいたとばかりに目を見張るリリナは、マリー姉の言葉にさらに目を見開く。
どうせ、こいつも似てないとか言うんだろうな。
そんな諦めにも似た感情を抱いてリリナを見ると、リリナはしゃがみこんで僕と同じ目線になる。
「そう、この子がマリーの息子ね。初対面でこの仏頂面は……そっくりかもしれないわね」
「え?」
「ちょっ、どういうことよ、それー」
初めて、似ているなんて言葉をかけられ、僕は咄嗟にどう反応して良いか分からなかった。褒め言葉ではけっしてあり得ないその言葉は、しかし、僕にとってはとても心に響くものだった。
「アークは私なんかよりずっとずぅっと可愛いのよっ」
「いや、可愛いって、男にそんなことを言ってたら嫌われるわよ?」
「そんなっ!? アーク、アークは私のこと、好きだよねっ、ねっ」
「ほら、あんながそんなことを言ったから固まっちゃったじゃないの。とりあえず、カウンター席に来なさい。ミルクくらいなら出してあげるから」
「嫌いにならないでーっ」
初めの衝撃でぼんやりとしていると、なぜかマリー姉が泣きそうになりながら僕に懇願していて……ひとまず、席に案内されているようだったから、マリー姉を連れて席に着く。
……少し席が高くて、マリー姉に抱き上げられたのは仕方ないことだと自分に言い聞かせながら……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お待たせしました。
とりあえず、前に『嘘と出立』としていたものを修正……というか、ほぼ改変しました。
ロッダとリリナの過去編をここらでやっておこうとこの一週間で決めて、ここに入れることにしました。
その他の見直しもしっかりして、何とかなりそうです。
また、毎日の更新に戻りますので、これからもよろしくお願いします。
それでは、また!
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