ゲームの世界に転移したおっさん…でも3000年後の世界でした。

K

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戦争での一騎討ち

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ムリシナ王国軍は門の中へと完全に退却できたようだ。
パーンに指示を出し王都全体を覆う障壁を出してもらう。
これのおかげで王都に被害が出ることはなくなった。
障壁の強度を試すためなのかエクスプロージョンが王都に向けて放たれる。
エクスプロージョンでも破れない障壁を見て連合軍は少々焦っているようだ。
焦りを散らすかのように馬に乗った一人の騎士が前へと出てくる。

「貴君に一騎討ちを申し出る。受けてもらえるな?」

「君は?」

「私はドニャート帝国第三連隊長のゾスト大佐だ!」

大佐、胸にはたくさんの称号か…武勲がおありのようで。
周りの兵士達も武器をおさめて観戦する気満々だ。
影から連絡があり、退却時、もしくは、総大将ではなかった場合以外で一騎討ちを申し込まれた者は戦わなくてはならない伝統があるようだ。

「では悪いが…我々が一騎討ちをしている間に攻められてはたまらんのでな。触れたら魂を焼かれる地獄の炎を君たち連合軍の方に境界線として使わせてもらうぞ?」

黒い…漆黒の炎がゾスト大佐と連合軍の間に出現する。
その炎はサッカーのグラウンドにあるようなペナルティーアークを描くように左右にゆっくりと広がっていった。

「これはいつ解ける?」

「私が死んだときかな?…まぁ、君が私を倒すことが出来たら解けるよ」

「面白い…トドメをさしてほしいと?」

「できるならどうぞ…」

とは言いつつも死ぬのは怖いのでちゃんと用意してきてますよ。
二つ目の指輪は『守りの指輪』。
ゲームの序盤からあるこの指輪はマサヤの手によってVITを異常に上げたり、物理障壁を出したりできるようになっているのである。
流石に物理障壁を物理攻撃では破れないようでゾスト大佐が振るう大剣ではヒビ一つつかなかった。

「クソッ!何だよこれわぁぁ!!」

「え?…もちろん障壁ですけど?」

「ずるいぞ!勝負をしろ!」

「いや、でも…この障壁を破れないんじゃあ勝負にならないと思うんだよね」

と言いながらマサヤは障壁の内側からデコピンをする。
すると、指の先が当たったところにヒビが入り、その後軽く殴りつけると障壁がパリンッと音を立てて消えていった。

「…へ?あ、ヒ、ヒイィィィ!」

(…まぁ、中からの攻撃には弱いだけなんだけどね)

ゾスト大佐は漆黒の炎があるのにも構わず逃げようとした。
しかし、漆黒の炎に触れた瞬間ゾスト大佐は倒れて絶命したのだ…そう、炎に焼かれることもなくいきなり絶命したのだった。
これには連合軍も驚いているようで…前の方に配置されている兵たちは逃げるために必死に本陣へと人を押しながら走っていった。
本陣にいた連合軍の司令官たちもこの連絡を受けて一時的に軍を立て直すために辺境伯の城まで後退した。
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