ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記

油揚メテオ

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第五章 領地発展編

第186話 エキシビジョン 前編

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 その日の朝は、ひどく憂鬱な目覚めだった。
 慣れない簡易ベッドから気怠い身体を起こす。
 ――めきめき。
 安いベッドなのか、異常に軋んだ。
 この俺をこんな安物で寝かせるとはいい度胸である。
 まったく!

「……あへぇ」

「……も、もうイキたくないのぉ」

 両隣で眠る裸のダークエルフ達が喘ぎ声をあげる。
 昨夜テントの警備をしてくれていたスレンダーな娘とダナンさんだった。
 あの後、二人まとめて抱いたんだった。
 安いベッドだとか文句を言っていたが、どう見ても1人用のベッドに3人で寝てれば、そりゃ軋むわと言う気がしてきた。
 むしろ壊れないだけ大したものである。
 誰かは知らないが、ベッドを作った人に心の中で詫びてから、ベッドから立ち上がった。

「ういーーー!」

 スタンハンセンのモノマネっぽく身体を伸ばす。
 昨日激しく3Pをしたお蔭で腰の辺りが軽い。
 すこぶる良い気分である。

「……あうあう」

「……ま、まだ入ってる気がしゅるー」

 その分ダナンさんとスレンダーさんはぐったりしながらどろどろになって股からどくどく白いのを垂れ流していたが。
 我ながら艶があって良い精液である。
 健康な証だろう。

 とはいえなー。
 本当ならば3Pではなく4Pが良かったのだが。
 レティーお嬢様もドサクサに紛れて抱いちゃおうっていう魂胆だったのに。
 テントに戻ってくるとレティーお嬢様はすでに自分のテントに帰っていた。
 マジでタイミングが悪い。
 がっかりである。
 落胆する気持ちを奮い立たせるように立派なダナン乳を揉む。

「くひいいいいっ!」

 ダナンさんが白目を向いたまま潮を吹いた。
 竜騎士団長のダナンさんにはやりすぎないように手加減したつもりだったのに。
 真っ赤な顔でアクメっているダナンさんを見ると、今日はもう使い物にならない気がする。
 5、6回くらいしか中出ししてないんだけどなー。
 まあ別にいいけど。
 なにせ今日は俺と勇者? しか戦わないらしいからね!

「…………」

 その事実に思わず閉口してしまう。
 いやいやおかしいから。
 昨日なぜかぜービアさんに無茶振りされたのだが。
 2日連続で戦争しなきゃいけないとかブラックすぎるだろう。
 俺、結構、昨日がんばったのに。
 今回オーク共は1万くらいしか来ないらしいが、1万を4人で相手するとか冷静に考えると頭おかしい。
 断固として拒否しよう。
 昨日はゼービアさんの勢いに押されて黙って帰ってきてしまったが、今度こそ嫌だって言おう。
 ドタキャンになっちゃうけど仕方ない。
 ゼービアさんがとやかく文句言ってきたら、うるせえって頬を張って犯してやろうと思う。
 なにそれエロい。
 場当たり的だがこんな名案を思いついてしまった。
 俺って実は天才なんじゃなかろうか。

 そんな自画自賛をしながら、俺は身体を洗って服を着て、テントの外に出た。

「あっ、コウ……お、おはよう」

 テントを出るなり、ばったりとリュディアに出くわす。
 サラサラの柔らかい銀髪が朝日に照らされて美しい。
 下半身だけ鎧をつけて、上はインナーであるタンクトップに暖かそうなコートを纏っていた。
 褐色の肌艶も良くて、戦場だというのにリュディアはやたら小綺麗に見えた。

「昨日、約束したからな……ちゃんと水浴びをして、歯も磨いてきたんだ」

 リュディアは照れくさそうにそんな事を言うのだが。
 はて、約束とはなんだろう。

「覚えていないのか!? 約束したではないか!! あ、朝、チューしてくれるって……」

 最初は怒っていたのに、だんだんとモジモジしだすリュディア。
 ちょっと可愛かった。
 そういえば、出陣する時にそんな約束したかもな。
 まあ、チューくらいいくらでもしてやるが。

「おはよう、リュディア」

「……あむっ」

 リュディアのピンク色の唇に軽くキスをする。
 朝なので舌までは絡めなかったのだが。

「……ふふっ、朝からコウにチューしてもらってしまった」

 リュディアは嬉しそうにはにかむ。
 くそ、変態なのに可愛い。
 普通にしていればこんなに可愛いダークエルフなのに。

「……こ、このまま乳首をギュンってつねって欲しいのだが」

 軽く欲情した顔でリュディアは残念な事を言い出す。
 こういう事を言わなきゃいいのに。
 ギュンってどんな擬音だよ。
 まあ、乳は揉んでやるが。
 タンクトップ越しに軽く乳を揉む。

「あうっ、物足りないけど気持ちいい……な、なあ、ギュンッ! は?」

 リュディアがさっきよりも勢いをつけてギュンとか言い出したので、無視してゼービアさんの元へ向かう。
 このままではSMセックスに突入して、ゼービアさんに断る前に開戦してしまいそうだったからだ。

「ああっ! ま、待ってくれ! 無視されたらますます貴様の事好きになっちゃうではないかっ!」

 よくわからない事を言いながら、リュディアが慌てて付いてくる。
 無視して好感度が上がる意味がわからなかった。


 そんなわけでリュディアと二人でゼービアさんの元へ向かっていると。

「……おはようございます、龍神王様」

 目の下に真っ黒な隈を作ったキリアに声をかけられた。
 心なしか肌も荒れている気がする。
 ババアだからだろうか。

「……昨日は、ずっとギンギンで待ってましたのに……いつの間にか朝になっているんですが……い、一体どういうことでしょうか?」

 キリアは恨みがましい目でそんな事を言ってくるのだが。
 はて。
 リュディアに続いて、身に覚えがない。

「昨日、抱いてくださいって言ったら、ダナンとまとめて抱いてやると言われたので、一人で抱いて欲しいって言ったら、ダナンを先に抱くから待ってろとおっしゃられたじゃないですか!? あれだけお預けを食らって、また更にダナンを先に抱かれる意味がわかりませんでしたけど、ババアだから仕方ないと断腸の想いで待ってましたのに! いつになってもお声がかからないまま、朝を迎えたババアの気持ちがわかりますか!?」

 朝だと言うのにキャンキャンとババアがよく吠える。
 きっと寝不足で変なテンションになっているのだろう。
 それはいいとして……そうだった!
 確かに、昨日キリアとそんな約束をした気がする。
 だがしかし。

「……悪い。キリアを迎えに行こうとしたけど、外で警備してた娘がなかなか良い身体してたから、ついついダナンさんとまとめて抱いてたらキリアの事忘れちった!」

 とりあえず、正直に謝ってみた。

「外で警備してた娘……? クレアのことですか!? ええええええ!? クレアなんてぜんぜん龍神王様と親しくなかったじゃないですか!? こんなに龍神王様をお慕いしている私を差し置いて、あんまし関係のないクレアを抱くなんて……!? ひ、ひどい……」

 キリアがショックを受けていたが、あのスレンダーな娘はクレアさんと言うらしい。
 なかなかに良い体をしていたので、覚えておこうと思う。

「……私なんて老い先短いのに……いつぽっくりいっちゃうかわからないのに……ババアだから……」

 キリアがボソボソと心配になることを言い出す。
 そういう事を言われると胸がズキズキするので辞めてほしいのだが。
 これだから見た目は20代で中身はババアは面倒くさい。

「……悪かったよ。なんか今日戦えって言われたけど、断るつもりだから、この後キリアを抱いていいかな?」

 そう言いながら、小柄なキリアを抱きしめる。

「えっ!? 大切な武功を上げる機会を見送ってまで、私を抱いてくださるんですか……? 嬉しいです。うへへ」

 キリアが嬉しそうに俺の胸元に頬ずりしている。
 ババアの機嫌が治ったようでよかった。
 勇者さん達ががんばっている裏で申し訳ないが、キリアをアヘらせてやろうと思う。

「……私、絶対に元気な赤ちゃん孕みますからね!」

 キリアが満面の笑みで危ないことを言い出した。
 いや、それは勘弁願いたい。

「族長様……強くて賢くてお綺麗で……子供の頃から憧れていたのだが……」

 そんなキリアをリュディアが生暖かい目で見つめていた。
 今も憧れてやれよ。



 リュディアとキリアと一際大きなゼービアさん用の天幕を訪れる。
 なんか昨日も大将軍とか呼ばれてたし、ゼービアさんってだいぶ偉いっぽい。
 まあ、関係なく犯しますけどね。
 そんな事を考えながら、天幕の中に入ると。

「遅いぞいっ! いつまで寝ておるんじゃ!?」

 なぜかそこにはゼービアさんではなくヴァンダレイジジイがいた。
 そして、いつも通りに怒っていた。
 なので。

「……間違えました」

 そう言って、そっと天幕の外に出た。
 違う違う。
 俺が用があるのは美人の孫の方で、めんどくさい祖父の方はもう朽ち果てて下さいとしか思わないのだが。

「こりゃあああ!! 急に出ていくとは何事じゃああああ!!」

 しかし、わざわざ追いかけてきた上にブチ切れているヴァンダレイジジイに捕まってしまった。
 額にビキビキと青筋を立てていて、高血圧が心配になるのだが。

「……なんでジジイがいるんだ?」

「ちと野暮用でのう」

 めんどくさいのを我慢して聞いてみたのに、どうでもいい答えが帰ってきた。
 野暮用とかさっさと済ませてどっかに行ってほしいのだが。

「またまたご謙遜を、ヴァンダレイ殿」

 そう言ったのはジジイに続いて天幕から出てきた恰幅の良いオッサンだった。
 オッサンなので興味はない。

「お初にお目にかかります、ハイランダー。近衛騎士団副団長のマンセルと申します。以後お見知りおきを」

 そう言って、オッサンが握手を求めてくるので、当然の如く無視してツーンとした。
 だってオッサンの脂がついちゃうじゃない。

「なんじゃ、その態度は!!!」

 ヴァンダレイジジイが急に拳骨を落としてきた。
 ええええ!?
 なんで殴られたかわからないんだけど。
 これだからキレやすい老害は。

「まあまあ、ヴァンダレイ殿。……ハイランダー、実はですな。昨日、潰走しかけた王国軍を纏め上げて、この丘の陣地まで撤退させたのはヴァンダレイ殿なのです」

「はあ」

 オッサンが誇らしげに言うのだが、だからどうしたっていう感想しか浮かばなかった。
 ジジイが年甲斐もなくしゃしゃり出たという事だろうか。
 自己主張の激しいジジイとか誰得だよと思うのだが。

「さすがは音に聞こえたヴァンダレイ殿。引退されたとはいえ、王国軍にその人ありと言われた朧月の騎士は健在ですな」

 んん?
 今なんか琴線をビンビン刺激されるあだ名が聞こえたんだけど。

「……マンセル殿。昔のことですじゃ、そんな二つ名、誰も覚えておらんじゃろうに」

「またまたご謙遜を! 朧月の騎士、またの名をミラージュナイト! 伝説の王国牙狼騎士団を率いていた指揮力も全く衰えていない様子。このヴァンダレイ殿を家臣になさるとは、ハイランダーも鼻が高いでしょう」

 んんんん!?
 ミラージュナイト? 牙狼騎士団?
 というか、朧月の騎士ミラージュナイト??
 何それ厨二病すぎて恥ずかしい!!!
 けど……。

 無言でジジイを見つめる。

「領地も持たない法衣貴族じゃったからのう。引退と同時に爵位は返したぞい」

 何気にドヤ顔を浮かべたヴァンダレイジジイがどうでも良いことを言っていた。
 まんざらでもなさそうでイラッとするけれど!!!

「……くやしいけどかっこいい」

 血の涙が出そうになるのを我慢して、ぼそっと呟いてしまった。
 幸いジジイとオッサンには聞こえてなかったようで。

「そんなわけで、負傷した大将軍の手伝いとして、本日も朧月の騎士ミラージュナイト殿には全軍の指揮のお手伝いをしてもらっているのです。まあ、軍としては結構問題もありますが、なんと言ってもあの朧月の騎士ミラージュナイト殿ですからな! 誰も文句など言えますまい! わはは」

「……まあ、可愛い孫のためじゃからな。引退した年寄りの冷水にならんように気をつけるわい。それに、こうして陣形などを考えておると昔の血が騒ぐしのう! わはは」

 ジジイとオッサンが楽しそうに笑い合っているのを、俺は狂おしいほどの嫉妬で眺めていた。
 漆黒のかっこいい鎧を纏ったジジイ。
 二つ名は朧月の騎士ミラージュナイト
 うらやましいいいい!!!

 そんな時、先程の呟きが聞こえていたらしいリュディアが、慌てながら言った。

「こ、コウだって二つ名をつければ良いではないか! ……うーんと、絶倫騎士とかはどうだ!?」

「お前ちょっと黙れ」

「ううっ……そうやって冷たくされるとドキドキする……」

 変態がなぜか身悶えていた。

「……それにしても貴様。今日は魔術師協会の勇者どもだけではなくて自分も戦わせて欲しいとゼービアに言ったそうじゃのう。うむ! なかなかあっぱれな心意気じゃ! 性根はクソ野郎じゃが」

 いやいや、うむ! じゃねえから。
 まるで俺が戦うって言ったみたいになっているんだが。
 やっぱり認知症なんだろうか。
 あと今、クソ野郎って言う必要あった?

「そのことなんだけどさ。やっぱ今日、戦うの辞めとくわ。昨日怪我したし、ダリーんだわ」

 腕を組んでジジイを睨みつけながら言った。
 ジジイにイラッとしたので、俺はきっぱり断ることができた。
 そういえば、昨日怪我をしたのだ。
 大義名分はバッチリである。

「そんなぴんしゃんしておいて、怪我じゃと……? き、貴様……また嘘をつきよるのか……な、なんたる……」

 しかし、ジジイはわなわなと肩を震わせながら怒りを溜め始める。
 嘘じゃないのに。
 なんて理不尽なジジイだろうか。

「まあまあ、ハイランダー。ここは一つ、戦功を立てる好機だと思って頑張られてはいかがですかな? ハイランダーの戦働きを皆期待しておりますぞ?」

 マンセルとか言うオッサンが横からしゃしゃり出てきて、上手いことフォローしたみたいな顔つきをした。
 かなりイラッとした。

「うるせえ!! このアサギリ・コウ、皆の期待に応えるくらいならババアを抱く!!」

 そんな決め台詞を言って、横にいたキリアの腰を抱く。

「……りゅ、龍神王様……こ、こんな人目のある場所で恥ずかしいです。……でも、ババア嬉しい」

 そう呟いて照れるキリア。
 ついに一人称がババアになって心配だけど、可愛い。

「…………」

 マンセルは無言で引いていた。

「……結局やりたいことはそれか……清々しいまでのクソ野郎じゃのう。……斬るべし!!!」

 ジジイはかっこいい黒い剣をすちゃっと抜く。
 結局またそれか。
 ワンパターンなジジイである。
 今日こそ軽く捻ってスルメみたいに日陰干しにしてやるけどね!!
 そう思って土の剣を精製しようとした時だった。

「お祖父様、領主軍の再編成終わったわ――ってアサギリ卿!?」

 それはジジイで荒んだ心を癒やすには十分な美声。
 やってきたのはゼービアさんだった。
 相変わらず吊った腕が痛々しいが、制服っぽいワイシャツとスカート姿が可憐で眩しい。

「おお、ゼービア。丁度よいところに。今このクソ野郎が戦いたくないと駄々をこねおって――」

「おはようございます、ゼービアさん! いやあ、今日も美人ですね!」

 嫌なことをチクろうとするジジイの言葉を遮って、ゼービアさんの無事な方の手を握ってさわさわした。

「ええ!? び、美人って……こ、困るわよ……まだお化粧もしてないのに……」

 俺に手を握られたゼービアさんは真っ赤になりながら顔を伏せる。
 処女っぽくて可愛い。
 なぜ戦場で化粧をしようとするのかは置いておいて。

「……おいクソ野郎、今すぐその汚れきった手を離して腹を斬るのじゃ」

 なんでだよ。

「あ、あのね? 昨日は、その……ご、ごめんなさい。私、アダルフィンの事が吐き気を催すほど嫌いだから、ついカッとなっちゃって……」

 俺のことを上目遣いでチラチラ見ながら話すゼービアさんが可愛い。
 ていうか、アダっちゃん嫌われすぎだよね。何したの。

「昨日、あんなに酷い怪我をしてたあなたに今日も戦えって言うなんて……私どうかしてたと思うの……なんと言ったら良いのかわからないけど、わ、私ね……?」

 ゼービアさんがそう言ってモジモジする。
 おお、なんかゼービアさんも判ってくれているっぽい。
 このまま今日は戦わないでババアを抱けそうだ。

「……ま、またあなたのかっこいいところ見たかっただけみたい……私のわがままよね……えへ」

 そう言って、ふにゃりと笑顔を浮かべるゼービアさん。
 俺は落雷にでも遭ったかのような衝撃を受けた。
 なにこれすげえ可愛いんだけど。
 こんな事を言われちゃったら。

「今日も俺のかっこいいところを見て、惚れちゃっても知らないですよ?」

 カッコつけるしかないだろうが!!!

「ええ!? ちょ、ちょっと何言ってるのよ!! そ、そんなのとっくに…………やだもう」

 真っ赤になって照れるゼービアさんを見て、俺は固く決意した。
 もう今日もいいところを見せて、この女を濡れ濡れのぐちゅぐちゅにしてやろうと。

「……キリア! 俺の鎧を用意するんだ!!」

 渾身のキメ顔を作ってキリアにそう命令する。

「……さっき散々戦いたくないと言っておったのに」

 なんかジジイがドン引きしているが無視だ。

「あ、あれえ? おかしいな、私の聞き間違いですかね? 今日は戦わないで私を抱いてくれるんじゃ……?」

「そんなの後だ!」

「ええええええええ!?」

 ババアがやかましく叫んでいたが気にしない。
 こうなったら、全力でオーク共をぶった斬ってやんよ!!
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