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その悪魔は不意に…(ディレクターの場合)
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(ご注意:異常な死に方を表現したシーンがあります)
快晴で、まだまだ猛烈が続く月曜日の早朝だった……
東京都N区のマンションで独り暮らしの哲也は、短髪でスポーツマンタイプの三十四歳だった。
ラフなカラーカッターの上に薄手のレザージャケットを着て、Gパン姿でオートバイを走らせ、職場に向う。
「さー頑張って、あの番組を仕上げるぞー」
彼は、T区の大手Fテレビでディレクターをしていた。
その日も編集ルームに到着すると椅子に浅めに座り、あした放送のドキュメンタリー番組の編集にかかった。
この番組は、二時間のスペシャル系の人気番組として定着しつつあった。
哲也は、この番組の成績しだいで、チーフになれる可能性があった。
だから連日、深夜まで、めげずに必死になって作業を続けていたのだ。
が、何本もの映像を構成し一本の番組に仕上げる作業は、けっこう過酷なものだった。
ようやく後半の構成を半分ほど終えた哲也は、十分の休憩をとって食事することにした。
そこへプロジューサーの加藤が入ってきて、
「どう哲也クン、間に合いそうかい?」
「はい、大丈夫です」
「無理するなよ。もしキツそうなら、他のディレクターに手伝わせてもいいからな」
「はい、ありがとう御座います」
「じゃぁな」
加藤は退室した。
次に現れたのは、彼の恋人でもあるADの彩子だ。
「テツヤ、大変そうね……」
「いや大丈夫。もう一息だから」
「そう。さすがね。じゃ今夜、飲みに行く?」
「あー、いいよ」
「じゃ、頑張ってね」
「うん、ありがとう」
彩子は笑顔で退室していった。
次に現れたのは、後輩ディレクターの真二で、
「先輩、お疲れっス」
「おー、何?」
「いや、加藤さんから聞いて……」
「あー、大丈夫大丈夫! これくらい出来なきゃぁ、マズイからな」
「そうっスか……。あ、だけど、マジ必要なら、遠慮なく言ってくださいね」
「うん、ありがとう。だけど、マジ大丈夫だから」
「了解でーす」
真二も笑顔で退室していった。
が、その時、一人の少女が入ってきたような気がした。
しかしその少女は、フッと消えた。
「あれ……今のは……? オレ、ちょっとマズイかな……?」
哲也は、大きく深呼吸し、
「いやいや……。そんなんじゃ、チーフなんかにゃぁなれないぞ」
後半の作業に入った。が、間もなく……モニターにノイズが入りだした。
「あれあれ、どういう事だ……?」
するとモニターに少女が現れて、
「おにいちゃん、見付けたー」
「あっ、この子は……」
それは、長い銀髪が妙にエロチックな可愛い少女だった。
するとモニターの画像が乱れ、その少女が複数になった。
「あれ、どうなってるんだ……?」
椅子から立つとモニターの上面を叩いた。
すると部屋の電気が消えた。
しかしすぐに電気はついたが、哲也の周りに数人の少女がいた。
「おいおい、どうなってんだ?」
「おにいちゃ、もうすぐだよ」
「おい、何をする気だ?」
すると……ガサガサ……ガサガサ……という音がしはじめた。
「ん? 何の音だ……」
見ると、それぞれの機器から外れたコード、数十本がこちらに向って、まるで生き物のように進んできていた。
哲也が愕然としていると、その数十本のコードが襲いかかり、彼の全身をグルグル巻きにしていった。
ウワー!
あっという間に哲也の体が見えないほど、コードは巻きついた。
ギャー!
そのまま彼はその場に倒れ、ピクリッともしなかった。
やがて、そのコード類が離れて元に戻った時、哲也の体は骨に皮がついているだけの姿になっていた。
一人に戻った少女は、笑顔で、
「おにいちゃん、一緒に遊ぼうね」
快晴で、まだまだ猛烈が続く月曜日の早朝だった……
東京都N区のマンションで独り暮らしの哲也は、短髪でスポーツマンタイプの三十四歳だった。
ラフなカラーカッターの上に薄手のレザージャケットを着て、Gパン姿でオートバイを走らせ、職場に向う。
「さー頑張って、あの番組を仕上げるぞー」
彼は、T区の大手Fテレビでディレクターをしていた。
その日も編集ルームに到着すると椅子に浅めに座り、あした放送のドキュメンタリー番組の編集にかかった。
この番組は、二時間のスペシャル系の人気番組として定着しつつあった。
哲也は、この番組の成績しだいで、チーフになれる可能性があった。
だから連日、深夜まで、めげずに必死になって作業を続けていたのだ。
が、何本もの映像を構成し一本の番組に仕上げる作業は、けっこう過酷なものだった。
ようやく後半の構成を半分ほど終えた哲也は、十分の休憩をとって食事することにした。
そこへプロジューサーの加藤が入ってきて、
「どう哲也クン、間に合いそうかい?」
「はい、大丈夫です」
「無理するなよ。もしキツそうなら、他のディレクターに手伝わせてもいいからな」
「はい、ありがとう御座います」
「じゃぁな」
加藤は退室した。
次に現れたのは、彼の恋人でもあるADの彩子だ。
「テツヤ、大変そうね……」
「いや大丈夫。もう一息だから」
「そう。さすがね。じゃ今夜、飲みに行く?」
「あー、いいよ」
「じゃ、頑張ってね」
「うん、ありがとう」
彩子は笑顔で退室していった。
次に現れたのは、後輩ディレクターの真二で、
「先輩、お疲れっス」
「おー、何?」
「いや、加藤さんから聞いて……」
「あー、大丈夫大丈夫! これくらい出来なきゃぁ、マズイからな」
「そうっスか……。あ、だけど、マジ必要なら、遠慮なく言ってくださいね」
「うん、ありがとう。だけど、マジ大丈夫だから」
「了解でーす」
真二も笑顔で退室していった。
が、その時、一人の少女が入ってきたような気がした。
しかしその少女は、フッと消えた。
「あれ……今のは……? オレ、ちょっとマズイかな……?」
哲也は、大きく深呼吸し、
「いやいや……。そんなんじゃ、チーフなんかにゃぁなれないぞ」
後半の作業に入った。が、間もなく……モニターにノイズが入りだした。
「あれあれ、どういう事だ……?」
するとモニターに少女が現れて、
「おにいちゃん、見付けたー」
「あっ、この子は……」
それは、長い銀髪が妙にエロチックな可愛い少女だった。
するとモニターの画像が乱れ、その少女が複数になった。
「あれ、どうなってるんだ……?」
椅子から立つとモニターの上面を叩いた。
すると部屋の電気が消えた。
しかしすぐに電気はついたが、哲也の周りに数人の少女がいた。
「おいおい、どうなってんだ?」
「おにいちゃ、もうすぐだよ」
「おい、何をする気だ?」
すると……ガサガサ……ガサガサ……という音がしはじめた。
「ん? 何の音だ……」
見ると、それぞれの機器から外れたコード、数十本がこちらに向って、まるで生き物のように進んできていた。
哲也が愕然としていると、その数十本のコードが襲いかかり、彼の全身をグルグル巻きにしていった。
ウワー!
あっという間に哲也の体が見えないほど、コードは巻きついた。
ギャー!
そのまま彼はその場に倒れ、ピクリッともしなかった。
やがて、そのコード類が離れて元に戻った時、哲也の体は骨に皮がついているだけの姿になっていた。
一人に戻った少女は、笑顔で、
「おにいちゃん、一緒に遊ぼうね」
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