上 下
57 / 89
ドラゴンでもチートなのに、竜神になってさらにチートに!

12話:ペット

しおりを挟む
翌朝

   昨日は【無詠唱】を習得して、訓練ーー遊びをしていたんだよなぁ~。今日は何しよう。
   この頃、父さん達は住処に戻ってこないしどこ行ったんだろう。
   あー、お腹すいたなぁー。何か狩りに行こう。

   お腹が空いた俺はモンスターを狩りに行った。

数分後

‥‥‥お、魔素集合半液体生物スライム発見~♪
   お腹の足しにはならないけど、素材を集めるのはやっぱりRPGファンタジーゲームの醍醐味だね。‥‥‥ここ、異世界だけど。

   魔素集合半液体生物スライムは雑魚だから物理でも大丈夫そうだな。
   そう思った俺はドシドシと足音を鳴らしてーー故意的にーー魔素集合半液体生物スライムに近づいて行った。

   魔素集合半液体生物スライムの目の前まで来て、魔素集合半液体生物スライムを倒そうと大きく手を振り上げ、爪で攻撃しようとした時

「‥‥‥死にたくないよ‥‥‥誰か助けて‥‥‥」

という声が聞こえた。思わず、辺りを見渡したが誰も居なかった。
‥‥‥一体、今のは何だったんだ⁉︎
   気を取り直して、攻撃しようとした時、また

「死にたくないよ‥‥‥!」

という声が聞こえた。それも今度は近くから聞こえてきた。
   恐る恐る、声が聞こえた方向に顔を向けると下に魔素集合半液体生物スライムが居た。
‥‥‥もしかして今のって、魔素集合半液体生物スライムが出した声‥‥‥なのか‥‥‥?

   俺は通じるかわからなかったが、魔素集合半液体生物スライムに声をかけてみた。

「今、死にたくないって言ったのもしかして魔素集合半液体生物スライムの君が言ったの?」

   俺がそう問いかけるとスライムはコクコクと頷いた。

「‥‥‥もしかして、見逃してくれるの‥‥‥?‥‥‥殺したりしない‥‥‥?」

   魔素集合半液体生物スライムーーめんどくさいからスラ君ーーは半信半疑と言った様子で問いを返してきた。

‥‥‥何か可愛いなぁ~‥‥‥スラ君を倒すのは何か罪悪感が半端無い‥‥‥
‥‥‥何かいい案がないか‥‥‥そうだ!   ペットなら倒さなくて済むし、他のモンスターにスラ君が倒されて後味が悪くなるのも防げる。一石二鳥だ。
   それならば、と思い俺はスラ君に提案をした。

「ペットになるなら倒さないよ」
「‥‥‥ペットというものになった本当に殺さない‥‥‥?」
「うん」
「‥‥‥分かった。ペットになる!」

   よし、スラ君がペットになってくれた。これで大丈夫。

「よろしくね、スラ君」
「‥‥‥よろしく、ドラゴンさん」

   この会話を交わした後、頭に声が響いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【テイムLV:1】を習得しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   【テイム】を習得したんだ。効果は何だろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【テイム】
モンスターを(色んな方法で)調教して、仲間にするスキル。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   こうして、スラ君ーー魔素集合半液体生物スライムは俺のペットになった。
しおりを挟む

処理中です...