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第五章 領地発展編
第150話 リュディア再び
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今朝は朝食を食べて、風呂に入った後、ずっとルーナとイチャコラしていた。
と言っても、まだ朝なので、軽く抱きしめたりキスしていただけだが。
――トントン。
そんな時、うちのドアをノックする音が聞こえた。
なんだよ、こんな朝っぱらから。
今ルーナと良いところなのに。
邪魔すんなと言いたい。
とはいえ、セレナのとこのグラードさんが食材のおすそ分けを持ってきてくれたのかもしれない。
さすがに邪険にするのは気が引けた。
「ルーナ、客だぞ」
乳に埋めていた顔を起こして、ルーナを見る。
そして、愕然とした。
「ふぇ? あへあ……」
ルーナは焦点の合わない目をしていて、口からはたらりと涎を垂らしている。
朝っぱらから何ラリってんだよ。
物凄くソフトにイチャついていただけなのに。
…………。
それにしては、やけに気持ちいいな。
俺は違和感を感じて、自分の下半身に目を向けた。
そして、再び愕然とした。
は、入っとる!!
俺とルーナはいつの間にか繋がっていた。
ぬらぬらと濡れた肉棒が、白い泡を纏わりつかせながら、ルーナの膣内をごりごりしていた。
全然、気づかなかった。
気持ちいいけど。
「……き、キスしてたら、いきなり、お前が挿れてきたんだろ。あんっ」
ルーナがピクピクしながらそんな事を言っていた。
まじかよ。
これはアレだろうか。
呪いが悪化しているのだろうか。
両手から下半身にまで転移してしまったらしい。
俺の意思に関係なく、勝手に女の膣内に挿れてしまう呪いだ。
なんと恐ろしい……。
そして、なんと都合のいい……。
――トントン。
再びドアがノックされる。
そういえば、客が来ていた。
「……3回くらいイッたから、立てそうにない」
ぐにゃぐにゃに蕩けきった顔でルーナが言う。
え、マジで。
立てなきゃ客の対応が出来ないじゃないか。
「じゃあ、お客さんどうすんの?」
「お前が出ればいいじゃないか!」
ルーナさんが至極ごもっともな事を言っていた。
え、ヤダ……。
いくら顔なじみのグラードさんとは言え、まだ他人に会う心の準備が出来てない。
タバコ3本は吸わないと……。
まあ、こんなエロい顔をしたルーナを他人に見せるのはもっと嫌なので、俺が出るしか無いんだけど。
「はあ……」
陰鬱なため息を漏らしながら、ルーナの膣内からずるんと一物を抜く。
とろとろとルーナの膣内から愛液が溢れていた。
名残惜しいので、ルーナの乳を何度かもみもみしてから身体を起こす。
「あっ……まだ、最後までしてもらってないから、早く帰ってきてね」
そんな可愛いことを言うルーナに軽くキスをして、俺は服を探した。
一刻も早く客を追っ払って、タプタプにしてやらねばと思った。
家のドアの前に立つと、俺は深呼吸した。
このドアには残念ながら、覗き穴が付いていない。
なので、誰が来たのか確かめるためには、ドアを開けなければいけないのだ。
なんという勇気が要求されるドアだろう。
勇者のドアと呼ぼうか。
俺はとりあえず、ドアを数ミリほど開けることにした。
相手に気づかれないように細心の注意を払って、音を立てないようにドアを開く。
ほんの僅かな隙間から、外を覗く。
そこには、見慣れた老吸血鬼が――。
いるのかと思いきや、そこに立っていたのは、褐色肌の美女だった。
見慣れたスケイルメイルに身を包み、美しい銀髪をたなびかせている。
長く尖った耳に、琥珀色の瞳。
あれ、リュディアじゃん。
うちの前に立っていたのは、ダークエルフのリュディアだった。
リュディアは、俺に覗かれている事に気づいていないのか、必死に前髪を手ぐしで直している。
その様は、なんというか、彼氏に内緒で来ちゃった付き合いたての彼女みたいで。
ムラムラする程、可愛かった。
「何してんの、お前」
ドアを勢い良く開きながら言った。
リュディアの目が驚きに見開かれる。
「……あ、コウ」
丸くなったリュディアの瞳がじわじわと潤んでいく。
「……ずっと、会いたかった」
涙声でかすれながら、そんな事を言うリュディア。
その瞳からは、一筋の涙がこぼれ落ちる。
美女の流す涙は、はっとするほど美しく。
俺は思わずバタンと勢い良くドアを閉めていた。
やっべー。
思わずときめきかけたわ。
いきなりダークエルフは破壊力が凄まじい。
とりあえず、深呼吸を繰り返して、気持ちを落ち着かせる。
そして再び、ドアを開くと――。
「……いきなり、ドアを閉めるとはさすがだな。はあはあ」
なぜかリュディアは興奮していた。
「……何してんの、お前」
とりあえず、先ほどを同じ質問をする。
「王都から帰ってきたキリアから聞いたんだ。貴様が、来ていいと言っていたと。だから来た!」
リュディアはキリッと言い放つ。
え、つうか早くない?
キリアさんと会ってからまだ2、3日しか経っていない気がするが。
「すぐに火竜に飛び乗ったからな。……だから、何も持ってきてない」
リュディアはちょっと不安そうな顔をする。
キリアさんには確かに、来ていいとは言ったが、皆で引っ越してくる的な意味じゃなかったのか。
一人だけ先行して来たということだろうか。
しかも、手ぶらで。
「……この村に引っ越すんだよな?」
とりあえず、確認してみると、リュディアはずいっと顔を寄せてきた。
「うむ! 引っ越す! 絶対に貴様の近くに住む!!」
じゃあ、なんで手ぶらで来たんだよと思うが。
リュディアの整った顔がすぐそばにあった。
とりあえず、その唇をぺろっと舐める。
条件反射だ。仕方ない。
途端に、ふにゃっとリュディアの身体から力が抜けた。
「……コウ。もっとしてくれ」
顔を上気させたリュディアが、そのまま唇を寄せてくるので、俺は――。
「おい!! 何をしている!? その黒い女は誰だ!?」
突然、頭上からルーナの声が聞こえた。
思わず、ビクッとした。
ルーナの前で他の女とキスするのはまずい。
つうか、黒い女て。
リュディアから離れながら、頭上を振り仰ぐ。
すると、二階からシーツで胸を隠しただけのルーナがうーうーとうなりながら、こっちを睨みつけていた。
やだ、ルーナさん、そんなエロい格好で。
勃っちゃうじゃないか。
「……貴様が、前言っていた女か?」
俺と同じく、ルーナに気づいたリュディアがボソッと言った。
そういえば、以前、リュディアの下で奴隷生活を送っていた時に、待っている女がいる的な事を言った気がする。
なので、頷くと。
「……そうか。……美人だな」
リュディアはそう言って、切なそうな顔をした。
改めて、リュディアを家の中に案内して、お茶を飲むことにした。
ちゃんと服を着てきたルーナが、ガチャリと乱暴にリュディアの前にお茶を置く。
「――で? お前は誰だ?」
ルーナは猜疑心の篭った目で、リュディアを睨みつける。
何の疑いをかけてんだよ。
大方、検討はついているが……。
「あ、その、こほん。……風の民のリュディアという。今回、こ、こいつの家臣になることになった。そ、その……よろしくな」
リュディアは俺の方をチラチラと見ながら、ルーナに自己紹介した。
うむ。
何の含みも持たせない、良い自己紹介だ。
「……家臣? ふーん、へー」
しかし、ルーナは相変わらずリュディアを胡散臭そうに見ている。
なんと疑り深い。
「……私にはとても家臣には見えないぞ。お前に気がある女には見えるが」
そう言って、ルーナはギロリと俺を睨む。
完全にバレてますな。
だが、プロは諦めない。
「ば、ばっか! リュディアとは何もねえよ! こいつはただの知り合いだ」
我ながら、完璧な良い訳だった。
「……し、知り合い……我にあんなことしておいて……ただの知り合い呼ばわりとか……はあはあ」
リュディアが危険な事をつぶやきながら、興奮している。
「……あんなこと?」
ルーナに再び睨まれる。
やっべ、詰んでる。
全身からだくだくと脂汗が流れてきた。
「……お前、まさかとは思うが浮気――」
最後まで言わせてなるものか!!!
俺は勢い良く立ち上がると、ルーナを黙らせるように抱きしめた。
ルーナが身を強張らせてじたばたと抵抗する。
むう。
ルーナが抵抗するとか。
だいぶ、キてますな。
焦りながら、ルーナを抱きしめる両手に力を込める。
どうしよう。
「き、今日のお前、綺麗だぜ」
とりあえず、そんな苦しまぎれのお世辞を言ってみた。
すると、ジタバタしていたルーナがピタッと止まる。
「……綺麗? 私の事、好きってこと?」
好きなんて一言も言ってないのだが。
こいつどんな方程式で生きてんだよ。
とはいえ、否定するのも何なので、そのままルーナの頭を撫でた。
ルーナはゆっくりと顔を上げると、熱のこもった瞳で俺を見つめる。
「…………私もお前が好き……ねえ、ちゅーして?」
そう言って、ルーナが目を閉じるので、その柔らかい唇に吸い付いた。
ルーナの唇は甘かった。
その唇を舐めながら、舌を口内に入れ、ルーナのつるつるした歯をなぞる。
「ふあ……コウ……んむ、むちゅ」
ルーナが舌を絡めてくる。
俺たちは、そのまま長いキスをした。
「…………ぐす」
しばらくルーナとのキスに熱中していたら、リュディアが鼻をすする音が聞こえた。
やばい、リュディアがいたんだった。
リュディアは、苦しそうな表情で俺とルーナを見つめている。
その瞳は、僅かに潤んでいた。
「……もう! 人前で何するんだ!? わ、私を好きすぎるのも大概にしろ! えへへ」
唇を離したルーナが、嬉しそうに俺の胸をぽこっと叩く。
お前がちゅーしろって言ったんだが。
「あっ、家臣になったリュディアだったな。コウの愛する妻のルーナです。よろしくな」
ルーナが俺に抱きつきながら、リュディアに笑顔を浮かべていた。
完全に調子に乗っていたが、浮気のことは超時空の彼方に行ったようなので良かった。
ホント、ルーナさん超時空的にちょろいわー。
「じゃ、じゃあ、俺はリュディアの家を作りに行ってくるから」
そう言って、なんか落ち込んでいるリュディアの手をこっそりと掴む。
一刻も早くリュディアのフォローをしなければ。
「うん。じゃあ、後でお昼ごはんを作って持っていくな?」
ご機嫌なルーナはヒヨコエプロンを付けながら、キッチンに入っていった。
相変わらずヒヨコエプロンがよく似合う。
俺はそのままリュディアを連れて、外に出た。
と言っても、まだ朝なので、軽く抱きしめたりキスしていただけだが。
――トントン。
そんな時、うちのドアをノックする音が聞こえた。
なんだよ、こんな朝っぱらから。
今ルーナと良いところなのに。
邪魔すんなと言いたい。
とはいえ、セレナのとこのグラードさんが食材のおすそ分けを持ってきてくれたのかもしれない。
さすがに邪険にするのは気が引けた。
「ルーナ、客だぞ」
乳に埋めていた顔を起こして、ルーナを見る。
そして、愕然とした。
「ふぇ? あへあ……」
ルーナは焦点の合わない目をしていて、口からはたらりと涎を垂らしている。
朝っぱらから何ラリってんだよ。
物凄くソフトにイチャついていただけなのに。
…………。
それにしては、やけに気持ちいいな。
俺は違和感を感じて、自分の下半身に目を向けた。
そして、再び愕然とした。
は、入っとる!!
俺とルーナはいつの間にか繋がっていた。
ぬらぬらと濡れた肉棒が、白い泡を纏わりつかせながら、ルーナの膣内をごりごりしていた。
全然、気づかなかった。
気持ちいいけど。
「……き、キスしてたら、いきなり、お前が挿れてきたんだろ。あんっ」
ルーナがピクピクしながらそんな事を言っていた。
まじかよ。
これはアレだろうか。
呪いが悪化しているのだろうか。
両手から下半身にまで転移してしまったらしい。
俺の意思に関係なく、勝手に女の膣内に挿れてしまう呪いだ。
なんと恐ろしい……。
そして、なんと都合のいい……。
――トントン。
再びドアがノックされる。
そういえば、客が来ていた。
「……3回くらいイッたから、立てそうにない」
ぐにゃぐにゃに蕩けきった顔でルーナが言う。
え、マジで。
立てなきゃ客の対応が出来ないじゃないか。
「じゃあ、お客さんどうすんの?」
「お前が出ればいいじゃないか!」
ルーナさんが至極ごもっともな事を言っていた。
え、ヤダ……。
いくら顔なじみのグラードさんとは言え、まだ他人に会う心の準備が出来てない。
タバコ3本は吸わないと……。
まあ、こんなエロい顔をしたルーナを他人に見せるのはもっと嫌なので、俺が出るしか無いんだけど。
「はあ……」
陰鬱なため息を漏らしながら、ルーナの膣内からずるんと一物を抜く。
とろとろとルーナの膣内から愛液が溢れていた。
名残惜しいので、ルーナの乳を何度かもみもみしてから身体を起こす。
「あっ……まだ、最後までしてもらってないから、早く帰ってきてね」
そんな可愛いことを言うルーナに軽くキスをして、俺は服を探した。
一刻も早く客を追っ払って、タプタプにしてやらねばと思った。
家のドアの前に立つと、俺は深呼吸した。
このドアには残念ながら、覗き穴が付いていない。
なので、誰が来たのか確かめるためには、ドアを開けなければいけないのだ。
なんという勇気が要求されるドアだろう。
勇者のドアと呼ぼうか。
俺はとりあえず、ドアを数ミリほど開けることにした。
相手に気づかれないように細心の注意を払って、音を立てないようにドアを開く。
ほんの僅かな隙間から、外を覗く。
そこには、見慣れた老吸血鬼が――。
いるのかと思いきや、そこに立っていたのは、褐色肌の美女だった。
見慣れたスケイルメイルに身を包み、美しい銀髪をたなびかせている。
長く尖った耳に、琥珀色の瞳。
あれ、リュディアじゃん。
うちの前に立っていたのは、ダークエルフのリュディアだった。
リュディアは、俺に覗かれている事に気づいていないのか、必死に前髪を手ぐしで直している。
その様は、なんというか、彼氏に内緒で来ちゃった付き合いたての彼女みたいで。
ムラムラする程、可愛かった。
「何してんの、お前」
ドアを勢い良く開きながら言った。
リュディアの目が驚きに見開かれる。
「……あ、コウ」
丸くなったリュディアの瞳がじわじわと潤んでいく。
「……ずっと、会いたかった」
涙声でかすれながら、そんな事を言うリュディア。
その瞳からは、一筋の涙がこぼれ落ちる。
美女の流す涙は、はっとするほど美しく。
俺は思わずバタンと勢い良くドアを閉めていた。
やっべー。
思わずときめきかけたわ。
いきなりダークエルフは破壊力が凄まじい。
とりあえず、深呼吸を繰り返して、気持ちを落ち着かせる。
そして再び、ドアを開くと――。
「……いきなり、ドアを閉めるとはさすがだな。はあはあ」
なぜかリュディアは興奮していた。
「……何してんの、お前」
とりあえず、先ほどを同じ質問をする。
「王都から帰ってきたキリアから聞いたんだ。貴様が、来ていいと言っていたと。だから来た!」
リュディアはキリッと言い放つ。
え、つうか早くない?
キリアさんと会ってからまだ2、3日しか経っていない気がするが。
「すぐに火竜に飛び乗ったからな。……だから、何も持ってきてない」
リュディアはちょっと不安そうな顔をする。
キリアさんには確かに、来ていいとは言ったが、皆で引っ越してくる的な意味じゃなかったのか。
一人だけ先行して来たということだろうか。
しかも、手ぶらで。
「……この村に引っ越すんだよな?」
とりあえず、確認してみると、リュディアはずいっと顔を寄せてきた。
「うむ! 引っ越す! 絶対に貴様の近くに住む!!」
じゃあ、なんで手ぶらで来たんだよと思うが。
リュディアの整った顔がすぐそばにあった。
とりあえず、その唇をぺろっと舐める。
条件反射だ。仕方ない。
途端に、ふにゃっとリュディアの身体から力が抜けた。
「……コウ。もっとしてくれ」
顔を上気させたリュディアが、そのまま唇を寄せてくるので、俺は――。
「おい!! 何をしている!? その黒い女は誰だ!?」
突然、頭上からルーナの声が聞こえた。
思わず、ビクッとした。
ルーナの前で他の女とキスするのはまずい。
つうか、黒い女て。
リュディアから離れながら、頭上を振り仰ぐ。
すると、二階からシーツで胸を隠しただけのルーナがうーうーとうなりながら、こっちを睨みつけていた。
やだ、ルーナさん、そんなエロい格好で。
勃っちゃうじゃないか。
「……貴様が、前言っていた女か?」
俺と同じく、ルーナに気づいたリュディアがボソッと言った。
そういえば、以前、リュディアの下で奴隷生活を送っていた時に、待っている女がいる的な事を言った気がする。
なので、頷くと。
「……そうか。……美人だな」
リュディアはそう言って、切なそうな顔をした。
改めて、リュディアを家の中に案内して、お茶を飲むことにした。
ちゃんと服を着てきたルーナが、ガチャリと乱暴にリュディアの前にお茶を置く。
「――で? お前は誰だ?」
ルーナは猜疑心の篭った目で、リュディアを睨みつける。
何の疑いをかけてんだよ。
大方、検討はついているが……。
「あ、その、こほん。……風の民のリュディアという。今回、こ、こいつの家臣になることになった。そ、その……よろしくな」
リュディアは俺の方をチラチラと見ながら、ルーナに自己紹介した。
うむ。
何の含みも持たせない、良い自己紹介だ。
「……家臣? ふーん、へー」
しかし、ルーナは相変わらずリュディアを胡散臭そうに見ている。
なんと疑り深い。
「……私にはとても家臣には見えないぞ。お前に気がある女には見えるが」
そう言って、ルーナはギロリと俺を睨む。
完全にバレてますな。
だが、プロは諦めない。
「ば、ばっか! リュディアとは何もねえよ! こいつはただの知り合いだ」
我ながら、完璧な良い訳だった。
「……し、知り合い……我にあんなことしておいて……ただの知り合い呼ばわりとか……はあはあ」
リュディアが危険な事をつぶやきながら、興奮している。
「……あんなこと?」
ルーナに再び睨まれる。
やっべ、詰んでる。
全身からだくだくと脂汗が流れてきた。
「……お前、まさかとは思うが浮気――」
最後まで言わせてなるものか!!!
俺は勢い良く立ち上がると、ルーナを黙らせるように抱きしめた。
ルーナが身を強張らせてじたばたと抵抗する。
むう。
ルーナが抵抗するとか。
だいぶ、キてますな。
焦りながら、ルーナを抱きしめる両手に力を込める。
どうしよう。
「き、今日のお前、綺麗だぜ」
とりあえず、そんな苦しまぎれのお世辞を言ってみた。
すると、ジタバタしていたルーナがピタッと止まる。
「……綺麗? 私の事、好きってこと?」
好きなんて一言も言ってないのだが。
こいつどんな方程式で生きてんだよ。
とはいえ、否定するのも何なので、そのままルーナの頭を撫でた。
ルーナはゆっくりと顔を上げると、熱のこもった瞳で俺を見つめる。
「…………私もお前が好き……ねえ、ちゅーして?」
そう言って、ルーナが目を閉じるので、その柔らかい唇に吸い付いた。
ルーナの唇は甘かった。
その唇を舐めながら、舌を口内に入れ、ルーナのつるつるした歯をなぞる。
「ふあ……コウ……んむ、むちゅ」
ルーナが舌を絡めてくる。
俺たちは、そのまま長いキスをした。
「…………ぐす」
しばらくルーナとのキスに熱中していたら、リュディアが鼻をすする音が聞こえた。
やばい、リュディアがいたんだった。
リュディアは、苦しそうな表情で俺とルーナを見つめている。
その瞳は、僅かに潤んでいた。
「……もう! 人前で何するんだ!? わ、私を好きすぎるのも大概にしろ! えへへ」
唇を離したルーナが、嬉しそうに俺の胸をぽこっと叩く。
お前がちゅーしろって言ったんだが。
「あっ、家臣になったリュディアだったな。コウの愛する妻のルーナです。よろしくな」
ルーナが俺に抱きつきながら、リュディアに笑顔を浮かべていた。
完全に調子に乗っていたが、浮気のことは超時空の彼方に行ったようなので良かった。
ホント、ルーナさん超時空的にちょろいわー。
「じゃ、じゃあ、俺はリュディアの家を作りに行ってくるから」
そう言って、なんか落ち込んでいるリュディアの手をこっそりと掴む。
一刻も早くリュディアのフォローをしなければ。
「うん。じゃあ、後でお昼ごはんを作って持っていくな?」
ご機嫌なルーナはヒヨコエプロンを付けながら、キッチンに入っていった。
相変わらずヒヨコエプロンがよく似合う。
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