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入学式が終わり待ちに待ったこの時が来た、、
「では、ただいまから魔力調査を始めます。それぞれ指定された場所へ移動をお願いします。」
よし、きた!
魔力調査は水晶に手をかざし魔力を注ぎ、強さによってクラスが決まる。
この魔力調査で、リリィは魔力が高すぎて水晶を壊してしまう。
それをきっかけに、攻略対象たちが彼女に興味を持ち始める――
ゲームでは、そうなっていた。
ただ問題が一つある、それは私だ。
何が問題かというと、水晶に魔力を調整し注ぐということができない。魔法でなら調整はできるけど水晶にはしたことがない。もしかしたらリリィと同じで水晶を壊すかもしれない。
そんなことをしたらゲーム自体が壊れてリリィと攻略対象が一緒になれない。それはダメだ。
どうにか抑えないと。
でも、抑えすぎたらリリィと同じクラスになれない。
どうしよう……。
そんなことを考えていて心配したリリィが隣に来ていることに気づかなかった
「ねぇ、ニコ大丈夫?顔色が悪いけど」
「えっ!リリィ!!ごめん、考え事してて気づかなかった。」
「大丈夫?保健室行く?」
「ううん、大丈夫、もしリリィと離れたりしないか不安になって…」
「大丈夫だよ!ニコは私と同じくらい魔力が強いもん!絶対一緒になれるよ!」
「そうだといいな…」
つい弱気になってしまった。
そんな私を慰めてくれるようにリリィは手を握ってくれた。
「大丈夫、大丈夫だよ、ニコ」
「ごめんね、ありがとう」
「全然!手を握るくらい、いつでもしてあげるよ!」
リリィは優しいな、友達になれて良かった、、いい人を見つけて欲しい。
「次、ニコ・セラフィムス」
そんな思いに浸ってると名前が呼ばれた。
「はい!……頑張ってくるよリリィ!」
「うん!大丈夫ニコならできるよ!」
励ましをもらいながらステージの上の水晶の前に立つ。
「ニコ・セラフィムスさんですね。」
「はい」
「私が「始め」というのでそれに従い水晶に魔力を注いでください。「止め」と言ったらそこで魔力を注ぐのを止めてください」
「わかりました。」
「それでは準備をお願いします。」
私は目の前の水晶の上に手をかざす。そして深呼吸をする。
(大丈夫、私ならできる)
「では、始め!」
声と同時に魔力を注ぐ。
壊さないように弱すぎないように。
緊張で手が震え、額からも変な汗が出てくる。
(大丈夫、できる、できる)
「止め!これで魔力調査は終わりです。元の場所に戻ってください。」
「ありがとうございました。」
身体から力が抜けそうになるのを必死に耐えながらリリィの場所に戻る。
「お疲れ様、大丈夫?」
「なんとか、無事だったよ。疲れたーーー」
「大袈裟だな~」
ぐだーっと椅子に深く座る。
「みんなに見られると緊張しちゃうよね~」
「うん、心臓バクバクだったよ」
「ニコ、ちょっと手震えてなかった?」
「バレた?」
「バレバレだよ~、私を誰だと思ってるの?1番の友達のリリィ様だよ」
「さすがリリィ様」
他愛もない話のおかげで疲れがどんどん楽になっていった
「次、リリィ・スカーレット」
「はい!!……よぉーし!頑張るぞ」
「頑張って!!」
リリィはそう言ってステージに移動し、水晶の前に立った。
「始め」の合図と同時にリリィが水晶に魔力を注ぎ始める。
(よし、順調!ここでリリィが水晶を壊せば……)
そんなことを考えていると
パァン!!!!!!とものすごい音と煙がステージから上がった。
一瞬、視界が白く染まる。
周りがザワザワしている。
「えっ?何が起きたの?」
「おい!どうなってんだよ!?」
そんなことは私に耳に入らなかった。
あまりにも爆発が大きいからだ。
(リリィは?、リリィは、どうなったの?)
気づいたら身体が動いていた。
「リリィ!!リリィ!!どこにいるの?!!」
煙の中にいるはずのリリィに呼びかけると
「ニコ?大丈夫だよ、私はここにいるよ」
ステージの袖の方から声が聞こえた。
「えっ…?リリィ!大丈夫?怪我とかない?」
「大丈夫だよ!すぐに避難できたからね~」
笑顔でそう返された。
「良かった~」
私の方がその場にぺたりと座り込んでしまった。
ざわめきの中、
こちらを見つめるいくつかの視線に、私は気づかなかった。
「では、ただいまから魔力調査を始めます。それぞれ指定された場所へ移動をお願いします。」
よし、きた!
魔力調査は水晶に手をかざし魔力を注ぎ、強さによってクラスが決まる。
この魔力調査で、リリィは魔力が高すぎて水晶を壊してしまう。
それをきっかけに、攻略対象たちが彼女に興味を持ち始める――
ゲームでは、そうなっていた。
ただ問題が一つある、それは私だ。
何が問題かというと、水晶に魔力を調整し注ぐということができない。魔法でなら調整はできるけど水晶にはしたことがない。もしかしたらリリィと同じで水晶を壊すかもしれない。
そんなことをしたらゲーム自体が壊れてリリィと攻略対象が一緒になれない。それはダメだ。
どうにか抑えないと。
でも、抑えすぎたらリリィと同じクラスになれない。
どうしよう……。
そんなことを考えていて心配したリリィが隣に来ていることに気づかなかった
「ねぇ、ニコ大丈夫?顔色が悪いけど」
「えっ!リリィ!!ごめん、考え事してて気づかなかった。」
「大丈夫?保健室行く?」
「ううん、大丈夫、もしリリィと離れたりしないか不安になって…」
「大丈夫だよ!ニコは私と同じくらい魔力が強いもん!絶対一緒になれるよ!」
「そうだといいな…」
つい弱気になってしまった。
そんな私を慰めてくれるようにリリィは手を握ってくれた。
「大丈夫、大丈夫だよ、ニコ」
「ごめんね、ありがとう」
「全然!手を握るくらい、いつでもしてあげるよ!」
リリィは優しいな、友達になれて良かった、、いい人を見つけて欲しい。
「次、ニコ・セラフィムス」
そんな思いに浸ってると名前が呼ばれた。
「はい!……頑張ってくるよリリィ!」
「うん!大丈夫ニコならできるよ!」
励ましをもらいながらステージの上の水晶の前に立つ。
「ニコ・セラフィムスさんですね。」
「はい」
「私が「始め」というのでそれに従い水晶に魔力を注いでください。「止め」と言ったらそこで魔力を注ぐのを止めてください」
「わかりました。」
「それでは準備をお願いします。」
私は目の前の水晶の上に手をかざす。そして深呼吸をする。
(大丈夫、私ならできる)
「では、始め!」
声と同時に魔力を注ぐ。
壊さないように弱すぎないように。
緊張で手が震え、額からも変な汗が出てくる。
(大丈夫、できる、できる)
「止め!これで魔力調査は終わりです。元の場所に戻ってください。」
「ありがとうございました。」
身体から力が抜けそうになるのを必死に耐えながらリリィの場所に戻る。
「お疲れ様、大丈夫?」
「なんとか、無事だったよ。疲れたーーー」
「大袈裟だな~」
ぐだーっと椅子に深く座る。
「みんなに見られると緊張しちゃうよね~」
「うん、心臓バクバクだったよ」
「ニコ、ちょっと手震えてなかった?」
「バレた?」
「バレバレだよ~、私を誰だと思ってるの?1番の友達のリリィ様だよ」
「さすがリリィ様」
他愛もない話のおかげで疲れがどんどん楽になっていった
「次、リリィ・スカーレット」
「はい!!……よぉーし!頑張るぞ」
「頑張って!!」
リリィはそう言ってステージに移動し、水晶の前に立った。
「始め」の合図と同時にリリィが水晶に魔力を注ぎ始める。
(よし、順調!ここでリリィが水晶を壊せば……)
そんなことを考えていると
パァン!!!!!!とものすごい音と煙がステージから上がった。
一瞬、視界が白く染まる。
周りがザワザワしている。
「えっ?何が起きたの?」
「おい!どうなってんだよ!?」
そんなことは私に耳に入らなかった。
あまりにも爆発が大きいからだ。
(リリィは?、リリィは、どうなったの?)
気づいたら身体が動いていた。
「リリィ!!リリィ!!どこにいるの?!!」
煙の中にいるはずのリリィに呼びかけると
「ニコ?大丈夫だよ、私はここにいるよ」
ステージの袖の方から声が聞こえた。
「えっ…?リリィ!大丈夫?怪我とかない?」
「大丈夫だよ!すぐに避難できたからね~」
笑顔でそう返された。
「良かった~」
私の方がその場にぺたりと座り込んでしまった。
ざわめきの中、
こちらを見つめるいくつかの視線に、私は気づかなかった。
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