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伝言
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みんなで好きなものを焼きソーマでいい感じに酔っ払えたのでバーベキューは終了となった。昨日は王城の一室を借りて寝てしまったようだ。そして、今日から…大公として動かなくてはならない…か。
コンコン
「はい、どうぞ。」
「失礼します。」
「ディオネか?」
「はい!先程、引き継ぎが終わりましたのでいつでも大公領に向かうことが可能です!」
「そうか…わかった。…それにしても、ここはいいところだな…活気に溢れている。」
「そうですね…私達が二千年程度をかけて作った場所ですから。それに、様々な種族を迎え入れている数少ない国の一つです。各種族の特徴を生かした仕事をしてもらったりもしています。」
「このような都が作れるだろうか…。」
「私が必ず達成してみせます!」
「そうだな、ディオネならできるだろう!」
「はい!」
「という訳で私は基本的に内政には不介入ということで…。」
「…え?あ、主様?」
「いやいや、ディオネならできるだろう。私にはできないことだ。私は身分を偽って平民の中に溶け込んでおこうかな…。」
「そ、それは危ないかと思います!」
「私を倒せる者はこの世界にいるのか?」
「いないかも知れませんが…主様の名前は今や世界中の王に知られています。そのような状態では無理ではないでしょうか?」
「偽装と変身を使えばいいだろう?」
「そうかもしれませんが…わかりました。では、大公領が安定するまでは大公の役割を果たしてください。」
「…何年くらいかかりそう?」
「わかりません。」
「約束は出来ないけど善処するよ。」
「そうしてください…それと、何人か有能な者を雇ってもよろしいでしょうか?」
「任せる。パーンにも言っといてくれ。いつ領へと向かうんだ?」
「そうですね…1日ほど時間をください。」
「わかった。では、明日行くとしよう。それまでこの部屋って使っていいの?」
「もちろんです!」
「さて、少し冒険者ギルドにでも行こうかな。」
「今からですか?」
「あぁ、ダメかな?」
「いえ、大丈夫だと思います。」
「じゃあ、行ってくる。」
ディオネから許可をもらい王城の外に出る。
「ふぅ…やっと出られたな…。さて、息抜きっと。」
冒険者ギルドにつくと見覚えのある顔が…。
「マサヤさん!」
「おぉ!マサヤ殿!これは珍しいところでお会いしたな!」
「バエルトさん!ゼツネット侯爵!」
「お久しぶりです!マサヤさんが子爵をやめたと聞いて驚きましたよ!どうしたのですか?」
「そうだぞ?せっかく貴族になれたのに何故返上したのだ?」
「いやぁ、それはここでは言えないというか…クルスト王に聞いた方がいいかもしれませんよ?」
「そうか…であれば陛下より聞くことにしよう。」
「それよりも二人はどうしてこちらに?」
「あぁ、ちょっとこの国の王…ニュクス陛下に用事があってね?」
「…ほぅ…どのような要件かお聞きしても?」
「いや、それはいくらマサヤ殿でもダメだ。」
「そうですか?まぁ、いいですけど。」
「そういえば…ルルネディアからの伝言は聞いて頂けましたかな?」
「伝言?」
「もしやご存知ない?ギルドカードには多種多様な機能がありまして右側に伝言や通話等連絡に役立つ機能があるのですよ。ルルネディアが今か今かと待っておりますので是非聞いてあげてください。」
「これですか?」
「それです。」
そのボタンらしきものを押すとリストが出てきた。その中にはルルネディアとカイトの名前があったのでルルネディアと書かれたところを押してみる。
「マサヤさん、お久しぶりです。ルルネディアです。契約できるようになりましたので家でお待ちしております。お時間ができた時にお立ち寄りください。」
「なるほど、わかりました。すぐに行きましょう。」
「よろしいのですか?」
「もちろん、明日まで暇ですし。」
ゼツネット侯爵達を見送った後、人気のないところに行き転移門でアーザンデイスの領主館前へ。本当は検問とか受けなくちゃいけないんだけどね?
「誰だ!?」
「ルルネディア様に呼ばれてきました。Sランクのマサヤと言います。」
「確認をとる!少し待て!」
「…確認が取れた!中に入ってよし!」
中に入るとルルネディアちゃんが待っていた。
「お待ちしておりました!」
「お久しぶりです。マサヤさん。」
「やぁ、契約できるようになったってほんとかい?こんな短期間で凄いじゃないか。」
「えへへ、レベル上げを手伝ってもらったんです。」
「なるほどね…。」
まぁ、いいか…。一応頑張ったんだろうし。
「じゃあ、これがモフーリアだよ。」
と言って、モフーリアを一匹出してあげる。そのモフーリアには前もって頼んであるから契約は上手くいくはずだ。
「契約できました!ありがとうございます!マサヤさん!」
「いやぁ、それは良かった。」
「あの…そのモフーリアって…」
震えながら杖を持った魔術師が問いかけてきた。
「…準災害級のモフキングじゃないんですか?」
「モフキング?」
「私は本でしか見たことはないのですが…昔、モフーリアが大量発生したことがあったそうなのです。詳しくはわかっていませんが昔の冒険者や騎士、魔術師が最初に倒すモンスターがモフーリアだったので絶滅しないように変化したのではないかと言われています。増えたモフーリアは一箇所に集まり一日中一匹のモフーリアに殺されていたそうです。冒険者達も異様だとは思っていたようなのですがキング種が生まれるとは夢にも思わなかったようで何もしなかったと言われています。その一匹のモフーリアは仲間を殺し、殺し、殺し、ついにキング種へと進化したと言われています。モフキングとなったモフーリアは近くにいた魔物を殺し尽くし、モフーリアの軍勢を引き連れて近くの街を襲ったそうです。その後大規模な討伐隊を組み倒したそうなのですが…被害は100万を軽く超えたそうです。その一匹のモフキングには今ルルネディア様が持たれているモフーリアと同じように血のような色をした毛が少しだけ生えていたそうです。」
コンコン
「はい、どうぞ。」
「失礼します。」
「ディオネか?」
「はい!先程、引き継ぎが終わりましたのでいつでも大公領に向かうことが可能です!」
「そうか…わかった。…それにしても、ここはいいところだな…活気に溢れている。」
「そうですね…私達が二千年程度をかけて作った場所ですから。それに、様々な種族を迎え入れている数少ない国の一つです。各種族の特徴を生かした仕事をしてもらったりもしています。」
「このような都が作れるだろうか…。」
「私が必ず達成してみせます!」
「そうだな、ディオネならできるだろう!」
「はい!」
「という訳で私は基本的に内政には不介入ということで…。」
「…え?あ、主様?」
「いやいや、ディオネならできるだろう。私にはできないことだ。私は身分を偽って平民の中に溶け込んでおこうかな…。」
「そ、それは危ないかと思います!」
「私を倒せる者はこの世界にいるのか?」
「いないかも知れませんが…主様の名前は今や世界中の王に知られています。そのような状態では無理ではないでしょうか?」
「偽装と変身を使えばいいだろう?」
「そうかもしれませんが…わかりました。では、大公領が安定するまでは大公の役割を果たしてください。」
「…何年くらいかかりそう?」
「わかりません。」
「約束は出来ないけど善処するよ。」
「そうしてください…それと、何人か有能な者を雇ってもよろしいでしょうか?」
「任せる。パーンにも言っといてくれ。いつ領へと向かうんだ?」
「そうですね…1日ほど時間をください。」
「わかった。では、明日行くとしよう。それまでこの部屋って使っていいの?」
「もちろんです!」
「さて、少し冒険者ギルドにでも行こうかな。」
「今からですか?」
「あぁ、ダメかな?」
「いえ、大丈夫だと思います。」
「じゃあ、行ってくる。」
ディオネから許可をもらい王城の外に出る。
「ふぅ…やっと出られたな…。さて、息抜きっと。」
冒険者ギルドにつくと見覚えのある顔が…。
「マサヤさん!」
「おぉ!マサヤ殿!これは珍しいところでお会いしたな!」
「バエルトさん!ゼツネット侯爵!」
「お久しぶりです!マサヤさんが子爵をやめたと聞いて驚きましたよ!どうしたのですか?」
「そうだぞ?せっかく貴族になれたのに何故返上したのだ?」
「いやぁ、それはここでは言えないというか…クルスト王に聞いた方がいいかもしれませんよ?」
「そうか…であれば陛下より聞くことにしよう。」
「それよりも二人はどうしてこちらに?」
「あぁ、ちょっとこの国の王…ニュクス陛下に用事があってね?」
「…ほぅ…どのような要件かお聞きしても?」
「いや、それはいくらマサヤ殿でもダメだ。」
「そうですか?まぁ、いいですけど。」
「そういえば…ルルネディアからの伝言は聞いて頂けましたかな?」
「伝言?」
「もしやご存知ない?ギルドカードには多種多様な機能がありまして右側に伝言や通話等連絡に役立つ機能があるのですよ。ルルネディアが今か今かと待っておりますので是非聞いてあげてください。」
「これですか?」
「それです。」
そのボタンらしきものを押すとリストが出てきた。その中にはルルネディアとカイトの名前があったのでルルネディアと書かれたところを押してみる。
「マサヤさん、お久しぶりです。ルルネディアです。契約できるようになりましたので家でお待ちしております。お時間ができた時にお立ち寄りください。」
「なるほど、わかりました。すぐに行きましょう。」
「よろしいのですか?」
「もちろん、明日まで暇ですし。」
ゼツネット侯爵達を見送った後、人気のないところに行き転移門でアーザンデイスの領主館前へ。本当は検問とか受けなくちゃいけないんだけどね?
「誰だ!?」
「ルルネディア様に呼ばれてきました。Sランクのマサヤと言います。」
「確認をとる!少し待て!」
「…確認が取れた!中に入ってよし!」
中に入るとルルネディアちゃんが待っていた。
「お待ちしておりました!」
「お久しぶりです。マサヤさん。」
「やぁ、契約できるようになったってほんとかい?こんな短期間で凄いじゃないか。」
「えへへ、レベル上げを手伝ってもらったんです。」
「なるほどね…。」
まぁ、いいか…。一応頑張ったんだろうし。
「じゃあ、これがモフーリアだよ。」
と言って、モフーリアを一匹出してあげる。そのモフーリアには前もって頼んであるから契約は上手くいくはずだ。
「契約できました!ありがとうございます!マサヤさん!」
「いやぁ、それは良かった。」
「あの…そのモフーリアって…」
震えながら杖を持った魔術師が問いかけてきた。
「…準災害級のモフキングじゃないんですか?」
「モフキング?」
「私は本でしか見たことはないのですが…昔、モフーリアが大量発生したことがあったそうなのです。詳しくはわかっていませんが昔の冒険者や騎士、魔術師が最初に倒すモンスターがモフーリアだったので絶滅しないように変化したのではないかと言われています。増えたモフーリアは一箇所に集まり一日中一匹のモフーリアに殺されていたそうです。冒険者達も異様だとは思っていたようなのですがキング種が生まれるとは夢にも思わなかったようで何もしなかったと言われています。その一匹のモフーリアは仲間を殺し、殺し、殺し、ついにキング種へと進化したと言われています。モフキングとなったモフーリアは近くにいた魔物を殺し尽くし、モフーリアの軍勢を引き連れて近くの街を襲ったそうです。その後大規模な討伐隊を組み倒したそうなのですが…被害は100万を軽く超えたそうです。その一匹のモフキングには今ルルネディア様が持たれているモフーリアと同じように血のような色をした毛が少しだけ生えていたそうです。」
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