修正前の話の溜まり場

お寿司食べたい

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モンスターのスキルを奪って進化する〜神になるつもりはなかったのに〜

25話:【無心】

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   バークスの野郎は苦笑いを顔に浮かべた。‥‥‥チッ‥‥‥!   その綺麗な顔を怒りで埋め尽くしたかった。

「‥‥‥今度はしっかり聞けよ。この木剣を持って素振りをしてもらう。素振りの仕方は教える」

   嫌いな奴だが、一応はしっかりと教えるらしいから今度はしっかりと聞いてやろう。‥‥‥何で俺は上から目線何だ?   最近、思考が子供っぽくなってるな。誰か、原因を教えてくれ‥‥‥!

   俺はバークスが素振りをしている横でじぃーっと、見ていた。
   剣を頭の上にあげて下ろすという単純な動作だが、振り上げてから振り下ろすまでの間隔が短く、初心者の俺にはわからないが隙はないのだろう。たとえ隙があったとしても、振り下ろす動作が速くて目で追うことができない。

‥‥‥性格と態度は兎も角、剣術ーー剣術の師匠としては尊敬できる。

   バークスの素振りを見た後、バークスは一から正確に教えてくれた。
   素振りの時、振り上げるのは普通に上げたらいいが‥‥‥挙げる途中には腕を軽く曲げて上に挙げないといけない。そうしないと、頭の上にまで剣が挙がらず威力が減るらしいからだ。
   振り下ろす時は自分のおへそくらいの位置で止める事だ。おへそくらいの位置で止めないと地面に剣が激突して傷ついてしまうからだそうだ。でも、これは訓練用の木剣だから万が一、止める事が出来なくて傷ついても大丈夫らしい。‥‥‥それでも、わざと傷つけようとは思わないけど。

   俺は腕をプルプルさせながらーーそれでも前よりは震えていないーー素振りを行なった。
   最初はゆっくりと振りかぶり、ゆっくり振り下ろした。この同座何回か繰り返し続けた。暫くして、バークスが話してきた。

「そろそろ、速くしていったらどうだ?」

   速くしてもいいと言われたので俺は、徐々に振り下ろすスピードを上げていった。それにしても、俺は初心者なのに以外と上手く出来ているな。これも【剣術】の効果か?
   振り下ろすスピードが速くなっていくにつれて、俺の腕の負担も上がった。このまま、手を離すと何処かに跳んで行きそうだな。
   俺は無心状態になり夢中で素振りを行なっていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【無心LV:1】を習得しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ーーおい。おい、坊主!   ちょっと帰ってこい!」

   ‥‥‥だ、れか、がなにか、いって、る?   

   スパーン!!   と良い音がしたと思ったら、俺は空を舞っていた。

「あっ‥‥‥。‥‥‥ヤベェーやり過ぎた‥‥‥」

   だが、空を舞ったおかげで俺はトランス状態から元に戻った。‥‥‥でも、トランス状態からの解放の代償に痛みを得た。‥‥‥痛い‥‥‥これが空を舞うほどの威力か‥‥‥。

「何するんだこのクズ!!   ふざけんな!」

   あまりの痛みに我を忘れて俺は暴言を吐いてしまう。

「そんなことはどうでもいい!   坊主、お前は何かスキルを習得したか?」

   そんなことだって⁉︎‥‥‥俺を殴り飛ばした事がそんなこと扱い⁉︎‥‥‥ふざけんなよ、この○○○が!
   ‥‥‥ふぅぅ‥‥‥少し冷静になれた。‥‥‥まぁ、面と向かって言えばもっとスッキリするだろうけど我慢だ。放送禁止用語なんぞ面と向かって言えるか‥‥‥。

   スキル?   習得したか、そんなもの。一応、確認して見るか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【無心】
短時間の間、一つのことに集中できるスキル。集中している間、他の事が気にならなくなる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   ‥‥‥あった‥‥‥スキルを習得していたよ‥‥‥。【無心】か‥‥‥。随分と使い勝手が悪そうなスキルだな。【無心】を使っている間、他の事が気にならなくなる‥‥‥つまりは注意が散漫になるって事なんだろう。
   とりあえず、俺はバークスに【無心】を習得したことを報告した。

「【無心】っていうスキルを習得しました」
「‥‥‥【無心】か‥‥‥。随分と使い所が難しいスキルを習得したな。‥‥‥いくら目を醒ます為とはいえ、お前を殴り飛ばしたのはやり過ぎたと思っている。すまん」

   一応、バークスは謝ってくれた。ここは俺も許したほうがいいのだろうか?

「いいですよ。逆に俺があのままだったら、帰ってこれなかったかもしれないので」

   そうして、今日の訓練は終わった。

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