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第七章 王国剣術大会編
第273話 ミレイと里帰り ②
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いつもより、高い位置に太陽があった。
こおこお、とカモメの鳴く声が聞こえる。
吹いてきた風には、潮の匂い。
あっという間に、港町に来ていた。
小さな入り江に、白い壁の家が並んでいる。
持つべきものは有能なメイドさん。
瞬間移動もお手のものである。
「……馬車を乗り継いで、半月くらいかかるのに」
隣に立つ、ふわふわ栗毛の妻はそんなつぶやきを漏らす。
半月を一瞬とか。
メイドさんの有能さがヤバかった。
しかも美人。
これはもうね、お礼をしなくてはいけない。
美人で金髪で吸血鬼なメイドさんだが、唯一の欠点がある。
まだ処女なのだ。
女にしてあげましょう。
このアサギリコウが!!!
「カレ――」
しかし、メイドさんはすでにいなかった。
お礼セックス、略してオレックスをする間もなく。
ひどい!!!
せめてカレパイくらい触らせてくれてもいいのに!!
まあね。
今日はミレイの実家に挨拶に来たのだ。
もう一人の嫁のメイドさんのおっぱいを触ってムラムラしている場合じゃないのでいいのだが。
なんだろうな。
言葉にするとクズ臭が凄まじくなる不思議。
気を取り直して。
「行くぞ、ミレイ」
「はい!」
ネクタイを締め直して、歩き出す。
ミレイは少し遅れてついてきた。
ちなみに、俺の格好は、完全なるスーツ姿である。
さり気なくストライプの入った紺色のスーツ。
白いワイシャツに、ブルーのネクタイ。
俺の要望を、カレリアさんが完璧に再現してくれた。
洋服のカレ山と呼びたい。
あまりに完璧に再現するので「カレリアさんって、裁縫魔法のレベルいくつなんすか?」と聞いてみたら「9です」とかわけのわかんない事を言っていた。
俺の裁縫魔法はレベル3。ルーナは4である。
9て。
ルーナですら売れるレベルの服を作れんのに、9て。
何が出来んのか想像もできない。
吸血鬼姉妹の長女は底知れなかった。
一応、ルーナに裁縫レベル9がどんだけ凄いのかを聞いてみたのだが。
「ええ!? い、いきなり問題を出しちゃダメじゃないか! えええと、私が4で、9だから……シェイラがりんごを9こ持っていて……それをフェルミーが食べちゃって」
なんか困っていたので、そっとしておいた。
ちなみにである。
俺の後ろからついてくるミレイは、手に紙袋を持っていた。
そこにはミミズ文字で「セランディア銘菓」と書かれているらしい。
ミレイの実家に挨拶に行くにあたって、手ぶらで行くのは心もとない。
そんな時、やってきたのは、頼れる? 悪どい? コンビニのお姉さん。
「なんていいタイミングなんでしょう! ちょうどお土産を開発したばかりだったんです!!」
そんな事を言いながらケイトさんが差し出してきたのが、セランディア銘菓アサギリ饅頭。
なんだろう。
異世界感がなさすぎて微妙な気になるが、昔、召喚された勇者が広めたらしい。
「開発費込みで、金貨300枚になります! お買い上げありがとーございまーす!!」
ペコっと頭を下げたケイトさん。
まさかの開発費も俺持ちで、自動でお買い上げになっていた。
金貨300枚って、4桁万円な気がするのだが、どうせ払うのはエレインだった。
異世界で、饅頭を作ったのだ。
そりゃ開発費もかかるのだろう。
アサギリ饅頭は、よくある感じの長方形の紙箱に12個入っていて、個々に包装された包を開けると、よくある感じの茶色い饅頭が出てきて、ミミズ文字で焼き文字が入っていた。
「あ」って書いてあるらしい。
アサギリの「あ」である。
これ絶対に開発費安いだろうっていうか業者に丸投げだろうって思ったが、どうせ払うのはエレインなのだ。
気にしない。
こういう所でポイントを稼いで置けば、いつかケイトさんにエッチなことを出来るかもしれないので。
ケイトさんのおっぱいを触れるようになるまで、一体いくらかかるんだろう……。
と、まあ、そんなわけでですよ。
嫁の実家に挨拶に行くのに、背広を着て、菓子折りを持ってきた。
男、アサギリコウ。
精一杯の誠意だった。
これでご両親に黙ってボテ腹ミレイにしちゃったことを勘弁してもらえないだろうか。
俺の足取りは重かった。
だいぶ緊張しているので。
見知らぬ港町をビクビクしながら歩いた。
って、俺ミレイんちがどこにあるのかわかんないのに、なんで先立って歩いてんだろう。
そう思って振り返ると。
「私、旦那様の後ろをついていくのに、憧れてたんです。コウさんと結婚できて良かった。えへ」
ミレイがそう言って、照れていた。
いや、道案内しろよとも思ったが。
うちの妻は可愛かった。
思わず抱き寄せてしまう。
「コウさん……ふふっ」
ミレイのふわふわ髪に鼻を埋めると、お日様の匂いがした。
安心する。
数ヶ月前に孕ませた娘さんをください! と、人間としてだいぶアレなお願いをしにいくタイミングでも安心できる。
ミレイを抱き寄せながら、見知らぬ港町を歩く。
ミレイに道案内されながら。
鼻につくのは磯の香り。
青空に映える白壁の家。
景観を眺めながら、坂道を登っていく。
地中海の港町のようでありながら、家の庭先には開いた魚が干してあったりして、伊豆っぽくもある。
なんだかなーと思いながら歩いていると。
「ここです」
ミレイがそう言って立ち止まった先は、坂の頂上にある家だった。
他の家と同じく白壁で、質素な感じの一軒家。
大きさ的には、民家を改造したミレイんちと同じくらいだった。
こないだ見たバカでかいルーナんちとは比べるべくもない。
「……ちっちゃな家で恥ずかしいんですけど」
ミレイはそんな事を言いながら、アセアセしていた。
でも、この街の他の家と同じくらいだし。
この世界では一般的なお家なんだろう。
ミレイは普通の家の子なのだ。
恥ずかしがることなんてないのだが。
だが……。
正直俺は、そんなことどうでも良くなっていた。
ミレイの実家。
つまり、中にいるのはミレイの両親なわけで。
これから娘さんをくださいって言わなきゃいけないわけで。
そんな経験、人生にそう何度も……まあ、ちょっと前にルーナんちでやったばかりだが。
あの時は、美人な母と美人な婆と、雑魚っぽい父がいたっけ。
母と婆は俺の女にしたし、父も大したことなかった。
なんかキレ散らかしてはいたが、そんなに怖くなかった。
脳裏にルーナパパの胡散臭いちょび髭顔を思い浮かべる。
なんだ、そうか。
この扉を開けても、アレが出てくるだけか。
よし、なんか乗り切れる気がしてきた……!
「……行こうか、ミレイ」
「はい」
――ガチャリ。
ミレイは実家だからか、ためらいもなくドアを開ける。
もうちょっとためらってくれても良かったのだが。
タバコ三本くらい吸ってからでも遅くなかったんじゃ……。
「ただいまー! とーちゃん、かーちゃん! ミレイだよ」
まさかのとーちゃんかーちゃん呼び。
普段丁寧な口調のミレイからは想像もできない。
なんかほっこりした。
家の奥から、ぱたぱたと足音が聞こえる。
顔を覗かせたのは、妙齢の女性。
「あら、ミレイ!」
女性はミレイを見て、嬉しそうに顔をほころばせる。
ミレイと同じく栗色の髪には白いものが混ざり、ミレイによく似た茶色の瞳。
目元や口元には小さな皺。
上手な歳の重ね方をしたであろう女性だった。
たぶん40代。
掃除でもしていたのか、豊かな栗色の髪を白い三角巾でまとめていた。
こめかみからほつれた髪が垂れている。
ミレイによく似ていた。
よし、抱ける!!
きっと20年後くらいにミレイもこうなるのだろう。
女盛りのミレイと違って、女であることを忘れた感じが漂っている。
しかし、その体つきは肉付きが良く、娘と同じく胸元は柔らかそうに揺れていた。
くすんだ色気が、抑えきれずに溢れている。
ミレイ母は、そんな女性だった。
思わずゴクリと生唾を飲み込んでいた。
女であることを思い出させてあげたい。
このアサギリコウが。
ドアを開けるまでの緊張はどこへやら、第2のカーチャン登場に、俺の脳内はピンク色に染まっていた。
第1のカーチャンの超絶美人っぷりもいいが、妙齢の第2のカーチャンも味わいのあるエロさで良かった。
熟女のエロさは日本の宝である。
「ただいま、かーちゃん!」
「おかえり、ミレイ。元気そうで、良かったよ」
美人親子は、そう言いながら抱き合っていた。
二人の目尻は、わずかに潤んでいる。
久しぶりの再会なのだろう。
美女と美熟女が抱き合う様は、なんとも目の保養になった。
「あら……ミレイどうしたんだい、そのお腹は?」
カーチャンがミレイのボテ腹を見て、目を丸くしていた。
仲間はずれは良くないので、カーチャンもボテ腹にしてあげなくちゃと思いましたまる。
「う、うん……このことで、二人に話があって、帰ってきたんだ。とーちゃんは?」
「……今朝早くに漁に出たから、そろそろ帰ってくると思うけど……そっちの男の子は?」
カーチャンと目があった。
思い切りエロい事を考えていて緩みきった顔を引き締める。
何事も最初が肝心である。
ここでキリッとした印象を植え付けて、今夜辺りに抱くのだ。
……急展開すぎて、妄想でも引くが、まあ、俺筋力162だから(レ○プ)。
「紹介するね。こちらコウ・アサギリさん。伯爵様なんだよ。あ、あと私の旦那様になる人……えへ」
ミレイが真っ赤になりながら紹介してくれた。
うちの嫁が可愛い件について。
「コウ・アサギリと申します。この度は、急にお邪魔してしまい申し訳ありません」
とりあえず、ビシッとお辞儀をしてみた。
「こちらつまらないものですが……」
ミレイからアサギリ饅頭を受け取って、カーチャンに差し出す。
「はあ、ご丁寧にどうも……」
カーチャンはアサギリまんには一切の興味を示さずに、顔を真っ青にしている。
開発費三千万円の饅頭の出番が終わった瞬間だった。
「……ミレイ、あんたこんな若い男の子と……それに伯爵様って……」
カーチャンは何やら混乱しているようだった。
若い男の子って。
齢32のおっさんに何を――ってそうだった俺若返ってるんだった。
今の俺の見た目は17歳くらい。
24歳のミレイが子供ができたと17歳の少年を連れてきたら。
そりゃカーチャンも青ざめるわな。
「事情を説明させて頂けないでしょうか?」
とりあえず全部話そう。
そう思いながら、カーチャンをじっと見つめる。
「……ええ、そうですね。こんな所で立ち話もなんですし、どうぞお上がり下さい」
顔を青くしたままのカーチャンに促されて、俺達はミレイの実家に入っていった。
きれいに掃除された室内に案内されて、小さなテーブルにつく。
カーチャンが出してくれたお茶をすすりながら、異世界からの転生者であることを説明した。
普通なら、鼻で笑われて終わりだが、この世界には勇者がいるため、意外と信じてもらえた。
「……だからね、コウさんは勇者じゃなくて、神様から選ばれたエインヘリヤルなの! すごいんだよ、かーちゃん!」
ミレイも猛プッシュしてくれる。
ただ、俺自身エインヘリヤルの凄さがよくわかってないので、なんか恥ずかしかった。
要はトモエちゃんみたいにいきなり異世界に召喚されるか、ノリコさんと会っているかの違いだよね。
ノリコさんは神様なんだろうけど、いきなりそんな説明をしても。
私のカレシって神なのー! とか言ってる娘を見た親の心境はいかに。
どう考えてもヤバい洗脳をされている。
「はあ、うん……そ、そうだね、ミレイ」
カーチャンはものすごく胡散臭そうな目を、俺に向けていた。
今夜中には抱こうと思っていたのに、好感度の影も見えなくて、心が折れそうになる。
ここから挽回のチャンスはあるんだろうか。
まあ、挽回できなくても俺の筋力は筋力162(レ○プ)。
「……そんなわけで、この世界に来た私は、ミレイさんと出会ったんです。そして、ある夜の事でした。ミレイのさんの魅力に目がくらんだ私は、思わず彼女をベッドに押し倒し、その艶めかしい首筋に唇を――」
「コ、コウさん!! そんなことまでかーちゃんに言わなくてもっ!!」
ミレイとの馴れ初めを思い浮かべていたら、真っ赤になったミレイに止められてしまった。
あの夜のことは今でも忘れない。
初めて抱いたミレイは、恥ずかしがってて可愛かった。
……まあ、たしかにお義母さんに言わなくても良かったかもしれないが。
「……と、まあ、そんな具合でミレイさんと結ばれまして、今回ご両親に妊娠と結婚の報告に参った次第です、はい」
「は、はあ……」
強引にまとめてみた。
冷静に考えてみると、こいつなんか危ない薬やってんじゃないか? と疑われるようなセリフ回しだったが、いつもの俺(平常運転)である。
こころなしか、カーチャンの表情はどんどん固くなっている気がした。
きまずいきまずい。
「そ、そんなわけでですね、ええと……む、娘さんをボクにください!!」
焦った俺は、強引にゴールを決めることにした。
とりあえずペコっと頭を下げると、隣でミレイも一緒に頭を下げる。
汗が滝のように流れてくる。
久しぶりに着たワイシャツの脇はぐっしょりだった。
いまだかつてこんなに墓穴を掘ったことがあっただろうか。
俺が今話したことは、胡散臭い出自と、娘との情事、そして強引なシュート(娘さんをボクにください)である。
考えられる限り、最悪の結婚相手だった。
まともな親だったら一言「帰れ」で終わりである。
だが。
「……頭をお上げ下さい」
意外にもカーチャンの声音は落ち着いていた。
「こんな田舎でも、救国の英雄であるアサギリ様のお噂は轟いています。ご自身も強力な騎士様で、100匹のドラゴンを従えて、魔族を打ち破っているとか……」
もしかして、俺と202個のおっぱいの話だろうか。
そんな噂になるような事は、エロいこと以外では心当たりが無いのだが。
強いて言うなら、202個のおっぱいのほぼ全てを舐め散らかした事くらい。
「……そんなアサギリ様に娘が嫁げるなんて、夢のようなお話でございます。しかも、初孫まで出来るなんて……幸せが、いっぺんに来たようなものですわ。……ミレイをよろしくおねがいします」
カーチャンは深々と頭を下げる。
「かーちゃん……」
隣でミレイが涙ぐんでいた。
クズなことを考えていたら、あっさり認められてしまった。
どうしよう。
実は他にも嫁が二人いて、嫁みたいな女は3桁くらいいるのだが。
そんな話も断っておいた方がいいだろうか。
いや、それよりもまずは。
「……全力で、ミレイさんを幸せにします」
「コ、コウさん……!」
真っ先に言うべきことを言って、俺も頭を下げる。
隣のミレイは、なぜか嗚咽を漏らしていた。
やたら幸せそうで、焦る。
適当な事を言ったつもりはない。
ミレイは必ず幸せにしてやる。
「……良かったね、ミレイ。いい男を捕まえたね。しかも若くて可愛い子じゃないか」
可愛い!?
ミレイと同じく涙ぐんだカーチャンが信じられない事を言っていた。
妙齢の人妻に可愛いと言われたら。
「近所の絶倫悪ガキに一晩中犯された人妻2」みたいなAV展開を期待してしまう。
ミレイのカーチャンはエロかった。
「着ている服は、少し変だけど、貴族様の流行りなのかねえ」
洋服のカレ山!?
「あら、ごめんなさい、私ったら。伯爵様相手に、とんだご無礼を……」
カーチャンは手を口に当てて怯え始める。
「いえ、お義母さん。もう義息なので、気をつかないで下さい」
「……そうですか? いや、そうかい? ふふっ」
くだけた口調になったカーチャンはにっこりと微笑む。
魅力的な笑顔だった。
うん、抱ける。
「ミレイ! いつまで泣いてんだい!?」
「……だって、私、嬉しくて……ぐすっ」
涙を流すミレイの頭を抱き寄せた。
腕の中で嗚咽を漏らすミレイ。
愛おしかった。
そんな俺達をカーチャンが優しい目で見つめている。
なんとも幸せな空間だった。
ん?
なんかデジャブ。
前もこんな空気を感じたような。
確かルーナの実家で。
あの時は胡散臭いちょび髭が乱入して来て――。
――ズガッン!!
その時、ミレイ家の扉が弾け飛んだ。
なんの比喩でもなく、文字通り。
壁に突き刺さる扉。
そして。
ずしん、ずしんと重い足音が聞こえる。
「おぅい、今帰ったぞ」
極寒の地の地吹雪のような低い声だった。
吹き飛んだ玄関をくぐるようにして、巨体が入ってくる。
ゆうに2メートルは超えている。
盛り上がった鋼のような筋肉。
赤黒い肌。
着ている服はふんどしみたいな腰布と、なぜか長靴。
頭は禿げ上がり、某12月のプレゼントおじさんのような見事な白ひげを蓄えていた。
そしてなぜか瞳はなく、目は真っ白な三白眼だった。
なんだろうこの人。
多分人間ではない。
あえて言うなら、以前戦ったオーガに似ている。
オーガは片手でマグロみたいな魚を持っていた。
たぶん100キロは超えてそうな見事なマグロだった。
「今日の晩飯じゃあ!」
オーガおじさんがマグロをひょいっと投げると、ずしんと床に落ちた。
床が抜けそうで怖い。
なんだよ、こいつ。
なんでこんな我が物顔でミレイんちに入ってくるんだろう。
これではまるで――。
「あら、あなたおかえり」
「とーちゃん!」
カーチャンとミレイのセリフを聞いて、俺は両手で顔を覆った。
想像してたのと全然違う!!!!
こおこお、とカモメの鳴く声が聞こえる。
吹いてきた風には、潮の匂い。
あっという間に、港町に来ていた。
小さな入り江に、白い壁の家が並んでいる。
持つべきものは有能なメイドさん。
瞬間移動もお手のものである。
「……馬車を乗り継いで、半月くらいかかるのに」
隣に立つ、ふわふわ栗毛の妻はそんなつぶやきを漏らす。
半月を一瞬とか。
メイドさんの有能さがヤバかった。
しかも美人。
これはもうね、お礼をしなくてはいけない。
美人で金髪で吸血鬼なメイドさんだが、唯一の欠点がある。
まだ処女なのだ。
女にしてあげましょう。
このアサギリコウが!!!
「カレ――」
しかし、メイドさんはすでにいなかった。
お礼セックス、略してオレックスをする間もなく。
ひどい!!!
せめてカレパイくらい触らせてくれてもいいのに!!
まあね。
今日はミレイの実家に挨拶に来たのだ。
もう一人の嫁のメイドさんのおっぱいを触ってムラムラしている場合じゃないのでいいのだが。
なんだろうな。
言葉にするとクズ臭が凄まじくなる不思議。
気を取り直して。
「行くぞ、ミレイ」
「はい!」
ネクタイを締め直して、歩き出す。
ミレイは少し遅れてついてきた。
ちなみに、俺の格好は、完全なるスーツ姿である。
さり気なくストライプの入った紺色のスーツ。
白いワイシャツに、ブルーのネクタイ。
俺の要望を、カレリアさんが完璧に再現してくれた。
洋服のカレ山と呼びたい。
あまりに完璧に再現するので「カレリアさんって、裁縫魔法のレベルいくつなんすか?」と聞いてみたら「9です」とかわけのわかんない事を言っていた。
俺の裁縫魔法はレベル3。ルーナは4である。
9て。
ルーナですら売れるレベルの服を作れんのに、9て。
何が出来んのか想像もできない。
吸血鬼姉妹の長女は底知れなかった。
一応、ルーナに裁縫レベル9がどんだけ凄いのかを聞いてみたのだが。
「ええ!? い、いきなり問題を出しちゃダメじゃないか! えええと、私が4で、9だから……シェイラがりんごを9こ持っていて……それをフェルミーが食べちゃって」
なんか困っていたので、そっとしておいた。
ちなみにである。
俺の後ろからついてくるミレイは、手に紙袋を持っていた。
そこにはミミズ文字で「セランディア銘菓」と書かれているらしい。
ミレイの実家に挨拶に行くにあたって、手ぶらで行くのは心もとない。
そんな時、やってきたのは、頼れる? 悪どい? コンビニのお姉さん。
「なんていいタイミングなんでしょう! ちょうどお土産を開発したばかりだったんです!!」
そんな事を言いながらケイトさんが差し出してきたのが、セランディア銘菓アサギリ饅頭。
なんだろう。
異世界感がなさすぎて微妙な気になるが、昔、召喚された勇者が広めたらしい。
「開発費込みで、金貨300枚になります! お買い上げありがとーございまーす!!」
ペコっと頭を下げたケイトさん。
まさかの開発費も俺持ちで、自動でお買い上げになっていた。
金貨300枚って、4桁万円な気がするのだが、どうせ払うのはエレインだった。
異世界で、饅頭を作ったのだ。
そりゃ開発費もかかるのだろう。
アサギリ饅頭は、よくある感じの長方形の紙箱に12個入っていて、個々に包装された包を開けると、よくある感じの茶色い饅頭が出てきて、ミミズ文字で焼き文字が入っていた。
「あ」って書いてあるらしい。
アサギリの「あ」である。
これ絶対に開発費安いだろうっていうか業者に丸投げだろうって思ったが、どうせ払うのはエレインなのだ。
気にしない。
こういう所でポイントを稼いで置けば、いつかケイトさんにエッチなことを出来るかもしれないので。
ケイトさんのおっぱいを触れるようになるまで、一体いくらかかるんだろう……。
と、まあ、そんなわけでですよ。
嫁の実家に挨拶に行くのに、背広を着て、菓子折りを持ってきた。
男、アサギリコウ。
精一杯の誠意だった。
これでご両親に黙ってボテ腹ミレイにしちゃったことを勘弁してもらえないだろうか。
俺の足取りは重かった。
だいぶ緊張しているので。
見知らぬ港町をビクビクしながら歩いた。
って、俺ミレイんちがどこにあるのかわかんないのに、なんで先立って歩いてんだろう。
そう思って振り返ると。
「私、旦那様の後ろをついていくのに、憧れてたんです。コウさんと結婚できて良かった。えへ」
ミレイがそう言って、照れていた。
いや、道案内しろよとも思ったが。
うちの妻は可愛かった。
思わず抱き寄せてしまう。
「コウさん……ふふっ」
ミレイのふわふわ髪に鼻を埋めると、お日様の匂いがした。
安心する。
数ヶ月前に孕ませた娘さんをください! と、人間としてだいぶアレなお願いをしにいくタイミングでも安心できる。
ミレイを抱き寄せながら、見知らぬ港町を歩く。
ミレイに道案内されながら。
鼻につくのは磯の香り。
青空に映える白壁の家。
景観を眺めながら、坂道を登っていく。
地中海の港町のようでありながら、家の庭先には開いた魚が干してあったりして、伊豆っぽくもある。
なんだかなーと思いながら歩いていると。
「ここです」
ミレイがそう言って立ち止まった先は、坂の頂上にある家だった。
他の家と同じく白壁で、質素な感じの一軒家。
大きさ的には、民家を改造したミレイんちと同じくらいだった。
こないだ見たバカでかいルーナんちとは比べるべくもない。
「……ちっちゃな家で恥ずかしいんですけど」
ミレイはそんな事を言いながら、アセアセしていた。
でも、この街の他の家と同じくらいだし。
この世界では一般的なお家なんだろう。
ミレイは普通の家の子なのだ。
恥ずかしがることなんてないのだが。
だが……。
正直俺は、そんなことどうでも良くなっていた。
ミレイの実家。
つまり、中にいるのはミレイの両親なわけで。
これから娘さんをくださいって言わなきゃいけないわけで。
そんな経験、人生にそう何度も……まあ、ちょっと前にルーナんちでやったばかりだが。
あの時は、美人な母と美人な婆と、雑魚っぽい父がいたっけ。
母と婆は俺の女にしたし、父も大したことなかった。
なんかキレ散らかしてはいたが、そんなに怖くなかった。
脳裏にルーナパパの胡散臭いちょび髭顔を思い浮かべる。
なんだ、そうか。
この扉を開けても、アレが出てくるだけか。
よし、なんか乗り切れる気がしてきた……!
「……行こうか、ミレイ」
「はい」
――ガチャリ。
ミレイは実家だからか、ためらいもなくドアを開ける。
もうちょっとためらってくれても良かったのだが。
タバコ三本くらい吸ってからでも遅くなかったんじゃ……。
「ただいまー! とーちゃん、かーちゃん! ミレイだよ」
まさかのとーちゃんかーちゃん呼び。
普段丁寧な口調のミレイからは想像もできない。
なんかほっこりした。
家の奥から、ぱたぱたと足音が聞こえる。
顔を覗かせたのは、妙齢の女性。
「あら、ミレイ!」
女性はミレイを見て、嬉しそうに顔をほころばせる。
ミレイと同じく栗色の髪には白いものが混ざり、ミレイによく似た茶色の瞳。
目元や口元には小さな皺。
上手な歳の重ね方をしたであろう女性だった。
たぶん40代。
掃除でもしていたのか、豊かな栗色の髪を白い三角巾でまとめていた。
こめかみからほつれた髪が垂れている。
ミレイによく似ていた。
よし、抱ける!!
きっと20年後くらいにミレイもこうなるのだろう。
女盛りのミレイと違って、女であることを忘れた感じが漂っている。
しかし、その体つきは肉付きが良く、娘と同じく胸元は柔らかそうに揺れていた。
くすんだ色気が、抑えきれずに溢れている。
ミレイ母は、そんな女性だった。
思わずゴクリと生唾を飲み込んでいた。
女であることを思い出させてあげたい。
このアサギリコウが。
ドアを開けるまでの緊張はどこへやら、第2のカーチャン登場に、俺の脳内はピンク色に染まっていた。
第1のカーチャンの超絶美人っぷりもいいが、妙齢の第2のカーチャンも味わいのあるエロさで良かった。
熟女のエロさは日本の宝である。
「ただいま、かーちゃん!」
「おかえり、ミレイ。元気そうで、良かったよ」
美人親子は、そう言いながら抱き合っていた。
二人の目尻は、わずかに潤んでいる。
久しぶりの再会なのだろう。
美女と美熟女が抱き合う様は、なんとも目の保養になった。
「あら……ミレイどうしたんだい、そのお腹は?」
カーチャンがミレイのボテ腹を見て、目を丸くしていた。
仲間はずれは良くないので、カーチャンもボテ腹にしてあげなくちゃと思いましたまる。
「う、うん……このことで、二人に話があって、帰ってきたんだ。とーちゃんは?」
「……今朝早くに漁に出たから、そろそろ帰ってくると思うけど……そっちの男の子は?」
カーチャンと目があった。
思い切りエロい事を考えていて緩みきった顔を引き締める。
何事も最初が肝心である。
ここでキリッとした印象を植え付けて、今夜辺りに抱くのだ。
……急展開すぎて、妄想でも引くが、まあ、俺筋力162だから(レ○プ)。
「紹介するね。こちらコウ・アサギリさん。伯爵様なんだよ。あ、あと私の旦那様になる人……えへ」
ミレイが真っ赤になりながら紹介してくれた。
うちの嫁が可愛い件について。
「コウ・アサギリと申します。この度は、急にお邪魔してしまい申し訳ありません」
とりあえず、ビシッとお辞儀をしてみた。
「こちらつまらないものですが……」
ミレイからアサギリ饅頭を受け取って、カーチャンに差し出す。
「はあ、ご丁寧にどうも……」
カーチャンはアサギリまんには一切の興味を示さずに、顔を真っ青にしている。
開発費三千万円の饅頭の出番が終わった瞬間だった。
「……ミレイ、あんたこんな若い男の子と……それに伯爵様って……」
カーチャンは何やら混乱しているようだった。
若い男の子って。
齢32のおっさんに何を――ってそうだった俺若返ってるんだった。
今の俺の見た目は17歳くらい。
24歳のミレイが子供ができたと17歳の少年を連れてきたら。
そりゃカーチャンも青ざめるわな。
「事情を説明させて頂けないでしょうか?」
とりあえず全部話そう。
そう思いながら、カーチャンをじっと見つめる。
「……ええ、そうですね。こんな所で立ち話もなんですし、どうぞお上がり下さい」
顔を青くしたままのカーチャンに促されて、俺達はミレイの実家に入っていった。
きれいに掃除された室内に案内されて、小さなテーブルにつく。
カーチャンが出してくれたお茶をすすりながら、異世界からの転生者であることを説明した。
普通なら、鼻で笑われて終わりだが、この世界には勇者がいるため、意外と信じてもらえた。
「……だからね、コウさんは勇者じゃなくて、神様から選ばれたエインヘリヤルなの! すごいんだよ、かーちゃん!」
ミレイも猛プッシュしてくれる。
ただ、俺自身エインヘリヤルの凄さがよくわかってないので、なんか恥ずかしかった。
要はトモエちゃんみたいにいきなり異世界に召喚されるか、ノリコさんと会っているかの違いだよね。
ノリコさんは神様なんだろうけど、いきなりそんな説明をしても。
私のカレシって神なのー! とか言ってる娘を見た親の心境はいかに。
どう考えてもヤバい洗脳をされている。
「はあ、うん……そ、そうだね、ミレイ」
カーチャンはものすごく胡散臭そうな目を、俺に向けていた。
今夜中には抱こうと思っていたのに、好感度の影も見えなくて、心が折れそうになる。
ここから挽回のチャンスはあるんだろうか。
まあ、挽回できなくても俺の筋力は筋力162(レ○プ)。
「……そんなわけで、この世界に来た私は、ミレイさんと出会ったんです。そして、ある夜の事でした。ミレイのさんの魅力に目がくらんだ私は、思わず彼女をベッドに押し倒し、その艶めかしい首筋に唇を――」
「コ、コウさん!! そんなことまでかーちゃんに言わなくてもっ!!」
ミレイとの馴れ初めを思い浮かべていたら、真っ赤になったミレイに止められてしまった。
あの夜のことは今でも忘れない。
初めて抱いたミレイは、恥ずかしがってて可愛かった。
……まあ、たしかにお義母さんに言わなくても良かったかもしれないが。
「……と、まあ、そんな具合でミレイさんと結ばれまして、今回ご両親に妊娠と結婚の報告に参った次第です、はい」
「は、はあ……」
強引にまとめてみた。
冷静に考えてみると、こいつなんか危ない薬やってんじゃないか? と疑われるようなセリフ回しだったが、いつもの俺(平常運転)である。
こころなしか、カーチャンの表情はどんどん固くなっている気がした。
きまずいきまずい。
「そ、そんなわけでですね、ええと……む、娘さんをボクにください!!」
焦った俺は、強引にゴールを決めることにした。
とりあえずペコっと頭を下げると、隣でミレイも一緒に頭を下げる。
汗が滝のように流れてくる。
久しぶりに着たワイシャツの脇はぐっしょりだった。
いまだかつてこんなに墓穴を掘ったことがあっただろうか。
俺が今話したことは、胡散臭い出自と、娘との情事、そして強引なシュート(娘さんをボクにください)である。
考えられる限り、最悪の結婚相手だった。
まともな親だったら一言「帰れ」で終わりである。
だが。
「……頭をお上げ下さい」
意外にもカーチャンの声音は落ち着いていた。
「こんな田舎でも、救国の英雄であるアサギリ様のお噂は轟いています。ご自身も強力な騎士様で、100匹のドラゴンを従えて、魔族を打ち破っているとか……」
もしかして、俺と202個のおっぱいの話だろうか。
そんな噂になるような事は、エロいこと以外では心当たりが無いのだが。
強いて言うなら、202個のおっぱいのほぼ全てを舐め散らかした事くらい。
「……そんなアサギリ様に娘が嫁げるなんて、夢のようなお話でございます。しかも、初孫まで出来るなんて……幸せが、いっぺんに来たようなものですわ。……ミレイをよろしくおねがいします」
カーチャンは深々と頭を下げる。
「かーちゃん……」
隣でミレイが涙ぐんでいた。
クズなことを考えていたら、あっさり認められてしまった。
どうしよう。
実は他にも嫁が二人いて、嫁みたいな女は3桁くらいいるのだが。
そんな話も断っておいた方がいいだろうか。
いや、それよりもまずは。
「……全力で、ミレイさんを幸せにします」
「コ、コウさん……!」
真っ先に言うべきことを言って、俺も頭を下げる。
隣のミレイは、なぜか嗚咽を漏らしていた。
やたら幸せそうで、焦る。
適当な事を言ったつもりはない。
ミレイは必ず幸せにしてやる。
「……良かったね、ミレイ。いい男を捕まえたね。しかも若くて可愛い子じゃないか」
可愛い!?
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妙齢の人妻に可愛いと言われたら。
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洋服のカレ山!?
「あら、ごめんなさい、私ったら。伯爵様相手に、とんだご無礼を……」
カーチャンは手を口に当てて怯え始める。
「いえ、お義母さん。もう義息なので、気をつかないで下さい」
「……そうですか? いや、そうかい? ふふっ」
くだけた口調になったカーチャンはにっこりと微笑む。
魅力的な笑顔だった。
うん、抱ける。
「ミレイ! いつまで泣いてんだい!?」
「……だって、私、嬉しくて……ぐすっ」
涙を流すミレイの頭を抱き寄せた。
腕の中で嗚咽を漏らすミレイ。
愛おしかった。
そんな俺達をカーチャンが優しい目で見つめている。
なんとも幸せな空間だった。
ん?
なんかデジャブ。
前もこんな空気を感じたような。
確かルーナの実家で。
あの時は胡散臭いちょび髭が乱入して来て――。
――ズガッン!!
その時、ミレイ家の扉が弾け飛んだ。
なんの比喩でもなく、文字通り。
壁に突き刺さる扉。
そして。
ずしん、ずしんと重い足音が聞こえる。
「おぅい、今帰ったぞ」
極寒の地の地吹雪のような低い声だった。
吹き飛んだ玄関をくぐるようにして、巨体が入ってくる。
ゆうに2メートルは超えている。
盛り上がった鋼のような筋肉。
赤黒い肌。
着ている服はふんどしみたいな腰布と、なぜか長靴。
頭は禿げ上がり、某12月のプレゼントおじさんのような見事な白ひげを蓄えていた。
そしてなぜか瞳はなく、目は真っ白な三白眼だった。
なんだろうこの人。
多分人間ではない。
あえて言うなら、以前戦ったオーガに似ている。
オーガは片手でマグロみたいな魚を持っていた。
たぶん100キロは超えてそうな見事なマグロだった。
「今日の晩飯じゃあ!」
オーガおじさんがマグロをひょいっと投げると、ずしんと床に落ちた。
床が抜けそうで怖い。
なんだよ、こいつ。
なんでこんな我が物顔でミレイんちに入ってくるんだろう。
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「あら、あなたおかえり」
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