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第三章 セイクリア教国の歪み
第二百十三話 タロとラーミア(二)
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最初見つけた時は、すぐに扉を開けて部屋に入ってしまったラーミア。しかし、そこから出てきた瞬間、我輩は『探索能力』を発動する。
『ラーミア・ネクロ。
女。
百七十一歳。
ファルシス魔国四天王。
現在、マギウス・オルビリオによって操られている。解除のためには、『操術』によって絡まった糸を滅しなければならない。
ラーミアに下された命は、『教皇ジアス・ディバンに毒を飲ませること』、『オルグ・ディバンに取り入ること』、『オルグ・ディバンを暗殺すること』である。
薬師としてオルグ・ディバンと面会したラーミアは、毒を飲ませてしばらくした時に呪いを弱めてもらうことで効果の高い薬を飲ませていると周りに誤解させ、信頼を得た。
魔族であることに関しては、現在、オルグ・ディバンやジアス・ディバンには知られていない』
我輩、次々に知りたいことを思い浮かべてその情報を読み取っていく。
……年齢のところは、見なかったことにするのだ。
ラーミアの後ろをそっと尾行しながら、我輩、ラーミアが角を曲がるのを見て、ささっと駆け抜ける。そうして、もう一度ラーミアに視線を固定して、新たな情報を得ようと疑問をひねり出す。
『ラーミアが魔族だと知っているのは、マギウス・オルビリオと■■■■■■■■である』
我輩、先程は教皇とオルグはラーミアが魔族であることを知らないのかという疑問を抱いて『探索能力』を使用したものの、魔族だと知らない者を挙げるよりは、敵側で魔族だと知っている者に限定した方が良いと思い、その疑問を念じつつ能力を使用した。しかし、その結果は、なぜか黒字で伏せられていた。
これは、どういうことなのだ?
もう一度、と思い、我輩、同じ疑問を思い浮かべてみるものの、その表示は変わらない。
『ラーミアが魔族だと知っているのは、マギウス・オルビリオと■■■■■■■■である』
どうしても、そこは黒字で示されていた。
ふぅむ。これは、もしかしたらラーミアが相手の名前を知らないから黒字になっているのではないだろうか?
しかし、そう考えると、教皇が呪いにかかっているだとか、毒を受けているという情報は、教皇自身が知らないはずの情報だ。黒字になっていてもおかしくないはずの情報だ。
むむむ……これは、バルディスに相談なのだ。
『探索能力』のこと自体はバルディスにも話している。だから、一緒に考えてもらえたら、どういうことなのか分かるはずだ。少なくとも、猫の頭で考えることではない。
後ろにブチが着いてきていることを確認した我輩は、そのまま、もっと情報を得ようと、疑問を頭の中で考えるのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
探索能力、とっても便利です!
他の人の小説とかでは鑑定スキルとかになるんでしょうけども、ここでは探索能力としています。
……うん、ここでもフラグ……回収、頑張らなければっ。
色々動き過ぎて大変だけど、頑張ります。
それでは、また!
『ラーミア・ネクロ。
女。
百七十一歳。
ファルシス魔国四天王。
現在、マギウス・オルビリオによって操られている。解除のためには、『操術』によって絡まった糸を滅しなければならない。
ラーミアに下された命は、『教皇ジアス・ディバンに毒を飲ませること』、『オルグ・ディバンに取り入ること』、『オルグ・ディバンを暗殺すること』である。
薬師としてオルグ・ディバンと面会したラーミアは、毒を飲ませてしばらくした時に呪いを弱めてもらうことで効果の高い薬を飲ませていると周りに誤解させ、信頼を得た。
魔族であることに関しては、現在、オルグ・ディバンやジアス・ディバンには知られていない』
我輩、次々に知りたいことを思い浮かべてその情報を読み取っていく。
……年齢のところは、見なかったことにするのだ。
ラーミアの後ろをそっと尾行しながら、我輩、ラーミアが角を曲がるのを見て、ささっと駆け抜ける。そうして、もう一度ラーミアに視線を固定して、新たな情報を得ようと疑問をひねり出す。
『ラーミアが魔族だと知っているのは、マギウス・オルビリオと■■■■■■■■である』
我輩、先程は教皇とオルグはラーミアが魔族であることを知らないのかという疑問を抱いて『探索能力』を使用したものの、魔族だと知らない者を挙げるよりは、敵側で魔族だと知っている者に限定した方が良いと思い、その疑問を念じつつ能力を使用した。しかし、その結果は、なぜか黒字で伏せられていた。
これは、どういうことなのだ?
もう一度、と思い、我輩、同じ疑問を思い浮かべてみるものの、その表示は変わらない。
『ラーミアが魔族だと知っているのは、マギウス・オルビリオと■■■■■■■■である』
どうしても、そこは黒字で示されていた。
ふぅむ。これは、もしかしたらラーミアが相手の名前を知らないから黒字になっているのではないだろうか?
しかし、そう考えると、教皇が呪いにかかっているだとか、毒を受けているという情報は、教皇自身が知らないはずの情報だ。黒字になっていてもおかしくないはずの情報だ。
むむむ……これは、バルディスに相談なのだ。
『探索能力』のこと自体はバルディスにも話している。だから、一緒に考えてもらえたら、どういうことなのか分かるはずだ。少なくとも、猫の頭で考えることではない。
後ろにブチが着いてきていることを確認した我輩は、そのまま、もっと情報を得ようと、疑問を頭の中で考えるのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
探索能力、とっても便利です!
他の人の小説とかでは鑑定スキルとかになるんでしょうけども、ここでは探索能力としています。
……うん、ここでもフラグ……回収、頑張らなければっ。
色々動き過ぎて大変だけど、頑張ります。
それでは、また!
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